愛用していたマウスにチャタリングが起きるようになってしまいました。マウスジェスチャーがまともに使えない。いと悲し(/_;)
ちなみにマウスのチャタリングはざっくり言うと、1回クリックしたつもりがダブルクリックになってしまう現象です。
どうせ放置しても直らないんだから、ダメ元で修理してみましょう。
このブログでは、接点復活剤を使ってマウスのチャタリングを修理する方法について書いていきます。
別記事も合わせて、すでに50件以上は復活の報告もいただいているので、確実性も高いと思います。
※後述しますけど、マウスのスイッチボックスを分解する必要がなく、接点復活剤を浸透させるだけで修理完了するので、とても簡単です。
今回はマウスのスイッチに使ってますけど、接点復活剤は幅広く使えるので、1個あるとかなり便利。(ただしテレビリモコンで使われる導電性ゴムには使用しないでください。公式でも「導電性ゴムへは使用しないでください」と書かれていました。)
電気接点部分が「金属 x 金属」であれば心配いらないと思います。
マウスのチャタリング修理方法いろいろ
マウスのチャタリング修理について調べてみると、いろいろな方法を見かけます。
- 静電気が溜まっているので、放電するためにUSBケーブルを抜いてマウスを連続で10秒くらいクリック
→やってみたけど効果なし。 - マウススイッチを交換
→ハンダ付けが必要なので面倒だし失敗する可能性もあるので却下。 - パソコンソフトのチャタリングキャンセラを使う
→根本的な解決にならないし、マクロツールに影響が出るかもしれないので却下。 - 電池交換
→ワイヤレスマウスで乾電池を使う場合、ものすごく劣化していると不安定になるかもしれないので、一応電池交換で確認。 - 接点復活剤で接触不良を改善する
ということで今回は、
⑤接点復活剤(コンタクトスプレー)でチャタリングの修理をします。
何でもかんでもクレ556で直せるでしょ。って風潮がありますが、プラスチックにかかる箇所の接点復活剤としてはおすすめしません。
揮発するまでの長さによりますが、プラスチックが傷む可能性があります。
↓公式の5-56シリーズQ&Aから引用。
Q.ゴム、プラスチック、樹脂への使用は可能でしょうか。
A.劣化や変色の恐れがあるため、金属以外のものへはお使いにならないでください。
マウスの分解
とりあえずマウスを分解しないことには修理が始まらないので、隠しネジを外したりして分解します。
マウスのメーカーによって分解方法が違うので、「自分のマウスの型番 分解」で検索してください。
とりあえず隠しネジが見つかれば分解は問題なくできると思います。
接点復活剤をスイッチに浸透させる
今回は右クリックの調子が悪いので、下の写真の赤枠のスイッチボックスに接点復活剤を吹き付け浸透させます。
白いスイッチ部分の隙間から中に流し込むイメージ。
マスキングする
スプレーの下準備として接点復活剤が他の部品に付着しないようにマスキングテープで適当にカバーしました。
接点復活剤を流しこむ
スイッチの隙間にほんのちょっとだけスプレーします。
※写真は撮影用に写したんですが、実際は新聞紙を敷いたり、スイッチのまわりはティッシュで覆ったりして飛び散らないようにしてください。
スプレーは、プシュッとちょっとだけ音がなるくらい控えめに押して、ノズルからポタッと1滴落ちるくらい、慎重に出しましょう。
次は、つまようじなどでスイッチを何回もカチカチして、中身の接点に復活剤が行き渡るようにします。
今まで何台かマウスを修理した経験から言うと、カチカチの回数が少ないと不十分だったことがあります。
目安としては50回くらいはカチカチさせましょう。チャタリングの症状がひどければもっと。
なぜなら、スイッチの構造は以下のようになっていて、流し込み口の反対側に接点があると思われるからです。
なので、若干傾けてカチカチしてもいいかもしれません。
目的の箇所にスプレーの液を流し込むには目的の箇所が下になるようにスイッチを向けてスプレーすると良さそうです。
引用:スイッチの内部接点洗浄
ーーー
また、(たぶんそこまでひどい状態にはならないと思いますが)もっと接点をダイレクトに処置したいと思ったら、スイッチボックスのフタだけ開けることも可能なようです。
ボタンの金属接点が入っている、ボックスのフックを開けます。
↑ こんな感じに。 ここから手で取れるのですが、表に出てる↓小さな白い部品が飛んだら凄い探すの苦労します。
ただ、元に戻すのが難しそうなので、あまりおすすめではありません。
なので、基本的に、まずはスイッチボックスは分解せず、そのまま接点復活剤を流し込んで試してみるのが安全です。
もし直ってないと感じたら、分解する前に、もういちど入念にカチカチしてみてください。
ーーー
これで修理は完了です。
乾燥させずにすぐに使っても動作に支障はありませんでしたが、不安ならある程度時間を置いて使ってください。
チャタリングは直ったか?
マウスのチャタリングは完全に直りました。
ドラッグ&ドロップにも問題がなくなったので、マウスジェスチャーも使えるようになりました。
また、1年以上経ちましたがチャタリングは再発してません。これなら確実に効果があったと言ってもいいでしょう。
※追記:1年4ヶ月経った時点で軽度のチャタリングが再発しましたが、再びコンタクトスプレーで処置して使えるようになりました。
※その後マウスのラバーが加水分解してベタベタになって買い替えしたので、スイッチ以外の部分が先に寿命を迎える可能性があります。
マウスのスイッチ以外でも、金属同士の接点不良に使えて、ゴム・プラスチックにかかっても大丈夫なので、1個だけでも常備しておくとかなり便利ですよ。
代用品としては、無水エタノールやエレクトロニッククリーナーであれば洗浄としては適しているので、すでに持っていれば使えます。
↓その他、代用品としてはおすすめしないもの。
ちなみにチャタリング修理でよく話題に登るロジクールのトラックボールM570についても分解と修理の記事を書いてるのでこちらもどうぞ。
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