[ 55,000PV/日 ] エックスサーバーのX10プランは瞬間的なアクセスと転送量にどれだけ耐えられるのか

現在、このブログはレンタルサーバーとしてエックスサーバーの一番値段の安い「X10プラン」を使用中。

エックスサーバーは個人ブログで月間数十万PV程度なら十分すぎるほどの安定性を持っていることで、ブロガーにとってはド定番のレンタルサーバーです。

ただし、月間の転送量だけで比較するとほとんどの人にとってはエックスサーバーはオーバースペックで、もっと安い「さくらのレンタルサーバ」とか「ロリポップ!」でも十分なんじゃないか?という意見もごもっとも。

そこで今回は、自分のブログがバズって1日で55,000PVになるようなことがあったので、一時的な大量アクセスにエックスサーバーがどれだけ耐えられるのか検証してみました。

記事の後半に、さくらやロリポップの体験談も調べてリンクしましたが、アクセス数が少なくても体感の表示速度や管理画面の軽さは大きく違い、大量アクセスに対する耐久性もエックスサーバーのほうが優秀です。

月額料金が500円と1,000円の違いならコスパはエックスサーバーのほうが優れています。

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レンタルサーバーの転送量とは

転送量」とは、ブログのアクセスで考える場合、読者がブログを見に来て、画面に表示するために読み込まれたテキストや画像などのデータ量のことです。

※厳密に言うと目に見えてない部分も含めてサーバーから送られるデータ量すべて。

なので、画像をいっぱい使っているブログだと閲覧数が少なくても転送量が多くなります。

↓PVと転送量の関係を式にすると以下のようになります。

1MBのページ × 100PV = 100MBの転送量

エックスサーバーX10プランの転送量

自分が使っているエックスサーバーX10プランの転送量の目安は

「70GB/日」

参考:ネットワークの大幅強化および転送量の目安数値の大幅緩和について – 2015/02/27 | 【エックスサーバー】

この転送量を超えるとアクセス制限を喰らう “可能性” が出てくるってことですが、よくある質問を見ると “恒常的に上回る” もしくは “大きく上回る” と書かれているので、70GBを超過しても、すぐに制限されることはなさそうです。

目安数値を恒常的に上回る際は、ご利用プランの変更をお願いする場合があります。 また、目安数値を大きく上回る転送量が発生する際には、速度制限などの制限を実施する場合があります。

引用:サーバー仕様 – よくある質問 | レンタルサーバー【エックスサーバー】

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例えば当ブログで写真をそこそこ使っている「Fire TV Stickレビュー」というページは画像を10枚使った商品についてのレビュー記事で、ページの容量が2.3MBとなっています。

このページがバズったとして、どのくらい閲覧されたらアクセス制限を喰らう可能性があるのか計算してみると、

70GB(70,000MB)/ 2.3MB=30,434 PV/日

2.3MBのページだったら1日に約3万PVで転送量の目安を超える(かもしれない)計算になります。ただしキャッシュプラグインなどを利用して軽量化している場合はこれより軽くなります。

エックスサーバーによると、実際は超過してしまってもすぐに制限は実施されないそうで、ある程度の余裕があるとのこと。

瞬間的なアクセスにどこまで耐えられるか

今回バズったのは以下の2ページ。

ノイズレスサーチ(GTmetrixで約0.8MB)

知恵袋やまとめサイトを丸ごと除外してGoogle検索する方法をついに発見(約2.5MB)

↓バズったきっかけはこのツイート。

本当にえげつないほどのRT数(時速3000RT)で、ピーク時にリアルタイム接続数が約550人、150PV/分(9000PV/時)ほどになって、夕方の4時くらいから日付けが変わるくらいまでリアルタイム接続数400人以上をずーっと維持していました。

結果から言うと、これでもサーバーエラーになることが無く、翌日にアクセス制限もありませんでした。(ツイートを見ていた限りちょっと重くなった人はいたけどアクセス増加が原因かわからない)

自分でアクセスしている限りではピーク時もページの表示速度は遅くならずにいつもどおり。

ちなみにテレビのようにもっと突発的なアクセスでリアルタイム1000人程度になるとページが表示されなくなることもあるみたいです。

参考:TV発 突然の大量検索流入!月1000円のエックスサーバーはどれだけ負荷に耐えたのか?|寝ログ

ブログの運営では、「瞬間的なアクセス」と「1日あたりの転送量」に気をつけないといけませんが、テレビなどでバズった時は瞬間的なアクセスを処理する能力のほうが重要になってきます。

サーバーの性能が低いとあっという間に表示できなくなり機会損失になってしまうので、月額1,000円程度で数百人をさばけるエックスサーバーはかなり優秀です。

結局この日はバズったページが約38,000PV、その説明ページが13,000PV、ブログ全体で1日55,000PVとなって、次の日も約55,000PVでしたが、エックスサーバーからはアクセス制限の連絡はありませんでした。

1日あたりの転送量

エックスサーバーのサーバーパネルで確認してみると、ページビューの割に転送量は少なく、アクセス制限の目安となる70GBには遠く及ばない20GB/日でした。

ただ、ページビューが多い割に転送量が少ないのはバズったページが軽いからであって、例えば5MBほどの重たいページだったら、同じPVでも転送量を超過する可能性はあるかもしれません。

しかしそれでも1日数万PVだったら1ヶ月で100万PVになるペースなわけで、

画像をたくさん使いすぎず、1ページあたり2MB程度なら100万PVブロガーでも十分やりくりできるんじゃないでしょうか。

これだけバズってもまだ余裕がある

これだけバズっても転送量にはまだまだ余裕があるということで、1日あたりのサーバー転送量の限界を検証するにも至りませんでした。

限界に迫ることはできませんでしたけど、以下のことが確認できただけでも良かったです。

  • リアルタイム接続数550人でも大丈夫(ページ容量にもよる)
  • これだけのアクセス数でも1日の転送量にはまだ余裕がある。

バズっても余裕がある今の状態が理想的ですね。

ブログを大きくするつもりの人や、突発的なアクセスで機会損失したくない人にはエックスサーバーはおすすめできます。


エックスサーバー

さくらやロリポップからエックスサーバーに移行した体験談いろいろ

※追記。自分は最初からエックスサーバーを使っていたので、さくらやロリポップのことについて詳しくなく、きちんと比較できていませんでした。

なので、さくらやロリポップで不都合を感じてエックスサーバーに移行したという体験談を探してみたら、結構参考になる記事があったので紹介しておきます。

レンタルサーバーを選ぶ時にディスク容量や転送量などのスペックを比較してもほとんど参考になりません。

管理画面の快適さなど、体感の違いのほうがよっぽど重要になるので参考にどうぞ。

さくらスタンダードからエックスサーバーX10への移行

さくらスタンダードはPHPがモジュールモードではなくCGIモードで動作するので、そもそもWordPressに不向きという弱点があります。

参考:同時アクセス数で『さくらサーバーとエックスサーバー』両方落としてみた

  • さくらスタンダードからエックスサーバーX10に移行
  • リアルタイムアクセスの限界(503エラー)
    • さくらスタンダード → 200~300人程度
    • さくらのブースト使用 → 500~550人程度
    • エックスサーバーX10 → 3,500人程度

リアルタイム3500人なんて、そうそう体験できる人数ではありません。

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参考:ブログをさくらレンタルからエックスサーバーに移転したら速度向上が体感できた!移転時の注意点もご紹介|ラブグアバ

  • さくらスタンダードからエックスサーバーX10に移行
  • 体感でブログの表示速度が向上
  • WordPress管理画面の体感速度がかなり向上
  • さくらでリアルタイム200人オーバーくらいで頻繁にサーバーエラーが発生するアクセス数でも、エックスサーバーはエラーにならない

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参考:さくらレンタルからエックスサーバーに移転する方法(WordPress)【①移転はなぜ必要?】|BLOG ROOM9

  • さくらスタンダードからエックスサーバーX10に移行
  • さくらではリアルタイム50人程度でエラーを吐いていた
  • エックスサーバーではリアルタイム400人程度でもびくともしなくなった

リアルタイム50人でエラーはずいぶん少なく感じますが、ページの重さや使用しているテーマによって事情が変わってくるのかもしれません。

ロリポップスタンダードからエックスサーバーへの移行

ロリポップスタンダードはPHPモジュール版とPHP7.1の高速化がされる前後で事情が違うかもしれないので、わかるように太字にしました。

参考:【2018年最新】ロリポップはやはり重く速度が遅い、エックスサーバーに移転した決め手は「アクセス制限」

  • ロリポップスタンダードからエックスサーバーX10に移行
  • 月間40万PV前後のアクセス数
  • ロリポップはPHPのモジュール版とPHP7.1の高速化がされたが、それでもエックスサーバーより遅い
  • 平常時のリアルタイムは100~200人程度で、ロリポップでも大丈夫。
  • バズったら、ロリポップは「同時アクセス数拡張機能(3日間のみ)」を使うことになるが、それでもリアルタイム1000人程度で制限を受けた。
  • 管理画面の表示速度が圧倒的に違う(画面遷移にかかる時間がロリポップ約3秒、エックスサーバー約1秒)
  • サーバー移転はとても大変だった

上記1000人で制限を受けた時は、23万人が503エラーでページを見れなかったそうで、エックスサーバーだったらどのくらい耐えられたのか気になるところ。仮に雑記ブログでアドセンスの収益率が低くても、数万円の機会損失は十分にあり得ます。

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参考:ロリポップ!からXサーバーへの移転 | からあげ隊長の日記

  • 移行した時のアクセスは月間50万PVほど
  • 時間帯によって動作が遅くなりすぎ、ブログ更新がまともに作業できなくなった。
  • ロリポップライトからロリポップスタンダードに変え、PHPのモジュール版を使ったが遅さが改善されなかった
  • エックスサーバーに移行すると管理画面やブログ更新の体感速度が向上。ネットが混雑する時間帯でもサクサク。

サーバー移行の手順も細かく書かれているが、自分でやるとかなり面倒そう。

所感

上記ブログに共通するのは、少なくとも月間数十万PV以上のアクセス数でさくらやロリポップに不都合が生じて、エックスサーバーに移行したら体感速度やエラーの問題が改善されたというパターンです。

特にさくらとエックスサーバーではリアルタイムアクセス数の耐久性が大幅に違うので、さくらを選ぼうとしている人は将来のサイトの姿を想像して決めないと、いざ移転したくなった時が大変です。

ロリポップスタンダードはモジュール版PHPが使えるようになって快適になったと書かれたサイトもありますが、負荷が軽い状態で比較したものばかりであまり参考になりません。事例の中で紹介した同時アクセス数拡張機能を使っても1000人でエラーだったことを踏まえると、エックスサーバーより耐久性はかなり低いです。

さっき事例に出したアクセスの多いサイトだったらエックスサーバーのほうが体感速度が向上しているので、負荷が高いとロリポップはそんなに優秀じゃなさそうに見えます。

大事にブログを育てるならエックスサーバー

目安としてはブログを大事に育てるなら最初からエックスサーバーにしておいたほうが後々面倒が少なくなります。

雑記ブログでも、役に立つ内容とか書いてるとバズる可能性が十分にあるし、普段のブログ更新がサクサクなのでストレスも軽減されます。

記事が蓄積されてドメインパワーが強くなると昔の記事にも検索からアクセス増えてきますから、いざ転送量がパンクしてからサーバーの移行は非常に面倒になります。

自分で調べて解決できない人は、なおさら最初から余裕を持ったサーバーにしたほうが無難です。

価格は(1年契約した場合)さくらスタンダードとロリポップスタンダードが500円/月ちょっと。エックスサーバー約1,000円/月前後で、だいたい倍の違いがあります。

どのサーバーを選ぶと良いのかは、自分がどこまでサイトを育てていくのかによって変わってくるので、将来のことも考えて決めてください。


エックスサーバー

↓一応、そんなに大きくするつもりはなく、安いほうが良いならさくらやロリポップ。

ロリポップ!

さくらのレンタルサーバ スタンダード

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制作物:「ノイズレスサーチ

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『[ 55,000PV/日 ] エックスサーバーのX10プランは瞬間的なアクセスと転送量にどれだけ耐えられるのか』へのコメント

  1. 名前:レンタルサーバーの選び方・申し込み方 | ムクッといこう 投稿日:2018/03/25(日) 09:24:50 ID:4db9dfd5d 返信

    […] 他の人の情報によると、1日55,000PVを記録してもビクともしなかったようです。 […]

  2. […] 参考:[ 55,000PV/日 ] エックスサーバーのX10プランは瞬間的なアクセスと転送量にどれだけ耐えられるのか […]

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