Googleフォト・Amazonフォト・Flickrを比較(RAWや動画の扱いによる)

Amazonが写真のクラウドストレージをさらにグレードアップして、プライムフォトという名前でリリースしました。※その後Amazon Photos(Amazonフォト)に名前が変わりました。

プライム会員限定ですが、Amazon Photosは無劣化で、しかもRAWファイルも無制限に保存できるのが特徴です。

果たしてクラウドストレージの大手、

  • Googleフォト
  • Flickr
  • Amazonフォト

これらを比較したらどうなるのか。

※この記事を書いた後はGoogleフォトしか使っておらず、AmazonフォトとFlickrについては情報が古い可能性があるのでご注意ください。きちんと検討するなら、まず公式サイトを確認するなど、調べ直すことをおすすめします。
Googleフォトが20201年6月1日以降、無制限のアップロードを廃止するとお知らせがありました。GメールやGoogleドライブも合わせて合計15GB以内の制限になるので、選択が難しくなりそうです。
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Amazonフォトの特徴

Amazonフォトは、数多くあるプライム会員特典のひとつとして提供されています。

公式:Amazonフォト

写真のクラウドストレージとしては以下のような特徴を持っています。

Amazonフォトの特徴
  • 無料会員は5GBまで
  • プライム会員は写真無制限動画5GBまで
  • RAWを無劣化で保存可能
  • JPEGを無劣化で保存可能
  • 無劣化なのでファイルサイズは大きくなる
  • プライム会員じゃないと利用できない

RAWを無劣化で保存できる

AmazonフォトはRAWでも無劣化(オリジナル)で無制限に保存できるというのが最大のウリです。

※RAWって何?という人のためにwikipediaより引用。RAW画像に色や露出を味付けして圧縮したものがJPEG画像になります。

RAW画像(ローがぞう、英: Raw image format)は、デジタルカメラなどにおける完成状態にされていない画像データのことである。英語でRawは「生」「未加工」を意味する。

via:RAW画像 – Wikipedia

RAWを保存できるクラウドストレージサービスはほとんどなく、昔はEyefiクラウドというものがあったりしましたが終了したし、費用的にも年間4,900円ほどで済むプライム会員は破格のコスパです。

RAW写真を大量に保存したいならAmazonフォトは非常におすすめできます。

JPEGを無劣化で保存できる

AmazonフォトはJPEGもRAWもとにかくすべて無劣化で保存できます。

ただし、無劣化で保存するとファイルサイズが大きくなるので「写真の閲覧がもたつく」「クラウドストレージの容量を圧迫する」というデメリットもあります。

JPEGはどっちみち撮影した時点で劣化しているようなものなので、Googleフォトのように適度に圧縮したほうがメリットが大きいと思うんですけどね。

実際のところJPEG写真であれば、無劣化でも圧縮しても、人間の目では違いがほとんどわかりません。

ちなみにGoogleフォトの圧縮でどのくらい画像が変わるのかは、こちらの記事が参考になります。

試しに、4,608×3,456ピクセル(6.78MB)のJPEG写真を高品質設定でアップロードし、アップロードした同写真をダウンロードしてみたところ、4,608×3,456ピクセル(1.06MB)になった。ピクセル数は変わらず(4,608×3,456=約1,593メガピクセル)、ファイルサイズが6.78MBから1.06MBへと圧縮されたわけだ。

肝心な見た目はというと、ファイルサイズが圧縮された割りに、大きな変化はないように感じる。これなら安心して高品質設定が利用できそうだ。

via:【悩める写真管理&バックアップに福音?「Googleフォト」を使いこなす】第3回:圧縮画像はどの程度劣化しているのか? – デジカメ Watch

※↑この記事の中で紹介されている写真をクリックすると、元サイズの写真を見ることができます。等倍で見比べても違いがわかりません。そのくらいGoogleフォトは圧縮されても十分綺麗です。

実際に見比べてみて違いを感じ取れないなら、圧縮したほうがメリットが大きいと思います。

動画の容量が少ない

Amazonフォトは、プライム会員なら写真は無制限に保存できますが、動画は5GBまでしか保存できません。

例えばiPhone5sの標準カメラアプリで動画を撮ると、だいたい45分で5GBになってしまうほど少ない容量しか使えません。

動画の保管場所としては考えないほうがいいでしょう。

スナップ動画ぐらいなら問題ないかもしれませんけど、ちゃんとしたカメラなりビデオカメラで動画を撮影するなら、5GBは全然足りません。

Amazonフォト・Googleフォトの比較

これらの特徴から考えてみるとAmazonフォトとGoogleフォト、それぞれどんな人が向いているのかわかってきます。

Amazonフォト向きの人
  • RAW撮影をする
  • 写真は無劣化で残しておきたい
  • 写真がGoogleフォトの無料15GBに収まらないくらい多い
  • Googleフォトの圧縮前と圧縮後の画質の違いがわかる
  • 動画を撮影する機会が少ない
Googleフォト向きの人
  • 写真はスマホかコンパクトデジカメで撮る
  • スマホで撮った写真の画質で満足している
  • Googleフォトで圧縮された後の画質でも満足できる
  • 動画もよく撮影する
  • RAWで撮影できるデジカメは持っていない

全体としては、本気で写真撮影して、動画を撮らない人ほどAmazonフォトがおすすめできます。

スマホやコンデジで日常的な写真や動画を撮る人はGoogleフォトのほうがおすすめ

Flickrは?

あれ?そういえばFlickrが話題に上がりませんでしたね。

RAWは使えないし無劣化だから重たくなるし動画アップするならGoogleフォトのほうがYouTubeと連携しやすいしWebで写真を閲覧するのが快適じゃないし、と言った理由があって残念ながらFlickrは勝負になりません。

別の記事にも書きましたが、とにかくFlickrは閲覧が遅くてストレスが溜まります。

関連:やっぱりFlickrは使わないことにしました

さらにFlickrを運営しているYahoo!についても良いニュースをあまり聞きません。

2016年3月にFlickrのアップローダーアプリ「Auto-Uploadr」が有料になったり、

参考:Flickr有料化は今のところAuto-Uploadrだけ – 360万パワー

2013年に買収したTumblrを2016年2月頃のニュースでは「近く全損処理か」というような見出しが目に付きます。

参考:Yahoo: 2013年に約10億ドルで買収したTumblrを近く全損処理へ – BusinessNewsline(※リンク切れしていたため魚拓にリンクを張っています。)

サービス存続の安心感という意味でもFlickrは不安要素が大きいです。

まとめ

最初はAmazonフォトのRAW無制限すげーなとか思ってましたが、この記事を書いていくうちに「あれ?なんだか微妙じゃね?」と思い始め、やっぱり使うのはGoogleフォトかなぁという結論になりました。

Amazonフォトに向いている「RAW撮影を頻繁にして動画はあんまり撮らない。圧縮した画質の違いに気付くほど目の肥えた人」なんて本当に少ないですよね。

なのでやっぱり写真のクラウドストレージはGoogleフォトが一番おすすめということになりました。

Amazonフォト

Googleフォト

Flickr

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関連:Googleフォトは手動でタグ付けができない

関連:やっぱりFlickrは使わないことにしました

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