タイピング検定(資格)と練習方法|ビジネスキーボード認定試験がおすすめ

もう今では「タイピング検定の資格=就職に有利」ということも無くなり「タイピングくらいできて当たり前」とか「履歴書に書いてもアピールにならない」という時代になりました。

ただしそれでもタイピングが速ければ仕事では役に立つので、いまだに重要なスキルのひとつではあります。

自分自身、今までいくつかのタイピング検定を受験してきたので、タイピングの資格についてまとめて、分かる範囲で効果的な練習方法を書きました。

まとめたのは以下の6種類のタイピング資格。

  • ビジネスキーボード
  • パソコンスピード認定試験
  • 毎パソ
  • キータッチ2000
  • イータイピング・マスター
  • 日本語ワープロ検定試験

そもそもタイピングの資格が就職で有利になるのか?とか実際に受験するとしたらどの資格がおすすめなのかということについて書いてます。

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タイピングの資格は履歴書に書けるのか

「タイピングを活かした仕事はありますか?」「タイピングの資格を持っていると就職に有利になりますか?」

という質問を知恵袋で見掛けますけど、残念ながらちょっとやそっとのタイピングスキルじゃ就職に有利になるほどじゃありません。

「タイピング 就職」や「タイピング 履歴書」で検索してきた人に言っときますが、

「タイピングが速い=仕事ができる」という考えを一刻も早く捨てたほうが身のためです。

逆にタイピングスピードばかり速くしてもアンバランスになるので、採用する側から見ても魅力的では無くなってしまいます。

タイピングについて履歴書に書いてもほとんど意味が無いので、ここから先で紹介するタイピング資格は実用的なタイピングスキルが身につくかどうかを判断基準にして「実用度 ★★★★★」のように書いてます。

どの資格を受験するのかの判断基準にしてもらえたら良いなと思います。

ちなみに自分が持っているタイピング資格はビジネスキーボードオールA判定とキータッチ2000ゴールドホルダーなので、それを踏まえて書きました。(ぶっちゃけビジネスキーボード頑張れば、実用的にもアピール的にも他の資格必要ないですけどね)

ビジネスキーボード

ビジネスキーボード

  • 日本商工会議所
  • 公的資格
  • 受験料 2570円
  • 実用度 ★★★★★

⇒ ビジネスキーボード | 商工会議所の検定試験

以前は「ビジネスキーボード認定試験」という名前でした。タイピング検定の中で一番おすすめです。

ビジネスキーボードで高ランクを取得すれば、実用的にもアピール的にも他のタイピング資格が必要なくなります。

以下、自分で実際に受験もしているので、ビジネスキーボードの難易度・練習ソフト・受験の流れなど、詳しく解説していきます。

ビジネスキーボードの特徴

  • 正確性とスピードの両方をアピールできる
  • A判定だと仕事で十分過ぎるほどの速度
  • レベルごとに受験する必要が無いので受験料を節約できる
  • 日本語・英語・数値の3種類で幅広いタイピングスキルが身につく
  • 検定の練習が普段の実用的なタイピングスキルに直結する
  • 検定料が安い
  • 受験会場が多くて日程を調整しやすい

こんな感じで、今回比較しているタイピング検定の中でほぼ欠点がありません。タイピングの資格を取るならビジネスキーボードだけで十分です。

ビジネスキーボードの合格ライン

ビジネスキーボードは、入力する問題文はみんな同じで、入力できた文字数に応じてS・A・B・C・Dの5段階で評価されます。S判定はノーミスですべて入力する必要があります。

ビジネスキーボード合格ライン

日本語

  • S・・・900字
  • A・・・800~899字
  • B・・・600~799字
  • C・・・400~599字
  • D・・・0~399字

英語

  • S・・・3,000字
  • A・・・2,500~2,999字
  • B・・・2,000~2,499字
  • C・・・1,500~1,999字
  • D・・・0~1,499字

数値

  • S・・・1,200字
  • A・・・1,000~1,199字
  • B・・・800~999字
  • C・・・600~799字
  • D・・・0~599字

ビジネスキーボードの認定証

試験後は認定証が郵送されます。クレジットカードと同じような作りで、とてもしっかりしています。

↓自分の成績はこんな感じでした。日本語と英語は1ミス。数値はギリギリA判定。後述しますが数値はかなり難易度が高いです。

ビジネスキーボード認定試験認定証

タイピングを極めている人だとすべて満点のS判定を取るような人もいますが、事務仕事でアピールするならB判定でもそこそこ、A判定あれば十分過ぎです。

大量にデータ入力する仕事なら、日本語科目はS判定の1.5倍くらいスピードがあれば便利だと思いますが、入力速度が必要な仕事内容でなければB判定でも支障は無いはず。

ビジネスキーボードの難易度

ビジネスキーボードはミスペナルティにかなり厳しく、1文字でも間違えると1行の文字数がまるごと減点になるので1ミスが数十点のマイナスになることも・・・。

A判定を取るためには、日本語だったらミス6回くらい、英語だったらミス9回くらいまでしか許されないので、かなり正確性が必要になります。

科目の難易度は「日本語<英語<<数値」という順番で、数値が特に難しくなってます。

日本語は10分間で900文字のうち800文字以上でA判定なので、他の資格で例えると日本語ワープロ検定で最上位の初段をさらにミスペナルティを厳しくしたのがA判定くらいです。

それでも日本語が3科目の中で最も難易度が低いので、日本語・英語・数値すべてで上位の判定を取るのは難しめ。

英語タイピングはもともとの基準が厳しいことに加えて英語入力に慣れていない人が多いので、さらに難しく感じるはず。相当練習しても日本語よりはかなり難しいです。

数値はさらに難しく、相当練習が必要です。漢数字を数字に直す問題が特に難しく、自分は漢数字を全部無視して残りを全問正解して、なんとかギリギリA判定が取れました。

ちなみに各科目でノーミス満点だとS判定になり、すべての科目でS判定を取ると「ビジネスキーボードマスター」という称号をもらえます。数値が難しすぎるのでマスター称号を持っている人は本当に凄過ぎます。

ちなみ日本屈指のタイパーdqmaniacさんのタイピング日記にてビジネスキーボードマスターを達成した時の詳細が書かれていて興味深いです。

ビジネスキーボードの練習ソフト

まず最初にビジネスキーボードの試験がどのような画面なのか見た目だけでも確認しておいたほうが良いので以下のソフトをやっておきます。

対応OSがXPまででそれなりに古いソフトですけど一応Windows7では動きました。

ビジネスキーボード認定試験トレーニング : Vector

※Vectorがリンク切れになってしまいました。

残念ながらリンク切れになっているので本番と似た環境で練習する手段が無いですが練習ソフトの見た目はこのような感じです。レイアウトは本番とよく似ています。

↓ビジネスキーボードトレーニングソフトの日本語。このくらいのスピードでタイピングできれば余裕で全問打ち終えて見直しできます。

↓こちらはトレーニングソフトの英語。本番はもっと見やすいフォントです。このスピードで入力すると全問打ち切れません。S判定は無理でした。

↓そしてこれが最難関の数値。記号として小数点、ハイフン、スラッシュを含む問題が出題され、漢数字は数字に直して入力する必要があります。漢数字を全部無視して残り全部正解してギリギリA判定になるかどうかというレベルです。見直しする余裕がありません。

日本語の練習

初見の文章を漢字変換込みで。パソコンスピード認定試験の過去問日本語ワープロ検定試験の過去問を使うのも良いでしょう。

とにかく漢字変換込みの日本語を練習すればOKなので普段のタイピングも含めて練習材料はいくらでもあります。

日本語は3科目の中で最も難易度が低いので余裕があれば英語と数値もしっかり練習したほうが良いと思います。

英語の練習

基本的な英単語は「10FastFingers.com」「タイプウェル英単語」。

英文の練習は、ビジネスキーボードは1行あたりは短文ですが、次の問題が見えていて休みなくタイピングすることになるので、イータイピングのように1問ずつ表示されるものよりは、「Key Hero」「美佳のタイプトレーナ」「パソコンスピード認定試験過去問」あたりが良いかなと思います。

↓詳しくは英語タイピングについてまとめた記事をどうぞ。

関連:英語タイピング練習サイトとフリーソフトまとめ

数値の練習

数値は本番に近い問題がなかなか見当たらず、自分が受験した頃(2009年)だとビジネスキーボード認定試験トレーニングソフトが一番近い見た目でした。

強いて言えば毎パソ練習ソフトの「数字・記号」が視線を下に移動していくので近いといえば近い。でも使う記号がビジネスキーボードより少ないのでこれだけだとダメ。

ということで練習しにくいという意味でも数値は難しいですね。

↓この動画はビジネスキーボードじゃなくて毎パソですが、このように数字はテンキーで入力して、Enterなどを左手で入力すれば効率良いかなと思います。

ちなみに↑この動画の毎パソだと記号はマイナスだけですが、ビジネスキーボードは先ほども書いた通り記号として小数点、ハイフン、スラッシュを含む数字、漢数字から数値に直す問題まであるのでやはり難しいです。

ビジネスキーボード受験の流れ

ビジネスキーボードだけじゃなく日本商工会議所のIT関連資格はとても受験がしやすい資格です。認定会場が多く試験日に融通が効きます。

↓まずは最寄りの試験会場を検索して、

商工会議所ネット試験施行機関 | 商工会議所の検定試験

会場に電話をかけて試験日程を決めるだけです。試験日程が「不定期」や「随時」となっているパソコン教室であれば割と自由に試験日を決められるはず。

自分の場合はパソコン教室の授業の合間の時間帯を教えてもらい、希望日を伝えればすんなりと日程が決まりました。

あと会場によって違うかもしれませんが自分が受験した会場はキーボードの持ち込みはできずDELLに付属しているメンブレンキーボードしか使えませんでした。

Realforce使ってS判定狙うような猛者なら事前の確認をしておいたほうが良いでしょう。

パソコンスピード認定試験

パソコンスピード認定試験

  • 日本情報処理検定協会
  • 公的資格
  • 受験料1200円
  • 実用度 ★★★★

⇒ パソコンスピード認定試験|日本情報処理検定協会

紙の文書を見ながら漢字変換込みの日本語をタイピングしていくので日本語入力で実用的なタイピングスキルを証明できます。

文書を見ながらのタイピングは実際の事務仕事でもありそうなシチュエーションだし漢字変換のスキルも重要になってくるのでタイピング検定の中でもそれなりに実用的です。

パソコンスピード認定試験の難易度

タイピング検定にしては珍しくミスペナルティが「1ミスで1文字減」と非常に緩いのでミスしても構わずどんどん入力したほうが成績は良くなってしまいます。

さすがにミスペナルティが緩すぎて実用性が下がってしまうのが残念。(実用的なタイピングではビジネスキーボードくらいのミスペナルティが欲しいところ)

タイピングが速くて手元を見ずに入力できる人なら漢字変換さえも確認せずに書類だけを見てタイピングしたほうが点数が高くなるでしょう。

また過去問のPDFを見ても分かる通り文章がかなりやさしくて漢字含有率が少ないのでスピードも出しやすくなってます。

ミスペナルティが緩くて文章がやさしいからなのか1級の合格ラインは他の資格よりも少し多めの1000文字となっています。

それでもビジネスキーボードの900文字やワープロ日本語検定の900文字よりずいぶん難易度が低いですけどね。

1級のさらに上には初段1500文字というレベルもあるので初段を獲得したら正確性はさておきスピードの証明にはなると思います。

↓この動画はパソコンスピード認定試験の初段1500文字の合格ラインギリギリくらいをタイピングしています。初段のスピードの目安にどうぞ。(音量注意)

重要なことなのでもう1回言いますがパソコンスピード認定試験はミスペナルティが1文字に付き1点と非常に緩いので、間違いを気にせずにどんどんタイピングしたほうが点数は高くなります。

上記動画はミスに気をつけながら打って1500点をちょっと超えるくらいですが、ミスを一切気にせずにやってみると1900点くらいになったので、漢字変換を気にせずに入力したほうが試験の点数は高くなります。

そう考えると正確性に自信は無いけど圧倒的なタイピングスピードがあってアピールする材料として資格を取りたいならビジネスキーボードよりパソコンスピード認定試験のほうが効果的な場合もありそうです。

「初段どやぁ!」みたいに。

パソコンスピード認定試験受験の流れ

パソコンスピード認定試験は基本的に団体受験を原則としていて10名以上の受験者で試験会場として登録して受験をすると公式サイトに書かれています。学校やパソコン教室がまとめて受験する想定ですね。

公式:学校団体申し込み|日本情報処理検定協会

公式:一般団体申し込み|日本情報処理検定協会

団体受験が難しい場合は対応校に申し込めば個人受験もできるようです。

公式:個人受験をお考えの方へ|日本情報処理検定協会

ただし個人受験できる対応校が無い都道府県もあるほど会場が少ないので社会人の場合は比較的大きなパソコン教室にでも通ってないと受験が難しいかもしれません。

毎日パソコン入力コンクール(毎パソ)

毎日パソコン入力コンクール

  • 一般社団法人 日本パソコン能力検定委員会
  • 民間資格
  • 2570円(個人参加・一般和文B)
  • 実用度 ★★★

⇒ 毎日パソコン入力コンクール

毎日パソコン入力コンクール。通称「毎パソ」と呼ばれるちょっと特殊なタイピング民間資格。

事前に本番の問題文が収録されている練習ソフトをダウンロードして自分の都合の良いタイミングで本試験を実施してインターネットで成績を送信します。

毎日パソコン入力コンクール | ダウンロード | 練習用・大会用ソフト

同じ問題を何度も練習できるのでやり込むほど高い点数を取れるようになります。

↓例えばこちらは本当にトップレベルの和文の動画ですが、突き詰めるとここまで迷いなく一括変換したりすることになります。

高い段位を取ろうとしたら同じ問題ばかりをやることになるので、実生活でのタイピングとはかけ離れてしまうのがちょっと残念。

毎パソの難易度

毎パソはミスペナルティが非常に厳しめです。

例えば一般和文Bでは9文字ミスすると足切りされて級認定さえされません。

ミスに厳しいだけじゃなくミスが少ないと逆にボーナス(特別点)がもらえるので正確性が非常に重要になってきます。

  • 0ミス・・・正解数の20%加点
  • 1ミス・・・15%
  • 2ミス・・・10%
  • 3ミス・・・5%

例えばビジネスキーボードSに相当する5分で450文字をノーミスで打ったとすると90文字(20%)も加算されることになります。

1ミス違うだけで数十点変わってくるのでより正確性を意識したタイピングを意識する必要があります。

毎パソは実名が掲載されるので注意

これも特殊な注意点なんですが毎パソはインターネット受験でも上位入賞者は公式サイトに名前が公表されてしまうので都合が悪い人は気をつけないといけません。

特に一般の部は参加者が少なくあまりスコアが高くなくても名前が載ってしまうので注意が必要です。

公式:毎日パソコン入力コンクール | 過去の大会結果

毎パソ受験の流れ

毎パソはタイピング検定の中でも受験方法がちょっと特殊です。

約40日間の開催期間中に自分の好きなタイミングで自分のパソコンで受験して結果をインターネットで送信します。

あらかじめ本番の問題が練習ソフトに入っているので好きなだけ練習してから自宅で万全な状態で本番受験できます。

公式:毎日パソコン入力コンクール | 実施要項(参加者用) | 参加方法 | 自宅で参加

その他細かい注意事項があるので受験するなら大会概要を読む必要があります。

公式:毎日パソコン入力コンクール | 実施要項(参加者用) | 大会概要

キータッチ2000テスト

キータッチ2000テスト

  • 日本商工会議所
  • 公的資格
  • 受験料 1540円
  • 実用度 ★★

⇒ キータッチ2000 | 商工会議所の検定試験

思えば自分のタイピング資格のスタート地点でした。パソコン教室でもよく聞く資格なので最初の資格として受験する人も多いと思います。

10分間で最大2000打の問題を入力していき打ち切ったら「ゴールドホルダー認定書」という賞状がもらえます。

↓自分がもらったゴールドホルダー認定書のスキャン。作りはちゃんとした賞状でしっかりしています。

キータッチ2000テストゴールドホルダー認定書

ランダムな文字列と英単語が出てきて漢字変換も無いので日本語の文章入力には直結しませんがまずはタイピング練習し始めで資格取得をきっかけに練習がしたいなら良いんじゃないでしょうか。

↓キータッチ2000の動画です。この動画くらい速いなら他の資格をやったほうが良いと思います。

なお商工会議所の資格なので受験の流れはビジネスキーボードと同じで最寄りの試験会場に電話して日程を決めます。

公式:商工会議所ネット試験施行機関 | 商工会議所の検定試験

その他のタイピング資格

タイピング技能検定イータイピング・マスターは漢字変換が必要無いことや試験全体のボリュームが少ないこと、本人が受験したことを証明できないことなど履歴書に書いたり就職でアピールする資格としては説得力に不安があります。

日本語ワープロ検定試験は正確性に厳しめのタイピング試験に加えてWordの文書作成問題もある資格です。WordよりExcelのほうが需要もあるし潰しも効くのでこの資格はあんまりおすすめじゃありません。

まとめ

就職の際に履歴書でアピールしたりスキルアップするためのタイピング資格なら、ビジネスキーボードをやっておけば十分です。

どっちみち資格取得が就職の決定打になる可能性は低いのであくまで自分のスキルアップを念頭に選ぶのがおすすめ。

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