せどりの売上管理をExcelでするかどうか

せどりブログのほうでコメントにて質問をいただいて長文になりそうだったのでこっちで書こうかと思います。

せどりを始めたばかりでExcelを使ったことが無い状態において商品の仕入れや出荷など何をどう管理するべきか迷っている。最低限やるべきことは何か。

というような質問をいただきました。(要約したのでニュアンスが違っていたらすいません)

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せどりの売上をExcelで管理するべきか

身もフタも無くなりますが(笑)そもそもせどりの管理をExcelでしたほうが良いのかどうか?ってことですね。

今まで「Excelを使ったことがない」という状態だと、つまずくポイントがたくさん出てくるんじゃないでしょうか。

「こうしたほうが良いよ」とExcelの良さを人から聞いて『すごい!』と思っても、ピボットテーブル・CSV・関数など、ある程度知識が必要な操作だとしたら、かえって時間がかかり、間違ってデータがずれてしまう危険もあります。

また、Amazonマーケットプレイスで販売するせどりのように、一期一会の商品を新規客に数多く販売する場合は、管理に時間をかけるよりも仕入れやリサーチ・商品知識に時間をかけて、仕入れを効率化したほうが良い場合もあると思います。

お金の管理はExcelが無くてもできる

せどりの管理をどうしていきたいのかによって答えも変わってくるんですが、例えば「月々のお金の出入りを管理したい」だけであれば、Excelを使う必要がないかもしれません。

お金の出入りをどこから見るか

「お金の管理」と言っても、出るお金と入るお金を正確に把握しておけばとりあえず最低限の管理になります。

売上(手数料が引かれる前)

管理画面のビジネスレポートを開けばとりあえず、いつ、いくらで売れたのかが把握できるんじゃないでしょうか。

月別・日別などの集計期間も変更できるので、Excelでピボットテーブルを使っているようなものです。

入金(手数料が引かれて口座に振り込まれる金額)

先ほどのビジネスレポートの数字はAmazon手数料が引かれる前の金額なので、自分の口座に振り込まれる入金額ではないですよね。

ということで、Amazon手数料を引いた後の実際に振り込まれる金額は、管理画面「ペイメント」から確認することになりますね。

2週間ごとの表示なので月単位の入金額を把握しにくいですが、月単位で合計金額を知りたい場合は、CSVをダウンロードして少し加工することになるので、Excelが必要になってきます。

仕入れや消耗品など

購入したレシートを1ヶ月ごとに集計して、1ヶ月でいくら使っているのか把握って感じでしょうか。

ネットでクレジットカードを使って買い物している場合は、Webから明細を見れるならWebから確認。

郵送の明細のみだと、お金の流れが把握しにくくなる可能性が高いかもしれませんね。

家計簿を付ける感覚

上記のように、「いくらお金を払って、いくらお金が入ってきたのか見る」というのは家計簿と同じなので、データをメモして手書きでまとめるだけでも十分かもしれません。

ビジネスレポートやペイメントなど、あらかじめAmazonのシステムが集計してくれる機能があるので、それを利用したほうが間違いが少なく効率的だと思います。

ポイントは、「すでにある機能を活用」して2度手間を減らすということですかね。

どんな時にExcelを使うことがあるのか

じゃぁそれでもあえてExcelを使うのはどんな時かというと、

単品管理・利益率・回転率を把握したい時

などでしょうか。

たとえば、

  • いくらで仕入れて、
  • どのくらいの期間で売れて、
  • いくらで売れて、

という情報がすべてわかっていれば、自分が扱っている商品の全体の利益率・回転率が分かり、どのくらい仕入れに突っ込んでも良いのか把握できて、傍目からは危ない橋をわたっているように見えても、確信を持って仕入れができたりします。

1件ずつ手入力するかどうか

ただし「Excelで単品管理をしたい」という場合に気をつけないといけないのが、

1件1件手入力するコストに見合うのか?

ということです。

そこまで細かく分析できたら当然良さそうに思いますが、家計簿と比べると難しくなり、Excelの操作がおぼつかない場合は余計な時間がかかってしまいます。

それでも単品管理をやりたいなら1件ずつExcelに手入力していくことになりますが、正直、データを手入力するのはオススメできません。

商品単価が低ければ1件のデータ入力にかかる時間による損失が大きくなります。

同じ商品をリピートで何度も売るのなら、回転率などのデータが役立つ可能性がありますが、一期一会のせどりの場合はデータを溜めるだけ溜めて自己満足になってしまう可能性が高そうです。

データを管理するかどうか迷った時の判断基準のひとつとして、

  • あとあとデータを活用して利益に貢献する可能性がありそうか。
  • せどり以外に役立つ可能性があるか。
  • 1件のデータ入力や管理にどのくらいの時間的コストがかかるか。

などを想像してって感じでしょうか。

SKUに暗号化して情報を入力する

これは小口出品か大口出品かによっても変わってくるかもしれませんが、Amazon出品する時に、SKUという任意の管理番号を入力することができるので、SKUの中に自分が把握したい情報を暗号化して入力しておくという方法も考えられます。

売上が上がって注文詳細を見た時に、SKUが表示されているので、その商品に関する情報を確認できたりします。

たとえば出品ツールがデフォルトで採用しているこのようなSKU番号だった場合、

20140327-001

それ以降の桁に、自分だけの情報を入力したりします。

これはあとあとCSVをダウンロードしてExcelで集計すると活用できるデータになります。

将来的にExcelが必要なくなる可能性

Amazonはこれからもどんどん機能を追加したりしてシステム化していくだろうと思います。

だから意地になって「Excelで全部どうにかしてやろう」と思わないようにしましょう。

Excelだけエキスパートになっても、もうすでにクラウドとの連携など、既存のサービスを組み合わせるほうが重要になっているので、逆にひとつのことで視野が狭くなるのは得策とは言えません。

もちろん、ある程度Excelの知識があると便利なことは確実ですが、あまりにも時間をかけすぎないように気をつけてください。

ただしExcelは勉強しとけば役に立つ

Excelがある程度使えれば損にはならないと思うので、いきなりせどりでやりたいことを達成しようとするんじゃなく、ExcelはExcelで基礎から始めても良いですよ。

これからもせどりに限らずパソコンで数字を管理する場面が少しでもあるなら、確実に役に立つスキルになると思います。

Excelって細かな知識の引き出しが増えた時に、初めてやりたいことをスムーズにできるようになるので、いきなり大きなことをやろうとしても、うまくいきません。

なので、できるExcelシリーズなどの基礎的な本を、最初から最後まで書いてある通りに操作するだけで全然違います。

一生懸命覚えるというよりは、書いてあることをなぞるだけ。覚えられているかどうか不安になるよりはなぞる。そして2回なぞる、3回なぞる。

あとはショートカットキーと関数。

ショートカットキーは「Excel ショートカットキー」などでググって書いてあることをそのままなぞる。

関数は薄い本を買って書いてあることをなぞる。

関数は理解するのが難しいだろうから、無理に時間をかけずに、実際に使いたい場面になった時に本を引っ張りだす程度でも良いかもしれません。

せどりの集計や管理だと関数以外にも「検索」「置換」「オートフィルタ」「CSV取り込み」「オートカルク」「ピボットテーブル」など、他の機能もよく使うので、意外と関数の利用頻度って低かったりするんですよね。

そういう意味でも関数から始めるより、できるシリーズなどのExcel入門本から始めるのがオススメです。

最低限何をやるべきか

ということでせどりのデータ管理で「最低限」何をやるか?と言われたらお金の出入りを把握することかな?と思うので、Excelが絶対に必要というわけではありません(笑)

売上「金額」の集計に関しては、Amazonのビジネスレポートがやってくれるので、Excelを使うのは商品にフォーカスして傾向を分析したい時くらいでしょうか。

商品の傾向を把握して今後の販売に活かしてー、、、とか難しいことを考えるよりも、資金がショートしないかどうかなど、単純なことを考えたほうが小規模レベルであれば役に立つんじゃないでしょうか。

ーーー

昔せどりブログのほうに書いたせどりExcel講座というカテゴリがあるので、せどりで使えるExcelテクニックに興味がある人は覗いてみてください。

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『せどりの売上管理をExcelでするかどうか』へのコメント

  1. 名前:タコス 投稿日:2014/03/27(木) 23:59:10 ID:8abd4e0fd 返信

    パソ活さん

    ちゃんとした記事まで書いて頂いて、ありがとうございます!

    商品の管理に関しては、最初から色んなデータをまとめておかないと後々で後悔してしまうだろうなぁと思い、焦って色んな事を一気にやろうとしていました。

    ですが、パソ活さんの言うとおり、出来ないことは無理にやるべきではないと思いましたし、まずは単純にお金の出入りだけでも管理しようと思います。

    まだまだ分からないことだらけで、これからも色々とお聞きすることがあるかもしれませんが、どうかよろしくお願いいたします。

    ありがとうございました。

    • 名前:パソ活 投稿日:2014/03/28(金) 23:40:12 ID:d50abf4d1 返信

      タコスさんコメントありがとうございます。

      >商品の管理に関しては、最初から色んなデータをまとめておかないと後々で後悔してしまうだろうなぁと思い、焦って色んな事を一気にやろうとしていました。
      →たぶんですが、曖昧であればあるほど焦るんじゃないかな?と感じます。

      「色んなデータをまとめておかないと」という部分が曖昧ポイントでしょうか。

      そのデータは何のためにまとめるんでしょうか。
      得られる効果はどのくらいあるでしょうか。
      かかる時間はどのくらいでしょうか。

      という質問を自分にしてみたらどうでしょか。

      そうすれば、何でもかんでもデータを集めるんじゃなくて、必要ないデータは切り捨てることが出来るかもしれません。

      その上で、Excelなどのツールを使うスキルがあれば、やりたいことが実現できる、という感じですかね。

      おそらく、Excelのスキル不足が問題ではなく、その前の段階の計画部分が原因じゃないでしょうか。

      >ですが、パソ活さんの言うとおり、出来ないことは無理にやるべきではないと思いましたし、まずは単純にお金の出入りだけでも管理しようと思います。
      →そうですね。こういうのって最初から「完璧にできた状態」を想像したくなっちゃうんですけど、自分である程度手を動かして初めて進めるような感じなので、なかなか一歩目が出るか出ないかで大きな違いになっちゃうんですよねぇ。

      そういう意味では無理にやったことないExcelで管理するよりも、お金の管理をしていって、途中でもっと自分のやりたいことが明確になってきたらExcelで出来るか探ってみる、という流れでも良いかもしれません。

      >まだまだ分からないことだらけで、これからも色々とお聞きすることがあるかもしれませんが、どうかよろしくお願いいたします。
      →どうぞどうぞ。質問が殺到する状況にでもならなければ(笑)返事できる時はしようと思います。

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