タイピングの全国大会「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP(RTC)」を見て、ゲーム実況に向いてそうなので思いついたネタ。
題して、
【にじさんじ杯】タイピング王決定戦
1対1でタイピング対決をして、にじさんじトップタイパーを決めよう!という企画です。
この記事は2020年4月4日の「第1回にじさんじ打鍵王」が開催される前(2019年12月2日)から書いている内容です。
実際の本番とかなり違いますが、予想や考察のネタとして楽しんでください。
とくに注目選手については、出場した選手以外の紹介もしています。
↓もし開催された場合のメリットはこんな感じ。
- にじさんじにとっては企画のネタになる
- ライバーにとってはスポットライトが当たるチャンス
- 日本一を決めるオフライン大会では、タイピングを知らない人が見ても衝撃を受けるほど、「面白いのに知られていない!」という状態なので、にじさんじが取り上げればパイオニアになる
- 「タイピングが速い◯◯」で認知され新規リスナーが見るきっかけになる
- ライバー間のコミュニケーションのきっかけになる
- 遅いライバーが練習するきっかけになって生産性の底上げになる
- YouTubeのゲーム実況として見ごたえがある
- 結果的に学生のタイピングの普及に貢献する
- eスポーツとしてタイピングの対戦が認知される
などなど、「にじさんじ」が「オフライン」で「Weather Typing」などの対戦型タイピングゲームを使って対戦する企画をやったら、面白いのは当然で、さらに、にじさんじにとっても視聴者にとってもいろいろメリットがあるんじゃないかと思いました。
試合はオフライン開催のほうが、プレイヤーも視聴者も白熱する可能性が高く、オンラインでやるのはもったいないほどです。(だからこそオフライン企画ができるにじさんじ。その理由も後述)
この記事では、
- にじさんじ杯だとどんなゲームでどんなルールにしたらいいのか
- 注目選手ピックアップ
- オフラインで開催したほうが良い理由
- にじさんじで開催したほうが良い理由
などを書いていきます。
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↓タイピング関連の記事もいろいろ書いているので、練習したいという人はあとで読んでみてください。
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もくじ
- にじさんじ杯でタイピングしたらどうなるか
- 司会
- 注目選手
- 鈴木勝(すずきまさる)
- 樋口楓(ひぐちかえで)
- 月ノ美兎(つきのみと)
- 黒井しば(くろいしば)
- でびでび・でびる
- 社築(やしろきずく)
- エリー・コニファー
- ローレン・イロアス
- ドーラ
- Petra Gurin(ペトラ・グリン)
- 闇ノシュウ(やみのしゅう)
- リュ ハリ
- 西園チグサ(にしぞのちぐさ)
- イ ロハ
- 本間ひまわり(ほんまひまわり)
- 出雲霞(いずもかすみ)
- 黛灰(まゆずみかい)
- 童田明治(わらべだめいじー)
- 叶(かなえ)
- 弦月藤士郎(げんづきとうじろう)
- アンジュ・カトリーナ
- リゼ・ヘルエスタ
- 戌亥とこ(いぬいとこ)
- 郡道美玲(ぐんどうみれい)
- 三枝明那(さえぐさあきな)
- 神田笑一(かんだしょういち)
- ニュイ・ソシエール
- ラトナ・プティ
- 静凛(しずかりん)
- 練習方法
- なぜオフラインなのか
- なぜにじさんじなのか
- なぜVtuberなのか
- なぜ対戦型タイピングゲームなのか
- なぜWeather Typingなのか
- タイピングが遅いライバーへのメリット
- タイピングの普及について
- タイピングソフトのゲーム性
- タイピングをeスポーツにできるのか?
- まとめ
- にじさんじ打鍵王
にじさんじ杯でタイピングしたらどうなるか
実際に対戦型のタイピングゲームをプレイするとどんな雰囲気になるのかがこちら。(全国大会の決勝戦 5:08:50)
2019 REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP Full version
これをタイピングつよつよ勢が多いにじさんじでやれば、盛り上がらないわけがない。
ライバーがプレイヤーと応援をすることになるので、さらに熱量が上がります。
このあと紹介する注目選手を見てもわかる通り、面白いバックグラウンドを持っているライバーも多いので、司会も存分にいじれるでしょう。(音ゲー社築、ゲーム廃人童田明治、肉球つよつよ黒井しばなど)
にじさんじは対戦形式のゲームと非常に相性が良いので、そんじょそこらのゲームよりも配信向きな可能性まであります。
と、盛り上がりそうな点を上げるとキリがないのであとで詳しく書きますが、ここからはさらに、にじさんじで開催する場合の注意点などを書いておきます。
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※今回おすすめしているWeather Typingというソフトはプロ用の傾向が強いので、にじさんじで開催するとしたらルールを変更できたほうが良さげ。
↓こういうルールを一例として。
- 1セット10ワード先取(2セット先取とかは配信時間やタイピングスピードと相談してロケハン)決勝だけはセット数を増やすといい。
- 長過ぎるワードは除外したほうがいいかも(にじさんじで速い人のスピードがプロの半分くらいなので、1ワードが長すぎると展開が遅く感じるかもしれない。長くても寿司打のワードくらい)
- 記号を減らす(「YouTube」など大文字混じりの英語や、!?以外の記号は一般の人にとっては難しく、試合の流れが止まってしまうため、プレイヤーもリスナーも爽快感が減るかもしれない。ただ、難しいからこそ打てる人がすごい!となる。頻度が少なければ良さそうな気もする。)
- ミスのしきい値はゆるめ(配信する側のレベルによって最適な値が違うだろうから、ユーザー側で調節できるように)。95%ルールはまともにクリアできず、結局どちらも下回って乱打戦になりそう。
- もしくはいっそのことミスルールの把握が難しいかもしれないので、ミスしきい値なしで(ガシャ打ち防止のために50%とか)
- 全員キーボード持ち込みはできないだろうから、持ち込みは許可した上で、Realforce、メカニカル数種類など、代表的なタイプのキーボードを何種類か用意しておくといいかもしれない。
※これらはにじさんじだけじゃなく、YouTuberが企画としてWeather Typingを使うときの例としても同じことが言えると思います。
特に、ルールをユーザー側で変更できるかどうかと、一般人のレベルに合わせたワードセットがあらかじめ入っているか。(自分たちで作れるならワードの心配はしなくてもいいかもしれないけど)
にじさんじ打鍵王ではにじさんじワードが用意されました。
ライバー名の中黒(・)に苦戦した人が多かったようで、自分がプレイした限りでも、通常のWeather Typingよりも難しかったです。
司会
にじさんじで司会といえば夢追翔(ゆめおいかける)と言われていて、内外から安心感に定評がある。
司会を担当した動画を数えたらキリが無く、テレビ的な企画で複数人をまとめる司会が多い。
わちゃわちゃした現場のタイムキープはすごい。
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そして、にじさんじ関連で対戦ゲームの司会・解説では天開司(てんかいつかさ)が多い。
ポケモン剣盾、ピカブイ、Vtuber甲子園など、1対1の対戦ゲーム企画でも司会・解説の経験あり。
もとから持っている気質もあり、ヒリつく対戦ゲームと相性が良いので、対戦型タイピングゲームとも相性が良いと思われる。
ただ、タイピングに詳しいわけではないだろうから、誰か解説がいるとバランスが良いかもしれない。
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ほかに、司会進行はしないけど「すげー!」とかツッコミとか、にぎやかしがいるといいかもしれない。椎名唯華(しいなゆいか)とか?
タイピングのテクニックに関する解説は、知ってる範囲では鈴木勝くんができるだろうけど、選手として出場する場合はどうなるか。
注目選手
配信者という職業柄、パソコン作業が多いのでタイピングが速い人も多くなり、さらににじさんじは全体の人数が多いので、企画が成り立つ規模で注目選手がいるんじゃないかと思います。
以下、すでにタイピングが速いとわかっている、中には配信でもタイピング実況しているライバーを紹介していきます。
ここから先は「にじさんじ打鍵王」開催よりもだいぶ前から、企画関係なく独自に調べていた情報が含まれています。
たぶんスケジュールが合わなくて出場できないライバーも多いと思うので、他にタイピング速い人がどのくらいいるのか知りたいなら面白いんじゃないでしょうか。
また、貼り付けている動画はタイムスタンプ指定しているので、タイピングしている場面を見ることができます。
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最初は動画をブログに埋め込んでいましたが、あまりにも重たくなって読み込みがエラーになってしまうことがあったので、画像とテキストリンクにさせていただきました。
画像は勝手に切り抜いているので若干お行儀が悪いですが、問題があればご指摘ください。
誰の紹介かパッと見でわかるようにしたいので、最低1枚は画像を入れようと思っています。
配信のコメントでアカウント名が見えると良くない場合など、適宜トリミングしているものもあります。
鈴木勝(すずきまさる)
にじさんじで最もタイピングゲームの配信に力を入れているライバー、鈴木勝くん。
対戦型タイピングゲームのWeather Typing配信を(しかも複数回)やっていて、スピードもかなり速い。
Weather Typingの視聴者参加型には、タイパーが何人も参加するようになってきた。
↓第2回打鍵王前の視聴者参加型。
Weather Typing 第1回、第2回、第3回、第4回、第5回、他に寿司打の配信もある。
「実務タイピング」と「ゲームのためのタイピング」では必要とされるテクニックも違うので、タイピングゲームに慣れているという点では相当アドバンテージがあると思われる。
樋口楓(ひぐちかえで)
初期の頃からタイピングが速いと言われることが多い。
↓寿司打が一部でプレイされた配信。喋りながらで全然本気じゃないだろうけど速い。1:25あたりから。
↓変換ありの入力。(1:13:52~)
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非公式wikiのエピソードにはこんなことが書かれている。
にじさんじのタイピング速い勢の一人であるが、実は右手だけ人差し指で高速タイピングしている。
寿司打の動画とか見ても本気ではやっていないので、本当の実力がイマイチわからない。
けど、過去にオンラインゲームのマビノギを相当やり込んでいたらしいので、チャットでかなり鍛えられているんじゃないかと思う。
月ノ美兎(つきのみと)
小学生の頃にタイピングが速すぎて気持ち悪がられ、中学ではわざと力を抑えていた。
というエピソードが非公式Wikiにあり、動画でも語っている。
タイピングゲームの配信ではそんなに速くないように見えるけど、
速いと言われることは多く、配信内でタイピングしているときの文字とか見ると実際は結構速そう。
追記:第1回打鍵王で407KPMを出していたので、前評判通りの速さだった。
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事前情報なしで知っているのはここまででした。
配信業を生業(なりわい)としていて日常的にパソコンを使っているので、にじさんじ内に、配信で披露してなくても速い人がたくさんいると思います。
なので、全体から選抜すれば結構レベルの高い対戦ができて、プレイヤーも視聴者も盛り上がれるんじゃないかと。
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よく考えたらVtuberコメント検索というサイトで「タイピング」を検索したらドンピシャで探せるので追記してみました。
→残念ながら「Vtuberコメント検索」は閉鎖していました。
だいぶ後になってからにじさんじコメント検索というサイトを知りました。調査していない空白期間が長いので、まだまだ見落としている可能性がありそうです。
あと、タイピング音だけで速いのかどうか判断がつかないものとか、ひとことコメントはアッサリしてたりするので、推しの人はお手柔らかにお願いしますどうか。
黒井しば(くろいしば)
マルチタレント柴犬。速いだけじゃない。(17:08~)
今回調べている中で、正直、この黒井しばちゃんのタイピングスキルに一番驚いた。
上動画では、漢字変換ありの文章を入力している。
単純な打鍵速度だけじゃなく、文節変換が適切で精度も高く、単語登録や半角カタカナ変換もそつなくこなしているので、全般的なスキルが相当高そう。聞いていて気持ちいい打鍵音。
しかも、1時間の間、リスナーと喋りながらタイピングしっぱなしで完成品もかなりのボリュームなのにケロッとしている。
さらには使用しているキーボードが、最近のタイピングゲーム配信「Epistory-Typing Chronicles」によるとエレコムTK-FCM085BKというごく普通のメンブレンキーボードらしく、試しに買って自作した重りで計ったら押下圧62gくらいだったので、やや重めなのにこれだけ打てるのは余計にすごい。
TK-FCM085BKは、押下圧さえ気にならなければそれなりに打てるかもしれないけど、しばちゃんくらいロールオーバー打ちできるスピードだったら、押下圧が軽いメカニカルや静電容量無接点方式のほうがさらに良いんじゃないかとも思った。
一見、競技タイピングよりも実務寄りに見えるけど、タイピングゲーム配信でも先読みしてるし、寿司打で鍛えているという情報も少しだけ見かけるので、実は優勝候補レベルなのかもしれない。
キーボードの企業案件があったら見てみたい。今までメンブレンキーボードを使っているならリアクションも良くなるのでは。
あとタイピングと関係ないけど歌うまい、絵うまい、口笛うまい、マイクラうまい、などなどマルチタレントっぷりがすごすぎる。(歌配信はメンバー限定で今は見れないけど、生歌でもうまかった記憶がある)
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※第1回打鍵王後の雑談配信で寿司打をプレイしていた。寿司打は以前からやっていると言っていたので、ワード慣れしている様子がわかる。
違う指でほぼ同時押しできるような「わの」「めいわく」「します」とか見る限り、ロールオーバー打ちのレベルも高い。
瞬間的な加速もしているので、あとはワード慣れしているかどうかで勝負が決まりそう。
※第1回打鍵王ではでび様と熱戦を繰り広げ、430KPMを記録した。
でびでび・でびる
肉球なのにつよつよタイピングで賞。
ゲーム内チャットで漢字変換ありの入力。(32:06~)
入力スピードが速いのはもちろん、かなりミスが少ない。
「しゃべるように打てる」とはこういうことか、と思わせるタイピング。
漢字変換も文節単位で無駄がなく、普段から実用入力がかなり速いことがうかがえる。
バックスペースで修正するタイミングも一瞬で、目で見るよりも速く誤入力がわかるレベル。強い。
かな文字ひとつの塊が同時と言ってもいいほど一瞬で入力されていくので、ロールオーバー打ちはもちろん、チャンク化のレベルも高く、タイピングゲームでも強そう。
思考の速度にキーボードが追いついているような自然さは、なかなかたどり着ける境地じゃない。できるコアr……悪魔だ。
Vtuberコメント検索でも「タイピング」のヒット数が多かった。
社築(やしろきずく)
音ゲー(ビートマニア)超上級者という圧倒的なアドバンテージ。
動画ではそんなに激しくタイピングしてないけど、本気で練習したときの伸び率がダントツ。
もしくは配信で見せてないだけで、すでにダントツ。
そう言っても過言じゃないくらい、タイパー界隈では音ゲーとタイピングは実力が比例しやすいことが常識になっています。
(説明すると長くなりますが、タイピングと音ゲーは、必要とされるテクニックや筋力が非常に似ています。ビートマニアは特に相性が良い。)
↓全国100人未満しか達成していない、超高難易度曲のFC(フルコンボ)解説。
【弐寺】推定世界68人目の音楽(A)フルコン達成の瞬間!解説付
ビートマニアで超上級者のことをゴリラ人間と言うらしいが、まさにそれを体現したかのようなプレイ。
同鍵連打とアルペジオの性能があまりにも高いので、もしタイピングにも取り組んでいたらREALFORCE TYPING CHAMPIONSHIPにも出場できるポテンシャルだと思う。
「初日の出を拝みたくて超高難易度曲の灼熱EXH粘着してたら心が折れたので激励受けながらやりたい配信」では、普通の鍵盤よりしんどいターンテーブルを回し続ける高難易度曲で “配信外数時間+2時間配信” やるあたり、タイピングごときでは腱鞘炎にならなさそうなゴリラっぷり。
同じ曲でこちらの手元動画(※プレイヤー:DOLCE)を見たら一目瞭然なのでぜひ見てみてください。
腕・指の筋力(筋持久力)は全Vtuberの中でも飛び抜けて強いんじゃないだろか。
※音ゲーやタイピングの最上位クラスになると、最後には筋力の差が出ます。0.01秒の戦いになればなるほどゴリラ人間が有利。
配信では文字も表示されるタイピングがなかなか見つけられなかったので、APEXのチャットから。
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追記:鈴木勝くんとバトタイプで対戦している動画がありました。接戦。(55:39~)
追記2:人差し指・中指のみの「カニカニ打鍵」とのこと。
エリー・コニファー
音ゲー配信をいろいろしていて、作業配信のタイピングも速かった。(2:02:30~)
【作業配信】初の作業配信!ステレオマイクでタイピング音や茶器の音を楽しんで頂きつつ作業を進めたいのです
以前はタブレットをたぷたぷする音ゲーが主だったが、2020年12月からbeatmania専用コントローラーデビューしたようなので、タイピングへの適性がさらに高くなったと思う。
やっぱりタイピング的には「音ゲーをやっているかどうか」はかなり影響してくるので、今後どうなるのか気になるところ。
※第2回打鍵王では緊張からか、惜しくも実力を出せなかったようだが、本番前の練習では409KPMを出していた。
ローレン・イロアス
マイクラのチャット一部始終。(1:35:22、2:49:55)
【スローンズ】相棒とit take two→マイクラ→APEXチャンピオン取るまで!
コメント検索でもめちゃくちゃ多数ヒットし、「エグい」とも言われるほど速い。
配信の一部でやっていた寿司打では、加速部分はグシャッと速く、慣れてきたらノーミスボーナスも2回獲得していたので、ワード慣れしたら間違いなくトップクラスだと思う。
出場したらかなり上位に食い込むと予想している。
ドーラ
作業配信のタイピング音だけでも相当速そうに聞こえる。
タイピングだけじゃなくパソコン作業全般のスキルと、Enterキーの打ち方と他のキーとの間隔から察するに、次に入力する内容が常に先読みできていそうな、そして無駄な力を使っていない美しい打鍵音。
リスナーと喋りながらでも変わらずタイピングしているのでまだ余裕がありそう。
Vtuberコメント検索でも「タイピング」のヒット数が多い。
すべては聞けてないけど、前半のほうがタイピング多めな気がする。赤軸キーボード使用。(11:17、18:33、19:12、19:44、22:21)
※第1回打鍵王では、初戦385KPMで社築に敗れているが、ワード慣れしていない部分を差し引くと500KPM以上のスピードを出している。
Petra Gurin(ペトラ・グリン)
NIJISANJI EN所属だが、ローマ字入力が異常になめらかで速い。(2:54:56~)
「ミスが多いから打鍵王に出られない」と言っているが、打鍵王はミスペナルティが無いし、日本語の流れにこれだけ慣れていたら、ワード慣れも克服できると思う。
入力に関する基礎能力が相当高そうなので、練習すればなんでもできそう。
闇ノシュウ(やみのしゅう)
NIJISANJI EN所属。
なんと言っても英語のタイピングは非常に速く、Monkeytypeで126WPM(632打/分)という、タイパーでも簡単には出さない記録が話題になった。
配信では日本語をタイピングしている場面がほぼ無いので、本番まで実力が謎に包まれていたが、第2回打鍵王ではベスト4まで進んだ。(464KPM)
言語に慣れて練習をすれば、間違いなくもっと速くなるはず。
リュ ハリ
NIJISANJI KR所属。
タイピングについて事前の情報が知られていなかったが、打鍵王本番でいきなり速くて驚かれていた。
あとになって調べると、タイピングゲームをいろいろやっている配信で、英語の文章で146WPMを叩き出していて、一瞬目を疑った。(英文タイピングは、WPMと5倍するとだいたいKPMになる)
[TYPING GAMES] 저는 타자가 과연 빠를까요? 指…早いかな
この配信の寿司打を見ると、まだ日本語タイピングに慣れていないことがわかるので、言語として慣れるともっともっと速くなるだろうと思う。
そのくらい、英語の146WPMという記録はぶっちぎりに速く、日本語に照らし合わせると700~800KPM以上の感覚。
第2回打鍵王本番では508KPMだったが、タイピングのポテンシャルは間違いなくもっと先にある。
西園チグサ(にしぞのちぐさ)
第2回打鍵王の紹介では「日本語ワープロ検定1級」がクローズアップされていた。
本番前のWeather Typing練習でだいぶワード慣れしたようなので、まだまだ伸びしろがあったんだと思う。
本人は意識してなかったが、カニカニ打鍵(人差し指と中指だけ使う)らしい。
気になったのは小書き文字(ぁぃぅぇぉゃゅょっ)をすべてLで打っていたので、打鍵数と運指的にはかなり不利になる。
卓球(takkyuu → taltukilyuu)7→11
じゃ(ja → zilya)2→5
ふぃ(fi → huli)2→4
(※多用するLYUIOが右手担当で連続するので、打数が増えるだけじゃなく、指がもつれやすい。)
ライバー名の中に海外勢が含まれていることもあり、「ジャ・ティ・ファ・ヴィ」などのカタカナが含まれるものが30個ほどあるので、意外と影響は大きい。Weather Typing配信でも、海外勢のライバー名に苦戦していた。
つづりを知らなかっただけみたいなので矯正できるかもしれないが、染み付いた手癖を直すのは難しいので、不利を上回るほどゴリ押しできるかどうか。
※第2回打鍵王で、小書き文字が少ないお題だと513KPMを出していたので、やはり打鍵速度はかなりある。
イ ロハ
NIJISANJI KR所属。
ピアノがほんまにうまい、感動する。
クラシック、ジャズ、ポップス、どれも本格的・おしゃれ・情緒豊か。楽しませる工夫・アレンジが散りばめられている。
上手に弾けてる~すごーいとかいうレベルではない。
[半3D Piano] ピアノ配信 [NIJISANJI /イロハ]
今までピアノがうまい人、という認識だったのでタイピングについては情報が無かったが、第2回打鍵王ではベスト4まで進み、最高は390KPMだった。
ピアノがこれだけ弾けたら、さすがにある程度はタイピングの適性も高いだろうとは思っていたので納得。
これだけの素養があれば、取り組めば当然のように、上達する伸びしろは大きいと思う。
本格的な日本語勉強配信をしていて、コミュニケーションは普通に取れる。ちょっと変態な日本語勉強会もしている。
他に、プログラミング・生け花と、多才な一面を持っている。ただし算数は嫌い。
本間ひまわり(ほんまひまわり)
「歌謡タイピング劇場」育ちらしい。
配信の中だけでも目に見えて成長していたので、練習したらもっと速くなりそう。
※第2回打鍵王本番では最高395KPMだった。
出雲霞(いずもかすみ)
検索してもハッキリしたタイピングの情報が見つからず知らなかったけど、第1回打鍵王本番で、びっくりするほど速いタイピングを披露した。
優勝した社築に惜しくも初戦敗退しているが、1戦目は531KPMを叩き出し、1セット先取している。
瞬間的な加速は完全にトップクラスで、ワードによっては700KPMを超えている。優勝しても全然おかしくなかった。
社築から1セット取れたのは出雲霞とでびでび・でびるだけなので、決勝戦と同じくらいヒリついた勝負だったと言っても過言ではない。(1:44:55~)
2020年10月に卒業されました。
黛灰(まゆずみかい)
イータイピングで400いくつか出すらしい。
しかも人差し指(2本指)タイピングで。
実際にマイクラとかでチャットしている場面を見るとスピード感はそんなに無いけど、タイピングゲーム慣れしていると瞬間的な速度を出すのに慣れているので、アドバンテージは大きいと思われる。
童田明治(わらべだめいじー)
非公式wikiによると本当にガチのゲーム廃人だったらしく、あまり自分から言ってなかったが、ある日をきっかけに、ついに認めたとのこと。
これまで、11歳らしくありたい、11歳のゲーム廃人はみんなから引かれる…と考えていた童田はゲーム廃人であることを黙っていた。しかし、この告白を機に「童田、オタクで良いんだな」と気付き、FF14やLoLなど、自分の好きな事に制限をしない配信をするようになっていく。
これが後に言う、童田明治2ndシーズンの始まりである。
速いと言われないようにわざと遅くしているという、いかにも強キャラ感を醸し出すエピソードもあるので、本気出したらどのくらい速いのかわからない。
2022年4月に卒業されました。
叶(かなえ)
漢字変換ありのチャット。結構速い。(3:05:00)
特筆すべきは現在の速さではなく、自他ともに認めるほどゲームセンスに定評があり、何でもコツを掴むのがうまい。
企画や大会があると、「どうやったら勝てるか」というアプローチで最短距離の成長を見せてくるので、いざタイピングの大会に出場するとなれば、伸び率が非常に高いことが予想できる。
現状把握や俯瞰能力に関しては、にじさんじ屈指の力を持っている。
弦月藤士郎(げんづきとうじろう)
見たらわかるやん、めっっっちゃ速いやつ。(55:21~)
【にじシティ都市開発部】この世界、明日で消えるんだってさ、笑えるだろ。
本来は [右手人差し指] のキーを [右手親指] で打つとも言っているので、最適化も使いこなしているかもしれない。(59:14~)
アンジュ・カトリーナ
タイピングには定評があり、Twitter検索・Vtuberコメント検索でも相当ヒットするし、コラボ動画で入るタイピング音にリスナーが盛り上がる場面が多い。
↓マイクラのチャット返信(1:06:02)。漢字変換込みでとっさの文章でも淀みなく入力。
【Minecraft】#さんばか 集合!築城せよ、風雲さんばか城!!
考えながら漢字変換ありの文章を入力する動画もあり。青軸っぽいカチカチ音がアンジュのタイピング音。
リゼ・ヘルエスタ
↓マイクラ内のコメント。こちらも挨拶や定型文じゃなく速い(16:36、17:31、19:28)
戌亥とこ(いぬいとこ)
コメント検索してもヒットは少なくて、見つけられたのは定型文のみだったけど、スピードは相当速そうに見える。
郡道美玲(ぐんどうみれい)
第1回打鍵王前の練習で、寿司打とWeather Typingをプレイ。
練習では最高467KPM、だいたい400KPM前後で、なかなか速かった。
「スノー・ホワイト・パラダイス・エルサント・フロウ・ワスレナ・ピュア・プリンセス・リーブル・ラ・・・」をメモ帳で40分間も練習していた。こういう練習を自分でできる人はセンスがある。
第1回打鍵王では最高478KPMでなかなか速いし、何より最低でも433KPMだったので、安定感があった。
三枝明那(さえぐさあきな)
速度だけじゃなく、変換も綺麗。実用入力がかなり速いと思う。
【Apex耐久】24時間でダイヤRANKに到達できるのか!?!?DAY1
神田笑一(かんだしょういち)
変換あり文章。なかなか速い。
コメント検索でもタイピングについて書かれていることが結構あって、音だけでも速いのがわかる。
ニュイ・ソシエール
止まらずにズバーっと入力。(16:17)
【マシュマロ酒雑】レモンサワーとは語らないがおっさんと語る枠
ラトナ・プティ
タイピング劇場にハマっていたらしい。
コメント検索で知ったけど、APEX中、とっさのチャットがうまい。
タイピングしている場面はマイクラのチャットしか見当たらなかったので予想しにくいけど、キーボードの打ち方からしてなんとなく速そう。(28:42)
静凛(しずかりん)
YouTubeのコメント欄に文章を入力するところ。ズバーっと入力している。
【20180501】超会議ありがとうございました、3人揃っての感想会【#JK組/にじさんじ】
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他にも速そうな人はいるだろうけど、検索に限界があるのでとりあえずこれだけ。
あとマイクラのひと言だけとか、打ちなれているから速いだけなのか、判断がつきにくかった。
練習方法
にじさんじ打鍵王に参加するライバーと、視聴者参加型配信に参加するリスナー向けの内容です。
実は、ワードが決まっている大会だと、Weather Typingでランダムに練習するのは、効率が悪いです。
にじさんじ打鍵王は、「ライバー名」+「文章」の組み合わせで出題されるので、種類が限られ、しかも難しいものが多いライバー名を反復練習すればするほど効果があります。
配布されたファイル(XMLファイル)をメモ帳で開き、難しそうなライバー名を、
別のメモ帳にでもコピペして、こんな感じで反復練習するだけでOK。
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ライバー名は普段の日本語入力では使わない言葉がたくさん出てきます。
特に小書きを含むカタカナ(ヴィvi、ヴォvo、ヴvu、ディdhi、ティthi、ウェwe、フィfi、フェfe)のつづりをしっかりして、中黒(・)が含まれるものを集中的に練習しないと、ランダムで練習しても時間が足りません。
また、「ライラ アルストロエメリア」「ヒョナ エラティオラ」みたいに、日本語では見慣れない流れを重点的に反復練習しておくと、かなり有利になります。
あとはやっぱり定番の「スノー・ホワイト・パラダイス・エルサント・フロウ・ワスレナ・ピュア・プリンセス・リーブル・ラ・・・」も忘れずに。
にじさんじ打鍵王ワードの攻略は、曲を練習するのと似ています。
弾きたい曲があったとして、最初から通しで何回も練習しても効果が薄いのは、音楽経験者ならよく知っているでしょう。
- ゆっくり → だんだん速く → 速弾き
- 短く → だんだん長く → 通し
こんなふうに、自分のスキルで打てるギリギリを意図的に作り出し、反復練習によって限界を少しずつ上げていくのが、無理のない、最も効果的な練習になります。
例として、「スノー・ホワイト・パラダイス・エルサント・フロウ・ワスレナ・ピュア・プリンセス・リーブル・ラ・・・」は、
- suno-/
- howaito/
- paradaisu/
- ・・・
に分解して、それぞれを最速で打てるようになったあと、
- suno-/howaito/
- howaito/paradaisu/
- paradaisu/erusanto/
- ・・・
というふうに、前後をなめらかに打てるように反復練習します。
前後さえ完璧にできるようになれば、通しで練習する必要は、そんなにありません。
最初から通しで最大速度で打とうとすると、脳の処理が追いつかずに、いつまでたっても失敗します。
なぜオフラインなのか
なんでオフラインでの開催をおすすめしているのか?その理由。
タイピングの大会は、本気でやるとプレイヤーが喋れないので、外野からの応援や歓声があるのとないのとでは、盛り上がりが全然違ってきます。
司会・解説のタイムラグくらいはオンラインでも許容できるかもしれないけど、その場で観戦しているギャラリーの声は熱気が違います。
なので、そもそもタイピングの大会とオンラインは配信映えの点では相性が悪いと言ってもいいんじゃないでしょうか。
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ギャラリーの驚嘆、敗者の沈黙、勝者の咆哮。
にじさんじならドラマが生まれないわけがない。
なぜにじさんじなのか
なぜVtuber全体ではなく、にじさんじ内で大会を開催するのか?その理由を書いていきます。
- にじさんじは1グループとしてはライバーの人数が圧倒的に多い(選抜すればレベルが高く、実力差が近く、結果、しらけにくい)
- 自前のスタジオでオフライン企画を頻繁にしているので、不安要素が少ない。
- 「にじさんじ杯」という真剣勝負を定期的に開催しているので、プレイヤー・リスナーともに勝負事に対する土壌ができあがっている。
自前のスタジオを利用できることに関しては、すでにさまざまな企画をやっているので、それなりに充実した環境なんじゃないかと思います。
オフラインでのゲーム実況の経験がダイレクトに役に立つんじゃないでしょうか。
タイピングソフトもゲームソフトと考えれば、配信に載せるのは技術的に問題ないはずです。
そして、にじさんじ杯という真剣勝負を定期的にやっていること。
そもそも対戦ゲームとにじさんじの相性が良いんです。
練習配信でのガチさや、本番での盛り上げ方など、他のグループが一朝一夕で真似できるものではありません。
「一つの栄誉に向かって同じ方向を向く」という文化がすでに育っているんです。
ーーー
仮に、にじさんじ以外のVtuberも含めるとどうなるのか考えると、どこかしら難点がありそうな気がします。
他の企業勢ライバーも含めるなら、REALITY主催のVtuber甲子園が前例。
でもたぶん3Dの体がないとダメなので人選が限られる。
オンラインだとさっきも説明したとおり魅力が大幅に下がってしまいます。
そう考えるとにじさんじスタジオに呼べるくらいの間柄じゃないといけません。
さらに広げてVtuberなら誰でも参加できるようにしたらオフライン開催はできないし、RTCレベルのガチ勢が出てくるかもしれないので実力差がありすぎます。
※すべてのVtuberが参加できる大会なんて実現できるのか?と思いましたが、マリオカートキズナアイ杯が前例でありました。もちろんオンライン開催ですが。
よって、企画としてタイピング大会を試してみるならまずは「にじさんじ杯」にするのが最も良い選択肢なんじゃないかと思います。
なぜVtuberなのか
なぜわざわざ手元が映せないVtuberでタイピング大会を開催するのか?
手元が映せないVtuberよりも、実写YouTuberのほうが良いのでは?という人もいるかもしれないけど、意外とタイピング大会の場合、よくよく考えたらVtuberも相性が良いのではと思える点もあります。
まず、そもそもWeather Typingのプレイ画面と同時に手元カメラを映して、しかも配信にのせるのは大変です。機材も余分に必要になるでしょう。
実写系YouTuberが動画のネタとしてプレイする場合、タイピング界になんらかの思い入れがないと、そこまでするとは思えません。
結果、どのみち手元が映せないVtuberも条件は同じ。
んで、Vtuberは普段から身振り手振りによるジェスチャーが使えず、声とリアクションで配信を盛り上げているので、むしろアドバンテージがあるんじゃないかと思いました。
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※指先を映す試みとしては社築3D配信がありました。39:05あたりから指の動きがわかりやすい。
また、個人でも機材を用意すれば手元の動きを映すことは可能なようです。
↓ 15:23から寿司打。
もちろん(動きの)解像度が少なくて実写のような凄さにはもう一歩、というところですが、当然、機材や撮影技術は進化していくだろうから、意外とハンデにならないかもしれません。
なぜ対戦型タイピングゲームなのか
ここまで読んだら分かると思いますが、対戦型タイピングゲームのほうが良い理由がいくつかあります。
- にじさんじライバーが対戦に慣れていて、煽りや盛り上げも得意な人が多い
- 対戦にすることによってオフラインで魅力が倍増する
- ギャラリーが息を飲む緊張感が伝わってくる
- 多少の実力差があっても、コンディションやワード運でどちらが勝つのか予想できないおもしろさ
- リスナーが推しを応援する熱量が上がる
などなど、いろいろありますが、要するに対戦型と相性が良さそうです。
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逆に一人でタイピングゲームをプレイしてスコアを競うやり方を想像したら、明らかに盛り上がりに欠けます。
マリオカートをタイムアタックモードで競うような大会を想像したらすぐにわかりますが。
なぜWeather Typingなのか
対戦型タイピングゲームの中でもWeather Typing(ウェザータイピング)をおすすめしている理由は、日本一を決める、大きなオフラインタイピング大会(REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP)で2017年から毎年実績があり、改良を重ねているからです。
とくに2019年の大会で、視聴者にも勝負どころがわかりやすくなり、見る楽しさも改善されました。
※ただ、いざYouTube配信でやりたいという人がいても、最初に書いたような仕様の変更ができないと一般人がプレイするには難しいので、もし実現に向けて動き出すようなことがあれば、誰がそのコストを引き受けるのか?という問題はありそうです。
この記事は願望妄想垂れ流しなのでそこまで現実的なラインを想定していません。
やってみたい!見てみたい!という人が溢れ出るくらいじゃないとまず無理でしょう。
なので、あとでも書きますが、手軽にできるゲームを使うのも現実的な方法のひとつだと思います。
タイピングが遅いライバーへのメリット
タイピング大会を開催することによって、現在タイピングが遅いライバーにもメリットが出てきます。
大会を開催することになると、ライバー間で必ずタイピングの話題が増えます。
そしたら、タイピングが遅くて日々の作業にも苦労しているライバーが「どうやったら速くなるん?」と、速いライバーに質問する機会が増えます。
それに、遅いライバーは練習配信をしないかもしれませんが、雑談配信で話題に出したときに、練習のやり方をリスナーがコメントでたくさん書いて、それをきっかけに練習する動機付けにもなるでしょう。
結果、にじさんじ全体の生産性が上がり、ストレスが減ります。
※ライバーに最低限必要なスピードはそんなに速くはないだろうから、「現在めちゃくちゃ遅い」人ほど恩恵が大きくなりそうです。
タイピングの普及について
ここまでは配信者や視聴者にとっての話。
ここからはタイパー界隈にとっての話。
仮にこの企画をすることになったら、練習配信や視聴者参加型配信が行われ、Weather Typingをインストールする視聴者が一定数出てくることが予想されます。鈴木勝くんの配信で視聴者参加型はすでに実績あり。
にじさんじ杯の本番では数万人がリアタイ視聴、再生回数は10万回を超えるので、必然的にタイピングをやってみる視聴者が増える。
優勝者は必ず(一般の人から見たら)ものすごく速いので、憧れの対象になって「すごい!自分もやってみよう!」となります。
自分は鈴木勝くんと同じくらいのタイピングスピードで、こちらの寿司打の動画が500万回以上再生されています。
寿司打 23740円 59皿 1171打 6.6打/秒 ミス5回
この寿司打動画に限らず、コメントやTwitterにて、動画がきっかけで練習を始めたという人を何人も見てきて、直接メッセージをもらったりもしました。
「こんなふうになりたい」という存在がいると、練習するモチベーションが劇的に上がるので、にじさんじ杯の規模で大会が開かれると、確実にタイピング人口が増えるでしょう。
その中で、本格的にタイパーのようになりたいと思う適正のある人がひと握り現れる、という感じでしょうか。
タイピングは、ガチで取り組む人やそれを好む人数はもともと限りがあるので、(RTC 2019がプレスリリース・公式Twitter・タイパーのTwitterで拡散されているにも関わらずリアタイ150人という数字を見れば一目瞭然)初心者に「自分もやってみたい」と思うきっかけを作れるかがとても重要になってきます。
そうすると必然的にYouTube・スマホに親和性が高くないといけません。
タイピングソフトのゲーム性
少し飛躍した話になりますが、一般層にもプレイしてもらうためのゲーム性について少し。
にじさんじ杯に限定されませんが、今まで大きな試合で扱ってきたゲームとタイピングソフトを比べると、運要素やハンデの柔軟性に違いがあります。
マリオカードであれば、順位が下がるほどキラーなどの良いアイテムが出る可能性が高くなるとか、アンテナという機能でコースアウトしないようにできたりして、レベル差があっても逆転の可能性がある作りになっています。
ポケモンであれば、タイプ相性から有利になるだろう選択肢を選びますが、相手の出方によるので確実ではありません。だからこそ読みが当たったときのリターンが大きいという面白さも出てきます。また、ハサミギロチンなど成功確率の低い大技のバリエーションもあるため、戦況が苦しくなっても一発逆転を狙う作戦が取れたりします。
栄冠ナインであれば、基本能力や特殊能力をつけることによって可能性を上げることはできますが、絶対に打てるようにはならず、超適当に育成した選手が、能力よわよわなのに9回裏ツーアウトから決定打を打つドラマが生まれたりします。
スプラトゥーンであれば、基本的なエイム力に差があってもマグレで倒せることがあったり、チームワークで一気に戦況が動くこともあったり。ここまでチーム力が要求されるタイピングゲームがあったらおもしろそう。
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それに対して、タイピングゲームはどうしても実力がダイレクトに反映されてしまうので、運要素をゲーム内に盛り込むのが難しいのが難点となっています。
Weather Typingは(当たり前ですが)タイパーがプレイしている、わりとガチンコの対戦型なので、実力がモロに反映されます。
95%ミスルールは一応駆け引きになりますが、正確性も結局上級者のほうが高くなるので、もし多くの人にプレイしてもらうなら、最低でもミスのパーセンテージを上下させてハンデを調整できる必要があるかもしれません。(それでも例えば98%とかにしてしまうと上級者が簡単に負ける可能性もあるので調整も難しい。じゃぁ遅い人を80%にしたところで、結局スピードで勝てない)
こんな感じで、タイピングという競技自体、たまたま、マグレで、ということがほとんどありません。スピードも正確性も実力に比例してしまいます。
タイピンガーZでは必殺技を使えるようにして、ペナルティを受けるリスクを背負いながら攻撃力を上げるゲームシステムを採用していますが、これも上級者はミス率も減るので、やっぱり実力に比例してしまいます。
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という感じで、今までタイピングゲームを見ている限りでは、開発のリソースが大手ゲームと比べようがないのは当たり前なんですが、タイピング自体が、カジュアルなゲーム性と相性が悪いのではないかと思うこともあります。
もちろん、最初から一般層がプレイすることをゴール地点にして開発すれば、何かしら解決策があるのかもしれませんが。
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さて、ここまでのゲーム性を踏まえて考えると、「なぜにじさんじなのか」で書いたことが生きてきます。
要するに、実力が近い者同士で対戦すれば面白くなるので、速い人が複数いるにじさんじであれば十分にひとつの大会が開催できるくらい見ごたえがあります。
Weather Typingのルールくらいであれば、誰が勝つのかわからない、おもしろい勝負を展開できるでしょう。
タイピングをeスポーツにできるのか?
さらに範囲を広げて、タイピングをeスポーツにしたい場合、果たしてできるのか?実現の可能性はどれくらいあるのか?
※この章はにじさんじ杯から完全に話が飛ぶので込み入った話になっています。
興味があるのはゲームの開発者やタイパー界隈くらいでしょう。
最初にお金の話に脱線しますが、タイピングゲームがいろいろある中で、全般に言えることとして、寿司打やイータイピングなど一部を除いたもの以外は、潤沢なリソースを注げておらず、サイト・ソフトだけでの収益化は難しいと思われます。
アドセンスなどクリック課金型広告でページビュー数による収益を期待するなら何度もプレイしてもらう必要があり、オンラインランキングでスコアを比較したり、速いと言われるボーダーライン(寿司打であれば高級コースクリアとか)が周知されていることが効果的です。その意味で寿司打とイータイピングは条件を満たしているといえるでしょう。
しかし対人戦は、当然ながら1人プレイよりプレイ数が非常に少なくなり、対戦機能の開発コストも増えるので、サイトだけで収益が見込めません。プレイ人口が減ってコストが増えるんだから当然です。
じゃぁスポンサー?と考えたら、プレイ人口や視聴者が多いことによる波及効果が期待できれば企業の食指も動くかもしれませんけど、対戦型タイピングゲームのプレイ人口はさっき書いたような運要素やハンデの柔軟性がないと、タイピングの性質上、まぐれで勝つことができないので、速い人だけの閉じたコンテンツになって外の世界に広がりません。また、外の世界から見ても面白さが伝わりません。
視聴者人口のほうは、直感的にわかるルールとYouTube配信環境を整えて、誰でも見れて面白さが伝わるならまだ増やせる見込みがあるかもしれません。
というような内容が、タイピングをeスポーツにするときの課題かな、と感じている部分です。
理想はストリートファイターみたいな1対1の対戦ゲームみたいに、
- 同レベル帯の相手とスムーズにマッチングすることによって、強すぎる相手と戦ってやる気がなくなることを防止して、
- ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナ・ダイヤモンドなどの称号で上昇意欲を持たせて、何度もプレイしてもらう動機付けをする。
という感じでしょうか。こういう称号システムが存在するゲームは、上位の称号を持っていると、一目置かれる存在になり、憧れの対象になります。
ただ、それらは潤沢な競技人口と、システムを作るコストが大きなハードルになり、仮に慈善事業のような意識でなんとか作れたとしても、競技人口はどうにもなりません。
先にコストをかけてそのような環境を用意できたとしても、それが継続できるのか?赤字で続けたとして、その先の展望はあるのか?という問題も出てきます。
というような感じなので、タイピングをeスポーツとして認知してもらって盛り上げるのは、現状だとまだ無理があるかな?と思います。
逆に言えば上記のような課題が明らかなので、解決できる手段があるなら可能なのかもしれません。
まとめ
めちゃくちゃ脱線したけどにじさんじ杯の話題に戻ります。
そしてある意味ここからが本題です。
さすがに「にじさんじ杯」を開催することによるメリットはいろいろ予想はできますけど、ぶっつけ本番だとGOサインは出ないでしょう。
なので、現実的にはタイピングがそこそこ好きなライバー同士で
「オフラインでタイピング対戦してみた」
という配信でも十分です。
にじさんじがよくやる、2~4人程度でわいわいゲーム実況する感じとか、もう少し企画感を出したいなら司会を付けてとか。
オンラインは鈴木勝くんがすでにWeather Typingをやっているので、ぜひオフラインで誰かがやってみてほしいと思います。
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↓実はオフラインで対戦型タイピングゲームを配信した前例はすでにあって、こちらはCPU対戦のみですが、朝ノ姉妹ぷろじぇくとが、タイピンガーZというゲームをプレイしています。
【授業で】一部のオタクに刺さるゲームやってみた【やったよね】
動画を見たらわかりますが、ギリギリの戦いとか、応援とか、リベンジとか、オフラインの楽しさが詰まってます。
タイピンガーZは必殺技があって、攻撃力の高い技ほどハイリスクハイリターンになるなど、ゲーム性も意識している意欲作です。
朝ノ姉妹はほかにもオフラインで寿司打をプレイした動画あり。
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最後に、この記事を読んだ人にお願い。
面白そうなネタがあったとき、YouTuber・Vtuberが配信やってみようと思うかどうかは、結局は「おもしろそう!」と思う人が増えて拡散されるかどうかが大事です。
ふだんTwitterを見ているだけの人も、やってもらいたいことがあったらツイート・拡散してみてください。
上記タイピンガーZも、ツイッターのつぶやきを朝ノ姉妹が見たことがきっかけでした。
いいこときいた!!!
— 朝ノ瑠璃✪祝!「VirtuaREAL.01」デジタルリリース🎊 (@asanoruri) May 29, 2019
それに、ライバーはネタをいつでも探しているので、きっかけになるという意味でも助けになるでしょう。
リスナーのツイートやRTは、自分が思っているよりもはるかに影響力があるので自信を持ってください。
採用されるかどうかはライバー次第ですが、例えば「◯◯したら面白そうだなぁ」というツイートが多いだけでも、『需要があるのかな?』と、ライバーにとっても判断基準のひとつにすることができます。
にじさんじ打鍵王
ここからはにじさんじ打鍵王が開催されたあとに書いています。
- 同時視聴者数3万人超え(瞬間的に3.8万人)
- 1日たたないうちに30万再生突破
- 「#にじさんじ打鍵王」がTwitterトレンド入り
などなど、タイピングの企画としては間違いなく過去最大の話題になりました。
ざっと検索したところ、「タイピングの大会ってこんなに白熱するのか!」という声はやはり多く、自分でも練習してみた、という人が続出していました。
タイピングに取り掛かるきっかけとして大成功した企画だと思います。
「にじさんじだから見る」という、タイピング以外の入り口で、結果的にタイピングが見られるという理想的な形で、タイピング人口が増えてほしいと思っている人にとっても大きな効果があったんじゃないでしょうか。
大会主催で、タイピングにも思い入れがあった貴重なライバー、
鈴木勝くんに感謝。
※にじさんじ打鍵王の動画のコメントに、対戦カードのタイムスタンプも入れたので、まだ見ていない人は、ぜひ見てみてください。
にじさんじを知らない人でも、タイピング勝負として単純に白熱して見ごたえがあります。
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記事はここまでです。
↓以下タイピング関連のブログ記事。
前々からこのサイトを活用させてもらってるものです。にじさんじ打鍵王開催良かったですね!!