適当に買ったホワイトボードマーカーがなんかイマイチで、使い心地が良いマーカーを探しているうちに、上の写真みたいなことに・・・。
ホワイトボードマーカーに求められるものって「濃さ」「消しやすさ」「経済性」あたりだと思うので、実際に使って検証してみました。
その甲斐あって、ボードマスターがほとんどの人にとって一番おすすめということがわかりました。
もくじ
ホワイトボードマーカーの比較
ホワイトボードに「ABCDE」と書いたもので比較してみました。
実測した線の太さも書いています。目分量なので誤差があるとは思いますが、実測同士の比較が参考になれば幸いです。
※追記:ホワイトボードペンシルも購入してみました。太さ0.5mm(実測0.4mm)で非常に細いです。詳細は後半で。
①[パイロット]ホワイトボードマーカーイレーザー付き極細
- 線の太さ0.7mm(実測)
- 線の太さ0.5~0.7mm(公式サイト)
- 定価150円+消費税
- かなり細い筆跡
- 全長が短いのでちょっと握りにくい
今回比較したホワイトボードマーカーの中ではかなり細く、ノートタイプのホワイトボードと相性が良いマーカーです。
ちょっと短すぎるので握り心地は劣りますが、細いマーカーが欲しいならおすすめ。
②[パイロット]ボードマスターS極細
パイロット・ボードマスターS 極細(ブラック)WMBSE-15EF-B
- 線の太さ1.0mm(実測)
- 線の太さ0.8mm(公式サイト)
- 定価150円+消費税
- 普通の筆記用具と同じような持ち心地で書きやすい
- カートリッジ交換可能
- ノートタイプのホワイトボードにも使える細さ
先ほどの極細よりも少しだけ太いですが、ホワイトボードマーカーの中では細いほうです。
一般的な筆記具と太さや長さが似ているので、書き心地が非常に良いです。
よっぽど小さい面積に書かない限りは、先ほどの極細よりもこちらのほうがおすすめです。
また、キャップの付け外しがしやすく、詰替えも可能でエコ。
ホワイトボードマーカーの中では、パイロットのボードマスターシリーズが最もおすすめできますね。
③[パイロット]ボードマスターS細字
パイロット・ボードマスターS 細字(ブラック)WMBSE-15F-B
- 線の太さ1.2mm(実測)
- 線の太さ1.3mm(公式サイト)
- 定価150円+消費税
- 普通の筆記用具と同じような持ち心地で書きやすい
- カートリッジ交換可能
- 自分用のメモなら大きいホワイトボードに書いても見やすい太さ
これは先ほどのボードマスターS極細とボディの形状は全く同じで、芯の太さだけが違います。
会議室で大きいホワイトボードに書いて見てもらうなら細いですが、自分用にA3サイズ程度のホワイトボードに書き込むなら最適なサイズです。
交換カートリッジはボードマスターS極細と同じものを使います。
④[パイロット]ボードマスター中細字
ホワイトボードマーカー ボードマスター 中細字 丸芯 WMBM12FML ブラック
- 線の太さ1.6mm(実測)
- 線の太さ1.7mm(公式サイト)
- 定価120円+消費税
- カートリッジ交換可能
- 本体が太いので大きな文字のほうが書きやすい
- 本体の太さと線の太さがアンバランス
- 大きく書くなら中字以上の太さのほうが良さそう
これは「ボードマスターS」じゃなくて「ボードマスター」です。
実際に書いた時の線の太さは、先ほどのボードマスターS細字と似たような感じがします。
でも、ノートタイプのホワイトボードに書くとしたら本体が太すぎて持ちにくいし、人前で大きなホワイトボードに書くとしたら線が細すぎるし、ボディと線の太さがアンバランスだと思いました。
このボディーの太さなら、中字以上の太さのほうが使いやすいと思います。
ちなみにボードマスターシリーズは、インクカートリッジだけじゃなくペン先も交換できるようになっています。
⑤[パイロット]ボードマスター中字
パイロット ボードマスター 中字丸芯 ブラック WMBM-12L-B / 10セット
- 線の太さ2.0mm(実測)
- 2.3mm(公式サイト)
- 定価120円+消費税
- カートリッジ交換可能
- 人に見てもらう大きなホワイトボードでも十分な見やすさ
- ボディが太いので大きな文字のほうが書きやすい
ボードマスター中字以上の太さは、プレゼンなど、人に見てもらう用途に向いています。
会議や授業で、脚付きの大きいホワイトボードに書くなら中字以上の太さが見やすいでしょうね。
↓ちょうど中字で書いてある動画がありました。
書ける太さの割にはペン先が硬くてコツコツ書けるので、書き心地が良いのもボードマスターの良いところです。マジックの「マッキー」のような硬さ。
また、ボードマスターはインクが濃くてキリッとしていて、消し跡があまり残りません。
中字の交換カートリッジとペン先の替芯はこちら。
⑥[パイロット]ボードマスター太字
パイロット ボードマスター 太字丸芯 ブラック WMBM-18BM-B / 10セット
- 線の太さ2.4mm(実測)
- 線の太さ3.2mm(公式サイト)
- 定価180円+消費税
- カートリッジ交換可能
- 線の太さがかなり太いので、遠くの人にまで見てもらいたい時に
ここまで太くなると「太っ!」と感じます。よっぽど強調したい場合や、遠くの人に見てもらう場合にどうぞ。
カートリッジとペン先の替芯はこちら。
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ボードマスターシリーズはここまで紹介した丸芯(中細字・中字・太字)の他に、平芯(中字・太字・極太)もあってさらに太く書けるので、大会議室などで使いたいなら公式サイトで太さを見てみてください。平芯を寝かせて書けば、最大筆記幅12mmまで使えます。
⑦[シャチハタ]アートライン潤芯
シヤチハタ アートライン潤芯ホワイトボードマーカー K-527/4W 丸芯 4色セット
- 線の太さ1.8mm(実測)
- 線の太さ2mm(公式サイト)
- 定価150円+消費税
- キャップがあまりにも硬い
- 書き味がフニャフニャしている
- インクフローが多くてダマができやすい
- ペン先が乾きにくいとのこと
太さはボードマスター中細字と中字の中間くらい。ペン先が柔らか過ぎるのが気になりました。書き味がフニャフニャしてます。
また、インクの出が多くて筆記中にダマができやいです。「キャップを締め忘れてもペン先が3日間乾きません!」というのがウリのようですが、デメリットのほうが強いと思いました。
あと、キャップがあまりにも硬い。店頭で確かめて、4色全部固かったので個体差ではないと思います。握力が弱すぎる人にはおすすめできません。
ボードマスターのほうが全然良いです。
⑧[ぺんてる]ノック式ハンディ中字
ぺんてる ノック式 ハンディホワイトボードマーカー 丸芯・中字 黒 [1本] MWXN5M-A
- 線の太さ2.1mm(実測)
- 公式サイトには太さの表記無し
- 定価170円+消費税
- ノック式だから片手で使える
- 書き心地はイマイチ(グラつきを感じる)
ホワイトボードマーカーとしては珍しく、ノック式だから片手で使えるのが最大の特徴です。
ただし肝心の書き心地はイマイチで、筆記中に芯のぐらつきを感じたり中身のバネの音が鳴ったりと、ノック式だからこそのデメリットがトレードオフとなっています。
書き味はどうでも良くて、とにかく「片手で出し入れしたい。キャップが邪魔」という人なら十分におすすめです。
⑨[パイロット]ホワイトボードマーカーイレーザー付き中字
パイロット ホワイトボードマーカー イレーザー付 補充タイプ 中字 ブラック
- 線の太さ2.0mm(実測)
- サイトに太さの表記無し
- 定価150円+消費税
- インクが少し薄い
- 消し跡が残りやすい
ごくごく普通の中字ホワイトボードマーカーです。インクはやや薄めで消し跡が残りやすいので、ボードマスターのほうが使いやすいです。
イレーザー付きの中字がどうしても欲しいならありかも。
⑩[コクヨ]インクガイイ スタンダードタイプ中字
おまけ。店頭でちょっと触ったけど購入しなかったホワイトボードマーカーです。
コクヨ ホワイトボード用マーカー インクガイイ スタンダードタイプ 中字 黒 PM-BN102D
蓋があまりにも固すぎて、なっかなか開けることができませんでした。
ホワイトボードには思いついたことをすぐに書き始められるかが重要なので蓋が固いだけで購入候補から外してしまいました。
[バタフライボード] ホワイトボードペンシル
バタフライボード 0.5mm極細ホワイトボードペンシル4本セット(黒)
- 線の太さ0.5mm(実測0.4mm)
- 非常に細い
- 短く細いので持ちにくいかも(筆記時10cm)
- ペン先がしっかりしている
- 値段は高め
- イレーザーとマグネットはついていない
バタフライボードに合わせて開発されたという、とにかく極細のホワイトボードマーカーです。
他のマーカーで細いのは0.7mmや1.0mmになるので、0.5mmという細さが際立ちます。
この細さなら新書サイズのヌーボードのように小さなホワイトボードでもマッチしそうです。
また、マグネットとイレーザーがついていないので、普通の筆記用具のような見た目で、全長も短い(約11cm)ので、持ち運びに向いています。
ただ、筆記時の長さは10cmになり、普通のペンと比べるとかなり短く、しかも軸が細いため、ちょっと書きにくいと感じてしまいました。
↓ボードマスターSとのサイズ比較。
サイズは普通の筆記具よりむしろ小さいので、ペンケースに忍ばせても違和感がありません。
バタフライボードやヌーボードなどの、携帯ホワイトボードを使う人ならおすすめできます。
[欧文印刷] nu board ホワイトボードマーカー
こちらは買ってはないけど、細いマーカーの例として。
- 線の太さ0.6mm
- 細い
- 普通のボールペンと同じくらいの長さなので持ちやすい
- ペン先が硬い
- インクをあえて消えにくくしているので、手が触れても消えにくい(逆に言えば気軽に消しにくい)
- イレーザー付き
- マグネット無し
消えにくさは動画がわかりやすい。
手で擦っても全然消えないし、普通のマーカーに付いてるイレーザーでも消えないみたい。この nu board マーカーに付いているイレーザーで消すことを推奨している。
この消えにくさについてはレビューでも賛否両論で、普通の消えやすさだと思った人の低評価が目立っていた。
でも、手が触れてすぐ消えないマーカーが欲しい人にとっては助かるので、目的をよく考えて選びましょう。
まとめ
これらのホワイトボードマーカーを試した限りでは、パイロットのボードマスターシリーズがおすすめです。
- ハッキリ見えるインク
- 消え跡が残りにくい
- ペン先が硬くて書きやすい
- フタが固くなくて簡単に開けられる
- ボディの握り心地が良い
- カートリッジ交換が簡単
- 太さの選択肢が豊富
- カートリッジは2種類だけなので迷わない
などなどコスパが抜群。どのメーカーが良いのか迷っているなら間違いなくボードマスターがイチオシ。
あとは、携帯用に特化しているバタフライボードのホワイトボードペンシルもおすすめですね。
参考リンク
参考:モバイルホワイトボードの専用マーカーってどんな感じ? 付属品のほうがいいの? | ファシリテーション文具案内
バタフライボードと nu board マーカー比較。
他にもホワイトボード関連の記事が充実。
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