マイクロカットのシュレッダーを買ったのと同時に、刃のメンテナンスについて調べていたら、「メンテナンスシート」と「シュレッダー用オイル」というものがあることを知りました。
それぞれ手間やコストが違うので、自分に合っているものを選ぶ参考にどうぞ。
全くメンテナンスしないよりはちょっとでもしたほうが良いので、面倒な人は、たまーに「メンテナンスシート」を使う、とかで良いんじゃないかと思います。
クレ556などのスプレー式潤滑剤や、エアダスターなど、可燃性スプレーは絶対に使用しないでください。
ダストボックスにガスが滞留して、作動時の火花で発火する恐れがあります。
参考:シュレッダーへの可燃性スプレー使用厳禁のお願い – お客様への重要なお知らせ – コクヨ ステーショナリー
↓実際に起こった事故が写真付きで書かれています。
参考:シュレッダー等の機器にエアダスターを使用し火災発生|東京消防庁
ガスに引火すると給紙口から炎が吹き出すので大変危険です。
シュレッダーメンテナンスシート
メンテナンスシートは、シュレッダー用オイルがシートに封入されているものです。研磨剤が含まれているものもあります。
↓例としてコクヨのメンテナンスシート。
このシートをシュレッダーにかけるだけで、オイルを塗れます。
メンテナンスシートを裁断し終わったら、10秒ほど逆方向に回転させて、刃にオイルを行き渡らせて完了。
不注意で手にオイルが付くことがないので、メンテナンスが面倒な人に最適です。
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ただ、手間がかからないのと引き換えに、値段が高め。
定番のコクヨ製で1枚あたり65円。2~3週間に1度が目安らしいので、年間で1,100円~1,700円くらいの計算になりそう。
数万円のシュレッダーを使っているならメンテナンス費として妥当でしょうけど、3,000円くらいの安いシュレッダーだったら、なおさら高く感じるかもしれません。
その場合はあとで紹介するシュレッダーオイルのほうがおすすめ。
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↓以下、試しに2種類買ってみた、「コクヨ」と「Amazonベーシック」のメンテナンスシートを比較します。
メンテナンスシートは、おおまかに以下の2パターンがあって、
- オイルたっぷり
- 研磨剤入り・オイル少なめ
オイルたっぷりのものはふだんの定期メンテナンスに。
研磨剤入りのものは、切れ味が悪くなってしまったシュレッダーを復活させるのに使われているようです。
コクヨのメンテナンスシート
オイルたっぷりタイプの代表例。
「シュレッダー メンテナンスシート」で検索するとトップに出てくるコクヨ製。
メンテナンスシートはA5サイズで、そのままシュレッダーにかけるだけで使えます。
シートはある程度の厚みがあるため、裁断能力3枚以上のシュレッダーが必要とのこと。
肝心の封入されているオイルの量ですが、裁断クズには、垂れるほどたっぷりとオイルがついています。
↑テカっている部分はオイルがベッタリ。
クズ受けに置いたコピー用紙にもオイルがついていました。
裏面には、垂れるほど、刃にもハッキリと見えるほどオイルがついています。
このようにコクヨのメンテナンスシートは、ひと目でわかるくらいオイルの量が多いので、しっかりとメンテナンスされている気になれます。
逆に、オイルが多すぎるので、ゴミ捨ての時に手に付着して面倒になるかもしれません。
といっても触らないように気をつけてゴミ袋に入れれば大丈夫なので、そんなに気にするほどじゃありません。
オイルが封入されているものはほかにも、「アイリスオーヤマ」「GBC」「ナカバヤシ」などがあり、おおむね評価も似たりよったりなので、値段の変動によっては、コクヨ以外のでもいいと思います。
Amazonベーシックメンテナンスシート
こちらは研磨剤入りのメンテナンスシート。
自分が買った時の値段は24枚入りで477円。1枚あたり約20円で、コクヨの3分の1以下の値段で買えてしまいます。(瞬間的な異常値だったようです)
↓Amazonベーシックのメンテナンスシートには何も印刷されていません。縦横サイズはコクヨとまったく同じ。
これをシュレッダーにかけてみたところ、オイルは液状ではありませんでした。
↓この写真のグレーの部分が封入されているところ。
グレーの部分を直接触ってみると、何やらベタベタした粘着面のようで、オイル感(ヌルヌル感)は全然ありません。
指でグイグイこすると、ザラザラした粉が付きます。これが研磨剤だと思います。
研磨剤入りのメンテナンスシートは種類が少なく、今更新している時点ではサンワダイレクトしか見かけませんでした。
切れ味が悪かったシュレッダーが復活したというレビューが複数あったので、思い当たる人は試してみるといいかもしれません。
シュレッダー用オイル
メンテナンスシートよりも多少面倒になってもいいからコストを抑えたいという人向け。
ボトルに入っているオイルをコピー用紙につけて、自分でメンテナンスシートみたいなものを作ります。
Amazonのレビューに書かれていますが、ノズルの先端に穴を空ける時は、ハサミで切ると出すぎるので、竹串や、つまようじなどでプスッと空けるといいとのこと。
自分も竹串で穴を空けたら、ちょうど使いやすい量が出てくれました。
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まずはコピー用紙を2~3枚重ね、その上にオイルを塗る。
そしてコピー用紙を1枚上からかぶせて、サンドイッチ。
あとはメンテナンスシートと同じようにシュレッダーにかけるだけ。
※上の写真では、公式サイトよりかなり多めにオイルをつけています。
↓公式サイトのオイル量。(この写真だと端にオイルないけど大丈夫?)
引用:
シュレッダーとの同時購入がおすすめ!シュレッダー専用オイル シュレッダー フェローズダイレクト
裁断クズにオイルがついている部分は、コピー用紙が完全に吸い込んでいるので、ベタベタしません。
時間がたつと手にもほとんどつかないので、ゴミ捨てで手にオイルがつく心配はしなくて良さそう。(というかオイルがちゃんと行き渡っているのか不安になる)
ただし、オイルを塗る手間や、作業中に誤ってオイルが手につく可能性はあるので、面倒だと思う人には向いていません。
全然やらないよりはたまにメンテナンスしたほうがマシなので、ズボラな人はメンテナンスシートにしておきましょう。
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ただ、シュレッダー用オイルのほうが、コストはかなり安くなると思います。
自分は全然使い切ってないので計算できませんが、レビューでは「週1回の使用で、ちょうど2年」「週1のペースで二年」という人がいたので、100回くらい使えるとして、1回あたり8円くらいのコストになりそうです。
メンテナンスシートと比べると、7~12倍ほど安くなるんじゃないでしょうか。
まとめ
で、結局メンテナンスシートとオイルのどちらを使えば良いのか。
まず、面倒だと感じる人はメンテナンスシートのほうがおすすめです。
オイル買って、面倒でやらなくなるより、メンテナンスシートをたまーに使うほうがまだマシです。
新車のエンジンオイルを1度も変えずに走り続けるようなものだと思えばわかりやすいかもしれません。
定期的にメンテナンスできる人はシュレッダー用オイルをおすすめします。コストが全然違います。
「紙詰まりしやすい」とか「異音がする」とか、症状が出た時はすでにかなりの負荷がかかり続けたあとなので、そうなる前に1回でもメンテナンスしときましょう。
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