オーディオブックのサービスとしてはAmazonが運営しているAudible(オーディブル)と、オトバンクが運営しているaudiobook.jp (旧 FeBe )が有名ですが、使いやすさ・価格・作品数などの点で、audiobook.jpとAudibleの比較をしました。
オーディオブックを聴いてみたいけど、どのサービスが良いのかわからないという人の参考にしてください。
個人的にはaudiobook.jpのほうがおすすめなオーディオブックサービスだと思ってます。
- 倍速調整0.1倍刻みできる
- 日本語書籍の作品数はaudiobook.jpのほうが多い
- 半額・800円・500円のセールをかなり頻繁にしている
- セールで初めて知って良書に出会うことが多い
オーディオブックはいわゆる「聴く本」で、ナレーターがきちんと読み上げるので聴きやすく、書籍だと1冊読み切ることができない人におすすめ。
通勤中・運転中・運動中・寝る前などのスキマ時間を有効活用して読書ができます。そのような使い方が便利なので、スマホで使うのがおすすめ。
もくじ
オーディオブックのiPhoneアプリ・使い方
audiobook.jpのiPhoneアプリの基本的な使い方を紹介していきます。iPhone・Android両方あり。
- 購入したブックがすぐに同期される
- スマホにダウンロードできるのでオフラインで聴ける
- 0.1倍速刻みで再生速度を変更可能
- 10秒送りボタン
- バックグラウンド再生可能
このうち、「0.1倍速刻み」と「10秒送りボタン」はAudibleよりも細かい調整ができて使いやすくなっています。
オーディオブックの購入はパソコンかスマホのブラウザでaudiobook.jpのサイトから済ませておく必要がありますが、購入したものはライブラリに表示され、
ダウンロードボタンを押せば、すべてのトラックが一括ダウンロードできます。ダウンロードすればアプリ内にデータが保存されるので、オフラインで聴けます。
※音質は128Kbpsで十分聴きやすい。1時間あたり57MBほどの容量になります。7つの習慣のような長い本だと200MBを超えますが、ダウンロードしたデータを削除するのは簡単です。
※購入した履歴は残っているので、もう一度聴きたければ再ダウンロードできます。
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再生画面は10秒送りボタンがあるので、ちょっと聞き逃した時に戻ったりするのに便利。
そして、なんと言っても0.1倍速刻みで再生速度調節できるのが良いところ。1.5倍・2倍のプリセットボタンも便利。
ブックの内容によって、じっくり聴きたいものだと1.2倍速にするなど、微妙な再生速度の調節をしたいことが多いので、0.1倍速刻みができるかどうかはとても大事です。
そして、アプリを閉じたりスリープ状態にしてもバックグラウンド再生されます。
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これと比較するとAudibleは「速度が0.25倍速刻み」「30秒送りボタン」なので細かい調整ができず、アプリとしての使い勝手が少し劣ります。
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基本的にはスマホアプリのほうが使い勝手が良いですが、パソコンで聴くなら、MP3ファイルをダウンロードして、あとは自分の好きな再生ソフトで聴いてください。
↓購入履歴から、音質(128kbps・64kbps)、再生速度(1倍速・2倍速)を選んでダウンロードします。
128kbps・1倍速だと、1時間あたり57MBほどのデータ量になっています。
ファイル形式(拡張子)はMP3なので汎用性が高く、どんなプレイヤーでも再生できるでしょう。
ファイルはチャプターごとに分割してダウンロードされます。
オーディオブックの作品数比較
オーディオブックサービスで代表的なものは「audiobook.jp」と「Audible」ですが、それぞれの収録作品数を比較していきます。
Audibleの作品数
Audibleは英語のオーディオブックはとても充実していますが、日本語はかなりそれと比べたらかなり少ないので注意が必要です。
この記事を更新している時点(2020/05/19)で、「Audible (オーディブル):本は、聴こう。 in 日本語 |Audible.co.jp」で計算すると、日本語は「12,000冊以上」になりそうでした。
(日本語全体を表示すると「10,000冊以上」となってわからなくなるので、再生時間で絞り込んで10,000冊未満になるようにして足し算した)
収録数が40万冊とか書かれることがありますが、ほとんどが英語の本なので間違えないように気をつけてください。
audiobook.jpの作品数
audiobook.jpは2018年10月時点ですでに23,000冊。
↓2019年10月8日の以下の記事によると、27,000冊で、毎月500タイトル増えているとのこと。
現在は毎月500タイトル以上の作品が配信され、累計では2万7000点を配信している。
引用:オーディオブック配信「audiobook.jp」会員が100万人を突破、ユーザー急増のワケは“サブスク”そして“コンテンツの質と量” | TechCrunch Japan
なので、日本語の書籍ならaudiobook.jpのほうが充実しています。
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※逆に、英語のオーディオブックを聴きたいなら圧倒的にAudibleのほうがおすすめということになるので、自分がどの言語のオーディオブックを聴くのかによって選んでください。
オーディオブックの価格
audiobook.jpとAudibleのどちらが高い・安い、と単純に比較するのは難しく、料金体系が違うので、使い方によります。
ただ、それでもセールを頻繁に開催して月額会員で割引ポイントが利用できるaudiobook.jpのほうが安くなりやすいとは思います。
audiobook.jpの価格
ブックの基本価格は定価ですが、かなり頻繁に800円セール・500円セール・半額セールなどがあり、良い本が対象になることも多い。
7つの習慣・自助論・影響力の武器など、典型的な自己啓発のベストセラーもセールされることがある。自己啓発本が多い印象。
後で紹介する月額会員でポイント交換する方法を使えば(大きければ)最大20%割引にできるし、10%割引くらいならかなり少額でも可能。
なので、audiobook.jpでは、アンテナをはっておけばAudibleよりも安く買えるチャンスが多いです。
Audibleの価格
月額1500円が基本。毎月1冊が無料(つまり1冊目が1,500円ということ)。2冊目以降は定価の30%割引。
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毎月1冊も利用しない人はAudibleにしても意味がないので、1冊以上利用する人に絞って話を進めます。
毎月2冊以上利用するくらいヘビーユーザーならAudibleのほうが安いかも、と言いたいところですが、audiobook.jpは後で紹介する「月額会員→すぐ解約」でポイントを買えば、21,600円で27,000ポイントにして、有効期限6ヶ月のうちに使う、みたいにできるので、実質20%割引で常に購入できるようになります。おまけにセールも多いし。
そう考えたら、Audibleの2冊目以降30%割引はあまりアドバンテージになっていません。
audiobook.jpのセール
audiobook.jpは基本は定価と同じですが、頻繁に「今日だけ◯◯セール」が行われていて、800円・500円・半額などのセール内容が開催されています。
中にはAmazonでのレビューが非常に良くて中古価格も高いブックもあったりするので、かなりお得に買えることもよくあります。
また、価格的にお得というだけでなく、今まで知らなかった良書に出会うきっかけになりやすいという点も良いところです。
いろいろな単行本を安く買いたいなら、このセールを活用するのが最も良いんじゃないでしょうか。
紙の本で読んでおらず、読みにくい海外の翻訳本の中で、キャズム2 、影響力の武器 などを半額セールで。自助論 を500円セールで購入しました。
こういう典型的な自己啓発本やマーケティング本はaudiobook.jpのセールでよく見かけます。
ただし、セールはだいたいいつも同じラインナップなので、チェックするのは時々で良いと思います。
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※audiobook.jpでセールのお知らせを受け取るには、アカウント設定で、ユーザー情報の「編集」をクリックして、「お知らせをメールで受信する」にチェックを入れておく必要があります。
セール内容は転載やリンクの公開が禁止されているのでネット上で知ることは通常できません。このチェックを入れておく必要があります。
オーディオブックのお試し・試聴
audiobook.jp・Audibleどちらも問題なく試聴が可能です。優劣はありません。
特に大事なのはナレーターの声質や聴きやすさで、中には相性が悪い人もいるかもしれません。
さすがに聴くに堪えないというナレーションは少ないと思いますが、性別・年齢・声質はさまざまな人がいるので、購入前に一度は聞いておいたほうが良いでしょう。
ナレーターのリンクをクリックすると、その人が担当した書籍が一覧で見れるので、どのような書籍をどのくらい経験しているナレーターなのかチェックすることもできます。
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また、audiobook.jpはYouTubeチャンネルもあって、聴きたいブックがもしあれば、YouTubeは再生速度を変更できるので、倍速再生のチェックに使えたりします。
audiobook.jpのランキングでも見かける『幸せになる勇気』がYouTubeにあったりしますね。
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Audibleも公式のYouTubeチャンネルがありますが、こちらはサービスの紹介・CMや、ナレーターのメイキング映像などが中心です。
ただ、どのみち収録数は少ないので、サンプルボイスを聴く目的ならYouTubeでAudibleを開くことはないでしょう。
audiobook.jpのプラン
audiobook.jpは、特に月額会員プランの仕組みを知っているとお得に買えるので、もう少し詳しく説明します。
オーディオブックの買い方には3種類あって、使い方によってどれにするのか決めます。
- 月額会員プラン(余分にポイント付与)
- 聴き放題プラン(月750円で対象ブック聴き放題)
- 単品購入
月額会員
audiobook.jpの月額会員プラン は、ポイントが余分に付与されるプランです。
月額いくらのプランにするかによって、余分に付与されるポイントが違い、高くなるほどポイントあたりが安くなっていきます。
金額 (月額) |
付与 ポイント |
ポイント あたり(円) |
550 | 610 | 0.90 |
1,100 | 1,220 | 0.90 |
2,200 | 2,450 | 0.90 |
5,500 | 6,500 | 0.85 |
11,000 | 13,450 | 0.82 |
22,000 | 28,000 | 0.79 |
33,000 | 42,000 | 0.79 |
5,500円からお得度が増していき、21,600円から最大の還元率になります。
また、「月額」というプラン名ではありますが、
- 月額プラン加入
- ただちに決済・ポイント付与
- 月額プラン解約
という手順ですぐに解約して、付与されたポイントを使えます。
自分も、聴きたいオーディオブックの目星がついていたので、月額10,800円プランで13,000ポイントを付与して、すぐに解約しました。(※消費税8%のときなので上記表とは金額が違います)
解約方法の公式ヘルプはこちら。
ポイントはすぐに付与されて使える状態になります。
↓その後1冊買った後の状態。
このため、「月額会員」というより、「ポイント交換」みたいに使えます。
解約しても特にペナルティが無いので、大きな金額を交換してすぐに解約したほうがお得に使えます。
ただし、ポイントは6ヶ月の有効期限があるので、 使い切れるポイントにしておかないといけません。そこだけは注意が必要です。
↓公式サイトより引用。解約した場合のポイントや、購入済みブックの扱いについて。
- 解約手続きを行うと、即時解約となります
- すでに付与されたポイントは解約後も使用期限日まではお使いいただけます
- ポイントを利用して購入したオーディオブックは、解約した後も失効することはありません
このような仕組みになっているので、audiobook.jpでは、単品購入でも月額プランを使ってポイントを付与したほうがお得になる場合が多いです。
聴き放題プラン
audiobook.jpには毎月750円で対象ブックが聴き放題になるプランがあります。
ただ、対象ブックが限られているので、事前にスマホアプリの「聴き放題」タブでチェックしてください。
対象ブックは上の画像の右上にある検索ボタンをタップしたら一覧が見れますが、ざっと見たところ、雑誌・新書・ビジネス書が多いように見えます。
750円で聴き放題はずいぶん安く感じますが、事前にラインナップを確認したほうが良いと思います。
自分の場合は、聴きたいコンテンツが含まれていることはほぼ無いので、聴き放題プランは利用しませんでした。
単品購入
audiobook.jpでどのプランも使わないなら、欲しい本を定価購入します。
ただ、基本的には「月額プラン加入→ポイント付与→すぐに解約」したほうがお得になります。
なので、ほんとに1冊だけ試しに購入してポイントの余りも出したくないという人なら単品購入もありかもしれません。
audiobook.jpでの支払い方法は、以下の4種類が用意されています。
1点ずつ商品を購入する方には以下の決済方法をご用意しております。
- クレジットカード
- ドコモケータイ払い
- ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払い
- auかんたん決済
まとめ
以上、audiobook.jpとAudibleを比較しましたが、日本語のオーディオブックを聴くなら、audiobook.jpのほうがおすすめです。
↓最初に書いたメリットをもう一度書いておきます。
- 倍速調整0.1倍刻みできる
- 日本語書籍の作品数はaudiobook.jpのほうが多い
- 半額・800円・500円のセールをかなり頻繁にしている
- セールで初めて知って良書に出会うことが多い
以上で比較は終わりです。購入は公式サイトからどうぞ。
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スマホで使うなら小型のBluetoothヘッドセットを持っておくと便利。