キーボードの掃除めんどくさい。
おっしゃるとおり。
「キーボード 掃除」でGoogleやYouTubeを検索しても、キートップを丸洗いする方法ばかりですが、ほとんどの場合、
分解・水洗いまで掃除する必要ありません。
大切なのは初期汚れをササッと掃除すること。
このページでは、「初期汚れを簡単に掃除する方法」や「お掃除アイテムの紹介」、「頑固な汚れを掃除する方法」まで書きました。
後述しますが、キーキャップの水洗いはおすすめしません。
もくじ
キーボードを掃除する方法
これから紹介する道具を使えば、キーボードを分解してまで掃除することは滅多にありません。
ホコリや皮脂汚れを初期段階から掃除しておくのが大切です。そのためにこんなアイテムを使います。
- シリコンローラー
- ブロワー
- サイバークリーン(お掃除スライム)
- 無水エタノール
- メイクアップ綿棒
簡単な汚れの順番にお掃除アイテムを紹介していきます。
シリコンローラー
そもそも盲点なのが机の上のホコリやゴミ。
キーボード周りを綺麗にすれば、キーボードに付着する汚れも少なくなります。
↓これがホコリをさっと綺麗にできるシリコンローラー。
もともとスマホの液晶画面を綺麗にするものだけど、机の掃除にも便利です。転がすだけで細かいホコリを取ってくれます。
↓軽く机の上やマウスパッドの上を転がしたらこのとおり。ホコリ・ペットの毛などが綺麗に取れます。
しかもシリコンローラーは普通のコロコロと違い、何回も何回も繰り返し使えます。
上の写真はすでに2年近くほぼ毎日使ってますけど、ホコリだけなら吸着力が弱くても取れるのでまだまだ現役です。(スマホ液晶の汚れが取れるほどは粘着力が残っていない)
粘着力を戻すには、説明書には水洗いって書いてあるけど、それよりもガムテープの上を転がしてホコリを転写するとすぐに復活するので使い勝手がとてもよろしいです。
↓転写したガムテープがこんな感じ。大まかなホコリはだいたい取れます。
※もしガムテープでも粘着力が回復しなくなったら、激落ちくんなどのメラミンスポンジで水をつけてこすり、キムワイプなどの毛羽立ちしないもので拭き取ってみてください(ティッシュはダメ)。そこそこ粘着力が回復します。
- 何回も繰り返し使える(自分は2年くらい大丈夫だった)
- 粘着力はそんなに強くない
- ガムテープで転写すると復活が簡単
- それでも粘着力が無くなってきたら水洗い
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↓こういう粘着式ローラーも試してみました。
思ったよりも大きいことにちょっとビックリ。
買ってから気付きましたが、シリコンではなく”ゲル状”のような粘着面でした。
粘着力がかなり強く、ガムテープに転写するときにかなり力が必要で、幅が広いので2回やる必要があって、ちょっと面倒。
長期間(半年くらい)使っても、机上のホコリを取るには十分以上の粘着力を維持できました。転写の頻度が減るのは良かったです。
ただ、ちょっと机上やマウスパッドの薄っすらとしたホコリを取るには大げさかもしれません。
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キーボード周りのホコリを取るだけなら、スマホの画面用(幅5cm)が、サイズ的にも使い勝手が良かったです。
ほかにもあるのか検索してみたところ、シリコン製、取っ手が小さい、ケースがかわいい。という、なかなか良さそうなものがありました。
「プニラボ」(PuniLabo)という商品です。
※買ってみました。めっちゃコンパクトです。ローラーの幅や大きさは今まで使ってたシリコンローラーと同じ。
手に持つと小ささがよく分かります。
ケースに入れて持ち運びもできます。
粘着力や使用感も今まで使っていたものと同等なので、シリコンローラーならこっちのほうがおすすめかなと思います。
ただし最初のと同じく、粘着力は強くないので、うっすらとついたホコリを取るため、と割り切ってください。
ブロアー
周りにホコリが飛び散るというデメリットはありますが、シリコンローラーよりもっと簡単に机上のホコリを掃除したい人にはブロアーがおすすめ。
↓こんなふうに握って、机の上のホコリをピンポイントに吹き飛ばすことができます。
100均でも買えると思いますが、マウスパッド兼用のデスクマットとか敷いてる場合は風量があったほうが使いやすいので、上記HAKUBAくらいのスタンダードなサイズがちょうどいい大きさだと思います。
サイバークリーン
キーボードの隙間のホコリ取りに活躍するのがサイバークリーンというお掃除アイテムです。
グニュっとスライムみたいに押し付けてキーの隙間に入り込んでホコリを吸着してお掃除できます。
↓サイバークリーンを使っている様子。
上記動画で使ってるサイバークリーンはアイリスオーヤマ製だったんですが、現在は生産終了しているようなので、下の写真のサイバークリーンを新しく買って試しました。(2018/12/20)
↓内容量が半分のジップパックタイプもあります。
フタを開けると密閉されていて、
フィルムは手で開けられないくらい固かったので、結局カッターナイフで外周をグルっと切り取りました。
これをキーボードにグググぅっと押し付けると、
↓こんな感じで隙間のゴミが取れます。キーの型が付いているので、隙間に入り込んだのがわかりますね。
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どのくらいホコリが取れるのかわかりやすいように、黒いキーボードでやってみました。
↓掃除する前がこれ。部屋の環境にもよりますけど、こういうホコリってすぐ側面に付着しますよね。
↓そしてこれがサイバークリーンで掃除した後。表面に乗っていたホコリはきれいに取り除けました。
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ちなみにイエローとブルーの違いは、こんな感じ。
イエロー | ブルー | |
柔らかさ | 柔らかい | イエローより少しだけ固い |
におい | 消臭剤?芳香剤? | ハッカっぽい少しツンとした臭い |
わかりやすさ | 取れたゴミがわかりやすい | 取れたゴミがわかりにくい |
イエローのにおいを例えるのが難しかったので?にしましたが、なんか消臭剤とか芳香剤に使われそうな気がします。
ブルーのほうが少し化学っぽい臭いがするので、苦手な人はイエローのほうがいいかも。
↓取れたゴミはイエローのほうが若干わかりやすいです。(とはいえ、キーボードのほうを見ればわかるので、見えやすさは重要ではない)
昔、アイリスオーヤマのサイバークリーンを使っていたときは、イエローがやわらかすぎて隙間でちぎれて使いにくかったので、ブルーのほうをおすすめしていたんですが、今回試したサイバークリーンはイエローでも最低限の硬さがあって、思いっっっきり押し付けてもちぎれることはありませんでした。
ただ、硬さの違いは単なる個体差かもしれず、同じ製品でも、2017年10月9日に書かれたこの記事ではちぎれまくって大変なことになっているので、もしかしたら今回試したもの(2018年12月20日購入)までに改良されたのかもしれません。
ブルーのほうが硬いので、どうしてもちぎれるのが不安な人はブルーを買っておいたほうがいいと思います。
注意点としては、サイバークリーンは粘着力が強いわけではないので、こびりついたホコリは取れません。
ここまでは、あくまで初期汚れに効果的な掃除方法です。
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初期汚れを防ぐために、お菓子を食べた手でキーボードを触らないというのがとても重要です。
キーボードの前でお菓子を食べる人はポテトングなどのつまめるものがおすすめです。
※音量注意
※同じようなものを探せば100均にもあるかも。
食べかすがキーボードにつくと一気に汚れやすくなってしまうので、絶対に食べたあとそのままキーボードを触らないようにしましょう。
無水エタノール
皮脂や食べ物がキーボードに付着してしまったら、拭き掃除で綺麗にします。シリコンローラーもサイバークリーンも役に立ちません。
初期の油汚れなら、すぐ拭けばウェットティッシュでもOKですけど、キーボードの油汚れには無水エタノールがおすすめです。
- エタノール99.5vol%含有
- すぐに揮発して残留成分が無いので後始末が楽
- 電子機器の清掃にも使用できる
- 皮脂・油汚れ・タバコのヤニに強い
無水エタノールは名前のとおり、水分を含まない、度数99%以上のエタノールのことで、油汚れに対して非常に強力です。
すぐに揮発し、酸性でもアルカリ性でもなく、界面活性剤も入っていないので、ふき残しを気にせず、気楽に掃除することができます。
とくに油汚れやタバコのヤニ汚れによく効くので、キーボードの前で食べたりタバコを吸うなら常備するべきなくらい。
これらの汚れが、ひと拭きでものすごく綺麗に落ちます。
↓無水エタノールは汚れがあっという間に落ちるので、この動画のように1キーあたりにそんなに時間をかけなくても綺麗にできます。
ただ、無水エタノールは水分を奪って手荒れしやすいので、気になる場合は作業性が良くて耐久性の高いニトリル手袋がおすすめ。
- 薄くて手にフィットするので作業性が良い
- 耐油性・耐薬品性に優れるのでエタノールも大丈夫
- 強度も強め
また、無水エタノールをつけてゴシゴシこする時は、ティッシュだとすぐにボロボロと繊維が散らかってしまうので、キムワイプという、繊維くずが出ないやつがおすすめです。ホームセンターでも売ってます。
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ここまで「無水エタノール」をおすすめしてきましたが、もともと持っている人は少ないと思います。
じゃぁ「キッチン用のアルコール除菌スプレーじゃだめなの?」という声も聞こえてきそうなので補足しておきます。
アルコール濃度が低いと、「汚れ落ちがそんなに強力じゃなくなる」「無水エタノールよりは手荒れしにくい」「乾きが遅い」「値段が安い」という感じになります。
汚れがそんなにひどくなければ、こういう除菌スプレーでもいいでしょう。
ただ、「除菌スプレー」と言っても濃度にはばらつきがあって表示義務もないので、アルコール濃度についてメーカーに問い合わせした参考ブログをリンクしておきます。
参考:キッチン用アルコール除菌スプレーの濃度をメーカーに確認してみました(フマキラー・カビキラー・イオントップバリュ) – シンプルな生活を目指す!
↑この記事内では、「およそ45%」「49%」「60%以下」「58%」という回答。
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無水エタノールを販売している健栄製薬では、エタノールの濃度による違いが書かれています。
エタノール濃度が80%前後のものが最も消毒効果が優れているので、消毒には消毒用エタノールが使用されます。清掃には無水エタノールが最も適したものになりますが、エタノール、消毒用エタノールでも十分汚れは落ちます。
消毒まで気を使いたいなら、上記のように消毒用エタノールくらいの濃度を選べばいいと思いますが、値段を安くするために「イソプロパノール」を混ぜた消毒用エタノールIPは、キーボードに使わないほうがいいでしょう。
イソプロパノールが入っておらず、食品添加物にも分類されるようなものだとパストリーゼとかが有名。濃度77%。
あと、そもそも「除菌」は、消費者が思っている意味とは違うので、こちらも読んでおくと勉強になります。「除菌」はそんなに完全な状態ではありません。
ドラッグストアの店頭でも、「人体に有害です」と注意書きがあります。
ケンエーの公式サイトにも危険有害性情報として書かれていますし、「メタノール」をGoogleで検索するだけでも十分に危険性がわかります。
メイクアップ綿棒
キムワイプに無水エタノールを付ける方法だと、キーとキーの隙間の掃除はやりにくいので、メイクアップ綿棒(先の尖った綿棒)が便利です。
100均でも買えます。
キーの隙間がちょうど下まで掃除できる大きさでした。
この綿棒に無水エタノールを付けて掃除すれば、ちょっと側面についた汚れならササッと拭き取れます。
キーボードの分解掃除
さて、ここまでの掃除方法だけでもかなり綺麗にできますけど、側面にこびりついた頑固な汚れや、キートップ下の汚れを掃除するなら、分解したほうがいい場合もあります。
キートップを外すことによって掃除できるのは以下の2つ。
- キートップの側面の油汚れ
- キーボード底面の汚れ
これだけなら水洗いする必要もないので、掃除が面倒くさくてなかなか取り掛かれない人も見てみてください。
↓まずは下準備としてキートップを外します。
キープラーでキートップを外す
キートップ(キーキャップ)を外すための専用アイテム(キートップリムーバーと総称されます)。
その中でもキートップを傷つけにくく扱いやすい、
キープラー(KeyPuller)という商品みたいな形がおすすめ。
キートップの四隅に引っ掛けて、持ち上げて外します。
↓実際にキープラーを使った動画。
キープラーは、キートップの側面を傷つける心配がなく、安心して使用できます。
↓それと、念のためキートップを外す前にキーボードの写真を撮影して、キーの位置がわかるようにしておきます。
また、ノートパソコンでよく採用されるものに、見た目はパンタグラフキーボードっぽく見えるんだけど、実はメンブレンスイッチのものもあります。見た目がパンタグラフっぽくてもノートパソコンの型番で検索して、メンブレンかパンタグラフのどちらなのか、調べてみましょう。メンブレンなら引き抜いても大丈夫です。
キーボード底面の掃除
↓何年も掃除していないと、キーボードの底面はこの写真よりもっとひどい状態になってることもあります。
食べかす・油汚れ・ペットの毛などなど、蓄積された汚れは閲覧注意レベルで、ネット上でも公開している猛者はほとんどいません。そのくらい強烈な汚れになっていることが多いです。
まずは掃除機の先にブラシ付けて弱めに吸ったり、屋外でエアダスター使って吹き飛ばしたりして、大きなホコリを掃除します。
キーボードの隙間は小さいので、普通の掃除機ブラシだとうまく取れないかもしれません。
↓掃除機の口径が合えばですが、アタッチメントとか。
↓もっとパワフルにやるならはぼきとか。
↓飛び散ってもいいならエアダスターでも。
エアダスターでも吹き飛ばせない汚れに歯ブラシなど。
歯ブラシで掻き出しても残るこびりついた汚れは、綿棒に無水エタノールを染み込ませて拭き取ることもあります。
何種類か試したりレビューを見て買った、ジョンソンの綿棒がほつれにくくて芯棒も非常に硬いのでおすすめ。薬局なら置いてあるかも。
お菓子食べたままタイピングしたり、猫がキーボードの上で寝たりするのが日常だと、キーボード底面が悲惨なことになってる可能性もあるので、キートップ外した時にしっかり掃除しときましょう。
油汚れを放置するとキーボード底面がサビます。
メラミンスポンジでキートップの掃除
取り外したキートップは、「キーボード 掃除」で検索しても丸洗いばかりおすすめされています。
でも、乾燥が非常に面倒で、乾燥不足で故障するリスクもあるので、基本的に丸洗いはおすすめしません。
その代わりにおすすめの方法として、メラミンスポンジでキートップを1個1個拭き掃除したほうが結果的には早く掃除が終わります。
↓こうやってキートップの側面を、水を含ませたメラミンスポンジで軽くこするだけ。
「メラミンスポンジ」という言葉が聞き慣れない人でも激落ちくんと言ったらわかると思います。
やってることは表面をかる~く研磨して汚れをこそぎ落としてるだけです。
これの良いところは、水だけで長年の皮脂汚れも落とせるところ。かなり頑固な汚れもコシコシこするだけで取れてしまいます。
※ただしメラミンスポンジは油を分解するわけではなく物理的に絡め取るようなものなので、さすがにベタベタするほど油が付着していると、取りきれません。汚れが目立ってきたら新しい面でこすってください。
そして丸洗いと違ってキートップ裏側に水が入らないのでタオルで拭くだけでよく、内部に水が入って故障するリスクもありません。
↓まとめると、このあと説明する丸洗いと比べて手間が少なく、汚れもしっかり落とせます。
- 長年の皮脂汚れも落ちる(中性洗剤だけだと落としきれず、結局こすることになるので手間は一緒)
- 洗剤を使うと界面活性剤をすすがないといけないが、水 + メラミンスポンジだったらすすぎの必要がない
- キートップ裏側を乾燥する必要がない
キーボードの水洗い
さて、ここからはあまりおすすめの方法ではないですけど、キートップがえげつないほど、手で触るのをためらうほどネチャネチャと汚れているなら水洗いもありです。
ただし、ほとんどの場合、水洗いは本当におすすめしません。
メラミンスポンジよりも結果的に手間がかかります。
100均で買える小さめのバケツにでもキートップを全部入れて、
おもむろに洗剤を投入してジャバジャバとかき混ぜる。
台所用の中性洗剤は、界面活性剤の濃度が30%を超えるようなものがあり、ほんのちょっと入れただけでも十分に泡立ちます。
入れすぎるとすすぎ不足によって洗剤が残ってしまうので、少なめを意識してください。
汚れを落とす力は界面活性剤の種類・液性・溶剤の有無などが重要なので、濃度をむやみに濃くしてもあまり意味がありません。
キュキュットの公式ページを見ても分かるとおり、使用量の目安はものすごく少ないです。
つけ置きする洗剤について
キートップをつけ置きする洗剤は、(実際に確かめたわけじゃないけど)ちょっと気をつけないといけないかもしれません。
キートップの素材はプラスチックで、主に、
- ABS樹脂(アクリロニトリル ブタジエン スチレン共重合合成樹脂)
- PBT樹脂(ポリブチレンテレフタレート樹脂)
この2種類があり、今まで見た限りだと、
- キートップの印字がシルク印刷・レーザー印刷・2色成形のものはABS樹脂
- キートップの印字が昇華印刷のものはPBT
のものが多いと思います。(ただし厳密な定義されているわけではないので参考程度で)
んで、調べたところPBT樹脂は強アルカリに弱い、ABS樹脂は有機溶剤に弱いという特徴があるらしいので、とくにつけ置きしがちな洗剤において、「アルカリ洗剤 + PBT樹脂 + 長時間のつけ置き」は影響があるかもしれません。
(割れた!とか見かけたことは無いので、どの程度で影響があるのかはわかりませんが)
キーボード汚れに多い、食べ物・皮脂・ヤニ汚れはいずれもアルカリ性の洗剤がめちゃくちゃ効くので使いたいところですが、洗剤の成分表示が「アルカリ性(pH11以上)」のものは避けたほうがいいかもしれません。「弱アルカリ性(pH8~11)」だったらたぶん大丈夫、だと思いますが自己責任で。
※中性洗剤(pH6~8)だったら素材への影響はもちろんないですが、結局最後に、すすぎ・こすり・拭き取りするなら、最初からメラミンスポンジでこすったほうが簡単じゃね?というのが個人的な感想です。
ーーー
浸け置きの状態で一晩放置しました。
翌日水揚げし、よくすすいで洗剤を取り除きます。
表面の汚れが洗剤によってしっかり浮いていれば、拭くだけで綺麗にできます。
水洗いをおすすめしない理由のひとつ。
こびりついた汚れは、ジャブジャブしてすすぐだけでは、どっちみち取れません。
結局ふきとる必要がある汚れだったら、手間が増えるだけになります。
ここまでのことを考えると、軽い汚れだったら洗剤で丸洗いする必要はないと思います。
そしてさらに、水洗いしたあとが非常に面倒くさいです。
キートップの内側を乾燥
さて、洗浄は終わったんですが、ここからがキーボード水洗いの最大のデメリットになります。キートップ内側の水分を乾燥させるのが超めんどくさいです。
キーボードの掃除を紹介しているブログや動画では、水洗いしたあとに扇風機を数時間当てて終了、というように書かれていることがありますが、キートップの形状によっては内側が全然乾いていないので注意が必要です。
↓たとえばこういう形状のキートップだったら、小さい穴に入り込んだ水分は自然乾燥だとほとんど乾いてくれません。水分が空気に触れる面積が小さいのが原因です。
↑そしてこの形状で水分が入ったまま、キートップをバチン!とはめると、キーボード内部に水が侵入する可能性があります。
この写真のキートップだと扇風機に1日あてるくらいじゃ全然乾きません。最終的にエアダスターでひとつひとつ水を吹き飛ばして、結局すごい手間がかかってしまいました。
水分が残ったまま戻すと故障の原因にもなるので、乾きにくい形状のキートップは水洗いをおすすめしません。
まとめ
ということでキーボードの掃除についてまとめると、
- シリコンローラー・サイバークリーン・無水エタノールを使って、初期汚れを簡単に掃除できるようにしておく
- キートップ側面やキーボード底面に汚れが溜まってきたらキートップを外して掃除する(水洗いまでする必要はない)
- キートップの水洗いは最終手段。おすすめはできない。手で触るのも気持ち悪いほど汚れたら、というくらい。(というかそんな状態ならキーボード買い換えたほうがいい気もするけど)
という感じで、いかに初期汚れを掃除できるようにするか、汚れにくくするか、というのがとても大事なので、前半で紹介したシリコンローラー・サイバークリーン・無水エタノールが重要です。
丸洗いできるキーボード
さて、これだけ細かくキーボードの掃除について説明してきましたが、そもそもズボラな人のために、まるごと水洗いできるウォッシャブルキーボードというものも売られています。
ジュースをこぼしてもすぐに水で流せばOKとのこと。ほんまかいな。
掃除が超絶面倒くさい人にはいいのかも。でもそこまで面倒だったら水で流すのも面倒になりそう(笑)
個人的にはそれよりも普段の掃除をこまめにするほうがおすすめ、と言っておきます。
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最後にここまで紹介してきたアイテムのリンクを貼っておきます。
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こちらのメラミンスポンジの方法でほんとにきれいになりました!側面にこびりついた手垢も軽く撫でる程度できれいに落ち、水洗いと違って乾かす時間が不要なのも便利ですね。良い方法を教えていただきありがとうございます!