QWERTY配列になった理由や歴史・俗説がわかる|『QWERTYの謎』の感想

当ブログでは、「ローマ字入力とかな入力比較」や「親指シフトについて」書いているので、配列についてはそこそこ興味があり、『キーボード配列QWERTYの謎』を読んでみました。

安岡 孝一,安岡 素子

QWERTY配列(クワーティはいれつ)についてよく耳にする俗説について、細かく検証しています。

↓代表的な俗説は以下のようなもの。

  • タイプライターのアームが絡まないように、わざと打ちにくくした
  • 「TYPEWRITER」が上段だけで打てるようにした
  • 連続で頻出する文字を遠くに離した

これらが根拠に乏しいことや、タイプライターの構造を考えると明らかに矛盾するということがわかります。

(ほとんど出典があるので、わりと安心して読めます。著者の推測で書かれた部分はわずかにありますが、推測であることを明記しているので判別しやすくなっています。)

歴史や人物についてもかなり詳しく書かれていますが、全部取り上げていたらすごいボリュームになってしまうので、個人的に配列について興味深かった部分について書いていきます。

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QWERTY配列の俗説・デマ

日本でも見かけることが多い、QWERTY配列の俗説・デマについて、出典付きで矛盾を指摘しています。

とくに「アームが絡まないように」というのは、すぐにデマだと気づくほど根拠が薄いものなんですが、だいたいの人は鵜呑みしてしまうようです。

155ページからの「第8章 ドボラック配列とアンチQWERTY説」を見ると、ドボラックがあの手この手を使ってQWERTY配列を攻撃した影響が大きいこともわかります。

※同じ主張はドボラック以前からあったけど、ドボラックは後世まで影響を与えた度合いが強そう。

アームが絡まないようにわざと打ちにくくした説

ネット上でも頻繁に見かける説。

あまりに速く打ちすぎると、タイプライターのアームが絡んでしまうので、衝突を防ぐためにわざと打ちにくくした、というもの。

161ページで、ドボラックは初期のタイプライターについてこの主張をしている。

図を見ると最頻出のthは活字棒の距離が遠いが、erreについては活字棒の距離が近いしキーボード上でもキーが近くて、左手でグシャッと同時押しのようになりやすいので、むしろ衝突しやすく、主張と矛盾している。

これに関しては以下のページが非常にわかりやすく書かれています。

「Sholes & Glidden Type-Writer」の活字棒は、確かに、プラテンの下に円形に配置されています。ただし、その配置は「異なる四分円に入るよう、意図的に配置した」ようには見えません。わかりやすいのが、「E」と「R」の活字棒です。「E」と「R」の活字棒は、間に「5」を挟んでいるものの、非常に近接して配置されています。「異なる四分円」ではなく、同じ四分円の中にあります。英単語中では「er」+「re」の出現頻度が高いのに、「E」と「R」の活字棒は「異なる四分円」には入っていないのです。すなわち、この字幕における「ショールズ氏は使用頻度の高い文字が、円形にぶら下げられた活字棒の中で異なる四分円に入るよう、意図的に配置した」というドボラックの主張は、実際の活字棒の配置に合致しておらず、間違った主張でした。

引用:オーガスト・ドボラック(7) | タイプライターに魅せられた男たち・第41回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

また、「「ECONOトリビア」QWERTY記事顛末記」というPDFでも、新聞に掲載された記事への反論という形で、より詳細な解説を見れます。

キーボード上の距離を遠くにした説

今度はアーム同士の距離じゃなく、頻度が高いキー同士の、キーボード上での距離を遠くしたという説。

40ページにそのことについて書かれているが、最頻出のthは近い位置にある。

そして本にも書いてあるが、次の頻出erreは近い。矛盾している。

英語における頻度については、後半のもくじ「ドボラック配列」→「使用頻度の高い文字について」にも詳しく書いていて、「頻度が高い文字を離した」説は間違いだということを実証しています。

ーーー

「アームを離した」説については当時のアームの位置がわからないと判断できないけど、キーボード上の位置は自分でも確かめられることなので、わかりやすいデマだと思う。

「TYPEWRITER」が打ちやすいようにした説

「TYPEWRITER」が打ちやすいようにした。という説があるが、41ページにて、当時の商標は「Sholes & Glidden Type-Writter」だったことについて書かれている。

当時の商標は『Sholes & Glidden Type-Writer』なのに、SholesもGliddenも一つの段で打つことはできない。Type-Writerにしてもハイフンを含んでおり、ハイフンが同じ段にない以上、この説はナンセンスと言わざるをえない。

また、本の中で掲載されている配列の移り変わりを見ても、上段だけで「TYPEWRITER」が打てるようになったのは38ページ、1874年4月30日の「ショールズ・アンド・グリデン・タイプ・ライター」が最初で、初期とは全然配置が違うし、配列も現在のQWERTY配列になるまでちょくちょく変更が行われている途中の段階だった。

なので「上段でTYPEWRITERが打てるように開発された」とは考えにくい。

QWERTY配列の歴史

そもそも、最初期の「活字書字機械」「印刷電信機」の頃は、上下2段で横幅が広いピアノ状のキーボードでした。

図を見るとわかりますが、アルファベットが左から右に進み、折り返して右から左に戻ってくる、というキー配置になっています。

この『印刷電信機』は、送信機と受信機から出来ていて、モールス符号を覚えなくても電信を送受信できるように、設計されたものでした。送信機にはピアノに似た鍵盤(キーボード)が取り付けられていて、それぞれのキーにはA~Zのアルファベットが書かれていました。

引用:クリストファー・レイサム・ショールズ(3) | タイプライターに魅せられた男たち・第3回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

ただ、これを数字や記号も含めて38個に増やそうとしたとき、横に広がりすぎると端の方にあるキーは活字棒をつなぐヒモがたるんでしまう弱点があったので、(22ページ)

  • 4段にして、
  • 4段にするならピアノ状が無理なのでボタン状にした、

という経緯があります。

最初から「タイプライターに使う4段」で開発スタートしたわけじゃなく、その時代に使われていた機械の特性から、なんとか都合が良いやり方や問題を回避できるやり方を試行錯誤した結果。

著者の安岡さんが書かれている「パソコンのキーボードは,なぜABC順・五十音順ではないのですか」にもある通り、キー配列を変更した理由は他にも、

  • モールス信号を打ちやすくするため
  • 年号1871を打ちやすくするため
  • 特許を避けるため

などの、当時の時代背景や企業の思惑が影響している変更もあります。

そして結局、最終的にはタイプライター会社が乱立していた時期にタイプライタートラストによって合同されて、ほぼ配列が固定されることになりました。

ーーー

なので、QWERTY配列が完成する前はころころ変わっていたし、なんなら統一する気もなくて「俺も!俺も!」とそれぞれが良いと思う配列をタイプライターに搭載して販売していました。

最終的には企業の思惑で「これで行きます!」と独占したり規格を決めたりして事実上のデファクトスタンダードになったので、QWERTY配列は、かなり“成り行き”な配列に見えます。

その意味では、各キーをその場その場の要求に応じて移動してきたことで生まれたのが、この「Sholes & Glidden Type-Writer」のキー配列(通称QWERTY配列)であり、ある一定のルールのもとで作られたわけではない、と言えるでしょう。

引用:クリストファー・レイサム・ショールズ(9) | タイプライターに魅せられた男たち・第9回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

QWERTY配列がスタンダードになった理由

QWERTY配列がデファクトスタンダードになった理由について、ひと言で言えないので、大きな出来事をいくつか。

タイプライター初期から派生しているから

※これは本書に直接書かれていることではなく、本全体を通して自分が感じたことです。

QWERTY配列がスタンダードになった理由としては、なんと言っても、タイプライターの前に使われていた「活字書字機械」や「印刷電信機」から派生し始めたというのが大きいと思います。

要するに、「手書き」から「印字」する技術への移り変わりとともに開発されたわけです。

その後のタイプライターの発展とともに微妙に配置は変わっても、根本が同じなので、だいたい似たようなキー配置になっています。

本書の中では、まったく新しく発明された配列もいくつか紹介されていますが、普及はうまくいかなかったようです。

個人的に思うのは、タイプライターは今のコンピュータのように「エミュレータ」や「キーリマップソフト」によって物理的なキー配置を気軽に変更できなかったので、一度慣れてしまうと乗り換えにくいというのはかなり影響していそうです。

※そう考えると、今は誰でも自由にキー配置を変更できるので、良い時代とも言えますね。

タイプライタートラストによる合同

QWERTY配列がスタンダードになった理由。企業の思惑から。

107ページでは、当時まだバラバラだったキー配置やシフト機構を、20社ほど紹介。

この時はまだオリジナリティ溢れるキー配列が搭載されたタイプライターもあった様子。

ただ、タイプライター会社が乱立すると値下げ競争が起こって好ましくないとメーカーは思うので、

「主要メーカーを合同して競争が起こらなくして特許を牛耳ろうぜ。そしたら新規参入のハードルもかなり上がるんだぜ」

ってことでなんやかんやグレーゾーンなこともやりつつ根回しして、5社を傘下に収める形で合同して、タイプライター市場の90%を手に入れたらしい。

で、タイプライタートラストでQWERTY配列を統一して、ほぼ勝負あり。

偽の歴史書を無料配布

トラストのリーダーであるベネディクト社が『タッチ・タイプライティングの歴史』を無料配布、

したんだけど、都合の悪い歴史を無視した宣伝本。

キー配列の競争相手だったカリグラフについて、まるで存在しなかったような書き方。

『カリグラフ・レッスンズ』は出版されてないことになったし、タイプライターコンテンストで競争した、カリグラフのタッチタイピストは登場しない。

そして後世の歴史書はまんまと騙された、とのこと。

↓130ページから引用。

つまり、この『タッチ・タイプライティングの歴史』という小冊子は、レミントンに都合の悪いことは全て無視する方針で書かれており、偽の歴史書と言っていいようなシロモノだった。ところが、後世のタイプライター歴史書の多くは、この小冊子やその孫引きに騙されてしまい、タッチタイピングがレミントン――すなわち、シフト機構を有するQWERTY配列――でしかおこなわれていなかった、という幻想を広めていくことになる。

ーーー

以上のように、「良いものが選ばれた」というよりは、企業の思惑で方向性を決められて、選択肢が少なくなったように見えます。

まぁ統一しなかったらそれはそれでデメリットもあるので、どっちが良かったのかなんとも言えませんけど。

でもたぶん、どんな配列になっても、この本の中で度々書かれているタイプライターコンテストのように、結局は人間側が慣れると思います。

少なくとも、本の中で書かれているタイプライターコンテストの結果や、現在のタイピング大会の結果を見る限り、高速域でQWERTY配列は不利になりません。

ドボラック配列

「第8章 ドボラック配列とアンチQWERTY説」では、オーガスト・ドボラックが、ドボラック(Dvorak)配列を普及させるために起こした行動について詳しく書かれています。

全体を通して思うのは、

  • ドボラック配列を普及させたいという思いが強く、根拠の怪しい主張を繰り返していた
  • アンチQWERTY説を流布することに力を注いでいた
  • 通信機器として使っていたテレタイプや、タイプライターではすでにQWERTY配列が定着していて、置き換えるコストが膨大になるためハードルが高かった
  • すでにコンピュータにもQWERTY配列が流用されるのが当たり前になっていて、売り込むのが難しかった

という感じで、スタンダードな配列として使用されるには「時すでに遅し」というのが率直な印象。

せめてタイプライター開発初期の頃に戦っていたら、どちらが勝つのか分からなかったかもしれない。

あと、配列の良し悪しは別として、ドボラックがしかけた攻撃や俗説を読むと、あまり応援する気になれないし、信憑性が疑わしくなる。

QWERTY vs ドボラックの実験

166ページ。

1955年11月21日に、アメリカ連邦政府の共通役務庁が、QWERTY配列からドボラック配列に転換する価値があるのか検討する実験が行われた。

タイピスト20人のうち

  • 10人にドボラック配列への転換訓練
  • 10人にQWERTY配列の強化訓練

を実施させて、どちらが優れているのか。

結果、ドボラック配列は採用されなかった。

↓引用

準備も含め半年近くを要した実験の後、ストロングは結局、ドボラック配列への転換訓練は、QWERTY配列の強化訓練を超える効果はなかった、と結論づけた。

ただし、アメリカ海軍が「ドボラック配列のほうが優れている」と認めると、タイプライター20万台がお払い箱になるので膨大なコストが発生するし、タイピストもお払い箱になってゼロからのスタートになってしまう、

ということについても書かれていたので、少なからず転換コストの事情も影響していたかもしれない。

ちなみに1943~1944年の実験について書かれたWebページもあり、ドボラック配列の評価は高かったとのこと。

アメリカ海軍予備隊では、1943~1944年にかけて、ドボラック式配列の優位性を確かめるべく、少なくとも4回の実験がおこなわれています。これらの実験によれば、ドボラック式配列はQWERTY配列に較べて、明らかに効率が良く、また、教育効果の高いキー配列だ、という結果でした。

引用:オーガスト・ドボラック(9) | タイプライターに魅せられた男たち・第43回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

ーーー

それに、当時スター選手のマッガリンや現代のタイピング大会の記録を見るとわかるが、QWERTY配列でも高速域での勝負では、配列そのものが不利にならない。

タイプライターの時代は今よりも、打ち込むスピードが速ければ速いほど良いという判断基準だったと思われるので、「初学者が慣れる期間」よりも、「高速域での限界」のほうが重視されやすかったんじゃないだろうか。

そのため、ここまでの経緯を見てみると、どんなに打ちやすい配列でも、すでにシェアを独占していたQWERTYの牙城を崩すことは不可能だったと思う。

使用頻度の高い文字について

ドボラックについては、書籍にも書かれていない内容がたくさんある「オーガスト・ドボラック(1) | タイプライターに魅せられた男たち・第35回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム」の一連のページをおすすめしたい。

大きな出来事として「ドボラックが配列作成の根拠としていた使用頻度の計算(1932年)」と、新しい配列を提案した「グリフィスが計算した結果(1949年)」がかなり違ったとのこと。

グリフィスは「10万ワード51万文字分の英文用例を集め、それらをIBMの統計機にかけた」とのことで、どのような文章かはわからないけど、結構なボリュームだった様子。

それに対してドボラックが根拠としていたデータは、実は他の人のデータを拝借したもので、反論することができなかったとのこと。

もちろん、ドボラックらの出現頻度表と、グリフィスの出現頻度表では、元となった例文が違うのでしょうから、結果が違ってくるのは当然です。しかし、グリフィスの論文に対し、ドボラックは反論をおこないませんでした。したくても、できなかったのです。ドボラックとディーリーが1932年に示した出現頻度表は、実は、彼ら自身の仕事ではなかったのです。ドボラックらの出現頻度表は、ロウ(Clyde Eugene Rowe)という人物の修士論文「Importance of Two-, Three-, Four- and Five-Letter Combinations on the Basis of Frequency in a Word List」(ピッツバーグ大学、1930年)から拝借してきたものでした。ロウの修士研究において、例文が適切に選ばれたのか、ドボラックには知る由もなかったのです。

引用:オーガスト・ドボラック(11) | タイプライターに魅せられた男たち・第45回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

こういうのを見ると、「ちゃんとしたデータかもしれないけど、ちゃんとしてないデータかもしれない」と思わざるを得ず、やっぱり、どちらかといえば信用できない方向に傾いてしまいますね。

失意のドボラック

上記一覧の記事の最後に書かれている回想から引用。

「人類のために良かれと思って頑張ってきたのだが、もはや疲れた。人は、単に、変化を嫌うのだ!」

ドボラック博士は、もう30年もの間ずっと、簡素化キー配列を世に紹介し続けてきた、と私に話した。そして、その度ごとに阻止され続けてきたことも。当時、彼は68歳で、教育学の教授として永らく勤めたワシントン大学を、すでに退職していた。そして、彼の発明が世に受け入れられる望みを、全く失ってしまっていた。

引用:オーガスト・ドボラック(13) | タイプライターに魅せられた男たち・第47回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

ドボラックに対しては正直、思っていたよりも執念深く、粘り強い人物像に見えた。それでも、

「もはや疲れた」と言い放ってしまうほど、どうしようもなかったのかと思ってしまう。

本を読んだ人は、ぜひ上記のWeb記事も読んでほしい。

QWERTY配列は打ちにくいか?

さて、とんでもない配列だと言われることが多いQWERTY配列ですが、果たして打ちやすいのか、打ちにくいのか。

ドボラックの主張(アンチQWERTY説)がある意味定着してしまっている日本では、フラットな目線で判断するのは、もしかしたら難しいかもしれません。

まず、そもそも前提として「日本語のために考えられた配列」ではないので、英語と日本語、別々に考えていきます。

英語の打ちやすさ

自分は普通の人と比べたら英語タイピングも速いほうで、以下のような入力速度で英語を打てます。

  • 10FastFingersで最高120WPM(600打/分)(普段は100~110WPM)
  • イータイピング英語は最高587pt(普段は500前後)

練習すればするほど、速くなればなるほど思いますが、QWERTY配列で英語はけっこう打ちやすいです。

ただし、単語によってTGVを右手で打たないと左手がかなり連続してしまうので、標準運指だと打ちにくいと言えるかもしれません。(英語タイピングの最適化についてもブログに書いています)

運指についてはタイプライターの時代から「同じ指を連続して使わないようにする」という最適化の考え方がすでにあり、当時の教本でも、単語ごとに運指番号が記載されているほどスタンダードな考え方でした(80ページ)。

96ページでは、当時トップタイピストだったマッガリンの運指法が紹介されていて、4RFV7UJMの列(標準運指だと中指)を人差し指と中指兼用にして、単語によって同じ指が連続しないように調整するとのこと。

教本でページを割いて最適化の運指を書くくらいなので、当時は、担当する指を固定すること自体が推奨されていません。

個人的には、日本でタイピングを教える時に「担当する指を固定する」のはナンセンスで、QWERTY配列の特性に合っていないと思ってます。

日本語の打ちやすさ

個人的に日本語もローマ字入力は打ちやすいけど、日本では嫌われがち。

まぁもともと完全に英語の配列として完成していて、それをローマ字としてそのまま利用するだけなので、使いにくい部分があっても当然と言えば当然。

ただ、この記事にも書いたけど、言うほど悪くないよ、というのも一応案内しておきます。あまりにも長すぎるのでリンク先を見てください。

参考:初心者はローマ字入力とかな入力どっちがいいのか比較

日本語配列と英語配列の歴史

日本語配列と英語配列の由来について。

↓現代の配列はこんな感じ。記号の位置が違います。

日本語配列(Shift+2

英語配列(Shift+2@

178ページから。

日本語配列の記号の配置は、日本で考えたわけじゃなく、当時国際的に採用されそうだった規格を採用しただけ。

本を読むと、現在の英語配列のほうが、巨大企業であるIBMの押し付けによって、無理やり普及された配列だということがわかります。

国際規格(ISO)では現在の日本語配列と同じ配置が採用される流れだったのに、IBM(英語配列の配置)がかなりの難色を示して、「両論併記」という中途半端な状態が続き、最終的にアメリカではIBMが使っていた配列が使われるようになってしまいました。

IBMのキー配列の変化については「タイプライターからコンピュータへ:QWERTY配列の変遷100年間(4) | タイプライターに魅せられた男たち・特別編第4回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム」というページでもまとめられていました。

現在の日本語配列と同じ記号の位置を使用していたテレタイプのキー配列変化については「タイプライターからコンピュータへ:QWERTY配列の変遷100年間(5) | タイプライターに魅せられた男たち・特別編第5回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム」に書かれています。

配列についてごくごく個人的な不満を言うと、使ってみたいキーボードがあっても、英語配列しかないと選択肢から外れてしまうのが不便。(NiZキーボードとか)

日本語配列と英語配列、記号の位置は別にどっちでも良いけど、どうせなら統一してくれればキーボードが選びやすくなるし企業もコストダウンできるので、IBMは余計なことしてくれたなぁと思ってしまった。

まとめ

以上、キーボード配列に興味がある人にとっては非常に面白いと思います。

とくに、他の配列と比較検討する機会が多い配列屋さんは読んでおくと良いんじゃないでしょうか。

安岡 孝一,安岡 素子

Webにも、配列の移り変わりが大まかにまとめられていて、はてブでもかなり話題になった「パソコンのキーボードは,なぜABC順・五十音順ではないのですか」という記事は概要を掴むのにおすすめ。

より細かく広い範囲を書いている「タイプライターに魅せられた男/女たち | 三省堂 WORD-WISE WEB -Dictionaries & Beyond-」というコラムもあります。(2019/6/20までの記事で283ページもある!)むしろ本に書かれていないものや、より詳しく書かれているページもあります。

ーーー

ちなみに自分が読みたいと思った時はプレミアになっていたので、図書館を検索してみると在庫がありました。

読みたいけど手に入らないという人は、まず図書館をあたってみてはどうでしょうか。

Chrome拡張機能の「その本、図書館にあります。」や、Webサービスの「カーリル」を使えば、最寄りの図書館を検索しやすくなります。

ーーー

関連:ローマ字入力とかな入力比較

関連:親指シフトやその他配列について

関連:タイピングの最適化と練習方法

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