スムースエイドの正しい使い方

さて前回のALPS軸にスムースエイドを塗った時の記事ではギッシギシのキーボードに思いっきり手抜きでスムースエイドを塗りました。

そして幸か不幸かだいぶタッチが回復してしまったのでそのまま塗りたくっていきました。だがしかし説明書と照らし合わせるとひどい処理です。

明らかに間違ったやり方を参考にされると良くないので一応正しいと思われるスムースエイドの塗り方をまとめておきます。

ALPS軸にスムースエイドを使うならどうすれば良かったのか?突っ込みながら書いてみます。

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スムースエイドの正しい使い方

前回と同じシチュエーションとしてALPS軸のキーボードへ塗ることにしてみます。と言っても僕も本当に正しいやり方を熟知しているわけじゃありませんけどね。

先に言っときますが説明書通りの仕上がりを求めて正しい順序を守ろうとしたらかなり時間がかかると思います。キーボードって100キー前後あるので行程がひとつ増えるだけでもえらいことになります。

キャビネット部分を取り外す

まず汚れが溜まっているキーボードの場合、洗うためにスライダーとキャビネットを取り外すことになりそうです。

これは意外と簡単なので100個前後のキーでも苦にならないかもしれません。もちろんALPS軸の種類によるでしょうけど。

キャビネットの隙間に精密ドライバーを潜り込ませて

ALPS軸のキャビネットを外す

つまむように引っ張りあげるとパカっと取れました。

スライダーとキャビネットを外したところ

スライダーとキャビネットを洗浄

スムースエイドのノリを良くするために汚れや油を取り除いて掃除します。スライダーとキャビネットともに材質がプラスチックだろうから洗剤液につけ置き洗いで良いんじゃないでしょうか。

キーボードの掃除

洗剤と水分が残らないようにさえ気をつければそこまで大変でもなさそうです。

※僕は洗浄してないので上の写真はイメージです。

スムースエイドを塗る

今回例に出したChicony KB-9600のALPS軸は以下の写真のように端の4カ所でスライダーとキャビネットが摩擦する構造になっていました。

スムースエイドを塗る箇所

基本は摩擦する場所に塗っていけば大丈夫。ただしスムースエイドの塗り方は特に注意点はありませんが塗り溜まりができていないか後で確認するのは重要です。

またスムースエイドが十分にあればスライダーもキャビネットもどぶ漬けするのもありかもしれません。

その場合は液溜まりが残らないように気をつけて立てて(垂直にして)スムースエイドが下に落ちるように乾燥させます。必要であれば液溜まりをエアーで吹き飛ばしたりします。

ただしどぶ漬けするつもりならキーボードによって構造が違うだろうから金属部分が無いかなどをチェックしておいたほうが良いと思います。

自然乾燥

スムースエイドの水分が無くなるまで10~15分間自然乾燥させるとのことです。

ただし10分というのは薄く塗った場合の表面の乾燥時間だと思うのでどぶ漬けしてスライダーの中にスムースエイドが入り込んでいる場合はエアーでまず吹き飛ばしてから乾燥させても良いかもしれません。

でも「目や皮膚にはなるべく付かないほうが良い」と本体ラベルに書いてあるのでエアーを使う場合はゴム手袋や安全メガネをしたりして十分に気をつけてください。

2度塗りする場合はこの行程を繰り返すとのこと。

加熱乾燥

自然乾燥で水分が完全に無くなったら、

約90℃で30分間ほど加熱乾燥してください

とのことです。

大掛かりだなおい(笑)

料理用のオーブンならできるのかどうか。説明書にはオーブン・加熱室・熱送風機・赤外線ヒーター・ドライヤー等を使用って書いてあるけどドライヤーは無理ゲーだし加熱室なんて持ってないw

たぶんここまで完璧に作業ができればすごい潤滑性になってるんじゃないでしょうか。

僕は分解してないので当然加熱乾燥もしていません。

キャビネット部分を元に戻す

ついにスムースエイドの行程がすべて終了したのでスライダーとキャビネットを元に戻していきます。

個人的にこれが一番面倒くさいと思ったので手抜き作業してしまった原因なんですがALPS軸を元に戻すのが難しくて106個も元に戻すなんて想像もできなかったんです(笑)

バネがスライダーの穴にはまらないといけないんですが失敗するともう1回精密ドライバーでこじ開けないといけないから非常にイライラして途中でやめました。

ALPS軸のバネをはめる場所

これがパチパチっとはめることができたら手抜きしてなかったかもしれません。(いや、やっぱり手抜きしてると思う)

スムースエイドを手抜きで塗るとどうなったか

さて僕が今回手抜き作業した行程を見てみると、

  • 洗浄していないのでスムースエイドのノリが悪いはず
  • キャビネットを外さずに横から流し込んだので自然乾燥がしっかりできていない可能性がある
  • たぶん内部で塗り溜まりがある
  • 加熱乾燥していない

とまぁよくもこれだけ悪条件で作業したなという感じなんですが、

それでも劇的にタッチは回復します。

初めは中心から押さえても引っ掛かりがあるキーがたくさんあり、端っこを押さえたらほとんどのキーがタイピングできないような状態だったんです。

それが手抜きでもスムースエイドを塗った(染み込ませた)後は中心を押すとスムースにタイプできて端っこだとカサカサ音は鳴りますがなんとかタイプできるほどの滑りに回復しました。

ちゃんと作業すればもっと良くなるだろうという予感はします。

手抜き作業はおすすめできない

手抜き作業の結果を見るとそれでも滑るようになるなら自分もやってみようと思うかもしれませんが基本的にキャビネットを外さない手抜き作業はおすすめしません。

ALPS軸の内部にある金属部分にスムースエイドが付着したら後々サビるかもしれないからです。

スムースエイドってRO-59tm 4XOというものをイオン水もしくは蒸留水で希釈したものなので思いっきり水分含まれてるんですよね。

実際、金属部分に付着したものが見つかりましたがすごく錆びそうな雰囲気が伝わってきます。

ALPS軸の金属部分にスムースエイドが付着

ただ、まぁこれも手抜き作業をした一例として参考になるんじゃないかと思います。錆びるかどうかは当分先の話でしょうけど。

キーボードの潤滑剤ならスムースエイドが圧倒的におすすめ

まぁ使ってみて実感しましたが圧倒的に効果はあります。いろいろ検索してみて実際に使ってみた人の意見を見てみても効果はかなりあるのは実証されているみたいです。

ただしやっぱりキーボードのスイッチ部分を取り出すのが手間がかかりすぎるのでそこまでやっている人が少ないみたいですね。

  • 買い換えるのが高くつく高級キーボード
  • 年代物でもう手に入らないキーボード
  • 思い入れがあるキーボード

そういう特別なキーボードを蘇らせたいなら面倒くさくても価値がありそうです。

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