Realforceの分解手順

最近、東プレのキーボード「Realforce」を改造するために何回も何回も分解していたので、手順をブログにまとめておきます。

プランジャ・ハウジング・ラバードーム・コニックリングなど、各部の名称や、清掃・潤滑剤の塗布・改造など、目的別にどこまで分解すればいいのかなど、写真付きで説明していきます。

ちなみに分解しているのはRealforce R2ではなく、その前の初代Realforce(スペースキーが短いやつ)です。

東プレ(Topre Corporation)

初代Realforceは生産終了して新品を手に入れるのがだんだん難しくなっていくので、中古をメンテナンスできるとなにかと役に立つと思います。

※追記:「Realforceの押下圧を30g以下にする改造」という記事も書きました。

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Realforce各部の名称

Realforceを分解して何をするかによって、キーキャップを最初に外すかどうかが変わってきます。

プランジャ・ハウジングの掃除・潤滑剤の塗布・静音化をするなら、最初にキーキャップを外す必要があります。

カップラバー(ラバードーム)やコニックリングを改造するだけならキーキャップは外さなくてもかまいません。

↓各部品の名称。公式サイトから引用。

引用:特徴 | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰

プランジャとハウジングがわかりにくいので写真を載せておきます。

プランジャとハウジング

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↓カップラバーとコニックリングはこちら。

ラバードームとコニックリング

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前置きが長くなりましたが、もう一度書いておきます。

プランジャ・ハウジングの掃除・潤滑剤の塗布・静音化をするなら、最初にキーキャップを外す必要があります。

カップラバー(ラバードーム)やコニックリングを改造するだけならキーキャップは外さなくてもかまいません。

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ここからは、キーキャップも外す手順を説明していきます。

Realforce分解手順

まずはキーキャップを外します。

※キーの場所がわからない人は、あとでキーを戻せるように全体の写真を撮っておきましょう。

Realforceはキーキャップがかなり硬いので、自分はキープラーのようなキートップリムーバーを使っています。

キープラー

ただ、自分は持っていませんが、ARCHISSみたいにくびれがあるほうが握りやすくていいかもしれません。

使う時は針金の部分をキーの四隅に引っ掛けて引っこ抜きます。

キープラーの使い方

Realforceはキートップがよく吹っ飛ぶので、下の写真のように片方の手で包み込んでおくと失敗しにくくなります。また、滑り止めの手袋があると楽です。

Realforceのキートップを外す様子

ちなみにRealforceは大きいサイズのキーに使われる針金(スタビライザー)が鉄板の下にあるので、思い切り引き抜いても大丈夫です。

↓キーキャップを全部外した状態。

Realforceのキートップを外した状態

ケースのはずし方

ケースを外すには、裏面、下のほうにある4箇所の穴に棒を突っ込みます。

Realforceのケースを外すには、裏面の爪を押し込みます。

割り箸を削っただけの適当なものでもいけます。グッと押し込むだけ。自分はピックツールとして買っていた親方棒なんてものを使ったりしましたが、マイナスドライバーで十分です。

Realforce裏面の爪を押し込む様子

上側はまだ爪が引っかかっているので、下の写真のように広げていけばパキっと外れます。

Realforce上側の爪を外すところ

※初代Realforceはこのように、ケースがとても簡単に外せるので好評でした。

一方、Realforce R2では分解がやや不便になっています。(裏面に封印シールがあり、また、爪でとまっている箇所が増えて見えない部分もある)

アース線とUSBコネクタの取り外し

そしたら次はアース線USBケーブルのコネクタを外します。(※Realforceのモデルによって場所が違うので、見当たらなければ裏面も見てみてください)

アース線は+2サイズのドライバーで簡単に外せます。(+1サイズを使うとすべるので注意)

Realforceのアース線を外すネジは+2サイズのドライバー

USBコネクタはもっと良い外し方があるかもしれませんが、自分は下の写真の赤丸の部分に爪を引っ掛けて外しました。

RealforceのUSBコネクタに爪を引っ掛ける部分

RealforceのUSBコネクタを爪をひっかけて外す様子

爪が短くてやりにくかったら、精密マイナスドライバーでもできます。あまり片側だけグリグリせずに、両側に均等に力をかけて。あと、コードを引っ張らないように気をつけてください。

基板のネジを外す

さて、ひっくり返して基板の裏が見えるようになりました。

Realforce基盤の裏面

銀と黒、2種類のネジを外していきます。(どちらも+1サイズのドライバーで)

Realforce基盤のネジ2種類

フルキーボードの初代Realforceだと黒が28箇所、銀が9箇所、合計37箇所のネジを外していくのでなかなか面倒な作業になります。

Realforce基盤のネジの場所

このためにわざわざ買うものでもありませんが、小さい電動ドライバーがあると作業がとても楽になります。改造までするような人ならおすすめ。

Realforce基盤のネジを電動ドライバーで外す様子

自分が持っているのは生産終了してるみたいですが、ニッケル水素で回転数が150回/分ととても遅くても、Realforceの分解くらいなら十分に使えます。(これから新しく買うにはこれはおすすめしませんけど)

ブラックアンドデッカー(Black + Decker)

↓同じようなサイズ感だとこれとか。(145 x 140 x 38mm。215回転/分。リチウムイオンバッテリー)

↓もっとコンパクトに、ペン型とか(146 x 39 x 44mm、280回転/分)

ただ、ネジを元に戻す時はトルクがかかりすぎると危ないかもしれないので手締めします。

ネジを外すだけに使うならどんなにショボい電動ドライバーでも大丈夫でしょう。Amazonでは見当たらないけどホームセンターにはいかにもショボい充電式ドライバーが2000円くらいでありました。

あとさっきの写真にもありましたけど、100均でマグネット付き皿を買っておくと便利です。

ネジはマグネット付き皿でまとめると便利

基板をひっくり返す

さて、ネジを全部外したので、いよいよ基板を取り外せる状態になりましたが、裏面のまま持ち上げるとラバードームやコニックリングがボロボロこぼれるかもしれないので、

基盤をひっくり返す時はこぼれないように注意

一旦ひっくり返します。

基盤をひっくり返して再びおもて側にする

Realforceの基盤をひっくり返したところ

基板を直置きしない

基板の裏面は出っ張っている部品があるので、そのまま直置きしないように気をつけてください。

Realforce基盤の裏面には出っ張ったところがあるので、机に直置きしないように注意

ケースの上に置きましょう。

さて、鉄板を外すと、ついにラバードームが見えました。(鉄板とラバードームが貼り付いているので、ベリっと剥がしてください)

Realforceのラバードームと鉄板

プランジャの取り外し

プランジャは2種類の形状があります。

  • ほとんどのキーはコインで簡単に外せる。戻すときも簡単
  • Enterなど大きめのキーは戻すときに注意

まず簡単なほうは、溝にコインを強く押し当てるだけ。

Realforceプランジャの外し方。溝にコインを押し当てる。

プランジャを落とすために、少し持ち上げて隙間を作っておきます。

Realforceプランジャを取り外すとき、少し持ち上げる。

結構力が必要ですが、バチンっとプランジャが外れます。

ハウジングからプランジャを取り外したところ

ちなみにはめ直すときにプランジャの向きに迷うかもしれませんが、元からバラバラで打ち心地には違いがないので、気にしなくていいと思います。

プランジャの向きはもとからバラバラなので気にする必要はない。

ーーー

もうひとつ、Enterなどの大きめのキーのプランジャを取り外すときは、コインを当てる溝がないので、適当なサイズの棒を押し当てます。

大きいキーのプランジャを取り外すときに使う道具

なんていう名前のものか忘れましたが、100均で裁縫用具のコーナーにありました。とはいえ、太さが合うものならなんでもOKです。グッと押し込めばプランジャが外れます。

100均でみかけた裁縫道具がプランジャの取り外しに使える

気をつけないといけないのは、スタビライザー付きのプランジャを元に戻すとき。

まず全部外した状態から、

スタビライザー付きプランジャをすべて取り外した状態

プランジャだけ戻し、

プランジャだけ戻し、

スタビライザーをプランジャに通して、

スタビライザーをプランジャに通し、

最後にスタビライザーをハウジングにはめます。

スタビライザーをもとに戻せば完成

このやり方に気づく前は無理やりバチーン!とはめてたんですが、いくらなんでもプラスチックが割れるんじゃないかと思うくらい硬かったので、無理やりしないほうがいいと思います。

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プランジャを分解する目的としては掃除・潤滑剤の塗布・静音化があります。

潤滑剤の塗布はプランジャやハウジングの摩擦部分に。

静音化はOリングみたいなものをプランジャにはめるみたいですが、以前販売されていた静音化リングのページがなくなっていて、代替品が見つかっていないのでまた機会があれば記事にします。

ハウジングの取り外し

鉄板からハウジングを取り外すには、上下の爪を押し込みます。

ハウジングを取り外すには、上下の爪を押し込む

ただしハウジングの爪はめちゃくちゃ小さいので、精密ドライバーで作業しました。もっと上手なやり方があるかもしれません。

ハウジングの爪をアップで撮影したところ

とはいえ、ハウジングまで取り外すのは鉄板のサビを削り落とすときくらいなので、やる機会は少ないと思います。

潤滑剤の塗布をするならハウジングを外す必要はありません。つけたままのほうが作業しやすいです。

元に戻すにはグッとはめるだけでOK。

ラバードーム

ラバードームの下にはコニックリングがあります。

ラバードームとコニックリング

コニックリングは固定されてなくてバラけやすいですが、自分の持っているRealforce 108US(30g等荷重)でやってみた限り、コニックリングの位置を入れ替えても押下圧には変化が無かったので大丈夫でしょう。

ただし変荷重モデルでコニックリングの位置がバラバラになった場合に影響があるかどうかはわかりません。(実験の結果、押下圧を決めているのはラバードームだけなので関係ないんじゃないかと思ってますが)

ラバードームはほぼすべてつながっているので、元の場所がわからなくなる心配は少ないと思います。

Realforceのラバードームはほとんどつながっている

※ただ、Realforce106など、古いものだとラバードームがもうすこしバラバラになっているモデルもあるようです。

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ラバードームまで分解する目的としては押下圧を軽くすることがそのひとつです。

やりたい人は「Realforceの押下圧を30g以下にする改造」という記事を読んでください。

自分の場合、ラバードームにもともと8gくらいのバラつきがあり、穴あけのわずかなズレによって押下圧の減り方が違うので、自作の重りがないとたぶん意図通りの押下圧にするのは無理だと思います。

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ほかにラバードームまで分解する目的として、飲み物をこぼしたから清掃したいとき。基板を掃除すると復活することがあります。

まとめ

Realforceの分解は慣れてしまえば簡単です。

自分のように、スペースキーの短い初代Realforceを使い続けたい人にとっては役に立つんじゃないでしょうか。

※Realforce R2は構造が変わっている部分があるので、別途検索してください。

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関連:Realforceの押下圧を30g以下にする改造

関連:Realforceの比較・選び方

関連:キーボードの押下圧を計る重りを自作

関連:キーボードの掃除方法

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