母が「auガラケー(3Gケータイ)をスマホにしようか」という話が1年くらい前?からあったんだけど、
スマホに変えたらどうなるかという具体的なことが分かってない部分が多かったので、
- 料金がどのくらい変わるのか
- auのままスマホにした場合
- 格安SIMでスマホにした場合
- auのままガラホ(4Gケータイ)にした場合
- スマホの使い勝手がどうなるのか
- スパムのリスク
とかいろいろ説明して、その上でスマホにしようか、ということになり、最終的に、
UQモバイルでiPhone SE(第2世代)を契約しました。
この記事は、相談される側の人にとって参考になるかもしれません。ちょっと細かい話が多いです。
↓ガラケーからスマホにするときに感じたポイント
- 自分と同じ機種(同じOS)にすると教えやすい。重要。
- 設定がわからない人は実店舗(UQスポット)もあり
- auの引き止めがしつこいのでセールスに弱い人は電話でMNP予約はおすすめしない(大手キャリアはどこも同じだと思う)
au(キャリア契約)にしなかった理由
まず、もともとauでガラケーを使ってるんだから、auでスマホを契約すれば全部丸投げできて、詳しくない人でもスマホにできます。
でもそれをしなかった理由など。
↓以下、au(キャリア契約)で「ガラケー → スマホ」にして継続するメリット
- 契約をショップに丸投げできる(詳しくなくても誰でもできる)
- キャリアメール(ezweb.ne.jp)がそのまま使える
やっぱり、何にもわからなくてもスマホにできるのがキャリア契約の最大の強みだと思います。
メールアドレスについては、他に乗り換えたらメアドが変わったことを連絡すれば済む話ですが、この面倒さも囲い込み(乗り換え防止)に一定の効果がありそう。
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でも、言うまでもなく、大手キャリアは料金が高いのが最大のデメリット。
ガラケーからスマホに機種変する人は、もともとガラケーの2000円~3,000円/月とかなので、auショップでは予算感を合わせるためにピタットプランがまず提案されます。
でも、ピタットプランでも1GBまでのデータ使用量で基本2980円となっていて、UQモバイルが3GBで基本1980円と比べると勝負になっていません。
家族割(3人)と2年縛りが前提の値段(1,980円)を強調してますが、実際は2,980円です。
しかもUQモバイルほど通信品質にこだわらなければOCNモバイル1GBで1,298円とか、イオンモバイル1GBで1408円とか、他にも選択肢があります。
価格的には大手キャリアにする意味はありません。
※キャリアが料金プランに掲載している、一番目立つ数字は各種割引を利用した価格なので、非常に比較しにくくなっています。画面をスクロールして本来の価格を確認しましょう。
auにMNP転出の電話をしたときの引き止め
で、auから他の携帯電話会社に乗り換える場合は、いまの電話番号をそのまま使うために「MNP予約番号」というものを発行するんですが、
- 電話
- Web(ezweb)
- Web(My au)
- auショップ
の4種類の方法があります。
で、ちょっと検索したら電話でもそんなに面倒にはならない感じだったので、auのMNP予約の窓口(0077‐75470)に電話。
そしたらauを継続利用するための提案が非常にしつこく、予約番号を発行するまでにかなりのストレスでした。
まぁ発行するだけだから大丈夫だろうと思って、本人が電話しないといけないし、母に電話をお願いしてひとりで電話してもらい、後で聞いたんですが、auを継続利用するための提案として、
- ①iPhone SE(64GB)本体が無料(9月30日まで)
- ②「ケータイ→au スマホ割プラス」を適用して、ピタットプラン(1GBまで)が1年目2,000円引きで1,628円/月、2年目以降永年1,000円引きで2,728円/月
が提示されて揺らいでしまい、その日(9月30日)はMNP予約番号発行せず。
①のiPhone SE無料はかなりインパクトがありますが、②は1GBまでの料金で照らし合わせると安くありません。
で、揺らいで舞い上がっている状態で契約するのは、見落とし&電話の伝達不足のリスクがあったのでスルー。
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※改めて検索してみると、ガラケーからスマホへの変更だと「①iPhone SE 64GBが無料」になるのは普通にあるみたいで、そんなに特別感のある提案ではありませんでした。
参考:【一括0円】【iPhoneSE64GB】3GガラケーからMNPで|カメラのキタムラ厚木・林店の店舗ページ|デジカメ・写真・年賀状印刷の事ならおまかせください!
参考:【2020/7】iPhone SE(第2世代)が一括0円/他社3GからのMNP,FOMAからの契約変更/ヤマダ ドコモ | SIMCOMOOGLE
参考:14日 auショップ案件! 3GガラケーからのMNPでiPhoneSE 第2世代 64GBが一括0円! | リーマンのMNP道場
また、基本的に携帯電話会社にとってMNP転出はなんとしてでも避けたい流出なので、個別に引き止め案を提示する可能性もあります。
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で、10月1日にやっぱりMNP予約番号を発行するため、今度は自分も同席して話をしていくと、iPhone SE 64GB本体が無料になる案内をされたので、前日の9月30日までと言っていたのは嘘ということがわかり、あぁやっぱりなと。
※単に顧客を引き止めるために期間限定感を出しているので、「◯◯日まで」という誘惑に乗ってはいけません。
実際、うちの母は今日までという限定された状態で正常な判断能力を失い、午後6時の電話を待っている状態でした。
切羽詰まっている状態での契約話は非常に危険です。押しに弱い人は十分に気をつけてください。
というか本当に押しに弱い人は気をつけても無駄なので、まず最初に人に話しましょう。
ひとりで契約してしまうと、とても面倒になります。
それよりも本来の要件はMNP予約番号の発行なので、再度お願いをしていきます。
しかし、MNP予約番号の発行はしてくれず、「2020年10月1日からauとUQモバイルが統合したので、電話でUQモバイルの契約までできる」とのことで、電話でのUQモバイル契約をおすすめされました。
が、もう電話で言った言わないが信用できなくなっていたのでお断り。
9月30日の電話では、ガラケーの解約月は「日割りで計算される」とのこと。
しかし10月1日の電話では「月割りにしかできない」とのこと。
なので、無料通話を使い切るつもりで電話をかけていたら、
後日請求書を見ると日割りで計算されていて、つまり無料通話の値引きも日割りされて少なくなっていたので、通話料を余分に支払うことになってしまいました。
これ、公式のauサポートが間違っていたらユーザーはどうしようもありません。
電話での「できる・できない」「言った・言わない」、そしてそれらの正解を確かめるのが大手3キャリアでは非常に難しいため、疲れます。
結局、10月1日の電話では、MNP予約番号を発行するまでに30分かかりました。
しかも提案を聞いた上で「MNP予約番号を発行してください」と5回くらい念を押して言いましたが、なかなかYesはもらえません。
最後のほうは、「auで契約した後でUQモバイルに乗り換え」を提案されました。(auを1年だったか2年だったか、期間はどう提案されたか忘れたけど)
「iPhoneが無料ですよ?」と、auのほうがお得だということを強調されましたが、その上で「MNP予約番号を発行してください」とお願いすること2往復。
そんなやり取りも平気という人は電話でもかまいませんが、相手はこういう駆け引きに慣れていて、押しに弱い人への提案方法を熟知している感じがひしひしと伝わってきたので、
苦手な人は電話でのMNP予約番号の発行はおすすめしません。
自分はむしろ「どんな話の進め方をするんだろう」とか聞きたいこともあるので平気だけど、普通は気分が悪くなると思うので、やっぱり電話はおすすめできません。
この仕組みはほんとにクソくらえとしか言いようがない。
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となると他にMNP予約番号を発行する方法としては以下があります。
- Web(ezweb)
- Web(My au)
- 実店舗のauショップ
しかしGoogleで「au MNP予約番号」と検索すると、au公式の「スマートフォン・携帯電話の解約・他社へのMNP転出をご検討中のお客さまへ」が1位にヒットするにも関わらず、MNP予約番号の発行方法は案内されていません。
とにかくauとしてはMNP転出してほしくないので、MNP予約番号にたどり着きにくい仕組みになっています。クソ。
結局、「au MNP予約番号」で検索すると、格安SIMを扱っているアフィリエイトサイトにたどり着きます。(格安SIMに契約してもらいたい=MNPしてもらいたい立場のサイトです)
※ezwebやMy auの手順を具体的に書くと、メニューが変わったときの更新が手間なので、MNPする人は自分で検索してください。
自分でできるなら当然、WEBでの発行がおすすめです。
店頭のauショップだと相談の予約を取らないと話ができなかったり、どのような提案で邪魔が入るのかわからないので、おすすめできるか何ともいえません。
大手キャリアから脱出しにくい仕組みが張り巡らされていて、ため息が出ますね。
UQモバイルにした理由
ドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアを除外して、格安SIMから何を選ぶか。
「UQモバイル」と「ワイモバイル」の通品品質がダントツで、UQモバイルのほうがさらに優秀なので、UQモバイルを選びます。
ワイモバイルのほうが実店舗展開が多くてシェアが多いですが、ほぼ同じ料金でUQモバイルのほうが使い勝手が上です。
↓代表的な安い「プランS」の比較。
UQ | ワイモバ | |
低速時の速度 | 300Kbps | 300Kbps(※) |
低速に任意切替 | ◯ | × |
繰越 | ◯ | × |
通話オプション | 選択可能 | 強制付属 |
※ワイモバイルは2020年10月14日から低速時の速度をUQと同じ300Kbpsに改定すると発表。
UQモバイルとワイモバイル以外は、どこもお昼の時間帯の不安定さが似たりよったり(もしくは今後遅くなる可能性あり)なので、選択肢に入れてません。
とはいえ、初スマホの親にとっては完全にオーバースペックの通信品質なので、ここまで必要だから契約したわけでもありません。
※ただ、「LINEで何枚も写真が送られてくる」ということが発生したので、3GBのほうが安心といえば安心です。
iPhone SEが安かった
別にそこまで高性能を求めてるわけでもなかったんですが、公式オンラインショップでSIMとセットだと、iPhone SE 64GBの新品が35,640円(税込)でコスパが良かったので選びました。
もし在庫があるならiPhone 7や8でもよかったんですけどね。Webも実店舗(UQスポット)も、iPhone SEしか在庫がありませんでした。
(UQスポットでiPhone 8はリニューアル品?が取り寄せ可能だけど納期不明。値段も29,260円でお得感は薄かった)
ちなみにApple公式のSIMフリー版は、iPhone SE 64GBが49,280円です。(13,640円高い)
厳密には、UQモバイルで契約した端末は「UQモバイル版iPhone SE」なので、今後の乗り換え・譲渡・リセール価格を考えるとSIMフリー版のほうが優秀ですが、たぶん2年以上使い倒すのでリセール価格は重視せず、UQモバイル版を選びます。
※参考までに、現時点で発売日が4年前のiPhone 7(128GB)でも、UQモバイル版の買取価格は5,000円~1万円前後なので、4年後にiPhone SEを手放すとしても、そのくらいは返ってくると想定。
iPhoneのほうが教えやすい
これが最重要と言っても過言ではないポイント。
同じ機種(同じOS)を選べば、使い方がわからないときに教えるのが簡単です。
- 文字入力のやり方、カーソル移動、絵文字
- 写真フォルダの操作方法
- メールの操作方法
こんな根本的な操作方法はもちろん、「◯◯したい」というとき、おすすめのアプリも知っていればすぐに教えることができます。
特に、まったく同じ機種じゃなくても、「iPhoneならiPhone」「AndroidならAndroid」というふうに、OSを同じにしておくことが重要です。
もし「自分がiPhone、親がAndroidスマホ」みたいに、違うOSを買ってしまうと、使い方がわからないときに、いちいち探り探り教えないといけないので非常に面倒になります。
なので、今回スマホを選ぶステップとしては、
- 最初からほぼiPhoneを選ぶことは確定
- セット売りが安かったのがUQモバイル
という感じ。
ついでに充電ケーブルなどのアクセサリも使い回しできて経済的。
UQスポット(実店舗)
Webでの注文もできますが、UQモバイルの実店舗「UQスポット」に行く機会があったので行ってみました。
参考:販売店舗一覧
※店舗一覧の「UQ スポット」と「UQ mobile取扱店」は別です。
「取扱店」は電器屋の一角にあるようなやつ。
「スポット」はかなり少なめ。
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Web注文だと「身分証明書の画像アップロード」「あらかじめメールアドレスが必要」「開通前にWi-Fi環境が必要」とか、慣れてない人にとってハードルが高いので、実店舗で契約できるUQスポットが近くにある人はありだと思います。
MNP予約番号だけ事前に発行していれば、手軽に契約できそうです。(もしくはその場でMNP予約の操作方法を教えてもらう)
ただし、たぶん実店舗(UQスポット)のほうが値段が高いと思います。
今回検討しているiPhone SE 64GBは、(いずれも税込)
- Webだと35,640円
- UQスポットだと41,140円
で、UQスポットのほうが5,500円高くなっていました。
それでもWeb注文は難しいから自分には無理だと思う人なら、UQスポットでの購入はありだと思います。
とくに今までキャリア契約していてどう手続きすればいいのか分からない人なら、5,500円はサポート代と考えれば妥当な金額でしょう。
このあと書く、Web注文した場合の手順は難しいと感じる人は多いと思います。
UQモバイルWebで注文するときの注意点
UQモバイル公式オンラインショップから注文するときの注意点とか。
こうしてまとめてみると、意外と手順が多いですね。
- 事前にMNP予約番号が必要
- MNP予約番号の有効期限が短い
- 身分証明書の画像アップロード
- メールアドレスを用意する
- プロファイルのインストール(Wi-Fi環境が必要)
とくに、UQモバイル開通前にWi-Fiによるインターネット環境が必要なのは意外な盲点なので、要チェックです。
事前にMNP予約番号が必要
注文フォームではMNP予約番号を入力するので、事前に発行しておかないと、Web注文できません。
大手キャリアでは(前半で書いたとおり)なるべくMNP転出されたくないので、直接話すとMNP予約番号をすんなり発行できないし、Webは自分で操作しないといけず、その操作に対してのサポートもありません。
自力で解決するか友人を頼るしかないので、意外とこのハードルはかなり高いかもしれません。
MNP予約番号の有効期限が短い
これまぎらわしいんですが、「MNP予約番号の有効期限」と「Web注文の期限」が違います。
※MNP予約番号の有効期限は予約当日を含めて15日間です。
※弊社オンラインショップでお申し込みの場合、MNP予約番号の取得日から2日以内にお申し込みください。
番号自体の期限は15日間あるのに、Web注文の場合だけ、2日以内というキツめの期限になっています。(UQモバイル以外でも、Web注文だと同じような感じ)
なので、Web注文する場合は、注文直前にMNP予約番号を発行するつもりで。
身分証明書の画像アップロード
注文がひと通り終わった後に、本人確認のために身分証明書の写真をアップロードするんですが、
- スマホで身分証明書を撮影
- 写真をアップロード
この操作ができれば一応可能です。
でも人によってはWebの注文画面からいったんカメラに切り替えて、またWebに戻ってくるというのができないかもしれないので、まぁ事前に免許証の表・裏を撮影するとかやっておくと楽かも。
↓利用できる身分証明書の一覧。
参考:お申し込みに必要なもの一覧|UQ mobile【公式】
メールアドレスを事前に用意する
UQモバイルで注文した内容などを受け取るメールアドレスが必要になりますが、もともと使っている大手キャリアのメールアドレスは、解約と同時に使えなくなるので使ってはいけません。
なので、パソコンで利用しているメールアドレスなどを使ったほうがいいですが、もしかしたら今まで携帯キャリアメールしか使ってない場合もあるかもしれません。
そしたら、新しくGmailの作成(つまりGoogleアカウントの作成)をするようなことになるので、これは結構ハードルが高くなります。
今後も使い続けるメールアドレスとしては、キャリアメールよりもGメールのほうが使い勝手がいいので、ひとつ持っていれば何かと便利なんですけどね。
↓お次はスマホ到着後。基本的には同封されている説明書に従います。もしくはUQモバイル公式ヘルプにもあるので、適宜リンクを貼っています。
iPhone到着後の初期設定
iPhoneが到着したあとの回線切替とか、ハード的な設定いろいろ。
SIMカードの挿入
iPhone SEと一緒に届いたSIMカードを挿入します。
SIMカードは本来、大きいほうから「通常」「micro」「nano」の3種類のサイズがありますが、「マルチSIM」というカードが届くので、必要な大きさをパキッと抜きます。
引用:SIMカード(VoLTE用)│格安スマホ/SIMはUQ mobile(モバイル)|【公式】UQコミュニケーションズ
やり方は「iPhone SIMカード 挿入」とかでGoogle検索すればいくらでも見つかります。
参考:iPhoneにSIMカードを挿入する|はじめて使うときの設定|QTモバイルサポート|QTmobile(QTモバイル)公式サイト
iPhone SEの場合は「nano」で、一番小さいサイズまで切り取るので、紛失しないように注意が必要です。
回線切替
my UQ mobileから「回線切替」を実行することによって、電話番号がスマホに移行します。
説明書には「30分ほどでご利用できるようになります」とのこと。
Webから「実行する」をポチッとするんだけど、9:30~20:30の間しか受け付けていないので、翌日になる場合もあります。
まぁ回線切替を実行しない限りはガラケーが使えるので、特に不都合はありません。
切替実行してからタイムラグもそんなにないので、「電話が使えない!」とか、困ることはないと思います。
プロファイルのインストール
スマホが到着したら、UQモバイルの回線を使えるようにするため、プロファイルのインストールというものをします。
- はじめに:プロファイルのインストールはインターネット経由でおこないます。Wi-Fiなどに接続してからおこなってください
- STEP1 ご利用される製品(端末)から、ブラウザ(safari)で以下のURLにアクセスしてください。
- STEP2 以下のPDFをご確認の上、プロファイルをインストールしてください。
この中で意外と盲点なのが、開通前にWi-Fiなどのインターネット接続が必要なことです。
たとえば、以下のような、
- 固定回線のインターネット契約
- モバイルルーター(ポケットWi-Fi、WiMAXなど)
- テザリングできる家族のスマホ
どれも無さそう、もしくは言ってる意味がわからないという人は厳しいかもしれません。
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ここまで書いてあらためて思いますが、やっぱりわかる人が代わりに作業しないと、Webでの注文は難しいかも、という感じ。
自分はわからない、周りにもわかる人がいないという人にWeb注文はおすすめできません。
なので、個人的には「詳しくないけどUQモバイルにしたい」という人は、ちょっと余分にお金を払うことになってもUQスポットに行って相談するのもありだと思います。
ただ、UQスポットの店舗数がまだまだ少ないみたいなので、すべての人が満足できる環境は手に入りにくいですね。
アプリとか設定した内容
スマホに慣れていない親が使うにあたって、iPhoneにどんな設定やアプリを入れたか書いていきます。
1Password Families
パスワード管理ソフトとして愛用していた1Passwordを、1Password Familiesアカウントに切り替え、親のアカウントを作成しました。
何かしらアカウントを作るのは確実なので、そのまま個人の裁量に任せていたら、絶対にセキュリティが弱くなります。
- 簡単なパスワード
- 同じパスワードの使いまわし
- あまり使わないパスワードを忘れる
- メモ帳アプリにパスワードを書く
- ノートにパスワードを書いて紛失
これらのリスクを無くしておくと、数年後に「パスワードが思い出せない!」みたいなしょうもないやり取りをしなくてすみます。
あと、指紋認証でWebサイトのパスワードが入力できるので、セキュリティと手間の少なさが理想的。
それにどっちみちアカウントを作る作業を任されるので、1Passwordが使えるほうがめちゃくちゃ楽になります。
1Password Familiesで共有フォルダが使えたら、遠隔地にいても、自分のアカウントから家族アカウントのログイン情報を作ることができます。
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ちなみにiPhoneだけでパスワード管理するなら、標準機能の「iCloudキーチェーン」でも指紋認証が使えて十分なセキュリティです。
今回は自分が1Passwordを愛用していて、一括管理に都合が良かったので1Password Familiesにしました。
Gmail公式アプリ
iPhone特有の不便な点として、iPhone標準のメールアプリだと、Gメールの受信が15分ごと(フェッチ通知)しかできません。
なので、Gメール公式のアプリをインストールします。
この公式アプリをわざわざ入れることによって、リアルタイム受信(プッシュ通知)が可能です。
今のところメールはGメールしか使わないので、このアプリだけ使ってもらう予定。
ただ、アドレス帳からメアドをタップしてメールを新規作成すると標準のメールアプリが開いてしまうので、新規作成のときだけは標準メールも使うことになります。
「Gメール公式アプリ」と「iPhone標準のメールアプリ」両方で受信すると通知が2回来てしまうので、標準のメールアプリは通知をすべてオフにして、メールを確認するのはGメール公式アプリのほうにしておきました。
「2個のアプリを使い分け」するのはなかなかハードルが高く、データの置き場所などの概念を理解してもらうのはやめたほうがいいでしょうね。
また、主婦の間では、スマホでメールの確認もできない人が何人か実際にいました。
「ガラケーからメール送信 → スマホでメール見れない」という流れで支障が出ているので、今後3G通信網が終わって、全員スマホ or ガラホになったら、メールは使われなくなってこの問題は解決するでしょう。
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ちなみにUQモバイルは一応キャリアメールアドレス(uqmobile.jp)があるけど、このためだけに200円/月かかります。
Gメールのドメインが使えないサービスで、どうしてもキャリアドメインが必要だったら検討しますが、いまどきGメールを弾くほうがどうかしてるので、たぶんそんなことはないだろうと思いたい。
キャリアメールには以下のデメリットがあります。
- キャリアを変更するとメールデータが消える
- 保存件数などの性能が低い
↓キャリアごとの仕様
このため、たとえば購入したものや契約関連のデータを探したいとき、機種変したらすべて削除されるので探せないのはもちろん、メールを多めに受信する人も、数年前のできごとを検索できなくなる場合があります。
Gメールだと大量の保存容量15GB以内で、何万件でも保存できて、検索スピードも非常に速いので、困ることがありません。
自分はGメールの受信件数が11万件を超えていますが、どんなに昔のデータでも、約1秒で検索結果が表示されます。
そんな感じなので、一生使うことを考えると、Gメールになります。
アドレス帳をGoogle連絡先にインポート
ガラケーのアドレス帳は、Gメールの「連絡先」にインポートしました。
- ガラケーのバックアップ機能でアドレス帳をMicro SDカードに保存
- カードリーダーで読み込んで、パソコン上でSDカードの中身を開く
- パソコンでGメールの連絡先を開き、「インポート」でアドレス帳を読み込む
これだけでほとんど移行できます。SDカードの読み込みや、パソコン上でファイルの場所がわかる人なら可能。
↓以下の記事を見ながらやりました。
参考:ガラケー連絡先をGmailに移行する – にゃーくんのレビュー
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ただ、ふりがなが入っていないデータに手入力するなど、もともとのデータ不足による作業はする必要があるかもしれません。
ふりがなが無かったら漢字のものがすべて「#」になるので、できれば入力したほうがいいと思います。
LINE設定
みんな入れるであろうLINE。
どうやら現(2020年10月)時点では、「大手3キャリアとLINEモバイル」以外のSIMではLINEの機能に一部制限があるらしく、
年齢認証ができない=ID検索ができない
そうです。(というか電話番号検索もできませんでした)
参考:UQモバイルでLINEはできる!ID検索は出来ないが、代替案をご紹介!
そのため、友達追加するとき、検索以外の方法が必要になるそうです。(以下のいずれか)
- SMSやメールで招待を送信
- 直接会ってQRコードの読み取り
(事前に工夫すれば年齢確認もできるらしいけど、自分は後から知ったので手遅れ)
まぁ電話番号かメールアドレスがわかっていれば招待することはできるので、特に支障はありませんでした。
LINEのアカウントを作成すると、次々と「LINE始めたんだね、よろしくね」というメッセージが届いたので、相手側にはすぐに伝わるようです。
ついでに、「タイムライン」と「グループ」の意味と使い方を教えて、特に理由がなければ使わないようにして、基本は「トーク」を使うように教えました。
楽天でんわ
「LINEが使えないガラケーなど」や「固定電話」へかけるときに、安くするために楽天でんわを利用します。
楽天でんわ公式サイトから利用登録が必要で、支払い方法がクレジットカードと一部デビットカードのみという制限はありますが、このアプリを使うと、通話料金を半額(30秒20円→30秒10円)で利用できます。
050のIP電話サービスでも安くなるサービスはいくつかありますが、楽天でんわは「インターネット回線」ではなく「電話回線」を利用するので、
- 電話番号そのまま
- 相手の着信履歴には普通の電話をかけたように表示される
- IP電話よりは品質がマシ
というメリットがあります。
楽天でんわアプリ上で着信履歴を見れないという致命的な使い勝手の悪さはありますが、これはiOSの仕様のため回避できず、電話代を半額にするために我慢するしかないようです。
280blocker(広告ブロック)
Safariでネット閲覧するときの広告ブロッカー。
紛らわしい位置の広告を間違えてタップしてしまい、元のページのコンテンツと勘違いして進んでしまうことがあるので、有料ですが入れました。
具体的には「~はこちら」みたいな広告で、アプリを操作する手順と間違えて進んでいました。
しかもジャンプした先の広告ページをもともとの画面だと思っていたので、危機感が薄くて指示通りにタップしてしまう可能性があります。
Quicka
検索ランチャーアプリ。
漢字クイズの補助として検索したいときがあるみたいなので、検索の入り口として。
普通にGoogle検索したいとき、Safariなどのウェブブラウザを起動すると、前回の画面が出てきてしまうので難しいし、URL欄をタップして検索キーワード入力も、たぶん厳しい。
どのみちGoogleアプリ入れるくらいなら、もっと幅広く便利なQuickaのほうが良いだろうということで入れました。
URLの中にパラメータを設定して、Webサイトの検索結果にダイレクトに飛べるようにできるので、目的別にいくつか作成。
あと普通に調べ物用に郵便番号検索くんやWikipediaの検索結果も設定。
天気アプリ
買い物に出かけるときにチェックするので、天気系のアプリをひと通り。
↓基本的な天気予報。1時間ごとの降水確率。ヤフーアカウントを作ったら雨雲のデータが15時間先まで見れる。
↓本降りの雨の30分前くらいにアバウトに知らせてくれる。
↓防災情報全般。緊急自信速報や河川の氾濫情報など。
長電話用のヘッドセット
長電話用のヘッドセットをあげました。
家事をしながら話せるので、いいね!とのこと。
電話用くらいならどれを使っても同じようなもんですが、例によって商品名の長い怪しい商品が多いので、プラントロニクスのワイヤレスヘッドセットが無難なところ。値段もそこそこしますが……。
操作方法を教えたものなど
なんせスマホを触るのが初めてなので、基本的な操作方法をいろいろ教えました。
- 電源オンオフ
- ロック・ロック解除(パスコード・指紋認証)
- 音量調節
- マナーモード
- 文字入力(ガラケー打ち)
- 音声入力
- メールの受信・閲覧・返信
- アドレス帳の検索・メール新規作成
- カメラ撮影・動画撮影
- 写真の閲覧・ズーム・削除
- Googleフォトの起動(自動でバックアップ)
- Googleフォト共有アルバムの閲覧
- iPhone画面のスクショ
- UQモバイルの通信量の残り・今月の通話料確認
- LEDライト点灯
- タイマー
- 電卓
- Googleマップの検索・ナビ・拡大縮小
- 天気アプリ
スマホ未経験だからこその不慣れがあって、最初はとくに教えるのに時間がかかります。
↓よくあったのはこんなのとか。
- タップする強さ・長さ・滑り・位置ズレで誤作動
- いま操作しているのが何のアプリなのかわからない
- 別のアプリに飛んだのか、アプリの中で階層が進んだのかわからない
回線切替・LINE登録をすると、連絡が入って中断する可能性があるため、操作方法をじっくり教えたいなら、回線切替する前にやるのもひとつの方法です。
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購入から2ヶ月くらいたつと、ほとんど教えることは無くなりました。
まとめ
もういちど箇条書きしますが、親がガラケーからスマホにするなら以下のことが重要だと思いました。
- 自分と同じ機種(同じOS)にすると教えやすい
- 設定がわからない人は実店舗(UQスポット)もあり
- auの引き止め策がしつこいのでセールスに弱い人は電話でMNP予約はおすすめしない
価格最優先にして安いAndroidスマホにしたり、わからないのにWeb注文をすると、いつまでたってもサポートが終わらない可能性があるので、「自分の知識」「自分の使っている機種」「親のデジタル慣れ」の度合いによって良い方法をよく考えるのが大事だと思います。
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