EverNoteからOneNoteへの移行は無理|「タグ」という超えられない壁

OneNoteインポートツール

2016年6月29日からEverNoteが無料版の同期2台制限と有料版の大幅な料金値上げになったので、ニュースなどで取り上げられているEverNoteからOneNoteへのインポートを試しにやってみた。

そしたら思った以上に「とりあえず」感がすごくて、EverNoteのヘビーユーザーにとっては使い物にならないというのが率直な感想。

そもそも設計思想が違うアプリケーションなのでEverNoteを使いこなしている人ほど移行できないでしょうね。特にタグを多用している人は「無理!」と思うレベル。

今EverNoteのプラスプランかプレミアムプランを利用している人は大人しくそのままEverNoteを使い続けたほうが幸せでしょう。

EverNote無料ユーザーでそんなに活用していないなら新しくOneNoteを始めるのはありかも。

この記事では実際にEverNoteからOneNoteへのインポートツールを使ってみて、EverNoteとOneNoteにどんな違いがあって、どんな人にOneNoteが向いてないのかまとめました。

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EverNote料金プランの改定

OneNoteへのインポートツールにスポットライトが当たった原因になったEverNoteの改定について簡単に書いておくと、

無料版の同期できる端末数が2台までになって、有料版の料金がかなり値上がりしました。

公式:Evernote の価格プランの改定について

その値上げ幅が結構グーンと上がったのでネットのニュースでも大きく取り上げられました。

↓これがEverNote有料プランの値上げ幅。プラスプランは約50%、プレミアムは約30%の値上げ。

プラン 期間 従来 新料金 値上げ幅
プラス 月額 240円 360円 50%
年額 2,000円 3,100円 55%
プレミアム 月額 450円 600円 33%
年額 4,000円 5,200円 30%

ソースネクストのEverNoteプレミアムパックは1年版が4,000円、3年版が10,000円(3,333円/年)とちょっと安く買えますがそのうち追従するだろうし。

こんなふうにEverNoteでは無料版の制限がきつくなって有料版は料金が上がったので、OneNoteがEverNoteの代わりになるんじゃないか?というのが本題です。

EverNoteからOneNoteへのインポートツール

EverNoteからOneNoteへのノートインポートツールがMicrosoft公式から公開されています。

公式:Evernote のコンテンツを OneNote にインポート

インポートの作業内容をキャプチャでメモしているので参考になるようならどうぞ。

インポートツールのダウンロード、インストールを済ませてください。

ーーー

インポートツールを起動すると承諾画面が現れるので①のチェックを付けて次へ進みます。

インポートするノートブックの選択

次はインポートするEverNoteのノートブックを選択しますが、ここで意外な落とし穴。

EverNoteには「スタック」と呼ばれるノートブックをまとめた上の階層があるんですが、スタックの階層をOneNoteへは引き継げません。

↓EverNoteのスタックとノートブックの階層関係は以下のようになっています。

EverNoteのスタックとノートブックの階層

↓OneNoteのインポートツールにはスタックの階層が表示されず、ノートブックを一番上の階層としてしかインポートできません。

OneNoteインポートツールではスタックを移行できない

なので、EverNoteでスタックを使っていた人はOneNoteでの管理は向かないということになります。

Microsoftアカウントでログイン

続いてMicrosoftアカウントでのログインを求められるので左側のボタンをクリックしてログインします。※パスワードをコピペで入力できないので地味に面倒。

Microsoftアカウントでログイン

EverNoteのタグをインポートするか選択

続いてEverNoteのタグをOneNoteにインポートするか選択します。この時点でEverNoteのタグがOneNoteでどのように扱われるのかよく理解しておく必要があります。

EverNoteのタグをOneNoteにインポート

※これはいろいろ試した結果、そもそもタグを多用している人にとってOneNoteは使いにくくなりそうです。

OneNoteにはEverNoteのような「タグ」の概念が無く、ノートブック→セクション→ページという上から下に流れる階層構造しかないため、EverNoteのように個別のノートにタグを付けて串刺しタグ検索などが利用できません。

↓それぞれの階層がどの階層にインポートされるのか色を付けるとこのようになります。

EverNote OneNote
スタック ノートブック
ノートブック セクション
ノート ページ
ーーーーー ーーーーー
タグ タグ無し

こうしてみるとEverNoteのタグはOneNoteの2階層目に無理やり割り当てられているので、残念ながらEverNoteでタグとしてフル活用していた人にとってOneNoteは使い物になりません。

「インポートツールが公式から出てるぞ!OneNote勢いがあるな!」とか言われてるかもしれませんけど設計思想が根本から違うのでそもそも移行できるものじゃありません。雰囲気で流されないように気をつけてくださいね。

インポートの実行

ここまで進めば後はImportボタンをクリックするだけでインポートが始まります。

インポートが完了するとOneNoteを開くボタンが現れます。

※自分はここで結構エラーが出て四苦八苦したので困っている人は後述するエラーメッセージについても読んでみてください。

タグ→セクションのインポートは不完全

インポートして初めて気づいた、重大な、たぶんOneNoteでは解決できる見込みが無い欠点があります。

それは、EverNoteで1つのノートに複数のタグを付けていても、OneNoteではひとつのセクションしか作られないということです。

※OneNote2階層目のセクションはタグの機能ではなくフォルダのような階層なので1つしか作れないのは当たり前っちゃ当たり前ですが。

例えば「録音」「マイク」「PCMレコーダー」という3つのタグを付けたノートがEverNoteにあって、

EverNoteのタグ

これをOneNoteにインポートすると「録音」がセクションに割り当てられるだけで、他のタグは本文中に「Tags: #録音 #マイク #PCMレコーダー」のように書かれるのみになります。

EverNoteのタグとOneNoteのセクション

これは一見すると「#マイク」でタグ検索できそうに見えますが、本文中に「マイク」が含まれるノートもすべてヒットするのでタグとしては機能していません。

なので、EverNoteで1つのノートに複数タグをつけて串刺し検索していた人はOneNoteは全く使い物にならないので気をつけてください。

これはOneNoteが悪いというわけじゃなく、そもそもの設計思想が違うのでEverNoteのデータをOneNoteにインポートするのに無理がありますね。

ということはOneNoteでは過去の膨大なメモから掘り出すという使い方が向いていないとも言えそうです。

OneNoteインポートのエラーについて

さて、ちょっと話が前後しますが、インポートツールで最後のImportボタンを押した時に、下記のようなエラーメッセージが出ました。

OneNoteインポートツールのエラー

:( We can’t import your content

We didn’t find any content from Evernote.

error code: 101
session id: {959f0b81-c262-4764-9c91-06121fc58b42}

エラー固有のコードっぽい
「959f0b81-c262-4764-9c91-06121fc58b42」でググっても情報が出てこなかったので、いろいろ条件を変えてインポートできるか試してみましたが、結構エラーになることが多かったです。

  • スタックの中にあるノートブックはすべてエラー
  • ノート数(容量?)の大きなノートブックでエラー(118ノート→×、40ノート→○)

他にも何が原因でエラーが出るのか確実なことがわかっていませんが、スタックの下にあるノートブックが全部だめ、118ノートくらいしかないノートブックでもダメだったら、とてもじゃないけど自分は全部インポートできません。

そういう意味でもヘビーユーザーの移行はできない可能性が高そうです。

ヘビーユーザーはOneNoteのメリット無し

ということで、実際にOneNoteへのインポートツール使ってみて思ったけど、ヘビーユーザーがEverNoteからOneNoteに移行するのはメリットが無さそうです。

EverNoteのプラスプランまたはプレミアムプランの人は大人しくEverNoteを継続したほうが良いでしょうね。OneNoteに移行するほうが大変だし、EverNoteを活用してきた人ほどOneNoteとの違いにイライラすると思います。

逆に「EverNoteをとりあえず無料ユーザーで始めて、タグを使わず、スタックも作らず、とにかくなんでもぶち込んで探したい時に全文検索するだけ」、なおかつ同期している端末が3台以上あるというユーザーならOneNoteに移行しても良いかも。

EverNoteのプレミアムプランを安く使う

EverNoteの課金を継続するならプラスかプレミアムになる必要がありますが、プレミアムプランはソースネクストが販売している3年版が、公式のプラスプランとほとんど変わらない値段になっているので、長く使うつもりならおすすめです。

↓公式とソースネクストの比較をしてみました。

公式のプラス 3,100円/年
公式のプレミアム 5,200円/年
プレミアムパック1年版 4,000円/年
プレミアムパック3年版 3,333円/年(10,000円/3年)

ソースネクストの3年版はダウンロード版なのにも関わらずなぜか在庫切れになることもあって、いつまでこの価格で提供されるのかわかりませんが、公式がガッツリ値上げした今が一番お得感がありますね。

ちなみにEverNoteのプレミアムパックで発行されるコードは利用年数の継ぎ足しができるのでまとめ買いして数年分まとめて適用もできます。

※自分もプラスでいいやと思ってましたけど、プレミアム3年版だと価格差がほとんど無くなるのでどっちにしようか迷ってます。

ソースネクストのEverNoteプレミアムパック

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EverNoteの各プランについてまとめた記事もあるので興味があればこちらもどうぞ。

EverNote料金プランの違い

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