筆記用具ってペンスタンドのイメージがあるからか、立てて置くケースが多いようですが、ホワイトボードマーカーは縦向きで置いたらダメです。
というのも、ホワイトボードマーカーの中身は比重の違う成分が混ざっているため、立てて(縦向きで)保管すると成分が偏って、インクが目詰りしたり薄くなったりして書けなくなってしまうからです。
スーパーやホームセンターの文房具コーナーでは縦向きで吊るされた陳列をよく見かけますが、文房具屋のホワイトボードマーカーコーナーではちゃんと横向きに寝かせています。
また、キャップを放置してペン先が乾いた場合の復活方法についても後半に書きました。
もくじ
ホワイトボードマーカーは横向きに置く
別に自分で調べようとして知ったわけじゃなくて、たまたま文房具の雑学本を読んで気付きました。
↓もうめっちゃ雑学です。これでもかというほど文房具の仕組みを化学的に解説しています。
この本の中でホワイトボードについて以下のように書かれています。
ホワイトボード専用のマーカーペンで注意すべきは、未使用時には水平に置いておくこと。そうしないと、比重の違う顔料と溶剤が分離し、書いた文字が薄すぎたり、濃すぎたりするようになるからだ。
これは衝撃的でしたね。
↓自分はほとんどのマーカー縦置きで置いてたからw
これはひどいwww
実際に書けなくなったマーカーがありますが、思い当たる節がありまくりでした。
ホワイトボードマーカーの成分
ホワイトボードマーカーの中には数種類の成分が混ざっていて、均一に混じっている状態だからきちんと書けるものらしいです。
- 着色料(顔料)(※比重が重い)
- 樹脂(バインダー)
- はく離剤
- 溶剤(主にアルコール)
この中では着色料の比重が一番重く沈むとのこと。
成分がバランス良く出てこないと、本来の働きをしてくれなくなります。
縦置きで保管すると重たい(比重が重たい)着色料が沈み、それ以外の軽い成分が浮いてしまうので、マーカー内のバランスが偏ってしまいます。
なので、ペンスタンドについつい放り込みたくなるかもしれませんけど、入れたらダメです。
上向きで保存すると着色料が出てこない
ペン先が上になる状態で保存すると比重の重たい着色料が下に沈み、ペン先のほうには溶剤・はく離剤・樹脂だけが残ります。
この状態だと書けることは書けるんですが、着色料が出てこないので、インクの出が薄くなってしまうとのこと。
自分は上向きで保存したものが無かったので、実際に確認することはできず。
下向きで保存すると着色料が目詰りする
ペン先が下にある状態で保存すると、着色料がペン先のほうに集まってしまい、目詰まりを起こす原因となってしまいます。
↑この写真のように、下向き保存で書けなくなったマーカーがありました。
↓こんなふうに、ほとんどインクが出てきません。
期間にして2~3ヶ月くらい縦向きで放置してたかな?正確な期間がわかりませんけどかなり放置してたと思います。
ホワイトボードマーカーの保存状況
そのような理由から、ホワイトボードマーカーはすべて横向きで置くようになりました。
ペントレイに置くか、磁石にマーカーのお尻を引っ掛けて横向きにしてます。
黒以外は使用頻度が少ないので、なおさら横向きで保管しておいたほうが良さそうです。
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ここまでで、縦置き・横置きの違いの説明を終わります。
縦向きにして成分が偏ったら、次で紹介する無水エタノールを使った復活方法も使えないので、おとなしく新しいマーカーを買いましょう。
乾いて書けないホワイトボードマーカーの復活
縦置き・横置きの話とは別になりますが、乾いてしまったペン先の復活方法をついでに書いておきます。
最初のほうに書いた、ホワイトボードマーカーの主成分をもう一度。
- 着色料(顔料)
- 樹脂(バインダー)
- はく離剤
- 溶剤(主にアルコール)
キャップを外したまま放置した場合、溶剤として使われているアルコールが蒸発して乾いてしまうことが原因で書けなくなるそうです。
なので話は単純、アルコールを再び補充しましょう。
使うのは無水エタノール(99.5vol%)。
無水エタノールをマーカーのキャップに入れて、キャップを閉めます(エタノールが溢れない程度の量にして満たす)
だいたい10分も待てば十分みたいなので、適当に切り上げて書いてみてください。アルコール切れが原因であれば復活するはず。
豆知識として、油性ペンであれば除光液やうすめ液などの有機溶剤。水性ペンであればぬるま湯など、ペンに使われている溶剤に合わせたもので溶かせば復活できることがあるかもしれません。
まとめ
ホワイトボードマーカーは横置きで保管すること。
これだけ知っておけば、ホワイトボードマーカーが無駄にゴミになることも少なくなります。
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