ラミーボールペン「スイフト」を互換替芯で改造|サラサ・エナージェルなど5種類

ラミーSwift 互換芯

LAMY(ラミー)のボールペンSwift(スイフト)を安く手に入れる機会があったので、見た目もかっこいいし買ってみた。

ただ、どうも純正リフィル(替芯)LM66BKの調子があんまり良くない(書き始めがかすれる)。

Amazonでレビューを見ても当たり外れがありそうな感じ。

LM66BKは500~600円と結構高く、買い直してハズレだったらちょっと凹むので、この機会に互換性がある替芯をいろいろ試してみました。

ラミースイフトのボディはかっこいいので、書き味に満足できたらお気に入りの1本になると思うんですよね。

互換替芯は、エナージェル、Gノック、ジュースアップ、オート C305、ユニボールUBR-300などを試してます。

この中で最初に試すなら、無加工で使えて書き心地も良いジュースアップがおすすめだと思います。

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ラミー スイフト パラジュームコートL330

今回、互換芯を試すボールペンの本体は「LAMY ローラーボールSwift」のパラジュームコート「L330」。

先端の形状がかっこいい。

LAMY Swift

ラミースイフトは、ノックするとクリップが収納されるのが大きな特徴の一つとなってます。

↓これがノックしてない状態で、

↓ノックすると、筆記時にクリップが邪魔にならないように収納されます。(クリップが収納されても、一応黒い突起部分が転がり防止になります)

ラミー純正替芯 LM66BK

LAMYの純正替芯LM66BKはだいたい以下のような特徴を持っています。

  • インクフローが多め
  • エナージェルやサラサと比べたら多少粘度が高い
  • ペン先の太さは0.7mm相当に感じる

書き味は滑らかで黒がくっきりハッキリ出てくれます。

ただし、どうも替芯の品質にはバラつきがあるようで、自分が使っているものは書き始めにカスレやダマができやすく、インクフローが安定しません。

書いていくうちにそこそこ安定してきて書き心地も良くなりましたが、安定するまでの間は正直ストレスが溜まります。また、そのまま治らない可能性もあります。

それでいて価格は高め。これはちょっとコスパ悪めな印象。

Amazonのレビューを見ると「途中で出なくなった」「かすれる」「裏抜けしやすい」という意見があるので、もともと癖がある替芯のようです。

ということで当たりを引くまで純正替芯を買い続けるのもしんどいので、互換性のある替芯を探してみることにしました。

ラミースイフトに互換性を試した替芯

↓以下が今回試した替芯。

それぞれの材質やサイズを比べると以下のようになっていて、LAMYは一回り大きいようです。この違いがガタつきなどに影響するか気になるところですね。

種類 型番 加工 材質 先端径 軸経
LAMY LM66BK(純正) 金属 2.6 6.8
エナージェル XLRN5 難しい プラ 2.3 6.1
サラサ B-RJF5-BK 難しい プラ 2.3 6.1
Gノック LG2RF8FB 簡単 プラ 2.5 6.0
ジュースアップ LP3RF12S5-B 無加工 プラ 2.5 6.0
オート C-305 簡単 金属 2.3 6.2
ユニボール UBR-300 簡単 金属 2.3 6.2

ラミー純正 LM66BK

まずは互換芯の前に、純正替芯LM66BKの使い勝手について書いておきます。

  • 金属軸
  • 先端経 2.6mm
  • 軸経 6.8mm

先端経・軸経ともに大きめで、日本のメーカーのリフィルには同じ規格のものがあるのかどうかよくわかりません。

インクフローは多めで濃いけど、書き始めでかすれることがあり、ジェットストリームやエナージェルなどインクフローが安定しているボールペンに慣れている人にとってはストレスになりそうです。

LM66BKは粘度が高くヌメっとした感触。キッチリ丁寧に文字を書いていくなら気にならないと思うけど、殴り書きでペンを走らせる人はスラスラ感が物足りないかも。逆にジェットストリームは滑りすぎてイヤって人なら相性が良さそう。

ーーー

さて、いよいよ次から互換芯の検証です。

エナージェル・サラサ替芯

  • プラスチック軸
  • 先端経 2.3mm
  • 軸経 6.1mm
  • 加工は難しい(後ろを1mm削る)

※エナージェル・サラサどちらもJIS規格形式記号Kという分類なので、サイズは同じ。

単色ボールペンの互換芯として人気があるエナージェルやサラサのリフィルですが、そのままではLAMYの純正リフィルとは互換性はありません。

※替芯の画像だけだとイメージが湧きにくいかもしれないのでボディも一緒に載せていきます。

↓エナージェルはこんなやつ。

↓サラサ

エナージェルやサラサの替芯は、LAMY純正よりも1mmほど長いため、後ろ側を切断しないといけません。

エナージェルのほうがラミーよりも1mmほど長い

実際にハサミ・カッター・ホビーノコなどでエナージェルやサラサの替芯を切断してみましたが、うまく切れずに微調整が大変。

しかもコンマ数ミリ違うだけでもノックができなくなるほど調整がシビアでした。

書き心地はどちらも定評があるので、どうしても使いたいなら頑張って切断加工してみてください。自分は切断がコンマ数ミリ足りず、ノックができない状態になり心が折れました(笑)

いっそのこと、余裕を持って切断してから詰め物で調整したほうが楽かもしれません。

ホームセンターで売ってるこういうセットの中のワッシャーを使うと、高さを調節することができます。

パイロット G2・Gノック用替芯

  • プラスチック軸
  • 先端経 2.5mm
  • 軸経 6.0mm
  • 加工は簡単(後ろのキャップを外すだけ)
パイロットコーポレーション

今回比較した替芯の中では最も簡単な加工で互換性があります。値段も安い。ただし書き心地がイマイチ。

後ろ側にあるキャップを爪で引っ掛けてキュポンと外すだけでLAMY純正リフィルとほぼ同じ長さになります。

ただし肝心の書き心地ですが、0.5mm芯はゲルインキにしてはかなり細く、大きく速く書くとかなりカリカリします。普通の速さで書くぶんには書き心地は及第点。

0.7mm芯だと滑らかに書けますが、軽い筆圧や素早く書いた時にカスレやダマができやすかったので、替芯としての基本性能が一歩劣っているように感じます。

また、デジタルノギスで測ったところ、軸経は6.00mmと細く(ラミー純正は6.8mm)、また、全長がわずかに短いため、筆記時のグラつきが気になります。

まとめると、書き心地がイマイチなのでわざわざLAMY純正リフィルと入れ替えるほど魅力を感じません。価格がかなり安いというメリットはありますが、すでにLAMYのボディを買うような人がこだわるところでもないような気もします。

値段が安いし加工も簡単なのでダメ元で試してみるのは良いかもしれませんね。

ーーー

※この後追記した「パイロットのジュースアップ」が上位互換のような存在なのでおすすめ。

パイロット ジュースアップ

  • プラスチック軸
  • 先端経 2.5mm
  • 軸経 6.0mm
  • 無加工

※2019/08/26追記

先ほどのG2替芯と太さがほとんど同じで、無加工・書き心地の点で上位互換のような替芯です。

※最初に記事を書いた時点では発売されておらず、文具ラボ カルネさんからリンクされて初めて気づきました。

↓発売時期は以下の通り、0.5mmが後になって登場しました。

自分は0.4mmと0.5mmを試してみたところ、どちらもカスレは起きにくく、インクフローは十分。

0.5mmは書き始めのダマが少し発生しますが、そんなに気にならない。ビクーニャと比べたら全然マシ。

インク性能はエナージェルのほうが良いと感じますが、無加工で使えるメリットが大きいので、ジュースアップのほうが気軽に使えます。

少し気になったのは、スイフトで斜めに倒し気味に筆記した時にガタつきを感じることですが、以下のようにメンディングテープを巻いたら筆記感が良くなりました。どうしても気になる人はやってみてください。


※セロテープは経年劣化でベタつくので、使わないほうが良いです。

以上、最もお手軽・筆記感はそこそこ良い・値段も高くない、ということで、まず試してみるのにジュースアップおすすめです。

オート水性ボールペン替芯C-305

  • 金属軸
  • 先端経 2.3mm
  • 軸経 6.2mm
  • 加工は簡単(後ろのキャップを外すだけ)

水性ボールペンとして人気の高いオートのリバティ

このボールペンの中に入っているオート社の金属製替芯C-305です。

これも後ろ側のキャップを外すだけで全長がラミー純正と同じになります。ただしキャップは固くて、ラジオペンチで掴んで慎重に回しながら外しました。

ラジオペンチであまり強く握りすぎると、滑ってキャップを傷つけてしまうので、リフィルのほうを回して徐々に外したほうが失敗が少なくなると思います。

外したらリフィルの中身がむき出しになるので、プリットひっつき虫のようなネリケシ状のものを詰めて乾燥対策しました。

オート替芯C-305は水性ボールペンらしくインクフロー多め。水性にしてはすべり過ぎないので落ち着いて文字を書く人におすすめです。

ユニボール水性ボールペン替芯UBR-300

  • 金属軸
  • 先端経 2.3mm
  • 軸経 6.2mm
  • 加工は簡単(後ろのキャップを外すだけ)

ユニボール替芯UBR-300はオート替芯C-305とほとんど形が同じ金属製の替芯です。

このUBR-300も、オートC-305と同様、後ろ側のキャップを外すとラミーと互換性があります。

今回比較したリフィルの中では最も書き心地が良かったです。

オートより滑らか、かすれない、ダマにならない、筆記幅が一定、斜めに寝かして書いても滑らか、スイフトに入れた時の安定感が最も良い。という感じ。書き心地はエナージェルに近いと思います。

※追記:生産終了したのか、入手しにくくなったようです。オートC-305よりも書き心地が良かったと思うので残念。

ラミー対応のリフィルアダプター

今回比較しているLAMYのリフィルLM66に対応したものが無いですが4C芯(多色ボールペンなどに使われる小さい金属芯)を組み合わせて使えるリフィルアダプターというものもあるらしいです。

※スイフト対応ではありません。間違えて買わないように気をつけてください。あくまでリフィルアダプターの参考情報です。

↓こちらは検索結果のリンクです。新しく対応アダプターが発売されたら見つかる可能性はあります。

LAMYリフィルアダプターを検索

SafariやアルスターなどのLAMYボールペンに互換芯を使いたい時に検討してみたらどうでしょう。4C芯は値段が高くて消費が速いのでランニングコストは高くなりますけどね。

まとめ

以上、LAMYスイフトに他の替芯を使うとしたら、

  • 無加工・値段が安い「パイロット ジュースアップ」
  • 加工が簡単で書き心地が良い「オートC-305」「ユニボールUBR-300」

あたりがおすすめかなと思います。

とりあえず最初はジュースアップを試してみれば良いでしょう。

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その他文房具カスタマイズネタ

↓鉛筆ホルダーにボールペンのリフィルを装着
関連:トンボ鉛筆水性ボールペンZOOM505の替芯と鉛筆ホルダーを合体

↓ボールペンのボディと替芯のベストな組み合わせを考察
関連:書きやすいボールペン考察|サラサSEにエナージェルの替芯で決着

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制作物:「ノイズレスサーチ

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『ラミーボールペン「スイフト」を互換替芯で改造|サラサ・エナージェルなど5種類』へのコメント

  1. […] 検索してみたところ、いろいろ改造している方を発見しました。 ラミーボールペン「スイフト」を互換替芯で改造|サラサ・エナージェルなど5種類 この方が試された替え芯はこちら。 […]

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