ブラインドタッチ(タッチタイピング)のコツと練習方法

「タイピングが速くなりたいんですけど、何かコツはありますか?」

ていう質問がたくさん来るので、ブログにまとめました。

答えは「タッチタイピング(ブラインドタッチ)できるかどうか」がほとんどだけど、一応その後の練習についても書いてます。

質問されるのはこの動画のコメント欄で、

今まではタイピングゲームの記事とかを見てもらってたんですけど、どうも問題はそこじゃなさそう。

ちなみに筆者のタイピングスキルはイータイピング腕試しで500前後、漢字変換込みの和文10分1500~2000文字くらいなので、ワープロ検定1級レベルより2倍以上速く、正確性はだいたい98%前後。普通の人から見たら超上級者と言っても差し支えないと思います。

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ブラインドタッチ(タッチタイピング)とは

ブラインドタッチ(タッチタイピング)は、手元を見ずにタイピングすることです。

今だに「ブラインドタッチ」が慣習として使われていますね。

「ブラインドタッチ」と「タッチタイピング」どちらを使うのかは今だに定まっていませんが、言葉狩りのような面もあるのかもしれません。

「ブラインドタッチ」という言葉に関しては、一部でブラインド(=盲目)という表現が差別的ではないかとの指摘がなされたが、一部の神経質な人間による「言葉狩り」とも言えるものであり、必ずしも差別的ニュアンスがあるわけではない[1]。また、「ブラインドタッチ」が和製英語であるために、前後の脈絡なしには伝わらない熟語であることも影響している。

引用:タッチタイピング – Wikipedia

どちらの表記でも意味は同じなので、手元を見ないタイピングという意味で読んでください。

ーーー

別の呼び方として、
手元を見ないタイピングを「タッチ・メソッド」、
手元を見るタイピングを「サイト・メソッド」、
と呼ぶこともあります。

タッチタイピングの練習方法

じゃぁ具体的にタッチタイピングできるようになるにはどんな練習をすれば良いのか。結局みんなそれを知りたい。

ただ、「コツ」とか「やり方」みたいに口で説明されてもできるようなもんじゃなく、

「この指でここらへんを叩くとK」みたいな感覚(空間把握能力)を鍛えます。

楽器だったらピアノやギターで狙った音を出す時、「ここらへん」の繰り返しで上達していきます。手続き記憶と呼ばれるものですね。

記憶の仕組みが手続き記憶なので、ここから先は実際に練習してみましょう。

ホームポジションに指を置く

↓指を置く位置は、左手[A][S][D][F]、右手[J][K][L][;]、いわゆるホームポジションという基本位置ですね。

↓ちなみにどのキーをどの指で押さえるのかは、一応教科書通りのホームポジション・標準運指を守って練習しましょう。

ホームポジション標準運指

標準運指は細かい点では無駄があって、タイピングの最適化にもその理由を書いていますが、それはもっとレベルが上がってからの話なので、タッチタイピングを習得する段階ではとりあえず標準運指で練習してみましょう。もちろん、練習している途中で運指の違和感に気づいた人は自分でアレンジしても大丈夫です。(手元を見なければOK)

五十音のタイピング練習

最初の練習におすすめなのは「五十音タイピング」です。

どっちみちほとんどの人は日本語をタイピングするので、五十音を全て入力できるようになっておくのが最も効率が良いし、ついでにアルファベットの配置も覚えられます。

以下、ローマ字入力の対応表です。メモ帳やWordなど、文字が入力できるソフトならなんでも良いので、反復練習してみましょう。

繰り返しますが、手元は絶対に見ずに。

それでも反射的に手元を見てしまう人は、タオルをかぶせたりタッチタイピング養成ギプスを自作したりして、手元を見れないようにしてください。そのくらい手元を見ないことは重要です。


引用:タッチタイピング養成ギブスのつくりかた – 情報科blog

↑※ダンボールで簡単に作れるので、学校の先生におすすめ。

最初は「あ~ん」が手元を見ずに入力できるようになるまで反復練習して、徐々に濁音(゛)・拗音(小さい文字)と範囲を広げて練習していきましょう。※2通りの入力方法があるものはどちらでも入力できます。

↓反復練習する順番の例

  • あいうえおかきくけこさしすせそたちつてと
  • なにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん
  • がぎぐげござじずぜぞだぢづでどばびぶべぼぱぴぷぺぽぁぃぅぇぉゃゅょ
  • きゃ きゅ きょ しゃ しゅ しょ ちゃ ちゅ ちょ にゃ にゅ にょ ひゃ ひゅ ひょ みゃ みゅ みょ りゃ りゅ りょ ふぁ ふぃ ふぇ ふぉ うぃ うぇ うぉ
  • ぎゃ ぎゅ ぎょ じゃ じゅ じぇ じょ びゃ びゅ びょ ぴゃ ぴゅ ぴょ でぃ でゅ
  • ゔぁ ゔぃ ゔ ゔぇ ゔぉ ぢゃ ぢゅ ぢょ つぁ つぃ つぇ つぉ(この行はほとんど使うことがないので何となく覚えるだけでいいです)


小さい「っ」は、次の子音を連続して打ちます。
例)ロケット → roketto

↓これが参考になるか分かりませんが、初心者用に五十音をタイピングする動画を昔に公開しています。かなりゆっくり。

よく使うワードを反復練習

五十音がスムーズにタッチタイピング(見ずにタイピング)できるようになったら、次は自分がよく使うワードを反復練習してみましょう。

  • おはようございます。
  • こんにちは。
  • こんばんは。
  • ありがとうございます。

などなど、挨拶文や日常的に使っているワードをメモして打ち込みます。

自分自身がよく使うワードは、メール・SNS・授業のレポートなどからピックアップしていけば簡単に集まるはずです。

あとはそれをテキストエディタに、一つずつ、指が覚えるまで反復入力してみましょう。そしたら、あまりストレスが溜まることもなく、最大限の練習効果を得られます。

単語の練習に慣れてきたら、徐々に短文・長文と、ピックアップする文章を長くしてみましょう。

ーーー

もうここまでで練習に必要なことは全て書いたと言ってもいいくらい、あとは自主練習・反復練習になります。

飽きたらタイピングゲームをやってみたり、タイピングの資格を受けて締め切り効果を利用したりと、自分を上手くコントロールできれば、飛躍的に上達するはず。

ーーー

一番大事なのは、スピードでも正確性でもなく、タッチタイピング(手元を見ないこと)なので、ついつい手元を見てしまう人は、ここから先を読んでみてください。

手元を見るのがどれだけ無駄なことなのかわかります。

タッチタイピングを練習する理由

  • タッチタイピング(手元を見ないタイピング)
  • スピード
  • 正確性

この3つの中だと、スピード、その次に正確性が大事だと思いがちです。

でも、実際は3つの中でタッチタイピング(手元を見ずにタイピングできること)がダントツで重要です。

今、学校の授業でそこそこタイピングが速いと思ってるそこのあなた!

少しでも手元を見てタイピング(サイトメソッド)していたら、全部ムダ、と言っても過言じゃないので、ここから先をよく読んでください。

特に、学校の授業でとりあえず手元を見ながらタイピングすると、あとですごく大変になります。

「手元を見る」=「間違ったやり方」なので、よく覚えておきましょう。

ーーー

そもそもタッチタイピングできる人ってどのくらいいるんでしょうか。

「タッチタイピングなんか当たり前でしょ?」って思うかもしれませんけど、いろいろなアンケート調査を見ると、実際はできる人がとても少ないことがわかります。

例えば自分がアップしている動画に設置したアンケートでは、タッチタイピングできる人は15%しかいません。(回答者数2,849人)

※しかもアンケート回答者の年齢は18~34歳、つまり大学生や社会人が70%を占めています。

他のアンケート調査

他にも、マイナビのアンケート、2017年2月調査、社会人211人、ブラインドタッチできる人が37.0%。

大学生の情報リテラシーに関する調査結果に関する記事。2011年調査、東京農工大学1回生876名、約半数はタッチタイピングができない。

大学生のスマートフォンとPCでの文字入力方法。2016年調査、立命館大学1回生~大学院(回答はほとんど1~2回生)6学部568名、「ほとんどキーボードを見ずにタッチタイピングできる」14.4%。

初年次教育における情報処理科目の授業開発に向けた一考察の調査、2013年調査、東洋学園大学1回生257名、具体的な数値は書かれていないが”タッチタイピング(キーボードを見ないで速く打てる)が修得できている学生は少ない。“と記載あり。さらに、「ウォ」「ディ」「ファ」などのローマ字入力が正しくできない学生がいまだに多いとのこと。

打鍵ミス低減に重点を置いたタッチタイピング教育の評価、2014年調査、甲子園短期大学1回生34人、タッチタイピングスキル「ある程度あり」17.6%

大学入学時のスマホ・情報スキル・タイピングに関する調査について、2012~2016年調査、甲子園大学、「手元を見ないで両手で打てる」どの年度も10%以下。

これらの調査から考えると、大学1回生の時点でさえ、タッチタイピングできる人は非常に少ないことがわかります。

そんな状況なのに、

『どうやったらタイピングが速くなる?』

という質問に対して、

「練習あるのみ!」

とアドバイスされると、無駄な努力(手元を見てタイピング)をしてしまうかもしれないので気をつけましょう。

「練習あるのみ!」が通用するのは、タッチタイピングが完璧にできるようになってから、です。

なんでタッチタイピングじゃないとダメなのか

なんでこんなにもタッチタイピングが重要なのかというと、手元を見るタイピング(タッチメソッド)は意味が無いどころかマイナスになるからです。

手元を見てタイピングしていると、

パソコンの画面

キーボード

この「視線移動」と「首の上下運動」が頻繁になり、非常に疲れやすくなります。しかも速くなればなるほど。

学校の授業くらいならクリアできるかもしれませんが、大人になってからずーっと大変なままで、成長も頭打ちになります。

ーーー

↓しかも、「情報」の授業を担当している先生のブログには、見ながら打てる生徒はなかなかタッチタイピングが身につかないということが書かれています。

1年生「情報A」の授業もすでに5回ほどありました。年々タイピングが速い生徒が増えているようです。

ところが、逆にそこが難しい問題を呼んでいます。ある程度の速度で打てる生徒の2/3はキーボードを見ながら自己流のタイピングをする生徒なのです。

見ながら打てる生徒は、なかなかタッチタイピングが身につかないのです。

引用:情報科blog

いったん手元を見て中途半端に速くなってしまうと、直すのが大変になるので絶対にやめましょう。

↓手元を見て速くなってしまうと、このグラフのような道順でいったんゼロからスタートすることになります。

手元を見るタイピングで使っていたテクニック「視線移動・首の上下運動」はタッチタイピングでは使わないため、練習したものが全て無駄になります。

それどころか、一時的にスピードが遅くなることにストレスを感じるので、中途半端に速い人ほど直すのが大変になります。

だから、手元を見てタイピング練習してはいけません。

今、手元を見ながらのタイピングで速くなろうとしてませんか?

まずスピードを捨ててタッチタイピングができるようにならないと、結局速くなることができないどころか、どんどん遠回りしてしまいます。

まず、手元を見ているなら、すぐに手元を見るのをやめましょう。デメリットしかありません。

練習しても意味がないんだから手元を見るのをやめましょう(しつこいw)

タッチタイピングで練習するとスピードが遅くても上達する

この時、手元さえ見なければ、スピードが遅くてもかまいません。

大事なのは「見ずに打つこと」であって、

  • 正しい時 → そこが正しいキーということが指先と脳でわかる
  • 間違えた時 → そこが正しくないキーということが指先と脳でわかる

ということになるので、間違えても、間違いということが認識できれば上達につながります。

そのため、最初のうちはどんどん手元を見ずに間違えまくってください。

手元を見るとなんでタイピングが上達しないのか

上の説明でだいたい言っていることですが、目で確認してからキーを打つと、上達できません。

プロセスの違い

●タッチタイピング(タッチ・メソッド)
正しいと思うキーを打つ答え合わせ

●手元を見てタイピング(サイト・メソッド)
目視で答え合わせ正しいキーを打つ

重要なのはキーを打つ答え合わせという順番です。

正しいキーを打とうとして打ち間違えるからこそ、そのズレを徐々に修正して上達できるのに、目で確認してから打っていたら、いつまでたっても同じことの繰り返しです。

↑ここ超重要です。「自分が正しいと思ったキーが違う → 修正する」から上達できるんです。

タッチタイピングの成長曲線

タッチタイピングと手元を見るタイピングの比較をグラフにしました。

手元を見るタイピングだと、先に目・首の限界が来てしまうため、どうやっても頭打ちになりますが、タッチタイピングなら指の限界や、文章を読む脳の限界まで上達して、練習によってその限界を少しずつ突破していきます。

しかも上のグラフの「人間の限界」は、本当の限界(競技タイピングの世界)の話なので、普通の人は上のグラフの緑色の限界を何個か超える程度です。

タッチタイピングができるようになるまでは大変と思う人もいるでしょうけど、手元を見ているとどっちみちすぐに頭打ちになってしまうので、最初から手元を見ずに練習しましょう。

---

ここまででタッチタイピング(手元を見ないでタイピングすること)について長々と説明してきました。

ここから先は、タッチタイピングが完璧に出来るようになった後の話です。

タッチタイピングできるようになった後の練習

ぶっちゃけタッチタイピング(手元を見ないタイピング)が完璧にできるようになっていたら、あとは最初に紹介した「自分がよく使う文章をメモ帳に入力する」だけでも上達できるので、特別な練習が必要になるわけじゃありません。

ちなみに「タイピングが速くなりたい」と言ってもいろいろなレベルがあります。

タイピングが速くなる目的
  • 仕事で実用的なタイピングがしたい
  • YouTubeのすごいタイピング動画くらい速くなりたい
  • 競技タイピングで優勝するほど修羅の道を行く

目的によって練習も変わってきますが、

仕事で実用的な、タイピング資格の1級程度(漢字変換込みの和文、10分間で700~800文字くらい)を目標に。

書いていこうかなと思います。

手元を絶対に見ない

え?しつこい?

それでもついつい見ちゃうんだよねー、という人は絶対に手元を見ないということを思い出してください。

色々なタイピングゲームで練習する

メモ帳ばかりに入力すると飽きてしまうなら、タイピングゲームをやってみてください。

ゲームが面白い(スコアを上げるのが面白い)と思える人は、1級レベルを超えることができます。

ただし、収録されている問題が少ないタイピングゲームは注意が必要です。

例えば、寿司打は面白いんだけど、出題文の種類が少ないので、こればっかり練習すると初見の文章に弱くなります。

特に、仕事でメールや問い合わせ返信する人や、レポートを書く学生は、自分で考えた文章をタイピングするので練習が偏りすぎないように気をつけてください。

幸い、タイピングゲームは無料でも種類がたくさんあるので練習には困りません。タイピングゲームについてまとめている記事があるのでどうぞ。

漢字変換込みの和文を練習する

ほとんどのタイピングゲームは漢字変換することがないので、実用的なタイピングが不足しがちです。

仕事やレポートで使えるタイピングスキルが欲しいなら、漢字変換もする和文を練習しましょう。

さっきのタイピングゲームについてまとめた記事の中にもリンクを貼ってますが、

タイピング資格の過去問が公開されているので、練習のネタはいくらでもあります。

自分が良く使うワード以外にも強くなりたい!初見の文章でもスラスラ入力したい!という、意識の高い人はやってみてください。

↓以下の動画はワープロ検定1級の過去問をメモ帳に入力しています。

タイピングの資格を取ってみる

実用的なタイピングスキルを身につけるのにかなりおすすめの方法が、「タイピング資格の取得」です。

練習する動機付けになるし、受験日という期限があるから「練習しないと!」という締め切り効果も得られます。

タイピングの資格そのものが就職に特別有利になるということはないでしょうけど、持っていると自分のスキルを説明する時に非常に楽です。

タイピング資格の記事も書いてあるので受けてみようかなと思う人はどうぞ。

少しずつ頻繁に練習する

タイピングは、筋力の限界よりも、脳から指に「動けー!」と命令する正確さのほうが先に限界を迎えます。(適当に指を動かしたら速く動かせるので、筋力の限界じゃないということはわかりますよね?)

速く正確にタイピングできない原因は(よっぽどの競技タイピングじゃない限りは)脳から指への命令が上手くいってないからです。

その命令を上手く出すためには反復練習が必要になるんですが、1日で何時間も練習して、他の日に練習しないよりも、30分ずつでも良いので、毎日練習するほうが効果的です。

「どのキーがどの文字か」「脳から指への命令の出し方」は忘却曲線のように忘れていくので、頻度が多ければ多いほど上達が速くなります。キーボードを触らずにイメージトレーニングでも効果があります。

まとめ

まとめると、

タッチタイピング(手元を見ずにタイピング)できるようになれば、スピードと正確性は後から着いてきます。

タッチ・メソッド(手元を見てタイピング)で速くなるとすぐに頭打ちになるので、絶対に手元を見たらいけません。

ということになります。

手元を見さえしなければどうとでもなるので、スピードとか友達のほうが速いとか学校の成績とか、いったん忘れたほうが良いですよ。

---

最後に、いろいろリンクを載せておきます。

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