EverNote(エバーノート)のアカウントには「ベーシック(無料)」「プラス」「プレミアム」の3種類があるんですが、更新時期がやってきたのでそれぞれ比較してみました。
どのプランにしようか迷っている人や、プラスとプレミアムどちらにしようか迷っている人の参考になったら良いなと思います。
基本的には無料版と有料版(プラス・プレミアム)との間に大きな違いがありますが、有料版はプレミアム3年版が定期的にセールをしているので、タイミングが合えば無料版とプレミアムを比較するような感じになります。
EverNote無料・プラス・プレミアムの違い
それぞれのアカウントの違いは以下のようになっています。(2017/06/14時点)
無料 | プラス | プレミアム | |
月間アップロード容量 | 60MB | 1GB | 10GB |
同期端末数 | 2台 | 無制限 | 無制限 |
画像の文字を検索 | ◯ | ◯ | ◯ |
ノートブックの共有 | ◯ | ◯ | ◯ |
モバイルアプリのロック | ◯ | ◯ | ◯ |
画像に注釈 | ◯ | ◯ | ◯ |
2段階認証 | ◯ | ◯ | ◯ |
サポート | × | ◯ | ◎ |
オフラインノート | × | ◯ | ◯ |
メールで転送 | × | ◯ | ◯ |
PDF内の文字を検索 | × | × | ◯ |
Office文書内の文字を検索 | × | × | ◯ |
PDFに注釈 | × | × | ◯ |
ノートをプレゼンテーションに変換 | × | × | ◯ |
名刺スキャンデジタル化 | × | × | ◯ |
ノート履歴の表示・復元 | × | × | ◯ |
複数アカウントの切替 | × | × | ◯ |
月払い(公式) | 360円 | 600円 | |
年払い(公式) | 3,100円 (月258円) |
5,200円 (月433円) |
|
3年パック | セール中なら 9,504円 (月264円) |
それぞれの機能でプランによってどんな違いがあるのか1つずつ解説していきます。
同期できる端末の台数
- 無料・・・2台まで同期可能
- プラス・・・何台でも同期可能
- プレミアム・・・何台でも同期可能
2016/6/29の改定により、無料アカウントでは同期できる端末の数が2台までに制限されてしまいました。
例えばパソコン・スマホ・タブレットを持っていた場合、そのうちの2台までしかデータを同期できないので、3台以上の端末を持っている人にとっては非常に不便になりました。
複数の端末でEverNoteを使うなら有料アカウントにするしかなく、この変更は多くのユーザーに影響を与えています。
見方を変えると、今まで無料で無制限の端末同期できていたのがボーナスステージだったとも言えます。
利用料金
2016/6/29の大幅な料金改定によって、プラスプラン・プレミアムプランともに結構な値上げとなりました。
プラン | 期間 | 料金 | 1ヶ月 あたり |
---|---|---|---|
ベーシック | 無料 | ||
プラス | 月額 | 360円 | |
年額 | 3,100円 | 258円 | |
プレミアム | 月額 | 600円 | |
年額 | 5,200円 | 433円 |
公式の料金が以前よりもい30~55%も値上げされてしまったので、有料版を検討するユーザーにとってはハードルが上がってしまいました。
月間アップロード容量
- 無料・・・1ヶ月あたり60MB(0.06GB)
- プラス・・・1ヶ月あたり1GB
- プレミアム・・・1ヶ月あたり10GB
無料版の60MBは、テキストやWebクリップをする程度だったらなんとか大丈夫。PDFのWebクリップや電子書籍の自炊をするには容量不足になります。
プラスプランの1ヶ月1GBだったらそれらの用途でもだいぶ余裕があるので、よっぽど大量のファイルを保存しない限りはプラス、プレミアムどちらでも良いでしょう。
気をつけないといけないのは、容量は少なくても、無料プランは同期端末が2台までなので、3台以上の端末で使いたい場合は有料プランが必要になります。
1個あたりのノートサイズ上限
- 無料・・・25MB
- プラス・・・50MB
- プレミアム・・・200MB
無料プランの1ノート25MB制限は、どっちみち1ヶ月60MB制限のほうがきついので、あまり考えなくても良いでしょう。自炊や説明書の保存など、PDFを多用するには無料プランは向いていません。
無料プランでもテキストやWebクリップ程度なら25MBを超えることはほぼ無いので、気にしなくても大丈夫。
プラスプランの1ノート50MB制限は、自炊PDFのページ数が多いと超えてしまうこともあり、そうなるとファイルを分割とか圧縮率を変えたりとか非常に不便になるので、自炊・PDF・Office文書を保存する機会が多いなら200MBいけるプレミアムのほうが安心感はあります。
モバイル端末のノートオフライン機能
- 無料・・・不可
- プラス・・・オフライン可能
- プレミアム・・・オフライン可能
モバイル端末でネットに繋がっていなくてもノートを見れる機能です。
Wi-Fiタイプのタブレットで活躍することがあります。
例えば自分は動物病院で猫の状況を説明するためにまとめたノートを見てもらうためにオフラインノートが便利でした。
オフラインノートとして保存するノートブックを個別に選択できるので、重要なものだけオフラインノートにすることもできます。
常にネットに接続しているスマホだったらオフラインノートを使う機会はほぼありません。
メールでノート転送
- 無料・・・不可
- プラス・・・メール可能
- プレミアム・・・メール可能
EverNoteには転送用の専用メールアドレスが用意されていて、そのアドレスに向けてメールを送信するとテキストはもちろん、写真も添付ファイルとして送ることができます。
EverNoteとの連携機能が搭載されていないアプリや、メール送信が必要なWebサービスで活躍することがあります。
例えば自分がよく利用しているMediaMarkerという蔵書サービスでは、メール送信が必須なので有料プランが必要になります。
サポート
無料・・・サポート無し
プラス・・・サポートあり
プレミアム・・・優先的にサポート
サポートにメールしたらだいたい翌日か2日以内には返信がくるので、技術的な質問をするには十分使えると思います。
まぁEverNoteの使い方に関する情報はネット上にたくさんあるので、ググったらだいたいわかることが多いですけど、確実に公式のサポートを受けたいという人なら有料版もありかもしれません。
検索して自己解決できる人なら無料版でも大丈夫でしょう。
ノートの履歴を表示・復元
無料・・・履歴無し
プラス・・・履歴無し
プレミアム・・・履歴の表示・復元が可能
プレミアム会員限定の機能です。
間違って変更したノートを以前の内容に戻したり、内容の確認・コピペができます。
ただし、「1日に数回保存される」とヘルプには書かれているので、すべてのバージョンが保存されているわけではありません。
参考:ノート履歴を表示して使用する方法 – Evernote ヘルプ&参考情報
それでも、間違って消してしまった内容を復元できる可能性があるので、クラウドストレージという性質上、過去の履歴を復元できるのは非常に安心感があります。
PDFやOffice文書内の文字を検索
無料・・・検索不可
プラス・・・検索不可
プレミアム・・・PDFやOffice文書内を検索可能
これもプレミアム会員限定で、添付ファイルとしてノートに保存しているPDFファイルやOfficeファイル(Word・Excelなど)の中身の文字を検索することができます。
仕事でファイルを大量に保存している人や、PDFの説明書などを大量に保存している人にとっては非常に役立ちます。
EverNoteを丸ごと全文検索できると、本当の意味でストレスフリーの蔵書が完成します。
その他プレミアム会員だけの機能
上記以外の、プレミアム会員だけにある機能の一覧です。
- ノートをプレゼン資料に即変換
- 添付の PDF ファイルに注釈を追加
- 名刺をスキャンしてデジタル化
- 自分のノートに関連深いコンテンツを表示
「ノートをプレゼン資料に即変換、PDFに注釈を追加・名刺をデジタル化」は、自分が使う機会が無いので詳しく書けませんが、内容から考えるとビジネスで対外的なやり取りがある人なら活用できそうな機能です。
プレゼン、PDF注釈、名刺スキャンというのは他のソフトやアプリで代用できるものだとは思いますが、EverNoteに集約したい人なら相性が良いかもしれません。
「関連コンテンツを表示」については、自分で検索したほうが精度が高いのでほとんど役に立ったことがありません。キーワードやタグをしっかり管理している人なら使うことは無いでしょう。
EverNote各プランおすすめの始め方
ベーシックプラン(無料プラン)はこちらの公式招待リンクからどうぞ。お互いにプレミアムアカウント1ヶ月分がプレゼントされます。
プラスプランを使う場合は公式サイトのプランのページからどうぞ。
プレミアムプランは、どっちみち課金するならソースネクストの3年パックがセール中だったら、プラスプランとほとんど同じ料金で使えるので、タイミングが合えばプレミアムパック3年版のほうがプラスプランよりおすすめです。1万円前後になっていればセール中。