東プレのキーボードRealforce(リアルフォース)の「選び方」と「一覧表」をまとめました。
Realforceは非常に種類が多いので、このページは、どのモデルを選べばいいのか分からなくて困っている人向けです。
筆者はRealforce歴13年以上。メインで使い続けているので、筋金入りのリアルフォーサーです。
動画投稿もあるのでキーボードは70台ほど所有しており、メンブレン・パンタグラフ・メカニカル主要の4軸(赤軸・茶軸・青軸・黒軸)・静電容量無接点方式、すべて使ったことがあるので、そこらへんの知見も含めて解説できると思います。
比較している項目は以下のとおり。Realforceの仕様すべてについて、機能を紹介するだけでなく、必要な機能かどうか、どのように判断すればいいのかまで解説していきます。
- Realforceの基本仕様・特徴
- 耐久性(静電容量無接点方式)
- チャタリングが発生しない
- 疲れにくいタクタイルフィーリング
- Nキーロールオーバー
- ワイヤレス版は無い
- 押下圧(変荷重・30g・45g・55g)と選び方
- 静音タイプと通常タイプの比較
- 日本語配列と英語配列の違い
- レーザー印刷・昇華印刷・2色成形の違い
- 色(アイボリー・黒・墨)の違いによる注意点
- テンキーレス or フルキーボード
- DIPスイッチ
- HiPro仕様の注意点
- APC機能
- Realforce R2(第2世代)と初代の違い
- 複数条件で絞り込みできる一覧表
- Realforce以外の静電容量無接点方式キーボード
※Realforce R2(Realforce第2世代)については、新しいモデルが発売されたら、その都度更新しています。
※ページ最後の一覧表は、解説を読まなくても分かる人ならもくじから飛んでください。
↓こういう複数条件で検索できる一覧表を用意しています。
「テンキーレスの静音モデルが欲しい!」→「レス 静音」とか、欲しい機能が決まっているなら便利です。
東プレRealforceの特徴
Realforce以外のキーボードも検討している人のために、Realforceの特徴を書いておきます。
高級キーボード選びの参考にどうぞ。
「静電容量無接点方式」圧倒的な耐久性
Realforceが採用しているスイッチ「静電容量無接点方式」は、物理的な電気接点が無いため、接触による摩耗や劣化の心配がなく、圧倒的な耐久性があります。
スイッチ機構に静電容量無接点方式を採用しています。電極が接することなく一定レベルに近づけば回路が接続されてキー押下を認識する仕組みのため、物理的な接点が無く、信頼性と耐久性に優れています。
公称値では初代Realforceが3000万回、Realforce R2(第2世代)とRealforce RGBは5000万回の耐久性となっています。
※ただし、キーボードの耐久性について「◯◯◯◯万回」という表記は当てになりません。メカニカルは壊れてなくてもチャタリングの心配がつきまとうので、静電容量無接点方式の安心感が頭ひとつ抜けています。
自分が2007年に購入したRealforce 108UHは、いまだに故障せず使えます。
とくに数千円のメンブレンキーボードを数年おきに買い替えている人は、いっそのことRealforceにしたほうが安くつく場合もあります。
※ちなみに「静電容量方式」と書かれることもありますが、タッチパネルの用語でもあるので、Realforceに関しては「静電容量無接点方式」で覚えたほうが間違いがなくなります。また、「静電気接点方式」「静電気無接点方式」というのは完全に間違いです。
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余談ですが、キーボードのスイッチはおおまかに分類して4種類あり、「メンブレン」「パンタグラフ」「メカニカル」「静電容量無接点方式」それぞれの構造を図解した動画があるので貼っておきます。
こういう基本的な違いを知っておくと、ほかのキーボード選びでも役に立ちます。
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↓Realforceの特徴に戻ります。
チャタリングが発生しない
Realforceはキー入力がオンになる位置とオフになる位置に差があるので、チャタリングが発生しません。
チャタリングが「発生しにくい」じゃなくて「発生する余地がない」です。
スイッチが入る位置と切れる位置に差(ヒステリシス)を設けているため誤動作のひとつであるチャタリングが発生しません。
そのため、入力に対する信頼性が非常に高くなります。
重要な入力業務でチャタリングが起きたら大問題なので、この信頼性は非常に大事です。
有名な話として、セブンイレブンにあるATMのボタンは、東プレの静電容量無接点方式だそうです。
お金に関する入力でチャタリングが起きると桁が変わってしまうので、その意味でも静電容量無接点方式が最適ですね。
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それに対してメカニカルキーボードは突然チャタリングを起こすことがあり、自分が今まで買ったメカニカルでは、5台のうち2台でチャタリングを起こした経験があります。
ネット上にも「メカニカルキーボード チャタリング」で検索すれば、いくつもブログがヒットします。
中古で買うなら保証期間がないので、なおさら気をつけないといけません。メカニカルキーボードの「◯◯◯◯万回耐久」という表記は当てになりません。
指が疲れにくいソフトタクタイルフィーリング
Realforceの打鍵感は「ソフトタクタイルフィーリング」と呼ばれるもので、底打ちまで「カチッ」っとしたスイッチ感がなく、緩やかに重くなっていき、徐々に荷重が抜けていくため、打鍵感に慣れると指が疲れにくくなります。
荷重の変化がなだらかで十分なストロークを感じることができます。もちろん入力に底打ちは不要です。
また、上記引用のとおり、キーストローク(底打ちまでの深さ)4mmのうち、2mmまで沈めば入力されるので、慣れれば底打ちせずに、さらに指への負担を減らせます。
だいたいのキーボードはスイッチ感・タクタイル感があり、また、押下圧もRealforceより重いものが多いので、疲れにくさがだいぶ違います。
初めてRealforceを使うと、あまりの打ち心地の良さに感動してしまうと思います。ただただ打つのが楽しい、気持ちいい。
こればっかりは使ってみないとわかりません。しかもお店で試し打ちだけじゃなく、家でタイピングしてみないと本当の気持ちよさはわかりません。
この良さが分かってしまうと、もう静電容量無接点方式以外のキーボードに戻れません。
Nキーロールオーバー(全キーロールオーバー)
Realforceでは、すべてのキーを同時押しできる「Nキーロールオーバー」という特性があります。
「Nキー」とは、「すべてのキー」という意味になります。
なので、「Nキーロールオーバー」=「全キーロールオーバー」と読み替えても大丈夫。
ここから先は文字での説明がちょっと分かりにくいので、下に進んで図解のところを見たほうがいいかもしれません。
“USB接続の” 初代Realforceでは、「押されている判定は6キーまで」で、同時押し7キー以降になると、最初に入力したキーが離れていく判定になりますが、どんなに同時押ししても “入力” はすべてされているので、普通にデータ入力するには支障がありません。
安いキーボードだと3キーロールオーバーしかできないものもあったりするので、「Nキーロールオーバー・6キー同時押し」ができるだけでも十分な性能となっています。
以下、Realforceのロールオーバーについて仕様の違いです。
- Nキーロールオーバー、6キー同時押し対応
- USB接続・初代Realforce
- Nキーロールオーバー、Nキー同時押し対応
- PS/2接続・初代Realforce
- USB接続・Realforce RGB
- USB接続・Realforce R2
- (※RGBとR2はUSB接続でも全キー同時押し対応です。)
キーボードの「ロールオーバー」と「同時押し」は、同じ意味で使われることがありますが、厳密には違います。
そこらへんは4Gamerの記事がわかりやすいので、きっちり理解したい人は読んでみてください。
参考:「4Gamer Keyboard Checker」公開。キーボードのロールオーバーや同時押し対応をチェックしてみよう – 4Gamer.net
これらを文字で説明しても分かりにくいので、以下をどうぞ。
「Nキーロールオーバー・6キー同時押し」の図解です。
「Nキーロールオーバー・6キー同時押し」では、6キーまで “押している” 判定になります。
7キーを同時押ししたら、1キー目は押さえていても離れた判定になります。ただし、すでに入力はされているので、文字入力などには支障はないし、同時押しで押し続ける必要がなければゲームでも支障がありません。
↓7キーを押さえたときの、”押し判定”が抜ける様子と、入力される文字。
結論、よっぽど特殊な使い方じゃなければ、「Nキーロールオーバー・6キー同時押し」で問題ありません。
ほとんどの人にとって「Nキーロールオーバー・Nキー同時押し」はオーバースペックでしょう。
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さて、「Nキーロールオーバー・Nキー同時押し」は、どんなに同時押ししても、すべて “押し判定” になります。
「Realforce RGB」と「Realforce R2」はUSB接続なのにNキー同時押しに対応しています。
その理由は「【悲報】Realforce R2はキーボードじゃなかった。 – チラシの裏の走り書き はてなブログ版」という記事に細かく書かれているので知りたい人はどうぞ。
その仕様にしたため、RGB・R2はパソコン切替器が使えないことがあるそうです。
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以上のように、7キー以上同時押しする(押し続ける)必要がある場合、USB接続の初代Realforceは使えません。
ただ、「7キー以上押し続ける」人はほとんどいないだろうから、気にしなくても大丈夫です。
Realforceのワイヤレス版は無い
残念ながらRealforceにワイヤレス版はありません。すべて有線接続です。
もし「静電容量無接点方式」かつ「ワイヤレス」が欲しい場合はHHKB HYBRIDや、NiZのBluetooth版があります。
無線の方式は「Bluetooth」と「USBドングルタイプ」がありますが、Bluetoothは通信が不安定で復帰に数秒かかることがあるので、自宅や職場のメインとしてはイマイチ。自宅のパソコンに使うなら、ロジクールのUnifyingなど、USBドングルタイプのほうが安定します。
Realforceは重たくて大きいので、自宅や職場でどっしりと使うことを想像すると、USBドングルタイプのほうが相性がいいような気がします。(今後Bluetoothの規格が進歩して安定したらうれしいですけど)
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さて、ここから先は、以下の項目について、Realforceのどのモデルを選べばいいのか解説していきます。
- 押下圧(変荷重・45g・30g)
- 静音タイプ
- 日本語配列 or 英語配列
- キートップ印刷方式(レーザー印刷・昇華印刷・2色成形)
- テンキーレス or フルキーボード
- DIPスイッチの有無
- HiPro仕様
- 日本語配列のカナ刻印
結構長いので、購入するにあたって気になっている項目を読んでください。
自分が欲しい機能をメモっておき、最後の一覧表で検索すれば、すぐに絞り込むことができます。
押下圧(キーの重さ)
個人的に質問されることが多く、Realforce選びで頭を悩ますのが押下圧(キーの重さ・キー荷重)です。
一般的なメンブレンキーボードは押下圧が50~60gのものが多く、長時間タイピングすると疲れたり、指が痛くなることがあります。
それと比べてRealforceは主要なモデルが30g~45gとなっていて、しかもソフトタクタイルフィーリングなので、指への負担が少なくなっています。
以下では、Realforceの押下圧はどれを選べばいいのか、それぞれの特徴と、使い方によって最適な押下圧を解説していきます。
- 変荷重(30g・45g・55g)
- 全キー30g
- 全キー45g
- 全キー55g
この中でも特に「30gにしようか迷ってる」という相談が多いですね。
↓今まで見聞きした内容。
- 30gを体験したことがないのでどのくらい軽いかわからない
- 試しに打てるお店がない
- ミスタッチが増えそう
- いきなりネットで買うには勇気がいる
- 腱鞘炎が解消されることを期待している
自分は押下圧45gを6年半ほど使い、途中で(2013年に)30gに買い替えてメインで使用しているので、割と詳しく解説できると思います。
↓ひとまず変荷重から。
変荷重
変荷重は、小指や薬指の押下圧が軽いキーボード。
主に30gと45gのキーが混在しています。
Realforceの箱に貼られているラベルには「30g、45g、55g」と書かれていて、薬指や小指のキーが30g、Escが55g、その他が45gという構成です。
検索して調べてみると、30gの範囲がサイトによって違うので東プレに問い合わせしましたが、どのモデルがどのような押下圧配置かは聞くことができませんでした。
基本的には「小指が担当するキーが30g」という回答のみです。「Realforce 変荷重」とかで検索するといろいろなレイアウトが出てくるので、ネット上のキーボード図を鵜呑みにしないように気をつけてください。
↓かなり昔の変荷重 Realforce 106だと、ラバードームの色に違いがあったようです。
ラバードームは複数繋がったもの、1個単独のものなど形状はいろいろで、約40個に分かれてます。
※このように、ラバードームがバラバラになっているはRealforce106の初期のみのようです。
後のモデルでは、変荷重でも一体成型のラバードームになっていたり、基板もガラスエポキシ基板に変更になっていたりします。
↓一方、こちらの変荷重 91UBKだと、ラバードームに色の違いはなく、見た目だけでは押下圧がわからなくなっています。
ラバードームは、昔の106は荷重ごとにパズルのような細切れだったけど、91UBKは荷重が違っても一体成型。
まぁそんな細かいことよりも、弱い指で押さえるキーが軽いということだけ把握すればOKです。
ネット上のレビューも抽象的なものが多いのでよく分かりませんが、恐らくホームポジションで文章入力するときに小指の負担が減るので、変荷重は、標準運指に近い人が文章入力するのに向いていそうです。
逆に、変荷重モデルはPCゲーム用途には向かないと思います。
なぜならWASDをカーソルキーとして使うとき、Aキーが30gなので違和感を感じてしまうかもしれないし、ゲーム中に文章を入力するのはチャットくらいなので、変荷重のメリットは生かせないでしょう。
その他、DTMなどで鍵盤楽器として使うなら変荷重より等荷重のほうが良さそうです。
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ということで、文章入力がメインの使い方なら変荷重でも良いでしょう。ホームポジションからの文章入力だったら、弱い指の疲労を軽減しつつ、強い指はしっかりとした打鍵感を得られるはずです。
45g等荷重・30g等荷重どっちが良いか
「等荷重」というのは、すべてのキーが同じ押下圧ということです。
よくある質問が、「45g等荷重と30g等荷重、どっちがいいですか?」というものです。
これは今まで個人的に質問されたことが何回もあります。高い買い物だから失敗したくないだろうし、なるべく不安も減らしたいですよね。
できればお店で試し打ちするのがいいと思いますが、そもそもRealforceが店頭に置いてなかったり、変荷重だけしかない店もあります。
それに、お店にあったとしても自宅とは環境が違い、45gと30gどちらがいいのか判断が難しいので、普段の使い方をよく考えて選びましょう。
特に、押下圧30gは想像もつかないほど軽いので、実際に体験しないとわからないと思います。
大量にタイピングする人は30g等荷重
まず、1日に数時間・2万打鍵以上くらい、大量のタイピングをする人には30g等荷重がおすすめできます。
そこまで大量に打つ人だったら45gと30gで疲労感もだいぶ変わるはず。
自分自身、45gから30gに変えたときの衝撃はすさまじく、劇的に疲れにくくなりました。
(1日5万打鍵なら平気。10万打鍵になるとさすがに疲れるけど、なんとか大丈夫。15万打鍵くらい打った日もあります)※打鍵数の計測はタイプ数カウンターを使用。
普通のメンブレンキーボードから45gのRealforceにしたときの驚きを「!!!」とするなら、45gから30gにしたときの驚きは「!!!!!!!!!!!!」くらい衝撃的です。
さらに、30gだと指の負担が極限まで減るので、頭で思っていることを45gよりもスムーズに、しゃべるようにタイピングできます。
たぶんタイピングスキルが上達すればするほど、30gの良さが分かってくるはず。
タイピングそのものが仕事に直結するような、ブロガー・ライター・データ入力業務なら、押下圧30gのRealforceは非常に相性が良いと思いますよ。
腱鞘炎を予防したいなら30g等荷重
タイピングで指を酷使しすぎると、腱鞘炎になってしまいます。すでに痛みを自覚しているなら軽度の腱鞘炎かもしれません。
実際にあった例として、メカニカルキーボードの青軸(押下圧50g)ですぐに手首が痛くなってしまうという相談をいただき、打ち方・パームレストの有無・手首の角度など原因を探ってみたけど分からない、ということがありました。
押下圧50gで痛かったら45gもダメかもしれないので、30gにしてみようか、という話になり、その結果、「30g等荷重にしたら長文でも手首が痛くならなくなった!」と報告をいただきました。
手首や指の痛みで「腱鞘炎かな?」と感じた人は、30g等荷重を検討してみてください。
※ただし、今まで使っていたキーボードのつもりで強打すると、逆に底打ちによって指にダメージが入るので、30gに合わせた力で打てるように慣れないといけません。
押さえっぱなしにする人は30g
動画編集やゲーム操作などでキーを押しっぱなしにしたり、ショートカットキーでCtrlキーを押さえたまま次々と文字キーを打つなら、押下圧30gにすると劇的に疲れにくくなります。
自分もこのタイプで、むちゃくちゃ楽になりました。
特に左下のCtrlキー・Shiftキーは小指で打つので、45gと30gで押さえやすさが全然違います。
小指でキーを押さえっぱなしにするなら、押下圧30gは非常におすすめです。
さらに軽くしたい人は穴あけ改造
これは極端なので最後の最後に検討してほしいことですが、30gでも物足りない、もっと軽くしたいという人は、分解してラバードームにポンチで穴を空けるという改造も一応できます。
押下圧を計測する重りを自作して、分解して、ポンチで穴を空けるという作業になるので気軽にはできませんが、極限までこだわる人は頑張ってみてください。
現状、30g未満の押下圧は普通には売られておらず、静電容量無接点方式の場合は市販品を改造するくらいしか方法がないと思います。
自作キーボードであればメカニカルキーボードで15gあたりまでカスタマイズできるらしいですが、自作キーボードに手を出す時点で改造と同じような作業になります。
どちらにせよ試しに30gを使ってみて、それでも “もっと軽く!” と思ってしまった人向けです。
しっかりした打鍵感が欲しければ45g等荷重
30g等荷重のメリットについては先ほど説明しましたが、30g等荷重はあまりにも軽すぎて、強く打つと打鍵感がペチペチするので、人によっては物足りないと思うかもしれません。
30gでもそれに合った強さでタイピングできれば気持ちよさを味わえますが、ほとんどの人は今まで45g以上のキーボードを使ってきているので、30gに慣れるまでに多少の時間が必要になります。
そのため、30gは使い込まないと本当の気持ちよさは分かりません。たぶんお店で45gと30gを試し打ちしたら、45gのほうが打鍵感が良いと思うんじゃないかと思います。
指を痛めやすいなどの問題がなければ、45g等荷重でも大丈夫でしょう。45gでも一般的なメンブレンキーボードより軽い押下圧なので、今までより重たく感じることはないはずです。
参考までに、↓これが押下圧45gのRealforce 108UH。
↓こちらが押下圧30gのRealforce 108US。
打っている見た目はそんなに変わりませんが、30gだと「打ち下ろす」という意識さえ必要なく、「落とす」だけで打鍵できるような感覚です。
55g等荷重
おそらく一般ユーザーで選ぶ人は少ないだろう、55g等荷重モデルについて。
自分は使用したことも、試打したこともないので全然わかりませんし、重いのは好みじゃないので使う予定もありません。
実際の体験談もほとんど見かけません。
参考:食わず嫌いだったRealForce 等荷重55gの打鍵感が極上すぎた!RealForce R2 TLA-US5-Ⅳ レビュー – 東京ボーイ
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↓こちらはタイピングの全国大会「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP」の優勝者 miri さんの取材記事。
なぜ競技で55gを使うのかなど、具体的な理由を見ることができます。
参考:知られざる”競技タイピング”の世界。競技タイピング日本一のmiriさんに聞くその面白さや見どころとは。 | アンドエンジニア
参考:疲れにくいキーボードを知りたい。タイピング早打ち日本一の「女王」miriさんに聞いてみた – ソレドコ
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あえて予想するとしたら、押下圧がメンブレンと同じような55gだったとしても、ソフトタクタイルの特性によって押し込み途中の引っかかりが少なく、そこまで重たくは感じないかもしれません。
55gという数字から考えると、メカニカルの黒軸(60g)で疲れないなら大丈夫かも。
中古のRealforceは押下圧が重たくなっていないか気をつける
自分は30g等荷重のRealforce 108USを6年間ヘビーに使い続けて、少なくとも2000万打鍵以上していました。
ふとしたきっかけで、予備で購入していた同じ型番の、新品の押下圧を計測したら、驚くほど中古のRealforceは押下圧が重たくなっていることが判明しました。
参考:キーボードの押下圧を1g単位で計って、新品と中古のRealforceを比較してみた
↓記事から画像引用。なんとなく重たいと感じていたのが数値で表されました。また、押下圧だけでなく、キーの戻りも悪く、ヌメッとした感触になっていました。(新品と比較しないと変化がわからない)
その原因が経年劣化なのか、メンテナンス不足なのか、掃除のやり方なのか、ハッキリしていないのでなんともいえませんが、もし中古でRealforceを買おうとしている人は使用履歴などに気をつけてください。
6年使った中古と新品を打ち比べたとき、「こんなにも打ち心地が変わっていたのか!」と驚いたので、ネットの中古は意外と当たり外れがあると思います。
おそらくほとんどの人が「使い込んだ中古」と「新品」を比較したことがないので、中古で初めてRealforceを触った人だと、それが普通だと思って気付かない可能性があります。
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疲れにくいキーボードとして「ハの字」フォームで打てるMicrosoftのエルゴノミクスキーボードが話題になることがありますが、比べものになりません。
結局スイッチがメンブレンかパンタグラフになるので、打鍵の負担が大きく違います。
「ハの字」にして疲労を軽減するという意味ではMiSTEL BAROCCOなどの左右分離型キーボードや、Kinesis Advantage、または自作キーボードなど、メカニカルで押下圧45g以下にしないと意味がありません。
「左右分離」と「静電容量無接点方式」を両立する市販のキーボードはμTRON(マイクロトロン)キーボードというのがありましたが、残念ながら販売終了しました。
静電容量無接点方式による自作キーボードは情報が少なく、「静電容量無接点方式の自作キーボードは可能なのか」という記事や、「同人誌「静電容量スイッチで自作キーボードを作る本」が店頭販売中」などがあります。
自作キーボードについては遊舎工房のような実店舗の存在が助かるので、気合いがある人はどうぞ。
※それに、そもそも普通のキーボードでもハの字にすればこの問題は解決するので、単純にフォームの悪さが肩こりの原因になっていないか、いま一度確認したほうがいいと思います。(自分は普通の形のキーボードを使っていますが、左右の肘の間は50cmほど離れていてハの字フォームになっているので、窮屈ではありません)
また、キーボードの足(チルトスタンド)を立てると疲れやすくなります。傾斜をつけたほうが打ちやすいと思っている人は、実は逆なので、「キーボード チルトスタンド 意味がない」で検索してみてください。
そして、普通のキーストロークが深いキーボードの場合はパームレストを使って、手首が反らないようにしましょう。
ハの字に関しては左右分離にするだけで解決しますが、チルトスタンドとパームレストについては、必ずしも左右分離キーボードだけで解決できるとは限りません。
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さて、押下圧だけでもこれだけのボリュームになってしまいました。自分の用途・疲れやすさ・今まで使っているキーボードの押下圧などを考慮して決めてください。
静音タイプ
Realforceには、打鍵音がかなり静かになる静音タイプがあります。
以下、公式サイトから引用。
人間の聴覚感度が高い周波数成分である2,500~5,000Hz領域帯での刺激振幅が下がるよう改良を行い、聴覚への刺激を極限まで(30%減)下げることに成功。
打鍵音には「底打ちの音」と「跳ね返りの音」の2種類があり、
通常 | 静音 | |
底打ち | 静か | 静か |
跳ね返り | パチ! | 静か |
底打ちはどちらもかなり静かなんですが、静音モデルでは跳ね返りの「パチ!」というプラスチック音がかなり静かになります。
↓この動画は通常と静音タイプを比較しています。
特にアルファベットとEnterキーの違いがよくわかります。
注意点としては、静音タイプはカチャカチャ感が無くなり、打鍵感が損なわれると感じる人もいます。
静音タイプにしようか迷っている人は、できれば試し打ちしたほうが無難。
↓こちらの動画では、静音タイプ(Realforce 108UH-S)の打鍵感があまり良くなかったので、通常タイプ(Realforce 108UH)を購入した、というところから再生されます。
また、静音タイプの有無で数千円ほど値段が高くなります。
なので、たとえば「子供を起こしたくない」「隣の部屋から文句を言われる」など、静かにしなければいけない理由がある人なら静音タイプはおすすめだと思います。
日本語配列と英語配列の違い
Realforceに限らず、キーボードを買うときは日本語配列(JIS配列)と英語配列(US配列)のどちらかを選ぶことになります。
パソコン付属のキーボードなど、ほとんどの人が使っているのは日本語配列です。
ここではそれぞれの違いを説明して、どのようなメリット・デメリットがあるのか解説していきます。
Realforceは「初代」と「R2」の日本語配列でスペースキーの長さが違うので、全部で3種類あります。
- 日本語配列(初代)
- 日本語配列(R2)
- 英語配列(初代・R2共通)
※細かいこととして、英語配列は初代とR2でFnキーとアプリケーションキーの違いがありますが、配列の違いというほどでもないので、ひとくくりにしています。
↓以下、3種類のサイズを並べました。スペースキーの長さ、Enterキーの大きさ、記号の配置に違いがあります。
↓日本語配列(初代)
↓日本語配列(R2)
↓英語配列
日本語(初代) | 日本語(R2) | 英語配列 | |
スペースキーの長さ | 短い | 中間 | 長い |
Enterまでの距離 | 遠い | 遠い | 近い |
カナ刻印の有無 | あり or 無し | あり or 無し | 無し |
記号のキー配置 | バラバラ | バラバラ | 直感的 |
シェア | 多い | 多い | 少ない |
スペースキーの長さ
Realforceのスペースキーの長さに、以下のような違いがあります。
↑青い部分がホームポジション、赤い部分がスペースキー。
スペースキーを打鍵する親指の位置によって、英語配列のほうが打ちやすいという人もいるし、日本語配列で[無変換]や[変換]をリマップするなら初代が良いという人もいるので、使い方によって変わってきます。
普段自分がスペースキーをどこらへんで打鍵しているのか確認してみましょう。
ホームポジションからEnterキーまでの距離
ホームポジションの小指からEnterまでの距離が近いので、英語配列のほうがタイピングしやすいという意見があるようです。
ただ、日本語配列のEnterは上に長いので小指を伸ばして打鍵できますが、英語配列のEnterは上に短いので、小指を曲げた窮屈な状態で打鍵する場合もあります。
小指を曲げるか伸ばすかだけでも長さが変わるので、実はひねる手首の角度は一緒だったりします。
なので、人によっては大きいEnterのほうが楽に打鍵できる場合もあり、ホームポジションからの距離が近いという理由だけで鵜呑みにしないようにしましょう。
カナ刻印の有無
キーボードにカナの刻印があるかどうかの違いです。
主にデザイン的な理由でカナ無しを好む人がいるようです。
↓英語配列・カナ刻印無し
↓パターンは以下の3種類。
- 日本語配列・カナ刻印あり
- 日本語配列・カナ刻印なし
- 英語配列・カナ刻印なし
一目瞭然、英語配列はすべてカナ刻印が無いのでスッキリしています。
日本語配列でもカナ刻印が無いモデルはあるので、見た目をスッキリさせたいだけなら日本語配列でも選択肢はあります。
(※このページ最後の一覧表の中で「カナ無し」となっているのが、日本語配列でカナ刻印無しのモデルです。)
記号のキー配置が違う
日本語配列と英語配列では、記号の配置がかなり違います。
↓こちらが英語配列で特徴的な記号部分。
- ;(セミコロン)はShiftを押しながらだと:(コロン)
- ‘(シングルクォーテーション)はShiftを押しながらだと“(ダブルクォーテーション)
- プログラミングでよく使う=(イコール)や‘(シングルクォーテーション)がShift不要で入力しやすい
上記のように、英語配列は記号の配置が合理的という意見を見かけます。
それと比べたら日本語配列は記号がバラバラで、英語配列好きの人から見たら好きになれません。
特にプログラミングで多用する‘(シングルクォーテーション)や=(イコール)は英語配列のほうがShiftも必要なくて入力しやすいので、この点は日本語配列から見ても使いやすそうだなと思いますね。
ただ、自分は日常的にHTMLやCSSに触れていて、たまに JavaScript(ブックマークレット)の編集もしたりするので、;:‘“{}()あたりは頻繁に使い、=|&#!もたまに使います。
で、結局は慣れると日本語配列でもスムーズに打てるようになるので、最終的には変わらない、と思ったりします。
IMEのオンオフ
↓日本語配列でIMEのオンオフは全角/半角キー単打でできます。
↓それに対して英語配列はAlt+~(チルダ)という組み合わせが必要なので、頻繁に使う人にとっては多少不便になります。
英語配列はシェアが少ない
英語配列はシェアが少なく、それに伴うデメリットがあるので、自分がどんな用途に使うのかよく考えて決めましょう。
- 職場のキーボードが日本語配列しか用意されてないかもしれない(記号の位置が違うので使いにくい)
- 家族共用のパソコンだと煙たがられるかもしれない
- ノートパソコンは英語配列のものが少ない(自分で購入するものだけじゃなく、サポートなどで他人のパソコンを触るときも不便)
- 学校では日本語配列のほうが多い
以下、職場に英語配列キーボードを導入していたけど断念した事例。使う環境によっては想像以上のハードルになることが分かります。
↓こちらは職場のパソコンが日本語配列であることが原因のもの。
一年くらい前に新たに職場のキーボードに英語配列のRealforceを導入したのだが、
実は去年の秋くらいから、昔使っていた日本語配列のMajestouch黒軸に戻していた。
理由は、ミーティングスペースでのPC操作の際に、日本語配列の入力ができなくて恥ずかしい思いをしたり、リモートログイン時に日本語配列キーボードで英語配列状態の自分のPCに対する操作が厳しかったから。
それまでは末端社員として自席での作業がほとんどだったのだが、部署異動を機にだんだんそうではなくなってきて、
自分の環境を統一できないなら、英語キーボードにスルのは結構なリスクがあったなと。。引用:最強の日本語RealforceはREALFORCE91UDK-G ( 周辺機器 ) – ━━━<ぱんぴーのぼやき>━━━ – Yahoo!ブログ
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↓こちらは英語配列のラップトップ(ノートパソコン)の選択肢が少ないことが原因のもの。
私の目論見としては、自宅用も含めて自分が使うキーボードはすべてUS配列に統一する、というものでした。ですが、その目論見も去年末に放棄してしまいました。
理由は、デスクトップPC中心の仕事スタイルだったのですが、このラインアップにWindowsラップトップを投入することにしたからです。日本という環境下において、WinラップトップはJIS配列以外に選択肢ありません。いや、もちろんUS配列が選択できるラップトップも市販されてはいます。デザインがスタイリッシュなこともあって私も一時はそちらに食指が動いたのですが、残念ながら電子機器 としての安定性・信頼性にいまひとつ不安の残るブランドだったのであきらめざるを得ませんでした。好みを優先するか、安定性・信頼性に重きを置くかという選択肢ではいえば、それが仕事というフィールドである限り、どちらに軍配が上がるか明らかです。つまりライターとしてのスタンスに立つ限り、リライアビリティファーストで考えれば現状ではJIS配列しか選択肢がないということです。
このように日本では、全体として見れば日本語配列が主流であり、英語配列はさまざまな面でコストが高くつくかもしれないことを考慮して選ぶ必要があります。
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※もし子供が選ぶ場合のことを考えて、教育現場で機運が高まっているChromebookを例にすると「Chromebook Education 導入事例 | ノートパソコン | ASUS 日本」では、22の導入事例のうち、英語配列は2例でした。
また、2020年3月3日発表の「GIGAスクール構想の実現標準仕様書」では、Windows・Chromebook・iPad、3種類とも日本語JISキーボードが指定されています。
(ただし “US キーボードにした場合、より安価に調達できる可能性がある。児童生徒にキーボード入力を指導する際の児童生徒・教師の情報活用能力や負担感を鑑みて US キーボードに変更しても良い。”をも書かれているので、英語配列が採用される可能性もあり)
あとパソコン室がデスクトップPCだったら、ほぼ確実に日本語配列でしょう。
また、大学のレポートとか、仕事でメールやチャットをするとか、将来的にもほとんどの人にとってやる可能性が高いのは日本語の文章入力なので、配列によって大した違いになりません。
なので、子供がキーボードを選ぶ場合、よほど理由がない限りは日本語配列で慣れておくのが無難です。
※ただし、もし学生のうちから(授業ではなく)自分で勝手にプログラミングを書いちゃうような子だったら、英語配列でも、好きにやりゃいいと思います。
要するに進路に合わせて選ぶものであって、◯×はっきりできるものではありません。絶対的な優劣をつけようとすること自体、視野が狭いです。
キートップ印刷方式の違い
Realforceのキートップ印刷にはさまざまな方式がありますが、耐久性が大きく違うので、知らなかった人は気をつけて選ぶようにしてください。
Realforceには主にレーザー印刷と昇華印刷(含浸印刷)が使われていて、一部の製品だけ2色成形が使われます。
特にレーザー印刷は耐久性が低いので注意が必要です。
レーザー印刷
Realforceの場合、レーザー印刷はキー色が黒、印字色がゴールドの組み合わせのみです。
特に気をつけないといけないこととして、レーザー印刷は昇華印刷よりも耐久性が劣ります。
印字が薄くなる・テカる
レーザー印刷は表面をレーザーで焼き付けている印字方式で、また、プラスチックの素材として一般的なABSが使われているため、摩擦により、印字が薄くなり、表面はテカります。
「Realforce レーザー印刷」で検索してみると、1年もたたないうちに印字の薄さに気付くことがあるようです。
参考:REALFORCEの営業マンを信じてキーを洗剤で洗ったら汚れが落ちるどころか傷が入った件|SKEGLOG
↓こちらは7年使用。7年でこれなら許容範囲かもしれないので、個人差が大きそう。
参考:Realforce 91UBK を 7年間使いつづけたのでレビュー – nakanishy’s blog
↓こちらは8年。ゲームで多用するWASDのかすれ具合がよくわかる。
参考:高級キーボードが欲しい?最初の1枚はRealforceにしよう!
↓こちらは約3年。ゲームで使用しているWASDがかなり薄い。
参考:さすがというべき高級キーボードRealforce – Realforce108UBK SJ08B0のレビュー | ジグソー | レビューメディア
↓こちらは「約半年でかすれて消えてしまいそう」という相談を受けた話。
参考:レーザー印字は消えない? – みねこあ
↓価格コムの掲示板。約8ヶ月・約2ヶ月のほかにも何人か消えている。
参考:価格.com – 『キートップの文字が消えた。』 東プレ Realforce106UB のクチコミ掲示板
ーーー
シルク印刷と比べたらレーザー印刷のほうがだいぶ耐久性が高いとされていますが、年単位の使用だと印字が薄くなったりキートップがテカってくるので、それを覚悟の上で買いましょう。
ベタつき
これは感じ方に差があると思いますが、人によってはレーザー印刷のRealforceだと、キーキャップがベタつくと感じる人もいるようです。手汗が多い人は要注意?
↓レーザー印刷のベタつきが気になって昇華印刷のキートップに交換した例
参考:【Realforce】交換用キートップを購入→1ヶ月使用
個人的に思うのは、「レーザー印刷=ベタベタする」というイコールの関係ではなく、おそらくレーザー印刷ではキーキャップの素材がABS樹脂でツルツルしているため、手汗が多い人ほど引っかかりを感じるような気がします。
それに対して昇華印刷はPBT樹脂が使われていて、表面にわずかに凹凸があってサラサラしているため、ベタつきを感じにくいのではないかと思います。
ABSとPBTの違い
レーザー印刷と昇華印刷でキーキャップの素材が違い、それが耐久性に大きく影響しています。
- レーザー印刷 → ABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン共重合合成樹脂)
- 昇華印刷 → PBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)
レーザーマーキング方式はレーザー照射部分が細かな凹凸状になりますので、文字の部分がほんの僅かにザラザラしています。
また、キートップの材質にはABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン共重合合成樹脂)が一般的に使われているようですが、昇華印刷で刻印する場合にはその製造工程上、耐熱性を有するPBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)などが使用されます。
素材の耐久性がまったく違うので、見た目よりも耐久性を重視するなら昇華印刷のほうがおすすめです。
もちろん印字が剥げたりテカったりしても、内部のスイッチの耐久性は同じなので、レーザー印刷でも使用には問題ありません。
昇華印刷(サプリメーション印刷)
昇華印刷は、樹脂にインクを高熱で染み込ませて印字します。サプリメーション印刷、含浸印刷ともいいます。
インクが染み込んでいるので薄くならず、また、耐熱性・耐摩耗性の高いPBT樹脂(ポリブチレンテレフタレート樹脂)が使用されるので、長期間の使用でも表面がテカりません。
つまり、印字・樹脂素材ともに昇華印刷は耐久性が非常に高くなっています。
自分が持っているRealforce 108UHは、メインで使用していた最初の7年間くらいはほぼ毎日数万打鍵くらい使っていましたが、印字は剥げることなく、キートップのテカリもなく、触った感触も変わっていません。
↓ただし黒(墨)の昇華印刷は印字が見にくいので、手元を見てタイピングする人には向きません。
タッチタイピングできない人には昇華印刷の黒(墨)はおすすめできません。見てのとおり、ものすごく印字が見づらいです。
↓それと比べると当然ですが、白は印字が見やすいです。
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以上のように、「レーザー印刷=ABS樹脂」「昇華印刷=PBT樹脂」となっていて、PBT樹脂のほうが材質として耐久性が高いので、「ゴールドの印字がカッコいいからレーザー印刷のほうが良い!」などの理由が特になければ、基本的に昇華印刷のほうがおすすめです。
2色成形
例外として、これは今のところ「Realforce RGB」という機種だけで採用されている方式で、厳密には印刷ではなく、色の違うプラスチックを2つ組み合わせていて、印字が薄くなりません。
ただ、印字は絶対に消えませんが、材質がABSだとキートップの表面が摩耗して、テカる可能性はあります。
そもそもRealforceの中で2色成形はこのRealforce RGBだけで、キーが光るゲーミングモデルだから採用されているようなものなので、普通の用途だったら選ぶことはありません。
別売りのキーキャップセット(昇華印刷)
Realforceはキーキャップのみの別売りもあります。
こんなの誰が買うんだよと思いそうですが、黒(墨)の昇華印刷モデルを買ったものの、あまりにも印字が見にくくて購入する人がいるようです。
↓初代Realforce用(生産終了)。
ーーー
↓Realforce R2用キーキャップが発売(2020/04/01)されましたが、白が無くなり、たまに要望を見かけていた「かな刻印無し日本語配列」は無く、日本語配列と英語配列の2パターン、各6色展開。
東プレ REALFORCE R2シリーズ日本語配列 交換用カラーキートップセット(橙/オレンジ) 112キー R2-JP-KT-OR
Realforce R2用キーキャップのカラー展開で不思議なんですが、なぜ白・黒がないんでしょうか。
R2用の6色は青、紫、緑、黄、赤、オレンジとなっていて、色の主張が強くて既存の白黒と合わせるのが難しそうなものばかりです。
実際、「Realforce カラーキーキャップ」で画像検索して見てみると、カラフルなカスタマイズが難しそうなのがわかります。
「東プレ「REALFORCE」のキーキャップをカスタマイズしてみた!│MACHOLOG」みたいな記事を見たら、白黒カスタマイズって合わせやすくて需要があると思うんですけどね。
(中古でジャンク買って、白・黒を部品取りするのもひとつの方法。初代Realforceでもスペースキーまわりとか以外はキーの大きさ同じなので使える)
※注意:上記の交換用キーキャップは「Realforce RGB」には適合しません。
ーーー
Realforceのキートップをカスタマイズするときは互換性に気をつけてください。
↓こちらがRealforceで使われている形状で、Realforceのほぼすべてのモデルと、PFU社のHHKB Professionalと同じ裏面です。(というかHHKB Professionalのスイッチは東プレ製です。あと、HHKB Liteは互換性なし)
※たぶん間違えないと思いますが、キートップ裏が同じ形状とはいっても、Ctrlなどはキーの大きさ自体が違うので、部品取りする場合はよく確認しましょう。
ただ、キーボード全体で見ると、これは東プレ独自の形状なので、他メーカーのキーボードからはほとんど流用できないし、別売りのキートップもほぼありません。
ーーー
一方、「Realforce RGB」だけはキートップの形状がCherry軸互換となっていて、カスタマイズの幅が広がります。
↓公式サイトから引用。
カスタマイズ可能なキーキャップ
キーキャップをカスタマイズできます。キーキャップを固定するキースイッチ上部の形状を、よくあるメカニカルキースイッチと同様の十字型にデザイン。
引用:製品 : REALFORCE RGB(日本語配列モデル) | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰
Cherry軸は、多くのメカニカルキーボードで使われている形状なので、別売りのキートップも豊富となっています。
↓カスタマイズ例
テンキーレス or フルキーボード
テンキーレスキーボードとは、その名のとおりテンキーがない(レス)キーボードです。
↓テンキーレスキーボード
↓フルキーボード
テンキーレスかどうか見分けるのは、
↓初代Realforceなら型番の数字が100以下ならテンキーレス。100以上ならフルキーボード。
↓第2世代(R2)なら型番に「TL」が含まれていればテンキーレスです。
ゲーミングはテンキーレスの人気が高い
ゲーミングキーボードとして使うなら、テンキーレスのほうが
- マウスとの距離が近くなる
- 省スペース
- そもそもテンキー使わないから邪魔
という点で人気があります。
フルキーボードとサイズを比較すると、
- テンキーレスキーボードの横幅 → 約36cm
- フルキーボードの横幅 → 約46cm
と、だいたい10cmほどテンキーレスのほうが省スペースになります。
あと当然ですが、テンキーレスのほうが(同じ仕様なら)若干値段は安くなります。
事務作業ならフルキーボード
Excelを使ったりデータ入力する機会が多いなら、フルキーボードのほうがおすすめです。
それ以外にも、Ctrlキーと数字を組み合わせるショートカットキーが使いやすくなって地味に便利。
例えばWebブラウザで拡大率を元に戻すCtrl+0とか。テンキーの0はマウスからの距離が近くて指をちょっと伸ばすだけで打鍵できます。
カーソルキーとテンキーの距離が短いのも、事務作業にとっては使いやすポイントになります。
左手用デバイスとしてテンキーを使う
もしテンキーレスを買ったあとで「やっぱりテンキー欲しい!」と思ったら、別売りのテンキーを買うのもひとつの方法です。
Realforceはテンキー単体販売もあります。
でも、ものすごく値段が高いので、とにかく品質を求めるならどうぞ。押下圧は45g等荷重のみです。
自分は左手用デバイスとしてテンキーを使いたい派ですが、Realforceのテンキーは値段が高いのと、45g等荷重のみだったので、スピードシルバー軸(銀軸)の「ARCHISS ProgresTouch RETRO Npad」を使っていますました。
これはリニアタイプの押下圧45gなので軽めで、さらに、シルバー軸はアクチュエーションポイントが1.2mmと非常に浅く、かなり軽く反応する感じがします。
ーーー
その後、結局Realforceテンキーを購入し、
押下圧を軽くする改造と、
オーリングでアクチュエーションポイントを短く、そして静音化する改造をしたので、非常に満足できる左手用デバイスになりました。
※押下圧やアクチュエーションポイントがそこまで気にならなければ、
「左手用デバイス」などで探してみるのもひとつの方法です。
DIPスイッチ
DIPスイッチは、キーの入れ替えや、各種キーの有効/無効を切り替えできます。
DIPスイッチの割り当てはモデルによってかなり違うので、購入する人はあらかじめ確認しておいたほうが良さそうです。
調べてみると、このくらい違いがあります。
型番1 | 型番2 | DIP1 | DIP2 | DIP3 | DIP4 |
---|---|---|---|---|---|
91UDK-G | NG02B0 | 左Ctrl⇔Caps | Win有無 | Esc⇔半角 | AP有無 |
108U-A | XE01L0 | 左Ctrl⇔Caps | WinとAP有無 | Esc⇔半角 | 未使用 |
108U-A | XE31L0 | 左Ctrl⇔Caps | WinとAP有無 | Esc⇔半角 | 未使用 |
108U-A | XE0100 | 左Ctrl⇔Caps | WinとAP有無 | Esc⇔半角 | 未使用 |
108U-A | XE3100 | 左Ctrl⇔Caps | Win有無 | Esc⇔半角 | 未使用 |
108UD-A | XE01B0 | 左Ctrl⇔Caps | WinとAP有無 | Esc⇔半角 | 未使用 |
108UD-A | XE31B0 | 左Ctrl⇔Caps | WinとAP有無 | Esc⇔半角 | 未使用 |
87U | SE07T0 | 左Ctrl⇔Caps | Ctrl⇔Alt(左右) | WinとAP有無 | 未使用 |
87UB | SE17T0 | 左Ctrl⇔Caps | Ctrl⇔Alt(左右) | WinとAP有無 | 未使用 |
87UB | SE170S | 左Ctrl⇔Caps | WinとAP有無 | NumLock有無 | 未使用 |
87USW | SE070S | 左Ctrl⇔Caps | WinとAP有無 | NumLock有無 | 未使用 |
87U-55 | SE08T0 | 左Ctrl⇔Caps | Ctrl⇔Alt(左右) | WinとAP有無 | 未使用 |
87UB-55 | SE18T0 | 左Ctrl⇔Caps | Ctrl⇔Alt(左右) | WinとAP有無 | 未使用 |
※「⇔」はキーの入れ替え。「AP」はアプリケーションキー。Ctrl⇔Alt(左右)は左Ctrl⇔左Alt、右Ctrl⇔右Altの意味です。
ーーー
ただ、ぶっちゃけKeySwapなどのキー入れ替えソフトがあれば、DIPスイッチは必要ありません。
DIPスイッチなら、ほかのパソコンに接続しても設定が保持されているというメリットはありますけど、Realforceってそんなに移動しないと思うし。
日本語配列・カナ刻印なし
英語配列はカナ刻印なししかありませんが、日本語配列はカナ刻印ありとなしのモデルが両方あります。
↓こちらが普通の、カナ刻印がある日本語配列。
↓こちらが日本語配列なのにカナ刻印が無いもの。
ローマ字入力しか使わない人なら、カナ刻印なしのほうが人気があるようです。
このページ最後の一覧表の中では「カナあり」「カナ無し」というふうに違いを記載しています。
HiPro仕様
型番に「HiPro」が含まれているRealforceは「ハイエンド」と紹介されることがありますが、実際は「別物のキーボード」です。
一番高いやつ買っときゃいいでしょ?と思ってる人は気をつけてください。
「HiPro」だから「プロフェッショナル用途」「高品質」ということではありません。
普通のRealforceとは違いが多く、クセが強いキーボードとなっています。
- 打鍵音が普通のRealforceと違う(大きめ)
- 最下段がかなり低い
- 上段(数字の行)がかなり高い
- 上段が高いので、ファンクションキーの行が低く感じる
- キートップの形状がお椀型(真ん中に向かって凹んでいる)
- FJのポッチが無い
- キーとキーの隙間が大きい
など、かなりの違いがあります。
レビューとしては以下のページがわかりやすい。
↓お店で試し打ちした感想。
↓打鍵音動画。
「値段が高い=良い」とは限らない、ということを理解して買いましょう。別物です。
APC(Actuation Point Changer)機能
キー入力される深さ(アクチュエーションポイント)を変更する機能をAPC(Actuation Point Changer)と言います。
普通のRealforceは2.2mmの深さでキー入力されますが、
APC搭載Realforceはアクチュエーションポイントを1.5mm・2.2mm・3mmから選択できます。
↓公式サイトの説明はこちら
各キースイッチのオン位置を1.5mm、2.2mm、3mmの3段階のキーストロークの深さから選んで調節できるため、ゲームに応じてキースイッチの反応速度を最適化できます。例えば、素早く入力したいキーは1.5mmの深さに設定し、不意の誤入力を防止したいキーは3mmに設定できます。
引用:製品 : REALFORCE RGB(日本語配列モデル) | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰
現行モデルだとRealforce RGBとRealforce R2のAPCモデルに搭載されています。
スペーサーも販売されていて、部分的に底上げしてキーストロークを浅くすることができます。(Realforce R2のAPCモデルには最初から付属しているので必要ありません)
ーーー
Realforce R2では、型番「R2A-JPV-IV」「R2A-JP4-BK」「R2SA-JP3-IV」「R2SA-JP3-BK」のように、R2の後ろに「A」が記載されているものにAPC機能が搭載されています。
APC搭載Realforce R2には、標準で大きなスペーサー(キートップ下のシート)が付属しています。
そのため、スペーサーを使いたいなら、「RGB+別売りスペーサー」よりも「R2 APCモデル+付属スペーサー」のほうがコスパが良くなります。
ちなみにキースペーサーを自作することもできますが、通常モデルだとアクチュエーションポイントの調整ができないのであまりおすすめしません。
通常モデルでも、どうしてもアクチュエーションポイントを短くしたいならオーリングによる静音化改造で一応できますが、分解して保証も受けられなくなるので自己責任になり、かなりハードルは上がります。
アクチュエーションポイントが浅いキーボード
そして、そもそも「アクチュエーションポイントを浅くしたい」という目的であれば、最初からそういうキーボードも検討するかもしれないので、いくつか紹介しておきます。
●ロジクール Romer-Gスイッチ採用キーボード
押下圧45g・キーストローク3mm、オン位置1.5mm
→K840を持っているが、キビキビと入力できる印象。普通の高さのキーボードとしてはキーストロークがかなり浅い。
●ロジクール 薄型GLスイッチ採用キーボード
押下圧50g・キーストローク2.7mm、オン位置1.5mm
→メカニカルなのにパンタグラフ並に薄い。
→ロジクール公式サイトの説明
●Razer Yellow Switch搭載キーボード
押下圧45g・キーストローク3.5mm、オン位置1.2mm
→Razer独自スイッチの黄軸(イエロー軸)。かなり浅い。
→Razer公式サイトの説明
●ARCHISS ProgresTouch CHERRYスピードシルバー軸
押下圧45g・キーストローク3.4mm、オン位置1.2mm
→自分がシルバー軸のテンキーを使用した感じでは、本当に浅いところで入力されるので、45gよりも軽く感じる。
→アーキサイト公式サイトの説明
●Corsair K70 RAPIDFIRE
押下圧45g・キーストローク3.4mm・オン位置1.2mm
→こちらも同様にCherry製のシルバー軸採用。
●SteelSeries Apex Pro JP
押下圧45g・キーストローク3.6mm(たぶん)・オン位置0.4mm~3.6mm(10段階調節可能)
→ダントツに浅い設定にすることが可能。
→SteelSeries公式サイトの説明
Realforce R2(第2世代)
東プレは16年ぶりにモデルを刷新することを発表。
「Realforce R2」シリーズとして2017年10月から順次販売しています。
基本的な仕様が初代とR2で大きく違うので、まとめました。
初代とR2のどちらを買うか迷っている人は参考にしてください。
ちなみにR2の型番の見方は以下のとおりです。
型番の中に仕様がすべて含まれているので冗長ですが、初見でもわかるようになりました。
テンキー | 機能 | 配列 | 押下圧 | 種類 | 色 | |
R2 | JP (日本語) |
V (変荷重) |
IV (アイボリー) |
|||
TL (テンキーレス) |
S (静音) |
US (英語) |
4 (45g) |
G (RGB) |
BK (ブラック) |
|
A (APC) |
3 (30g) |
M (Mac) |
WH (ホワイト) |
|||
SA | 5 (55g) |
- 2017年10月発売(スタンダード)
- R2-JPV-IV
- R2-JP4-BK
- 2017年11月発売(日本語配列静音)
- R2S-JPV-IV
- R2S-JP4-BK
- 2017年12月発売(日本語配列APC機能)
- R2A-JPV-IV
- R2A-JP4-BK
- R2SA-JP3-IV
- R2SA-JP3-BK
- 2018年3月発売(日本語配列テンキーレス)
- R2TL-JPV-IV
- R2TL-JP4-BK
- R2TLS-JPV-IV
- R2TLS-JP4-BK
- R2TLA-JPV-IV
- R2TLA-JP4-BK
- R2TLSA-JP3-IV
- R2TLSA-JP3-BK
- 2018年6月発売(PFU Limited Edition 日本語配列)
- R2TLSA-JP4-IV
- R2TLSA-JP4-BK
- 2018年7月発売(PFU Limited Edition 英語配列)
- R2TLSA-US4-IV
- R2TLSA-US4-BK
- 2018年8月発売予定→11月発売(英語配列テンキーレス)
- R2TL-USV-BK
- R2TL-US3-BK
- R2TL-US5-BK
- R2TL-USV-IV
- R2TL-US3-IV
- R2TL-US5-IV
- R2TLS-USV-BK
- R2TLS-US3-BK
- R2TLS-US5-BK
- R2TLS-USV-IV
- R2TLS-US3-IV
- R2TLS-US5-IV
- R2TLA-USV-BK
- R2TLA-US3-BK
- R2TLA-US5-BK
- R2TLA-USV-IV
- R2TLA-US3-IV
- R2TLA-US5-IV
- 2018年10月発売予定→2019年3月発売(英語配列フルキーボード)
- R2-USV-BK
- R2-US3-BK
- R2-US5-BK
- R2-USV-IV
- R2-US3-IV
- R2-US5-IV
- R2S-USV-BK
- R2S-US3-BK
- R2S-US5-BK
- R2S-USV-IV
- R2S-US3-IV
- R2S-US5-IV
- R2A-USV-BK
- R2A-US3-BK
- R2A-US5-BK
- R2A-USV-IV
- R2A-US3-IV
- R2A-US5-IV
- 2018年12月発売(RGBテンキーレス)
- R2TLA-JP4G-BK
- R2TLA-US4G-BK
- 2019年4月発売(Mac版)
- R2-JPVM-BK
- R2-JPVM-WH
- R2SA-JP3M-BK
- R2SA-JP3M-WH
- 2019年9月発売(RGBフルキーボード)
- R2A-JP4G-BK
- 2019年12月発売(Mac版テンキーレス)
- R2TL-USVM-WH
- R2TL-USVM-BK
- R2TL-JPVM-WH
- R2TL-JPVM-BK
- R2TLSA-US3M-WH
- R2TLSA-US3M-BK
- R2TLSA-JP3M-WH
- R2TLSA-JP3M-BK
- 2020年5月発売(Mac版テンキーレス押下圧45g)
- R2TLSA-US4M-WH
- R2TLSA-US4M-BK
- R2TLSA-JP4M-WH
- R2TLSA-JP4M-BK
※ただし、発売予定日を過ぎても音沙汰がなかったりAmazonのページができてなかったりするので、あまり当てになりません。また、型番で検索しても違うモデルがヒットしたりするので、購入するならよく確認してください。
これらの問題はRealforce R2になってから見かけるようになりました。
東プレはAmazonの商品ページをショップまかせにせず、自分たちで管理したほうがいいと思います。
今までに3回、商品登録の間違いを発見していて、注文したら違うモデルが届いてしまうような致命的なものだったし、Amazonに登録されていないモデルもあります。
一番ひどい間違いは、PFU公式サイトのPZ-R2TLSA-JP4M-BKからAmazonへのリンク(魚拓)が、
- メーカーがノーブランド品
- 商品タイトルがR2TLJP4MBK(SA無し)
- 商品の情報にある型番がR2TLSA-JP4M-WH(ホワイト)
というように、型番がバラバラで、どの仕様が届くのか、わけが分からなくなっていました。
ほかにも、そもそも「Amazonにページが存在しない型番が多い」「商品タイトルに型番が書かれていないものがある」「商品タイトルの書き方がバラバラ」など、単純に、買い物をするのに不便な状態です。
発見したら東プレに連絡してページが修正されることがありますが、全部はチェックできないので漏れもあるかもしれません。(そもそもこのようなチェックをユーザーがするのがおかしな話ですけど)
間違いを見つけたら東プレに問い合わせしてみてください。自分はTwitter(@TOPRE_REALFORCE)に普通にDMで商品情報の間違いを報告してやり取りできました。
通販サイトの間違いは放置すべきではないと思います。
Amazonの商品登録間違いは、なかなか報告されずに放置されやすいので、「欲しい型番ないじゃん!」といった小さな不満がじわじわと溜まってしまいます。当然、商品登録の問題なので、その不満は業者ではなく東プレに向かいます。
また、違う型番が登録されることによるトラブルなど、致命的な問題が発覚してしまう可能性があるので、ブランドに傷がつくリスクを考えると危なっかしく見えてしまいます。
ーーー
さて、ここからはRealforce初代とR2の違いについて解説していきます。
本体サイズのスリム化
Realforce R2は、従来のRealforceよりも16%小型化。サイズを比べる限り、奥行がスリムになります。
↓こちらが初代Realforce。
↓こちらがRealforce R2。
横幅 | 奥行 | 高さ | |
初代 | 455mm | 168.5mm | 39.6mm |
R2 | 455mm | 142mm | 30mm |
従来モデルは奥行きが長かったので、嬉しい変更なんじゃないでしょうか。
R2はいかにも “ゲーミングキーボード” っぽい、スタイリッシュなフォルムになりました。
スペースキーが長い(日本語配列)
初代の日本語配列ではスペースキーが短いことで賛否両論ありましたが、Realforce R2ではスペースキーが長くなりました。(ただしR2 Mac版は普通のR2よりわずかに短い)
以下、各モデルのスペースキーの長さを、
- センチ
- u(キー 1個が1u)
で表します。
↓初代 のスペースキーは
約4.7cm (2.5u)
昔ながらの業務用キーボードっぽい長さ。
↓R2 のスペースキーは
約8cm (4.25u)
ゲーミングキーボードでよく見かける長さ。
↓R2の中でも例外の R2 Mac版は
約6.7cm (3.5u)
分かりにくいけど普通のR2よりもわずかに短い。
投票数の多いアンケートを調べてみると、スペースキーは右手親指で打つユーザーが多数派です。
↓イータイピングのアンケート。右親指38%、左親指31%。
スペースキーを押す指は?
↓YouTubeに設置したアンケート。回答者数2,078人。右親指51%、左親指22%。
文章入力では右手のほうがEnterやBack Spaceでホームポジションから右に動くことが多いので、スペースキーが長いほうが右親指で押しやすいのでは?と思いました。
たとえば文章を入力していて、
- 変換のためにスペース(右親指)して、
- Enter(右小指)で確定
するなら、スペースキーが長いほうが、手をいっぱい広げなくてすむので、打つのが楽になります。
↓また、東プレに実際に問い合わせした方によると、ユーザーから間違えて隣のキーを押してしまうという声があったとのこと。
さて、スペースキーが何故長くなったのかという質問に対して、担当者からの返答は、
「旧世代ではスペースキーが短くて、その横にある無変換と変換キーを間違って押してしまうという意見が多くあったため、スペースキーを長くしました」
とのこと。
引用:Realforce 第2世代は何故スペースキーが長くなったのかを東プレに訊いたら…。スペースキーが長くなった弊害も – 世界のことを知りたい
あとゲーム操作ではWASDがカーソル移動に割り当てられていて、ホームポジションよりも左にずれるので、初代Realforceだとスペースキーは親指を伸ばさないといけなくなります。
WASDを使うゲームだと、当然スペースキーも主要な操作に使うだろうから、スペースキーが長いほうが使いやすいのではないかと思うことはあります。
ーーー
こんな感じなので、スペースキーを長くするのがトレンドになってます。(すでにほとんどのゲーミングキーボードはそういう長さになってますね)
本当に使いこなせるなら、スペースキーは短く、左右の無変換変換キーをカスタマイズしたほうが生産性は上がるはずなんですけどね。そこまでやるユーザーはほとんどいないんでしょう。
※親指シフトなど、スペースキーが短くないと使えない!という人は、今後スペースキーが短いモデルが発売される見込みはないと思うので、初代Realforceを確保しないといけないと思います。
ーーー
ただ、R2ではスペースキーを長くしたことによってキーの戻りが悪くなったために、スペースキーにスプリングを入れて押下圧を重くしています。
特に押下圧30gのR2を買った人は気をつけましょう。スプリングを外したほうが快適だ、という意見も見かけます。
All 30g なのにどうしてスペースキーにスプリングが入っていて 30g よりも重くなっているのか不思議です。その返答は、
「スペースキーを旧世代のモデルよりも長くしたため、スペースキーを押した後の戻りが悪くなり、スプリングで戻りを速くしている」
スペースキーが長くなったことでこのような弊害が発生してしまったのです。スプリングが入っていると 30g の荷重を狙って買った人には重すぎます。
引用:Realforce 第2世代は何故スペースキーが長くなったのかを東プレに訊いたら…。スペースキーが長くなった弊害も – 世界のことを知りたい
まぁ特殊な使い方をしない限りスペースキーが長くてもそんなに困らないと思いますが、将来、キーリマップや親指シフトをするかもしれないカスタマイズ好きな人は、R2を買うのか初代を買うのか、よく検討してからにしましょう。
APC(Actuation Point Changer)機能
APCとは、アクチュエーションポイント(キーの反応する深さ)を変更できる機能のことです。
↓APC機能について東プレ公式サイトから引用。
東プレ独自のAPC機能により、通常のメカニカルキースイッチより最大25%高速入力(当社調べ)。
各キースイッチのオン位置を1.5mm、2.2mm、3mmの3段階のキーストロークの深さから選んで調節できるため、ゲームに応じてキースイッチの反応速度を最適化できます。例えば、素早く入力したいキーは1.5mmの深さに設定し、不意の誤入力を防止したいキーは3mmに設定できます。引用:製品 : REALFORCE RGB(日本語配列モデル) | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰
Realforce R2シリーズでは、型番「R2A-JPV-IV」「R2A-JP4-BK」「R2SA-JP3-IV」「R2SA-JP3-BK」のように、R2の後ろに「A」が記載されているもので、キーの反応する深さを変更できます。
そしてRealforce R2のAPC搭載モデルには、2mm厚と3mm厚のシートタイプのスペーサーも付属。
引用:東プレ,16年ぶりのREALFORCE第2世代モデルを発表。アクチュエーションポイント変更機能対応モデルや静音モデルなど,バラエティに富む – 4Gamer.net
見たところ、左端からEnterキーまでのメイン部分がスペーサーのカバー範囲のようです。これを敷くことによってキーストロークを浅くできます。
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このAPC機能。やってることはすごいと思いますが、効果を実感できる人はかなり少ないんじゃないかと思います。
仕事で使う程度のタイピングならAPC機能がなくても全然困らないし、競技タイピングやゲームのように反応速度が要求される使い方でも、レベルの高い人じゃないと違いがわからないでしょう。
それでいて値段はAPC機能の有無で1万円前後高くなるので、お財布と相談、といった感じでしょうか。
※もう一度書きますが、型番「R2A-JPV-IV」「R2A-JP4-BK」「R2SA-JP3-IV」「R2SA-JP3-BK」のように、R2の後ろに「A」が記載されているものだけAPC機能付き・スペーサー付属なので、間違えないように気をつけてください。
Nキーロールオーバー・Nキー同時押し対応
記事の最初のほうにも書きましたが、Realforce R2はUSB接続のキーボードなのに、Nキーロールオーバーだけでなく、Nキー同時押しも対応しています。
USB接続の初代Realforceだと「Nキーロールオーバー・6キー同時押し」なので、7キー以上の “押し続ける” 判定が必要な人にとってRealforce R2は有力な選択肢になりますね。
Realforce R2が、USB接続なのになぜNキー同時押しに対応しているのかは、こちらの「【悲報】Realforce R2はキーボードじゃなかった。 – チラシの裏の走り書き はてなブログ版」を見るとわかります。
スイッチ耐久性の向上
Realforce R2では打鍵の耐久性が3000万回から5000万回に向上とのこと、ですけど、もともと静電容量無接点方式はチャタリングが起きる仕組みではなく、従来モデルでも10年以上使えるほどの圧倒的な耐久性なので、個人的にはどうでもいいと思います。
内部の鉄板に防サビ塗装加工
Realforce R2では、キートップ下の鉄板に防サビ加工したとのこと。
湿気の多い日本だったら嬉しいかも。(実は自分の使ってる初代Realforce 108UHは10年たった今、内部の鉄板が部分的にサビてます。)
Realforce R2のFnキーについて
初代では右下のほうにあったアプリケーションキーが、R2ではFnキーに変更されているようです。(※アプリケーションキーとは、マウスの右クリックやShift+F10に相当するキーです)
↓初代Realforceは右下Ctrlの隣がアプリケーションキーになっていて、
↓Realforce R2ではそのキーがfnキーとなっています。
Fnキーと組み合わせることによって、以下のことができます。
- [Fn]+[右Alt] 従来のアプリケーションキー
- [Fn]+[F1] インターネットブラウザの起動
- [Fn]+[F2] メールソフトの起動
- [Fn]+[F3] 計算機の起動
- [Fn]+[F4] メディアプレイヤーの起動
- [Fn]+[F5] 前のメディアに戻る
- [Fn]+[F6] 再生/一時停止
- [Fn]+[F7] 先のメディアに進む
- [Fn]+[F8] メディアの停止
- [Fn]+[F9] 設定の保存(※LED色/明るさ、Ctrl/CapsLock入替え、キーロック有効/無効、APC設定がキーボードに保存)
- [Fn]+[F10] -(なし)
- [Fn]+[F11] Ctrl/CapsLockキー機能入替え
- [Fn]+[F12] キーロック有効/無効
- [Fn]+[Insert] LED色の変更
- [Fn]+[Delete] LEDの輝度を3段階で調整
機能はいろいろありますが、メディアボタン的な機能は使わない人もいるので、アプリケーションキーとして多用していた人にとっては不便になる可能性もありそうです。
自由にレイヤーを編集できたら最高だと思うんですけどね。
※「[Fn]+[F12] キーロック有効/無効」については、意図せずロック状態になるかもしれないので注意してください。そこらへんについては「Realforce R2シリーズKey Lkランプの消し方」という記事がわかりやすかったです。
ーーー
で、結局どんな人にRealforce R2がおすすめなのかを考えてみると、
まずは本体がスリムに、具体的には奥行きがスッキリして角ばったデザインになったので、少しでも机の上を広く使いたい人や、今までの丸っぽいデザインが気に入らない人に良いかもしれません。
次に、スペースキーが今どきのゲーミングキーボードと同じような、少し長いものになったので、短いのは使いにくいという人にとっては魅力的です。逆に、無変換・変換キーをカスタマイズしていた人にとっては致命的な変更です。
APC機能はキー反応位置を浅くしたいゲーマーくらいでしょうか。タイピングの高速入力のために浅くして実際に効果を感じれるのはレベルの高い人だけだと思います。そのぶん値段が高くなるので、予算と相談しながら。
スイッチ耐久性の向上、防サビ加工は、初代でも耐久性が高すぎるくらいなので、体感は同じようなもんでしょう。
ということで、スリム化・スペースキーの長さ・APC機能あたりが、迷う点でしょうか。あとは入手性と予算との兼ね合いですね。
初代Realforceは生産終了
これからはRealforce R2がメインになるので、初代のRealforceは徐々に入手しづらくなっていきます。
すでに生産終了した製品は公式の生産終了品のページで確認できます。
大事なポイントは「スペースキーが短いRealforceが手に入らなくなる」ということで、どうしても初代Realforceじゃないとダメだ、という人は中古だとしても予備を購入しておく必要があります。
自分が愛用しているRealforce 108USもすでに生産終了していて、短いスペースキーは初代だけなので、予備でひとつ購入しました(2018年6月、約17,300円)
その後はプレミア価格(2019年1月から5万円以上)になって下がる様子がないので、買っておいてよかったとは思いますが、判断が難しいですね。
もしかしたら高級キーボードの定番が新しく誕生するかもしれないし、予備で初代Realforceを何台も購入するのはリスクがありそうです。
R2は「30g日本語配列」が高いのしかない
「押下圧30g・日本語配列」が欲しい人にとっては、R2は都合が悪くなってしまいました。
Realforce R2の「押下圧30g・日本語配列」は、静音・APC機能付きしかないため、値段がかなり高いものしかありません。
↓このとおり、最後の一覧表で「30 日本語」で絞り込むと、初代は静音じゃないモデルのほうが多いですが、R2は静音・APC機能付きのものしかありません。
そのため、「30g・日本語配列」はどれも値段が高く、実勢価格でだいたい26,000円以上の価格帯になってしまいます。
もっともオーソドックスなR2(R2-JPV-IV)が、この時点で18,000円くらいなので、だいたい8,000円ほど高くなる計算になります。
これ、押下圧45gや変荷重だったら普通のもあるのに、押下圧30gだと静音APCモデルしかないため、「静音やAPCいらないんだけどなぁ。さすがに値段高すぎ……。」というユーザーは他のメーカーを検討することになりそうです。
実際、ほかの静電容量無接点方式キーボードの選択肢としてNiZがあるので、そちらに流れているユーザーもいます。
もしNiZの日本語配列が発売されたりしたら一気に移行が進むかもしれないので、できればRealforce R2も30g日本語配列のオーソドックスなモデルがあると良いなと思うんですけどね。
「静音やAPCは必要ないから値段を安くしてくれ」ってユーザーもいるはずです。
もしくは初代Realforceの押下圧30gを中古で探したほうが良いかもしれません。
筐体の塗装がハゲる
残念ながら、Realforce R2のブラックで、筐体(ボディ)の塗装が剥げる事例が、複数あるようです。
(※キーキャップではなく、その周りのフレームの塗装です)
この問題について東プレに問い合わせて確認したところ、塗装の問題は改善済みで、店頭にあるのは問題がない製品とのこと。
つまり、これから新品を買うなら塗装の心配はなさそうです。
裏を返せば、当然ですが中古だとわからないので注意が必要です。
REALFORCE R2 のテンキーレスモデルの塗装が使い始めてから2週間でこんな風に削れてしまった……。初期不良かと思い、交換してもらったけど、交換品も1週間で剥がれてきた。どうもアトピー治療の軟膏と塗装の相性が悪いみたいなので、同じような症状の人は気をつけてー pic.twitter.com/E7Ojo41ShK
— 徹人 (@t_tetsuzin) June 14, 2018
→2週間。交換品も1週間で剥がれ。
ーーー
R2の表面塗装はあまり強度がなさそうだなぁ。
剥げると汚い感じになるのがどうにも…。#Realforce pic.twitter.com/rv0KixqVGs— 彡MOSAミ (@fluffy_fluffy3) August 23, 2019
→R2TLSA-JP3-BK。元のメルカリの販売ページ。
ーーー
うちのRealforceR2も方向キー周辺の塗装剥がれが出てきている。
丁寧に扱ってきたつもりで
旧realforceのアイボリーや他のキーボードでも起きたことないのでもしかして塗装弱いのかもな… pic.twitter.com/ZurYsbtQpW— やか@がんばります (@tokkanya) April 8, 2019
→その後交換対応。
ーーー
こんな感じだけど手があんまり当たらない上辺とか、端の方全般的に塗装がボロボロ剥がれて、ふとしたことで手について困る(´・_・`) pic.twitter.com/tj13KNcEt8
— Hideyuki Tanaka (@tanakh) August 5, 2018
→使い始めて数ヶ月とのツイート。
ーーー
REALFORCE R2 、カーソルキーの上のボディに爪が当たるせいか、塗装が剥げてきて悲しい
地のプラスチックの色も黒だからそこまで悲惨な見た目にはなってないけど— しん@Vtuber🎙️120秒ラジオ毎日放送中 (@syn_) 2018年7月17日
ーーー
RealForceR2黒のフレーム、黒い塗装が剥がれてプラスチック(やっぱり黒)が見えはじめてるんだけど、なにこれ私の手のひら、酸でもでてんの?
— くろかわ (@kurokawanushi) August 22, 2018
→2018年3月14日頃からなので5カ月程度か。ブログに写真あり。
ーーー
それにしても、RealforceR2半年しか使ってないのに本体部分で塗装剥げしちゃうのどうにかならないかなぁ。全部取っちゃえばいいのか?
— チャーハンKID (@velzode) January 5, 2019
あーできたできた。これで来週から仕事できる。 pic.twitter.com/IjaVajt5LN
— チャーハンKID (@velzode) January 5, 2019
→半年。日本語配列テンキーレス。カーソルキー周辺の剥がれ。
ーーー
新型のリアフォ使い始めてから1年近く経つけどフレームの塗装剥げるし何かきしむしキートップはバリ処理甘いしで色々あれなんで旧型持ってる人は大事に使った方が良いですよ。
— mahone (@cibiccosanyo1) September 11, 2019
→R2TLA-JP4-BK。1年。
ーーー
Amazonレビューから。
しかし、問題は塗装。 購入して数日、ぽろぽろと剥げてきました。指にくっつき、洗わないと落ちません。
引用:Amazonレビュー 2018年5月23日 打鍵は問題なし。それ以外がイマイチ。
→R2TLSA-JP3-BK。数日。
ーーー
追記:使用6ヶ月 筐体の塗装が剥げてきました。 爪をたてる方ではないと思いますが、TABキーの左、カーソルキー周りがボロボロと塗装がはがれ落ちています キートップは特に問題なく打鍵感変わりませんが、半年で見た目が汚くなってしまったので評価を下げました。
引用:Amazonレビュー 2018年7月27日 スコスコ気持ちいい(使用半年追記あり)
→R2TLS-JP4-BK。6カ月。
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購入から3ヶ月、ちょっと掃除しようと思いキートップを外して消毒用アルコールで拭いたところ 塗装が剥げてきました。
※リンク先に塗装ハゲの画像あり
引用:Amazonレビュー 2019年5月22日 アルコールで塗装が剥げます
→R2TLS-JP4-BK。3カ月。
ーーー
↓5ちゃんねるで塗装について議論されていたページから。
→テンキーレス静音30g APCあり。1カ月。
ーーー
価格コムから
唯一の不満点は、塗装がもろく、半年ほど使っていると、写真のように上面の塗装がハゲてくるで、 塗装をもっとしっかりしてほしいな、と思います。
引用:価格.com – 『打鍵感はあいかわらず秀逸、ただし表面塗装に難あり』 東プレ REALFORCE TKL S R2TLS-JP4-BK [ブラック] kiri-kiriさんのレビュー評価・評判
→R2TLS-JP4-BK。半年。
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ほか、機種はわからないけど塗装に問題があったツイートをいくつか。
つい最近買った2台目のREALFORCE、塗装ムラっぽい部分が禿げてるというか剥けてきて、見た目悪くなるわ手に汚れつくわで悲しくなった
— いなえ (@inaenomaki) June 15, 2018
REALFORCE R2、筐体表面の汚れが気になって触ってみたら汚れじゃなくて塗装剥がれてるっぽい…調べたら同じこと言ってる人たくさんいるし、塗装弱いんかな…
— Aile/景 (@aile_vide) October 16, 2019
ーーー
型番が判明しているものを並べると以下のようになり、いずれも
2018年3月発売のテンキーレス・日本語配列・ブラックという共通点はありますが、事例が少ないのでなんともいえません。
- R2TLA-JP4-BK
- R2TLSA-JP3-BK
- R2TLS-JP4-BK
その他「初期ロットのみで現在は改善されている」「店頭で剥げていた」などの書き込みが5ちゃんねるにありましたが、信憑性があるかわからないので、気になる人は「Part82」「Part83」あたりを読みに行ってください。
ーーー
数日・1週間など、非常に短い使用期間で剥げた事例もあるので改善されていることを願いますが、すでに市場に出回っているものと見分けがつかないため、ブラックの購入は躊躇してしまいそうです。
もう1回書いておきます。
東プレに問い合わせて確認したところ、塗装の問題は改善済みで、店頭にあるのは問題がない製品とのこと。
つまり、これから新品を買うなら塗装の心配はなさそうです。
裏を返せば、当然ですが中古だとわからないので注意が必要です。
なお、初代Realforceは剥げについて見聞きしたことはありませんし、検索しても見当たらないので大丈夫だと思います。(そもそも初代は無塗装?)
Realforce for Mac
2019年4月、ついにMac用のRealforceが発売されました。
仕様はだいたいR2をベースにして、for Mac独自の機能がプラスされています。
↓レビュー動画。基本的な仕様についても公式サイトを見ながら説明されています。
↓静音・押下圧30gモデル(R2SA-JP3M-WH)の打鍵音。
↓動画を見ながら、for Macならではのレビューだと思った点。
- テンキーの0が小さくなって隣にカンマがある
- 今はサードパーティソフトを使わなくても、Macは標準の設定で修飾キーをカスタマイズできる
- Boot Camp用にWin Modeがある(fn + end)
- 以前(初代の)静音を店頭で触ったときは微妙だったが、これは良い気がする
- 質感が安っぽい(アルミじゃない・冷たくない)
14:35あたり、右下にあるファンクション切り替えキーを押すと、最上段のファンクションキーを、再生や音量調節などの機能と切り替え。
15:55あたり、fn+endで、Boot CampでWindowsを使う人のためのWin Mode切り替え。
ーーー
あと、仕様から分かっていることとして、上のほうでも書いたけど、スペースキーが普通のR2(約8cm)よりもわずかに短い(約6.7cm)です。
Realforceの一覧表
さて、いよいよRealforceの検索・並び替え・比較ができる一覧表です。
おそらく購入可能なRealforceがすべてリストアップできていると思います。
例えば30gの静音タイプを探したい場合は、一覧表の右上の検索窓に「30 静音」というふうに、半角スペースで区切って検索してみてください。
そうしたら複数条件で絞り込みすることができます。
また、表の上の見出しをクリックすると並び替えも出来ます。
型番1 | 型番2 | テンキ | 押下 | 静音 | 色 | 印刷 | 配列 | 刻印 | DIP | APC | 世代 | 接続 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
108UH | SA0100 | フル | 45g | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | 初代 | USB | |||
108UH-S | SA010S | フル | 45g | 静音 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | 初代 | USB | ||
108UG-HiPro | YK0100 | フル | 45g | 灰 | 昇華 | 日本 | カナ無 | 初代 | USB | |||
108US | SJ38D0 | フル | 30g | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | 初代 | USB | |||
108U-A | XE3100 | フル | 30g | 白 | 昇華 | 日本 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
108U-A | XE31L0 | フル | 30g | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
108UDK | SJ38C0 | フル | 30g | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | 初代 | USB | |||
108UD-A | XE31B0 | フル | 30g | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
108U-A | XE0100 | フル | 変荷 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
108U-A | XE01L0 | フル | 変荷 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
108P-S | SI01TS | フル | 変荷 | 静音 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | 初代 | PS2 | ||
108UBK | SJ08B0 | フル | 変荷 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | 初代 | USB | |||
108UD-A | XE01B0 | フル | 変荷 | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
91UDK-G | NG02B0 | レス | 45g | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
91UG-S | NG31BS | レス | 30g | 静音 | 灰 | 昇華 | 日本 | カナ無 | 初代 | USB | ||
91U | NG0100 | レス | 変荷 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | 初代 | USB | |||
91UBK | NG01B0 | レス | 変荷 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | 初代 | USB | |||
91UBK-S | NG01BS | レス | 変荷 | 静音 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | 初代 | USB | ||
89S-10th | ND31BS | レス | 30g | 静音 | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | 初代 | PS2 | ||
TYPE HEAVEN | ZA0100 | フル | 45g | 黒 | レーザ | 英語 | カナ無 | 初代 | USB | |||
104UG-HiPro | YK2100 | フル | 45g | 灰 | 昇華 | 英語 | カナ無 | 初代 | USB | |||
104U | XF01T0 | フル | 変荷 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | 初代 | USB | |||
104UB | XF11T0 | フル | 変荷 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | 初代 | USB | |||
104U-S | XF01TS | フル | 変荷 | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | 初代 | USB | ||
104UB-S | XF11TS | フル | 変荷 | 静音 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | 初代 | USB | ||
87U | SE07T0 | レス | 変荷 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
87USW | SE070S | レス | 変荷 | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | |
87UB | SE17T0 | レス | 変荷 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
87UB | SE170S | レス | 変荷 | 静音 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | |
87U-55 | SE08T0 | レス | 55g | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
87UB-55 | SE18T0 | レス | 55g | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
RGB JP | AEAX02 | フル | 45g | 黒 | 2色 | 日本 | カナ無 | APC | RGB | USB | ||
RGB US | AEAX01 | フル | 45g | 黒 | 2色 | 英語 | カナ無 | APC | RGB | USB | ||
R2TLA-US4G-BK | レス | 45g | 黒 | 2色 | 英語 | カナ無 | APC | RGB | USB | |||
R2TLA-JP4G-BK | レス | 45g | 黒 | 2色 | 日本 | カナ無 | APC | RGB | USB | |||
R2A-JP4G-BK | フル | 45g | 黒 | 2色 | 日本 | カナ無 | APC | RGB | USB | |||
23UB | WC01B0 | テン | 45g | 黒 | 昇華 | テン | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
23U | WC0100 | テン | 45g | 白 | 昇華 | テン | カナ無 | DIP | 初代 | USB | ||
R2-JPV-IV | フル | 変荷 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | R2 | USB | ||||
R2-JP4-BK | フル | 45g | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2A-JPV-IV | フル | 変荷 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | APC | R2 | USB | |||
R2A-JP4-BK | フル | 45g | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2S-JPV-IV | フル | 変荷 | 静音 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | R2 | USB | |||
R2S-JP4-BK | フル | 45g | 静音 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2SA-JP3-IV | フル | 30g | 静音 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | APC | R2 | USB | ||
R2SA-JP3-BK | フル | 30g | 静音 | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | APC | R2 | USB | ||
R2TL-JPV-IV | レス | 変荷 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | R2 | USB | ||||
R2TL-JP4-BK | レス | 45g | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2TLS-JPV-IV | レス | 変荷 | 静音 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | R2 | USB | |||
R2TLS-JP4-BK | レス | 45g | 静音 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2TLA-JPV-IV | レス | 変荷 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | APC | R2 | USB | |||
R2TLA-JP4-BK | レス | 45g | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2TLSA-JP3-IV | レス | 30g | 静音 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | APC | R2 | USB | ||
R2TLSA-JP3-BK | レス | 30g | 静音 | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | APC | R2 | USB | ||
R2TLSA-JP4-IV | レス | 45g | 静音 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ無 | APC | R2 | USB | ||
R2TLSA-JP4-BK | レス | 45g | 静音 | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | APC | R2 | USB | ||
R2TLSA-US4-IV | レス | 45g | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | ||
R2TLSA-US4-BK | レス | 45g | 静音 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | ||
R2TL-USV-BK | レス | 変荷 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2TL-US3-BK | レス | 30g | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2TL-US5-BK | レス | 55g | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2TL-USV-IV | レス | 変荷 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2TL-US3-IV | レス | 30g | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2TL-US5-IV | レス | 55g | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2TLS-USV-BK | レス | 変荷 | 静音 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2TLS-US3-BK | レス | 30g | 静音 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2TLS-US5-BK | レス | 55g | 静音 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2TLS-USV-IV | レス | 変荷 | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2TLS-US3-IV | レス | 30g | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2TLS-US5-IV | レス | 55g | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2TLA-USV-BK | レス | 変荷 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2TLA-US3-BK | レス | 30g | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2TLA-US5-BK | レス | 55g | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2TLA-USV-IV | レス | 変荷 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2TLA-US3-IV | レス | 30g | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2TLA-US5-IV | レス | 55g | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2-USV-BK | フル | 変荷 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2-US3-BK | フル | 30g | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2-US5-BK | フル | 55g | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2-USV-IV | フル | 変荷 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2-US3-IV | フル | 30g | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2-US5-IV | フル | 55g | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | ||||
R2S-USV-BK | フル | 変荷 | 静音 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2S-US3-BK | フル | 30g | 静音 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2S-US5-BK | フル | 55g | 静音 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2S-USV-IV | フル | 変荷 | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2S-US3-IV | フル | 30g | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2S-US5-IV | フル | 55g | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 | USB | |||
R2A-USV-BK | フル | 変荷 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2A-US3-BK | フル | 30g | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2A-US5-BK | フル | 55g | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2A-USV-IV | フル | 変荷 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2A-US3-IV | フル | 30g | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2A-US5-IV | フル | 55g | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 | USB | |||
R2-JPVM-BK | フル | 変荷 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | R2 Mac | USB | ||||
R2-JPVM-WH | フル | 変荷 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ無 | R2 Mac | USB | ||||
R2SA-JP3M-BK | フル | 30g | 静音 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | APC | R2 Mac | USB | ||
R2SA-JP3M-WH | フル | 30g | 静音 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ無 | APC | R2 Mac | USB | ||
R2TL-USVM-WH | レス | 変荷 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | R2 Mac | USB | ||||
R2TL-USVM-BK | レス | 変荷 | 黒 | レーザ | 英語 | カナ無 | R2 Mac | USB | ||||
R2TL-JPVM-WH | レス | 変荷 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ無 | R2 Mac | USB | ||||
R2TL-JPVM-BK | レス | 変荷 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | R2 Mac | USB | ||||
R2TLSA-US3M-WH | レス | 30g | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 Mac | USB | ||
R2TLSA-US3M-BK | レス | 30g | 静音 | 黒 | レーザ | 英語 | カナ無 | APC | R2 Mac | USB | ||
R2TLSA-JP3M-WH | レス | 30g | 静音 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ無 | APC | R2 Mac | USB | ||
R2TLSA-JP3M-BK | レス | 30g | 静音 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | APC | R2 Mac | USB | ||
R2TLSA-US4M-WH | レス | 45g | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | APC | R2 Mac | USB | ||
R2TLSA-US4M-BK | レス | 45g | 静音 | 黒 | レーザ | 英語 | カナ無 | APC | R2 Mac | USB | ||
R2TLSA-JP4M-WH | レス | 45g | 静音 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ無 | APC | R2 Mac | USB | ||
R2TLSA-JP4M-BK | レス | 45g | 静音 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ無 | APC | R2 Mac | USB | ||
106 | LA0100 | フル | 変荷 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | 古 | PS2 | |||
106UB | PJ0800 | フル | 変荷 | 黒 | レーザ | 日本 | カナ有 | 古 | USB | |||
106S | LA0200 | フル | 30g | 白 | 昇華 | 日本 | カナ有 | 古 | PS2 | |||
103U | SE0200 | フル | 変荷 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | 古 | USB | |||
103UB | SE02B0 | フル | 変荷 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | 古 | USB | |||
101 | ML0100 | フル | 変荷 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | 古 | PS2 | |||
86U | SE0500 | レス | 変荷 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | 古 | USB | ||
PD-KB800BS | HYBRIDS | HHKB | 45g | 静音 | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | HHKB | USB/BT | |
PD-KB800WS | HYBRIDS | HHKB | 45g | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | HHKB | USB/BT | |
PD-KB800BNS | HYBRIDS | HHKB | 45g | 静音 | 黒 | 昇華 | 英語 | 無刻印 | DIP | HHKB | USB/BT | |
PD-KB800WNS | HYBRIDS | HHKB | 45g | 静音 | 白 | 昇華 | 英語 | 無刻印 | DIP | HHKB | USB/BT | |
PD-KB820BS | HYBRIDS | HHKB | 45g | 静音 | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | DIP | HHKB | USB/BT | |
PD-KB820WS | HYBRIDS | HHKB | 45g | 静音 | 白 | 昇華 | 日本 | カナ無 | DIP | HHKB | USB/BT | |
PD-KB800B | HYBRID | HHKB | 45g | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | HHKB | USB/BT | ||
PD-KB800W | HYBRID | HHKB | 45g | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | HHKB | USB/BT | ||
PD-KB800BN | HYBRID | HHKB | 45g | 黒 | 昇華 | 英語 | 無刻印 | DIP | HHKB | USB/BT | ||
PD-KB800WN | HYBRID | HHKB | 45g | 白 | 昇華 | 英語 | 無刻印 | DIP | HHKB | USB/BT | ||
PD-KB820B | HYBRID | HHKB | 45g | 黒 | 昇華 | 日本 | カナ無 | DIP | HHKB | USB/BT | ||
PD-KB820W | HYBRID | HHKB | 45g | 白 | 昇華 | 日本 | カナ無 | DIP | HHKB | USB/BT | ||
PD-KB401B | Classic | HHKB | 45g | 黒 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | HHKB | USB | ||
PD-KB401W | Classic | HHKB | 45g | 白 | 昇華 | 英語 | カナ無 | DIP | HHKB | USB | ||
PD-KB401BN | Classic | HHKB | 45g | 黒 | 昇華 | 英語 | 無刻印 | DIP | HHKB | USB | ||
PD-KB401WN | Classic | HHKB | 45g | 白 | 昇華 | 英語 | 無刻印 | DIP | HHKB | USB |
仕様の比較用として、HHKBも一覧表に含めました。
フルサイズでもテンキーレスサイズでもないため、サイズは「HHKB」
HYBRIDタイプの接続は「USB/BT」で、USB接続とBluetooth接続、どちらも使えることを表しています。
注意:情報の正確性にはできる限り気をつけていますが、一応購入前にリンク先が合っているか確認してください。
Realforce以外の静電容量無接点方式キーボード
静電容量無接点方式を採用しているキーボードは、Realforce以外にもいくつかあるので、こだわりがある人はいろいろ検討してみてください。
特に、テンキーレスよりもコンパクトな静電容量無接点方式キーボードが欲しいならRealforce以外も有力な選択肢になってきます。
HHKB(Happy Hacking Keyboard)
言わずと知れたHHKB(ハッピーハッキングキーボード)です。
ざっくりいうと東プレ製静電容量無接点方式スイッチを採用しているコンパクトキーボード。
Realforceを検討している人なら当然のように知っている人も多いだろうし、HHKBだけでもひとつの記事になってしまうので割愛。
大きな違いはキー配列がまったく違うこと、コンパクト、鉄板が入ってないのでそこそこ軽くて持ち運びやすい、という点なので、Realforceのスイッチや押下圧について基礎知識があれば、レビューを見るだけでもいろいろ判断できます。
2019年12月にモデルを一新した際、HYBRIDタイプが発売開始され、以前のBTモデルよりも格段に機能が向上して好評を得ました。
Bluetoothのバージョンが3.0から4.2になって安定性が良くなり、接続先に登録できるBluetooth接続が1台から4台になり、以前は無線しか使えなかったのが、有線と無線どちらも使えるようになりました。
そのため、いま買うならちょっと高くてもHYBRIDタイプのほうが良いでしょう。
ただ、以前のBTモデルは2016年発売にも関わらず有線では使えずBluetooth1台だけという謎仕様。そしてHYBRIDモデルでやっと現実的な仕様になったけど、やっとか、という印象。
対抗馬として勢力を伸ばしている、野心的なNiZと比べると、シェアを奪われないか少し心配にはなります。
↓あと、HHKBの注意点について簡潔にまとまっている動画の紹介。Realforceと迷っている人は、どんな点に注意すればいいのか分かりやすいと思います。
PLUM NiZ keyboard
RealforceやHHKBを脅かすキーボードです。(AmazonのNiZキーボード検索はページがすぐに無くなるので、公式サイトのほうが把握しやすい)
- 静電容量無接点方式(東プレ製ではない)
- 押下圧35g・45g(付属のバネで押下圧調節可能)
- 静音
- Bluetooth対応モデルあり
- プログラマブル機能搭載でキーカスタマイズの自由度が高い
- Cherry軸互換なのでキーキャップカスタマイズしやすい
- トリガー距離調節機能(APC機能的なもの)
- キー数が豊富(66・68・84・87・108など)
- 値段がRealforceやHHKBよりも安い
という、すべて詰め込んだといわんばかりの製品です。
残念ながらまだ英語配列しかありませんが、もし日本語配列が発売されるようなことになったら、ますます驚異になりそう。
その代わり、(どのくらいの割合で遭遇するかわかりませんが)レビューやYouTubeを見る限りでは「本体が歪んていて机の上でガタガタする」「キートップの質感が悪くてバリも目立つ」「Bluetooth接続の問題」「キーが効かなくなってリセットしないといけなくなる」などの、品質や安定性の問題があるかもしれないので、RealforceやHHKBと同じ品質を求める人は注意が必要です。
それでも、
「HHKBがいいけど値段が高いからNiZ試しに買おう」
↓
「満足、もうNiZでいいや」
というパターンはありがちで、実際に何回か見かけたことがあります。
ただ、注意点としてNiZはレビューの信頼性に疑問があります。
- ブロガーやユーチューバーに無償サンプルとして提供してレビューしてもらう(当ブログにも問い合わせがあった)。サンプルで短期間使用したレビューは、良い部分の紹介にとどまりがち。
- 1000円のAmazonギフト券と引き換えにレビュー依頼するカードを同封している(依頼したことが発覚しないようにメールで受け付けてスクショで報告する流れにしている。Amazonコミュニティガイドライン違反。報酬と引き換えにレビューを依頼してはいけない。)
- 不足している部品を送る際、☆4以上にしたら送る対応をしている(追記:レビュー削除されていました、リンク切れ)
というようなやり方をしているので、ネガティブなレビューは表面化しにくいという難点があります。
とくにギフト券などの「報酬と引き換えによるレビュー」は、評価を歪ませる原因にもなるので、違反の片棒をかつぎ、長い目で見て他の人の買物を邪魔してしまうことになります。
明確な違反であれば、先ほどのコミュニティガイドラインの最後にある「違反を報告」を読んで、各自報告してください。
追記:NiZが登場したときは1万円台前半くらいで買えましたが、どんどん価格が高くなっているので、当初ほどのコスパの良さではなくなりました。
LEOPOLD
こちらは東プレ製の静電容量無接点方式スイッチを採用しているキーボード。
押下圧45g、昇華印刷、英語配列のみという選択肢しかありませんが、キー配列が非常に特徴的なので、省スペースとキー配置にこだわりたい人はチェックしてみてください。
↓こちらはコンパクトタイプ。テンキーレス(36.9cm)よりも約4cm幅が短い(32.8cm)。(公式サイト製品ページ)
↓こちらはテンキーレスとほぼ同じサイズなのにテンキー付き。(公式サイト製品ページ)
ややこしいので、横幅の寸法を表にまとめておきます。
種類 | 横幅 |
フルキーボード | 45.5cm |
FC980C | 38.7cm |
テンキーレス | 36.9cm |
FC660C | 32.8cm |
静電容量無接点方式のキーボードはどれも一般的な高さのため、パームレストも合わせてどうぞ。
※注意点として、LEOPOLDは見た目がほとんど同じで型番が似ていても、「東プレ製じゃない静電容量無接点方式」とか、Cherry茶軸だったりするので、買う前に静電容量無接点方式かどうかよく確認してください。
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関連:Realforceのラバードームに穴を空けて押下圧を30g以下にする改造
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関連:キーボードの掃除方法
広告系ライターです。ときどきキーボードに関する評価をあちこち検索し、読んでみるのですが、最新のモデルまで含んでここまでRealforceいついてきめ細かくレポートした記事は初めて読んだという感じです。Realforceについて語りながらキーボードの在り方全般についても目配りがきいているので、とても参考になりました。
現在、職場ではHappy HackingのUS配列、自宅ではRealforceのJIS配列 91Uを使用。かつては憧れもあってUS配列に統一しようと思っていたのですが、結局、デスクトップからラップトップまでシチュエーションによって使い分けている自分の環境を考えると、JIS配列で揃えていった方がタイピング時に無理しないで済むという判断に傾きつつあります。ラップトップはレッツノートに決めており、このモデルのオプションにUS配列は用意されていないし、やはりここ日本でライターとして仕事するにはJIS配列の方に軍配が上がるかな、という判断です。また、基本、Happy Hacking的な多少重めのキータッチが好みなのですが、こちらを拝読して30gも良いかなあ、と思い始めているところです。今度トライしてみます。