nend・AMoAdの収益性を2ヶ月間テスト|アドセンス

スマホ広告として通常時はGoogleアドセンスのみを掲載していますが、他のクリック型広告も試したかったので、nend(ネンド)とAMoAd(アモアド)を導入して2ヶ月ほどテストしました。

いろいろな配置・いろいろなABテストで比較してみたので(規約で正確な数値は公開できませんが)アドセンス以外のクリック課金型広告を検討している人は参考にしてみてください。

nendとAMoAdで同じサイズ・同じ位置の広告は、WordPressプラグイン「Ads by datafeedr.com」を使ってABテストしているものもあるので、比較条件としてはまぁまぁ良好だったと思います。

結論として、収益性はかなり低いですが、アドセンスが掲載できないジャンルならありかも、という感じ。

nend

nend(ネンド)はGoogleアドセンス同様、クリック課金型の広告プラットフォームで、スマホのみに表示される広告です。

nendの運営会社は最大手のASP「A8.net」を運営している「株式会社ファンコミュニケーションズ」なのでいきなりサービス終了するような不安は少なめかなと思います。

実際にネット上の評判を探しても概ね良い評価・・・なんですが、これにはカラクリがあって、nendの紹介報酬が2000円と高いので絶賛されやすくなってます。(キャンペーンで変動することもあり)

実際に使ってみるとわかりますけど、クリック単価が6~10円ほどなのでアドセンスと比べたら低すぎです。アドセンスが使えない場合はいいかもしれませんけどね。

※2016年8月からアドセンスの設置数に3枚までという上限がなくなったので、nendやAMoAdでメリットと言われていた「好きなだけ貼れる」というメリットも薄れました。

ただしスマホゲームやアプリの広告が多いので、ジャンルがバッチリ合うなら検討の余地があるかもしれません。(それでも単価の低さを補えるほどクリックされるのは難しそうですが)

また、アドセンスが掲載できないジャンルに貼れるというのは大きな違いのひとつ。むしろこの理由でアドセンスが使えない人と相性が良さそう。

あとnendの良い点として管理画面の使い勝手が良くて広告の作成であまり迷うことがありません。自分でCSSをカスタマイズしてレイアウトを自由に変更できるネイティブ広告もあります。

総合してアドセンス以外のアドネットワークの中で比較するぶんには普通におすすめできます。

ただし広告を貼りすぎるとページ読み込みは重たくなるし、ページの下のほうはほとんどクリックされないので、ほどほどにしないといけませんけどね。

本人OK

nendはA8.netの紹介プログラムがあるんですが、実はよく見たら「本人OK」になっているので、A8.netのアカウントを作ってから自分でnendのアカウント作成すると、紹介報酬をゲットできる可能性があります。

でもnendの紹介報酬の条件は、2週間以内に広告掲載。その後15日以内に100クリック発生。とのことなので、アクセスの少ない個人ブログだったら厳しいかも。実際、当ブログのリンクからnendに申し込みが4件発生していましたが、確定したのは0件です。

AMoAd

AMoAd(アモアド)もnend同様、クリック課金型のスマホのみに表示されるアドネットワークです。

運営会社はアメブロを運営している「株式会社サイバーエージェント」。東証一部上場の大企業。

nendのような紹介報酬(アフィリエイト報酬)が無いので、ブログなどでレビューされることがほとんどなく、さらにはnendをおすすめするための踏み台として記事に書かれてしまうこともありますが、実際の収益性は同じようなもんです。

2ヶ月使ってみて感じる点として、最初の1ヶ月はなかなか好成績だったんですが、途中からすべての広告でガクッと単価が下がってしまいました。(CPC 2~4円とか)

スマートフィルタリング的なものに引っかかったのか、単なる時期的なものだったのか、理由はわからず決めつけることはできないので、そういうことがあったということだけ書いておきます。タイミングによってはnendでも途中で落ちることがあったかもしれませんしね。

自分の場合クリック単価はnendより低めでしたが、インプレッション収益(表示されるだけで少額の報酬)が発生することが時々あってeCPMで比較するとnendと良い勝負になることもありました。とくに300×250のレクタングルでインプレッション収益が発生することが多かったように思います。

目立つデメリットとしては、初期設定の不明点が多かったり、管理画面がかなり使いにくいです。

マニュアルは古いままで公式サイトはリンク切れになっているところもあるし、広告名の決め方のルールがわかりにくくていちいち問い合わせメールしたりと、インフラの整備が不十分だと感じるところが多々あります。細かい点で時間を奪われると思っておいたほうが良いでしょう。

個人的にはサイバーエージェントがAMoAdにそんなにリソースを割り振っていないのかなぁと感じるので、今後どうなるのかちょっと不安。

問い合わせメールの返信はそこそこ速いしサービスを良くしようとする姿勢は伝わってくるので悪い印象は特にないんですけどね。

⇒ AMoAd

収益性の比較

最初の1ヶ月くらいは良い勝負でしたけど、2ヶ月目あたりになるとAMoAdの単価がガクーッと下がって勝負にならなくなりました。

掲載位置は「記事タイトル下」「関連記事下」「画面下オーバーレイ」の3種類を試してます。

あと、説明の中で出てくる単語がわからないかもしれないので簡単に説明をしておきます。

  • インプレッション(imp) → 広告が表示された回数
  • CTR → クリック率
  • CPC → クリック単価
  • eCPM → 1000インプレッションあたりの収益額

とくにeCPMは収益性の比較としてよく使います。eCPMが大きいほど収益性が良いと思っておけばOKです。

記事タイトル下(320×100)

スマホ記事タイトル下広告

320×100サイズのバナー広告を記事タイトルのすぐ下に配置してテストしました。

テストだから試してみましたけど、個人的には本文が始まる直前にいきなり広告があるのは流れをぶった切り、間違った情報を伝えてしまう可能性があるのであんまり好きじゃありません。

ここにアイキャッチ画像がある場合は、広告と画像が連続してコンテンツが下に追いやられますし。

ただしよく採用されて見慣れているので、読者は意外と慣れるのかもしれません。

nend・AMoAdともに1万インプレッションくらい計測して、nendのほうが収益性が高かった(AMoAdが低すぎた)けど、どちらもeCPMが10円(1,000PVで10円)にも満たないので、効果は低かったです。

記事下の関連記事の下(300×250)

300×250のレクタングル広告を、記事本文下の関連記事の下に配置しました。

※記事本文直下のほうが当然収益性が高いですが、そこはアドセンスの特等席なので今回はテストしてません。

こんなにページの下のほうまで読む読者は1割前後しかいないので、クリック率は非常に低くなります。

あまりにも見られることが少ないとページ読み込みが遅くなるデメリットのほうが大きくなるので、広告効果が低いようなら掲載するかどうか考えないといけません。

eCPMはnend・AMoAdどちらも10円(1000PVで10円)に満たない低さの割に、広告サイズが大きくてページ読み込みが遅くなるので掲載しないことにしました。

ちなみにAMoAdはインプレッション収益(表示されるだけで発生する収益)も含まれているので実際よりも高めに見えます。あまり頼りにならない指標なのでeCPMで判断したほうが良いと思います。

オーバーレイ(320×50)

320×50サイズのバナー広告がスマホの画面下に常に固定されます。

nend・AMoAdともに広告素材がチカチカすることはありますが、消えたり移動したりすることなく固定されています。

他のアドネットワークのオーバーレイだとボヤァっと上から降りてきたり広告が切り替わる時にせり上がったりするものがあるので、それに比べたら誤タップしにくいと思います。

eCPMはnendが50円弱。AMoAdがその半分程度になりましたけど、実はAMoAdのオーバーレイはローテーション広告だと表示回数が多くなるので、レポート画面の数値より実際の収益性は高くなります。nendよりは少し低いかなと思いましたが、半分までは低くないという感触。

nendのほうが安定性はあるかなとは思いますけど、測定環境によっても変わりそうなので一概に優劣をつけにくい結果になりました。

ーーー

※ちなみにアドセンスの広告の配置に関するポリシーでは「偶発的クリックの誘導」の部分で他の要素と重なることについて書いているので、オーバーレイとアドセンスを併用しても問題ないのか直接アドセンスサポートに問い合わせたところ、固定されるタイプのオーバーレイならアドセンスと併用しても問題ないようです。

他社ネットワークのオーバーレイ広告と AdSense の併用につきましては、特に問題ございません。ただし、ページに設置されている他の AdSense 広告への偶発的なクリックの原因となる可能性がございますため、ユーザーのスクロールによって移動したり、消えるタイプのオーバーレイ広告はポリシー上おすすめしておりません。そのため、AdSense と併用される場合は 320×50 サイズの広告がスマートフォン画面の一番下に固定され、ページが上下にスクロールされても同じ位置に留まる広告ユニットをご利用いただくことをおすすめしております。

まとめ

nendとAMoAdを2ヶ月程度テストして収益性を比較してみました。

アドセンス以外を使うなら収益と使いやすさの両面で考えてnendのほうが良いという結果になりましたが、アドセンスのほうが収益が高いので、よっぽどジャンルの相性が良いか、アドセンスが掲載できないジャンルを扱っていない限りは導入を検討しなくてもいいと思います。

相性が良さそうなのはゲーム・スマホ・暇つぶし・雑記ブログくらいでしょうか。当ブログみたいに堅苦しくて長文記事が多いなら相性は悪いと思います。

⇒ nend

⇒ AMoAd

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『nend・AMoAdの収益性を2ヶ月間テスト|アドセンス』へのコメント

  1. […] 引用:アドセンス以外のスマホ広告「nend」「AMoAd」の収益性を2ヶ月間テスト ※2016/5/27にアップされた記事 […]

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