このブログではDIYや文房具ネタを書いていて小さいサイズを測ることが頻繁にあるので簡単に高い精度で厚みを計測するために、
シンワのデジタルノギスを買いました。
使い方は簡単だしアナログノギスより精度が高いので非常に重宝しています。実際にどんなふうに使うのか写真も交えながらまとめたので今までデジタルノギスを使ったことがない人も参考にしてみてください。
もくじ
デジタルノギスのサイズ・重量
買ったのはシンワというメーカーの「デジタルノギス ミニ 10cm ホールド機能付 19974」
こんな箱に入ってます。
サイズは長さ167 x 幅59 x 高さ15mm
重量は90g
デジタルノギスの使い方
デジタルノギスの使い方は簡単。コツさえ掴めばアナログノギスよりよっぽど楽に計測できます。
まず電源を入れて、
一度端っこまで戻して、
ZEROボタンを押してゼロ点を設定します。
計測したいものを挟みます。
操作はこれだけ。これだけで、
0.01mm単位で厚みが測れます。
しかも目盛りはデジタル表示を読むだけなので簡単。
普通のノギスは0.1mm以下を計測するために副尺目盛(バーニャ目盛)という小さな目盛を読む必要があるので、ワンアクションで測れるデジタルノギスに慣れたら戻れません。
シンワデジタルノギスの精度・誤差
普通のノギスとシンワデジタルノギスの精度を比較してみるとこんな感じ。
アナログノギス | デジタルノギス | |
目盛り | 0.05mm | 0.01mm |
器差(±) | 0.05mm | 0.03mm |
読み取り | 大変 | 簡単 |
デジタルノギスのほうが精度が高いだけじゃなく目盛りを読むのも簡単なので読み間違いが起きにくくなります。
アナログノギスは目盛りをバーニャ目盛と合わせて2箇所読まないといけないから目が疲れます。
ちなみにデジタルノギスの比較対象にはシンワ製ノギスの中で器差が比較的良くて普通に買える価格帯のM型ノギス150mmの値を参考にしました。
デジタルノギス サイズの選び方
デジタルノギスのサイズは小さいもので10cm、そこから15cm・20cm・30cmと種類がありますがどれを選べば良いのか迷いますよね。
自分は10cmと15cmのどちらを買おうか迷ったんですけどどうやって買うサイズを決めたのか参考として書いておきます。
片手で測るサイズによって決める
とくに小さいものの計測で利き手にノギス、もう片方の手に測る物を持っている場合持ち手の長さによって測りやすさが変わってきます。
- 10cmノギス → 3~4cm以上は測りにくい
- 15cmノギス → 7~8cm以上は測りにくい
ここまでが片手で測りやすいサイズになるんじゃないでしょうか。自分がよく計測するサイズと測り方を考えておくとサイズ決めの目安になると思います。
収納場所によって決める
10cmのデジタルノギスは全長が約17cmほどなので文房具と同じようなサイズ感で収納できます。
こういう一般的なペントレイにちょうど収まるサイズで収納はしやすくなりますね。文房具を計測する人なら10cmノギスがおすすめ。
かたや15cmのデジタルノギスは全長が約23cmになるので、文房具用のトレーには入らないサイズになってきます。
用途がDIYで収納場所に困らないなら、10cmは小さすぎるので15cm以上のほうが良いでしょうね。
精度が必要になるサイズによって決める
ぶっちゃけ10cm以上の物を測る時に0.01mm刻み(器差±0.03mm)の精度が必要になることって少ないと思いますが使い方によって選んでください。
デジタルノギスを使う時の注意点
デジタルノギスは非常に簡単に計測できて精度もアナログノギスより高めですが、デジタルノギス特有の注意点などもあるので簡単にまとめてみました。
必ずゼロ点合わせをすること
しばらくしてから気づいたんですが、
電源をオンにした場所がゼロ点(0.00mm)になります
ゼロだと思ってても微妙に隙間が開いてることがあるので必ずゼロ点合わせをしてから計測するように気をつけます。
電源をオンにしたまま連続で計測したら最初に電源オンした場所がずっとゼロ点のままなので大量の計測ミスを産んでしまうことも(汗)
オートパワーオフが無い
シンワのデジタルノギスは電源を入れたまま放置してもオートパワーオフされません。
電源を切り忘れるといつのまにか電池が無くなります。これはAmazonのレビューでも指摘されてました。
正直30分とか長めの時間設定でもいいからオートパワーオフ機能を付けて欲しいと思いました。
ただ、電池は交換できるから大した問題ではありません。公式サイトによるとSR44ボタン電池を使ってくださいとのことです。
↓以下公式サイトから電池について引用
酸化銀電池 SR44 を1個使用しています。(ボタン電池)SR44の後に「W」もしくは「SW」の表示がある場合は「W」をご使用ください。
家電・量販店やホームセンター等でご購入出来ます。
まとめ
デジタルノギスのほうが簡単に計測できて精度も高いので一度使ったらもうやめられそうにありません。
ノギスで測る作業が「面倒だなぁ」「目が疲れるなぁ」と思ってる人にはデジタルノギス、非常におすすめできます。
ミツトヨのデジタルノギス
追記:シンワのデジタルノギスを紹介しているのになぜかめっちゃ高いミツトヨのデジタルノギスを買う人がけっこういます。
確かにシンワの器差が±0.03mmに対してミツトヨは±0.02mmなので数値上は性能が良いですけど2倍以上の価格差があるのは信頼のブランド的な価値もあるんでしょうか。
↓ミツトヨデジタルノギスのAmazonレビューから抜粋。
実家は町工場をやっています。
ウチの親父殿は「デジタルノギスはミツトヨでないとアカン」と言います。
他のメーカーのデジタルノギスはすぐ故障するからだそうです。そんな親父殿が現在使っているミツトヨは、20年モノです。
寸法は0.1mm単位の仕事をしているので、未だに0.1mm単位の狂いが生じていない、ということになります。ミツトヨは高価ですが、長期間の使用を考えると寧ろ安い投資に思えます。
さすがに20年使えるのかどうか、シンワ製のデジタルノギスの耐久性がわからないので何とも言えませんが、本格的にデジタルノギスを使うならミツトヨ製に定評があるようです。