先日うちの老猫を動物病院に連れていくためにペットキャリーを探した時に、年寄り猫・高齢猫に使いやすい猫キャリーって少ないなぁと実感したのでメモがてら書いてみます。
ペットショップ、ホームセンターのペットコーナー、Amazonを探し回り、市販のキャリーではひとつ使いやすそうなものと、動物病院で使っていたランチボックスが良さそうでした。
これらの内寸や出し入れのしやすさなどについて調べたことを書いたので、猫キャリー選びの参考にどうぞ。
もくじ
市販の猫キャリーは老猫に使いやすいものが少ない
うちのタマはもう19歳、人間の年齢で言うと90歳を超える超高齢猫です。当然運動量も激減しており自分からはなかなか動こうとしてくれません。
そんな老猫でも使いやすい猫キャリーがあるのか探しまわってみましたが、実際に使うシチュエーションを考えると使いにくいものが多いと思います。
以下、猫キャリーを探していろいろ歩きまわった結果をどうぞ。
上のフタから出し入れしにくい猫キャリー
運動量が減った老猫を猫キャリーに入れる場合、飼い主が抱きかかえることになりますが上のフタ全体が開かない猫キャリーは使いにくいです。
↓こういう形のフタだったら左側に猫がいた場合に取り出しにくくなってしまいます。
↓また、こういう内側にエッジが伸びたフタは、猫を取り出す時に狭い開口部に手を入れて、中で猫を抱きかかえるために手を広げないといけないので窮屈で使いにくくなります。
フタの取り外しに両手が必要な猫キャリーは使いにくい
↓こういう感じでフタが全部外せるのは良いですけどフタの取り外しに両手が必要なので、ひとりで出し入れする場合はやりにくくなってしまいます。
理想的なのは留め具を1箇所外すだけでフタが開くほうが使いやすいですね。
重量バランスの悪い猫キャリー
これは上蓋が大きく開いて条件的に惜しかった猫キャリーですが、フタを開けると重量バランスが悪くて本体が浮いてしまいました。また、サイズが小さいのでかなり小型猫じゃないと狭いです。
リッチェルのペットキャリーが使いやすそう
Amazonでも探してみたところ、市販のキャリーではリッチェルのペットキャリーが一番使いやすそうです。
ペット系YouTuberのチャンネルでもたまに見かけますね。
うちのタマは自分から出ようとせずに横の扉はほとんど意味がないので買いませんでしたが、横からの出入りが問題ない猫ちゃんならかなり使い勝手が良いと思います。
↓上蓋から出入りする様子はこんな感じ。これを見る限り上蓋の開口部はそこまで内側に伸びておらず、余裕はそこそこあります。
また、留め具を4箇所外すと、本体の上半分を取り外してそのまま診察するような使い方もできます。
上蓋にはシートベルトを通す穴が付いてます。
横から出入りに問題が無かったり、極度の病院嫌いでそのまま診察させたいならこのキャリーが一番使いやすいかもしれません。
このキャリーを使って動物病院まで移動する様子や、キャリーのまま診察する様子がわかる動画もあったので参考にどうぞ。
↓家で使う様子とお出かけ時の注意点。(キャリー+目隠しが重要)
↓診察。3:40あたりからキャリーの上半分を外す様子がわかります。
ちなみにリッチェルのキャリーには上蓋が無いものもありますが、横から出せない時に無理やり引きずり出すのはもってのほかだし、本体の上半分を外すのが手間なので、以下のダブルドアタイプを選んだほうが無難です。
動物病院で使っている猫キャリー
さて、たぶん普通の猫ちゃんだったら先ほどのリッチェルのペットキャリーのほうが便利な点が多いと思いますが、うちのタマの場合は横に扉があってもほとんど意味がなく、上蓋の縁に擦れるかもしれないのが気になったので、リッチェルのキャリーは買いませんでした。
でもそれ以上に条件が良いペットキャリーは無かったので、餅は餅屋ということで動物病院で使っている猫キャリーを直接見せてもらいました。
それがこれ。
- フタが全面開く
- 片手でフタの開閉が可能
- フタが開いた状態で安定
- フタのエッジが丸みを帯びて擦れても大丈夫
という条件を満たします。
でもペットショップを何軒見てもネットを探しても見つからなかったので聞いてみたところなんと、
行楽用品のピクニックランチボックスとのこと。
完全に盲点でした。そりゃ見つからないはず。
なんの製品かわかれば後はAmazonでも見つけられるので検索してみたところサンコープラスチック社製のランチボックスということがわかりました。
自分が猫キャリー用に購入したランチボックス
↓これが動物病院で猫キャリーとして使われていたランチボックスと同じ製品です。発売時期が違うので色は違いますけど構造は同じ。
本体サイズ(外寸)は約W40 × D30 × H26cmですが実際に測ってみると内寸は約約W33 × D22 × H25cmでした。
外寸(cm) | 40 × 30 × 高26 |
内寸(cm) | 33 × 22 × 高25 |
どうやら縦横の外寸と内寸は7~8cm程度の差があるみたいです。
こちらは外観。
フタを反対側に倒しても安定していて使いやすいです。
体重が3.4kgのうちのタマさんを入れたらこんな感じ。
寝そべった体勢で内寸(33 x 22cm)とほぼ同じになるのでもう少し余裕があっても良いかなと思いましたが、実際に動物病院で先生に相談してみると、キャリーが大きすぎても車でブレーキかかった時にゴロンと中で転がってしまう可能性もあるので、今の大きさで調度良いと思いますよとのこと。
また、ある意味サイズよりも重要なことですが、猫キャリーはこのランチボックスみたいに、メッシュで中身が確認できるキャリーのほうが良いとのこと。病院への行き帰りで急変した時にすぐ気づけるように。(ただし、移動中や診察待ちの間は布を1枚かぶせて、猫から外が見えないようにします。猫の状態を見る時だけ布をめくって確認。)
※中身が確認できるという点では、先ほどのリッチェルのキャリーのように上蓋がスケルトンになっているほうが見やすそうです。
↓こちらがもう一回り大きなランチボックス。
動物病院で使っていたランチボックス
こちらは動物病院で猫キャリーとして使われていたのと同じランチボックスです。院内でたくさんの動物を運ぶので少し大きめのサイズです。
↓以下、外寸と内寸のだいたいのサイズ感。(外寸は公式サイズのcm以下を切り捨て。内寸は同じメーカーなので先ほどのランチボックスと同じ要領で計算。あくまでだいたいの数値なので参考程度でお願いします。)
外寸(cm) | 44 × 33 × 高26 |
内寸(cm) | 37 × 26 × 高25 |
さきほどのランチボックスよりも内寸が4cmずつ大きいようです。
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最後にリッチェルのキャリーも再度載せておきます。
猫ちゃんの寝そべった時やおすわりした時のサイズをメジャーで測ってみて、サイズが合う内寸のものを買いましょう。
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