雨の中、お風呂、登山、水中などなど、濡れてもメモしたい人に超おすすめな耐水ノートを発見しました。こりゃ凄い。
湯船の中でも書き心地は完璧でした。
実は、選挙の投票用紙にも使われるユポ紙という素材が使われていて、完璧な耐水性を持っています。
このページでは、オキナのプロジェクト耐水ノートについて、ユポ紙の性能や書き心地を細かくレビューしたあと、ほかのユポ紙ノート(コクヨ測量野帳、ライフ社など)も紹介していきます。
もくじ
ユポ紙を使った耐水ノート
オキナという会社の耐水ノートなんですが、これがすごい耐水性なんです。
というか本当に100%防水で、紙の性質上、水中でずっと使っても劣化しません。以下は公式サイトからの引用。
ポリプロピレンをベースに合成紙を使用していますので、100%の耐水性があります。水にぬれても、シワになったり、紙が破れたりしません
いわゆる選挙の投票用紙でも見かける ユポ紙 が使われています。(※ちなみに選挙で使われる理由は耐水性や書き心地ではなく、折り目がすぐに開いて開票作業の効率化になるから)
覚える必要はないですけど、ユポ紙といってもグレードが数十種類あり、オキナの耐水ノートはその中の「ニューユポFGS」が使われています。
製造元の公式サイトにめちゃくちゃ詳しく書いてあるので、物性に興味がある人はどうぞ。
実際にお風呂で書いてみたんですが、水中でも書けるどころか、高級ノートよりも書きやすいんじゃないかと思うレベル。
↓耐水性がわかりやすい動画。
↓こちらは耐水ノートのページ。
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↓以下、自分でも実際に書いてみた感想をまとめます。
ふやけない・反らない
シャワーをかけようが洗面器に沈めようが湯船の中に放り投げようが、ふやけないし反ることもありません。
さらにお風呂で数ヶ月使用しましたが、まったくふやけ・反り・カビなどが起こりません。
水中でも文字が書ける
見てのとおり、プロジェクト耐水ノートは水中でも綺麗に文字が書けます(ただしシャープペンに限る)。
そして書き味はひっじょーに滑らかです。
シャープペン・鉛筆の書き心地が極上
いろいろ試したところ、シャープペンまたは鉛筆が非常に書きやすく、水中でも書き心地が損なわれません。
書きやすさだけじゃなく、視認性や耐久性もシャープペンが一番。
耐水ノートには加圧型ボールペンがおすすめされることが多いですが、よく見かけるパワータンクだとダマやかすれが出るし、書きやすさはシャープペンのほうが上です。
↓以下、水中で書いた場合の、シャープペンとボールペンの比較。シャープペンはかすれません。
↓一方、水中で加圧型ボールペンを使って書くと、かすれてしまいます。
そもそも公式サイトには、「乾いている状態ならボールペンでも書ける」というふうに書かれていて、濡れている状態でボールペンが使えるとは書かれていません。濡れた状態なら鉛筆・シャープペンのほうが推奨されています。
↓以下、公式サイトから引用。
筆記具は、水にぬれても書く事ができる鉛筆・シャープペンが最適です。乾いている状態では、油性ペン・油性ボールペン等でもご使用になれます。
これに関しては実際にいろいろな筆記用具で書き比べしたので、よかったらあとで見てください。(※このページの最後にもあらためてリンクを掲載します)
5mm方眼
オキナプロジェクト耐水ノートは、薄いブルーの5mm方眼です。
かなり薄いので、人によっては無地のつもりでも使えるかもしれません。
破れない・シワにらない
オキナの耐水ノートはポリプロピレンをベースにした合成紙なので、とんでもない強度があって、両手で思いっきり破ろうとしても破けません。
写真じゃ伝わりにくいですけど、これほんとに全力で破こうとしても、びくともしませんでした。
全力で破こうとしても破れないのに、リングからは簡単に切り離せます。
こすって文字が消えるか実験
完全に耐水とはいえ、お風呂なので泡だらけの手でアイデアを書きたくなることがあるかもしれません。
なので試しに石鹸でゴシゴシ洗い流そうとしてみました。
シャープペン
まず基本的にシャープペンで書けばアイデアが流れ落ちる心配はありません。
指でゴシゴシこすっても、多少かすれる程度で全然大丈夫だし、石鹸を塗りたくってゴシゴシこすってもちょっと薄くなるだけで消えません。
加圧式ボールペン
次に、加圧式ボールペンはそもそも濡れた状態での筆記が推奨されていないのでおすすめしませんが、一応実験。使ったのはパワータンク。
水でこすると多少かすれる程度で大丈夫でしたが、石鹸を付けて根気よく(20秒くらい)こするとインクが消えました。
まぁそんなにこすることなんてないから大丈夫だとは思いますが。
耐水ノートの種類まとめ
ユポ紙の耐水ノートはオキナ以外にもいくつかあるので、まとめて紹介しておきます。
罫線の違いや形の違いで、用途にあったノートを見つけてみてください。
[オキナ] プロジェクト耐水ノートB6サイズ(5mm方眼)
まずここまでレビューしてきたオキナのプロジェクト耐水ノート。
B6サイズ(12.8×18.2cm)はアイデアメモとしておすすめです。
手で持ちながら書くには少し大きいので、発泡塩ビ板を下敷きとして使います。
↓Amazonの商品ページ
[オキナ] プロジェクト耐水メモB7サイズ(5mm方眼)
B7サイズ(7.6×12cm)は小さいので、屋外で手に持ったままメモするのに使いやすいと思います。
上の写真のように、片手にノート、片手にペンで使いやすいサイズ感ですね。
[ライフ] アウトドアノートB6サイズ(無地)
こちらはB6サイズ(12.8×18.2cm)の無地。
無地がいいならどうぞ。ただし生産終了で手に入りにくい。
[ライフ] アウトドアメモB7サイズ(無地)
B7サイズ(7.6×12cm)の無地ならこれ。
公式サイトによると、残念ながらライフ社のアウトドアシリーズは製造を終了したとのことです。
ネットを探せば買えるチャンスはあるかもしれませんが、かなり手に入りにくいと思います。
唯一の無地ユポ紙ノートだったので残念。
[コクヨ] 測量野帳 ブライトカラー
こちらはリングではなく、綴じノートです。
ユポ紙が使われていることはプレスリリースに記載。
↓特殊な罫線で色が濃いので、アイデアメモよりは「記録」に向いてそうです。
オキナのB6サイズ(12.8×18.2cm)よりも細い(9.4×16.6cm)ので、ポケットに入れて屋外作業やスポーツの記録などに。
レビューではゴルフのラウンド記録に使っているという人がいました。屋外のフィールドワークとかにもいいでしょうね。
A4サイズのユポ紙
ちょっと番外編になりますが、もっと大きく書きたい!という人はA4サイズのユポ紙もあります。
ノートではなく、コピー用紙のようにバラバラ。
値段を比較してみると、
- オキナのB6サイズが1枚あたり約13円
- A4ユポ紙50枚だと、1枚あたり約36円
↓
A4はB6の2.7倍くらいの面積なので、面積あたりの値段はほとんど同じになります。
A4をそのまま大きく使うもよし。半分にカットするもよし。
「B6よりも大きく使いたい」とか、「ノートじゃなくバラバラのほうがいい」とか、こだわりがあれば検討してみてください。
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もしバラバラの紙を使うなら、下敷きに発泡塩ビ板がおすすめです。
ストーンペーパーの耐水ノートはお風呂に不向き
ここまで紹介してきたユポ紙のほかにストーンペーパー(ストーン紙)を使用している製品があります。
このオキナのストーンペーパーも試してみました。
耐水性は確かに大丈夫なんですけど、長期間使うと端が「ごわついて」くる、紙の表面が粗くてシャープペンが引っかかる、紙がものすごく切り取りにくいというデメリットがあったので使わなくなりました。
耐水性・耐久性と書きやすさを兼ね備えているユポ紙ノートのほうが断然おすすめです。
まとめ
以上、お風呂でアイデアメモに使う防水ノートを紹介しました。
もう一度、ユポ紙のものを並べておきます。
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↓その他、お風呂で使う筆記用具(とくにシャープペン)、下敷きについても記事を書いています。