カメラのレンズや保護フィルターを手軽に掃除できるクリーニング用品「レンズペン」の紹介です。一眼レフのレンズはもちろん、コンデジの小さいレンズにも使えるタイプもあります。
汚れの激しいレンズを掃除する機会があったのでチャンスとばかりにレンズペンを試してみました。
「セーム革+カーボン粉末チップ」の吸着力が思ったより強力で、数年間蓄積された汚れまで綺麗にできてしまいました。
かなり汚れているレンズを掃除したので、ちょっと指紋を付けてみたレベルのレビュー記事では拝めないビフォーアフターが見れると思います。
レンズペンとは
レンズペンはカメラメーカーハクバのカメラクリーニング用品で、レンズ表面の指紋や皮脂汚れを綺麗にすることができる商品です。デリケートな精密機器の掃除に便利。
↓全体像がこんな感じ。(タイプによって色やチップが違います)
長さは約11cmでまさに筆記用具のペンと同じ感覚で使えるので携帯性がバツグンです。
ブラシの部分は上質の山羊毛使用。チップの部分は時計など高級品のクリーニングによく使われるセーム革製で、さらにカーボン粉末によって汚れと静電気の除去をしてくれます。
↓これがセーム革&カーボン粉末チップの先端。カーボン粉末が汚れを吸着しながら拭きあげます。
チップは小さいですけど1日5~6回の使用で半年使えるし最初からスペアチップがひとつ付属しているので頻繁に買い替えなくても大丈夫そうかなと思います。
まずはレンズから大きなゴミを取り除く
今回クリーニングするレンズはこちら。デジタル一眼レフの交換レンズです。
↓拡大すると何やら端っこのほうにカス汚れが溜まってます。うへぇ。
↓レンズには指紋?油汚れ?のような汚れがベッタリと。ライトの反射もぼやけてます。
さすがにこれだけ汚れてたら撮影に影響が出るかも。いや、出る。
ということで持てる力をすべて投入してピッカピカにするべく、
↓まずはブロワーで外側のホコリを取り除きます。ブロワーは劣化しにくいシリコンゴム製でちょっと大きなものがおすすめ。
うーん、あんまりホコリは取り除けませんでした。付着してしまってるようです。
なのでレンズペンのブラシのほうでササッと掃いて残っている大きなホコリやカス汚れを取り除きます。
レンズ用のブラシなのでキズを付ける心配が少なく安心して使えます。
↓そしてサイバークリーンで微小なホコリを完全に取り除きます。
↓これでレンズのフチに付いていた汚れはほぼ綺麗になりました。これだけでもかなり印象が変わります。
※サイバークリーンはこすらず掃除できるので、例えば砂粒がジャリジャリ入り込んでるような状態でも安心して掃除できるのが良いところです。海や山での撮影が多い人にはサイバークリーンおすすめですよ。
砂丘のような細かい砂粒が舞うような環境で撮影する人ならクリーニングの時短効果が大きいと思います。
サイバークリーンは隙間に変形して入り込んで掃除するという性質上、デジカメ本体のボタンの隙間掃除にも便利です。
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レンズペンで掃除
↓さて、肝心のレンズ面はまだこの状態です。うへぇ。
汚れてます。汚れてますよ。
これをレンズペンの「カーボン粉末&セーム革チップ」側で拭き取っていきます。
レンズペンはちょっとした汚れだったらそのまま拭いても取れますが、頑固な汚れの場合は息をハァ~っと吹きかけて少し湿らせるとさらによく汚れが取れます。
と言っても掃除の様子を動画で撮影するのは難しいのでYouTubeからお力を借りて丸投げします。
↓ハクバ公式の説明動画。商品説明はこの動画を見ればバッチリ。
でもハクバの公式動画はちょっと指紋を付けた程度なのですぐに拭き取れてますが自分のは蓄積した汚れなのでこんなに簡単には取れません。
↓もうちょっと汚れたレンズをレンズペンで掃除する例としてはこちらの瀬戸さんの動画が参考になります。綺麗になる瞬間がめちゃくちゃわかりやすい。
自分の掃除したレンズは汚れがもっとひどいので瀬戸さんの作業内容を何回も繰り返してます。ただ、結構強くこすっても(目視で見た限りでは)一切キズが付かないのはすごい。
↓根気よく拭いて拭いて、10分くらいはかかったでしょうか。バッチリ掃除したレンズ面がこれ。
めっっっちゃ綺麗
Σ(゚Д゚)
ライトの反射や絞り羽根まで綺麗に見えます。
もう一度ビフォーアフター載せますね。
↓これがビフォーで
↓これがアフター
めっっっちゃ綺麗www
\(◎o◎)/!
レンズってもともとこんなに綺麗だったんだって感動するレベルで綺麗になります。
ついでに反対のマウント側も汚れがひどいのでレンズペンで掃除してみます。ちなみにこちらのレンズを後玉(あとだま)と呼ぶそうです。
↓ビフォー
↓アフター
こっちはごく小さな点状の汚れが残っちゃいました。レンズペンだけだとダメなのか湿式のクリーナーでもダメなのかはわかりません。
後玉の汚れはより影響が大きいらしいので写真にも影響が出るかもしれませんねぇ。
まとめ
今回はジャンク品のレンズなので実験としてすごい汚れてる状態からいきなりレンズペンを使ってみましたが予想以上に綺麗な状態にできました。
でも汚れがひどい場合は最初にウェットタイプのクリーニングティッシュで軽く拭くとか、シルボン紙に無水エタノールを付けて拭くとかしたほうが良かったと思います。
レンズペンだけでも目視で見る限りでは全くキズが付いている様子が無かったですが目に見えないキズが付いている可能性が無いとは言い切れないので。
普段のすぐ拭き取れる程度の汚れならレンズペン1本でも十分いけそうです。
一応スペアも売ってますけどレンズペンには最初からスペアチップが一つ付属しているのでそうそう買い換える機会も少なそうです。
ちなみにレンズペンにはチップの形状によっていろいろな種類があるので買い間違えないように気をつけてください。
↓5種類もあります。
普段デジカメをレンズむき出しで使うならレンズ用の曲面タイプのレンズペンを。MCプロテクターなどのレンズ保護フィルターを付けて使うならフィルター用の平面タイプのレンズペンを、というふうに自分に合ったほうを買います。
自分はMCプロテクター付ける派なのでこのブログ記事で写真に写っているレンズペンはフィルター用です(現行商品ではないので色は違いますが)。フィルター用の平面レンズペンでも標準レンズ程度の湾曲ならそんなに支障なく掃除できます。
もしマクロレンズほど湾曲が激しいレンズを持っているならレンズ用のレンズペンも持っておいたほうが良いかもしれませんね。
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ジャンク品のレンズがレンズペンだけで綺麗になるとかw
そんなもんはレアケースですよ?バカですか?
ステマの質も悪くなったもんですね