Realforceの静音化改造|いろいろな厚みのオーリングで実験

東プレのキーボード、Realforceの「静音化」と「キーストロークを短くする」改造について書いていきます。

ざっくり言うと、キースライダに Oリング(オーリング)を取り付けます。

これによる効果をまとめると以下のとおり。

  • 静音化
  • キーストローク(底打ちまでの深さ)が浅くなる
  • アクチュエーションポイントが浅くなる

これらが好みの人は相性の良い改造でしょう。

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分解

まずはRealforceを分解していきます。

分解方法は「Realforceの分解手順」を見てください。

※今回、この記事ではRealforceテンキーで作業した写真を掲載しますが、スイッチ部分の構造は同じです。

スライダを取り外すところまで分解を進めてください。

分解すると当然、保証が受けられなくなります。自己責任でお願いします。

↑写真左側のスライダに、「Oリング(オーリング)」という小さい輪ゴムみたいな輪っかをはめ込みます。

※どんなOリングを選べば良いのか、細かいことはあとで説明します。

静音化の効果

静音化の効果は、厚みによる差がほとんどありません。

↓打鍵音比較動画(動画内の打つ順番)

  • オーリング無し
  • 厚さ 1.5mm
  • 厚さ 0.6mm(横幅1mm)
  • 厚さ 1mm

とくに跳ね返りの「パチッ!」というプラスチック音が大きく軽減されます。

ーーー

↓ここから、目的別にどの厚みのオーリングを選べばいいのか解説。

オーリングの内径

Realforceのスライダにつけるなら内径 8mmのOリングがちょうどいいです。これはあまり悩む必要ありません。

7mmは無理やり伸ばせば入るけどきつく、
9mmは隙間ができるからダメです。

オーリングの厚み

まず、静音化の効果はオーリングの厚み1mmあれば十分で、1.5mmでさらに静かになるわけではありません。

というか、上下の厚みは薄くても大丈夫で、横幅があるかどうかが重要です。(あとで紹介するけど、0.2mm厚でも静音効果あり)

Oリングの厚みがありすぎるとスイッチが入りっぱなしになる不具合が出るかもしれないし、キーストロークが短くなりすぎるのでおすすめしません。

1.5mm厚のオーリングだと、キーが押さえっぱなしになる誤作動が起こってしまって、なんとか直そうとしましたが断念しました。

ーーー

さて、Realforceのキーを押し込む深さは、通常モデルで以下のようになっています。

  • 底打ちまでのキーストロークが4mm
  • 文字が入力されるアクチュエーションポイントが2.2mm

これが、オーリングの厚みのぶん、キーストローク・アクチュエーションポイントどちらも短くなります。

↓図にするとこのように、オーリングを付けたら最初から何mmか沈んだ状態になるということです。

↓このように、装着したオーリングの厚みだけ沈みます。

厚み1.5mmオーリング

内径8mm、1.5mm厚のオーリング。(商品名の11mmは外径)

uxcell
※海外発送 2週間ほど。
キー入力されっぱなしになる不具合が解消できなかったので使わないことにしました。

1.5mm厚のオーリングだと、

  • キーストローク 4mm → 2.5mm
  • アクチュエーションポイント 2.2mm → 0.7mm

と、非常に浅くなるので、市販のキーボードで体験したことがない押下特性になります。

実際、ほんのわずかに押さえただけで反応するようになりました。

静音化のために1.5mmのような厚めのオーリングをつけると、あまりにもキー反応が敏感になってミスが起きやすくなるかもしれないので気をつけてください。

押し込みの深さ、わずか0.7mmで反応することになるので、分解→再組み立てをミスってラバードームが干渉したら押さえっぱなしになる可能性があります。

ーーー

もし1.5mmオーリングでも不具合が起きずに使えた場合の話ですが、

1.5mmキーストロークが短くなるということはつまり、
押下圧が軽くなります。

というのも、公式サイトの押下特性を見てみると、1.5mmの深さはすでにピークの荷重を超えています。

引用:特徴 | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰

自分が今回使用したテンキーはすでに押下圧を改造しているので参考になるかわかりませんが、実測30g → 28gに軽くなりました。

まとめると、1.5mmオーリングはとにかく軽く浅くしたい人向けですが、不具合が発生する可能性が高いのであまりおすすめできません。

自分はキー入力され続ける状態になったのでUSBを抜いたら、それでも入力され続ける状態になったので、再度分解してオーリングを違うのにして接続し直すという、非常に面倒なリカバリー作業が発生しました。

APCモデルなら使えるかも?

Realforce R2は、1.5mm・2.2mm・3mmのアクチュエーションポイントを選べるAPC機能付きモデルがあるので、アクチュエーションポイントを3mmに設定していたら、1.5mm厚のオーリングも使えるかもしれません。

厚み1.2mmオーリング

この記事を書いている途中で発見したんですが、内径7.6mm、1.2mm厚のオーリングもありました。

試してみたい人はどうぞ。

厚み1mmオーリング

内径8mm、1mm厚のオーリング。

1mm厚のオーリングだと、

  • キーストローク 4mm → 3mm
  • アクチュエーションポイント 2.2mm → 1.2mm

のように、これでも一般的には浅めの押下特性になります。

スピードシルバー軸(1.2mm)と近いアクチュエーションポイントですね。

静音化の効果は十分あります。

あと、1mm厚のオーリングは日本国内のAmazon倉庫から発送されるプライム対象商品だったのですぐに試すことができました。

厚み0.6mm(横幅1mm)歯列矯正ゴム

これは少し特殊で、内径7.9mm、上下の厚み0.6mm横幅1mmある形状の、歯列矯正用のゴム(ペンギン柄のパッケージ)です。

Angzhili
※海外発送で到着予定2週間、実際は10日ほどで届きました。

上下の厚みは0.6mm厚のため、キーストロークは以下のようになります。

  • キーストローク 4mm → 3.4mm
  • アクチュエーションポイント 2.2mm → 1.6mm

ロジクールのRomer-G(1.5mm)に近いアクチュエーションポイントになってきます。

↓歯列矯正ゴムを拡大するとこのように、厚み0.6mm、横幅1mmということが見てわかります。

バラつきが多い

20キーくらいはめて気づきましたが、内径のバラつきが多く、Realforceに使うにはゆるいものが2割くらいありました。

また、断面もガタガタのものが多かったです。

バラつきのことを考慮すると、使用する数の倍くらい買っておくといいかもしれません。

厚み0.6mmオーリング

試しに0.6mm厚のオーリングも買ってみました。

これは、静音化の効果があまりありませんでした。

おそらくですが、厚みが薄くて断面が丸い形状だと、ハウジングとの接触面積が狭くなってしまうことに加えて、スライダとハウジングの隙間にほとんど埋もれてしまう可能性もあるかもしれません。

Silence-X(0.2mm厚)

さらに薄い、厚み0.2mmの(横幅は確保されている)静音化リングもあります。

↓実際に試した人のブログ。写真・動画付きでわかりやすい。

薄い方が静音性はやや下がるものの、REALFORCE特有のタクタイル感を維持したまま静音化できるので個人的にはオススメです。 (静音リングの厚みがあるとタクタイル感が薄れ、リニアストロークっぽくなります。)

(中略)

静音リングと極薄静音リング

引用:東プレ「REALFORCE RGB」静音リングを装着 – みかん食べながら

↓「静音モデル」「Realforce RGB」「Realforce RGB静音化改造後」の順で打鍵音が聞けます。

ーーー

↓こちらはHHKBですが、スイッチは同じ構造なのでそのまま参考にできます。

使用するのは、キーボード好きにはおなじみの海外通販サイト『KBDfans』で売っている『SilenceーX』というシリコンリングです。

(中略)

大変見づらいですが、薄いプラシートにさらに薄いシリコンリングが10個ずつくっついています。

ゴム製O-リングよりかなり薄い代物で、印象としては「ゆで卵の薄皮」に限りなく近いですが、シリコンですからすぐにちぎれたりしないので大丈夫です。

引用:HHKBを静音化する・その1(Silence-X装着レビュー編) – 反動クラフト

↓「Silence-X装着前」「装着後」の打鍵音が聞けます。

上下の厚みが0.2mmでも、横幅は十分に確保されているので、静音化の効果は期待できます。

それに、もともとのRealforceやHHKBの静音モデルに装着されているリングも厚み0.2mmっぽいので、本来の打鍵感が良いという人にはおすすめできるんじゃないでしょうか。

↓0.2mmのリングを装着した場合のストロークはこうなりそう。

  • キーストローク 4mm → 3.8mm
  • アクチュエーションポイント 2.2mm → 2mm

ただし注意点としては、Silence-Xは取り付けがかなり面倒になりそうですね。

↓ピンセットで取り付け作業する様子。(後半に打鍵音の比較もあり)

大まかにSilence-Xを評価するとこのようになり、よりこだわる人向けかなと感じました。

  • 打鍵感が損なわれにくい
  • 薄い(0.2mm)のでキーストロークがほとんど変わらない
  • 静音化の効果はある
  • 取り付けが結構面倒
  • 海外からの購入なので納期は遅く値段は高くなりがち

その他

検索している中で、おそらく最も静音改造経験が多いと思われるブログがあったので紹介しておきます。

↓裏面に両面テープで貼り付けるTopre Silencing Rings v2 レビュー。

僕は今までにHappy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S、Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S、Happy Hacking Keyboard Professional BTにSilence-Xや顎間ゴムを装着した物を使用してきました。

ここまで読んで頂いた方には申し訳ないのですが、Topre Silencing Rings v2を装着したHHKBはあまりよくありません笑

まず静音化に関してですが、もちろんノーマル状態に比べれば静音化はされるんですが、Silence-Xより厚いにも関わらずTopre Silencing Rings v2の方が静音できていないです。

引用:HHKBの静音化に着手。KeyClackのTopre Silencing Rings v2を試してみた。 | T-Log

また、これだけ経験してきた上で、歯間ゴムは静かだけど打鍵感とキーストロークが最悪という評価になっています。

顎間ゴムは静かですが、打鍵感とキーストロークが最悪です。

キーストロークや打鍵感、打鍵音と総合的な好みはHappy Hacking Keyboard Professional BTにSilence-Xです。

これは揺るぎない。Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-SにBTのラバードームを交換した物も好みですね。

純正のHappy Hacking Keyboard Professional2 Type-Sだと音は悪くないですが、打鍵感が軽すぎて打っている感じが弱まります。

引用:HHKBの静音化に着手。KeyClackのTopre Silencing Rings v2を試してみた。 | T-Log

ここでもやはりSilence-Xの評価は高いようです。

元に戻すときの注意点

どの厚みのオーリングにも言えることですが、組み直すときにラバードームが浮くので、位置合わせが難しくなります。

↓こんな感じで、オーリングの厚みぶん、隙間ができます。

組み立て直すとき、ラバードームの切り欠きに、ハウジングの正確な位置を合わせないといけません。

このようにラバードームの位置を慎重に合わせたあと、基盤を慎重にかぶせて、ネジ締めによる圧力でピッタリくっつける、という工程になるので、もしかしたらフルキーボードではものすごく難しい作業になるのかもしれません。

もしくは、多少ラバードームとハウジングが噛んでいても、ネジ締めで無理やりやり過ごせる可能性もあります。

まとめ

静音化だけが目的なら、0.6mm厚の歯列矯正ゴム。(それ以上厚いとキーストロークやアクチュエーションポイントが短くなりすぎ)

キーストロークを浅くしすぎず、打鍵感も重視するなら(海外からの購入になるかもしれないけど)0.2mm厚の静音化リング。

とにかくキーストロークを浅くしたいなら1mmのオーリング。

という感じ。

※分解すると当然保証が受けられなくなるので、自己責任でお願いします。

ーーー

関連:Realforceの分解手順

関連:Realforceの押下圧を30g以下にする改造

関連:キーボードの押下圧をチェックする重りを自作

関連:Realforceの比較・選び方

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