キーボード配列のレイアウトを考えるのに便利なスプレッドシート

キーボード配列を考える手助けになるスプレッドシートを作ってみました。

配列開発者がキーの入れ替えを検討するときに、プリントアウトして見比べたり、指を乗せてイメージしてみたり、といった感じ。

このシートでは以下のようなことができます。

  • スプレッドシートのセルに直接入力してスピーディな編集が可能
  • シフト面の数に合わせて1面~9面までテンプレートあり
  • 自分で「セルの結合」を使ってカスタマイズも可能
  • 格子配列のテンプレートあり
  • 最下段の装飾キーのレイアウト(とくに割れ位置)はテンプレートからコピペ可能
  • A4用紙でキーピッチ18mmプリントアウト可能
  • キーごとの打鍵数を分析して、手別・指別・段別の打鍵割合を計算
  • スプレッドシートアプリでスマホ・タブレットからも閲覧可能iOSAndroid

↓こんな感じのレイアウトです。(例:JIS配列)

キーボード配列(共有スプレッドシート)

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テンプレート

既存の配列など、ある程度のテンプレートを用意しています。

アルファベットと対応する配列

自作配列を誰かに見せる場合、QWERTY配列のアルファベットとの位置関係を示すことが多いため、

  • QWERTYの印字+1面
  • QWERTYの印字+2面
  • QWERTYの印字+3面

などのシートをあらかじめ用意しています。

↓このように、QWERTYとの関係がわかるような感じ。

もしシフト4面以上にしたり、セルの大きさを変えたいなら、自分でいじってください。

QWERTYの印字を使わないなら、「空白」シートでだいたいのことはできるはず。

シフト面色付き

シフト面を使う配列だと、単打とシフト面の違いがわかりにくくなるので、あらかじめ色分けしたテンプレートを用意しています。

↓こういう感じで、色分けしたほうがシフト面がだいぶわかりやすくなると思います。(例:[3面(色)]シート)

格子配列

自作キーボードユーザーが使うかもしれないので、格子配列の「格子」シートもとりあえず用意しています。

といっても、多種多様な自作キーボードのテンプレートは用意できないので、用途に合わせて「セルの結合」「列・行の削除」などを使って自分用にカスタマイズしてください。

※スプレッドシートなので、キーの向きを斜めにはできません。

JIS配列

とりあえずのスタンダートの目安として使うかもしれないので、以下のシートを用意しています。

QWERTYの1面のみ

JISキーボード

USキーボード

既存のキーボードを部分的に変更するような自作配列だったら便利に使えるかもしれません。

キーボード配列表の使い方

この「キーボード配列」共有スプレッドシートではいろいろなことができるので、ひと通り操作方法を説明しておきます。

「コピーを作成」で自分用にダウンロード

まず前提として、共有スプレッドシートは「閲覧専用」にしているので、自分でいじるなら、「ファイル」→「コピーを作成」で、Googleドライブにダウンロードしてください。

※ちなみに画面右上に閲覧中のユーザーが表示されますが、すべて「匿名ヒョウ」のような表記なので、誰が見ているのかは管理者にも分からないようになっています。

ただし、管理者のアカウント名は閲覧ユーザーに見られるので、もし自分が管理者になって共有するなら、アカウント名に注意してください。

文字キーの入力

セルに直接入力するだけで編集することができます。

後述しますが、シフト面の数などによって、フォントサイズはある程度最初から調節しています。

キーのシフト面を決めてコピペ

自作配列だと、シフト面が3面や4面の場合もあると思うので、各種シートを用意しています。

例として「空白」シートを開いて、

  1. 下に並んでいるテンプレートをひとつ選択してCtrl+Cでコピーして、
  2. 横1行を範囲選択してCtrl+Vで貼り付け
  3. 4行繰り返し。(セル結合の関係で、まとめてコピペはできません)

↓例として「空白」シートで3面シフトを貼り付けした完成図。

あとはセルに直接入力していきます。

フォントサイズはある程度調整していますが、変更したかったら、下に並んでいるテンプレートをカスタマイズしてからコピペすると楽です。

スプレッドシートの「セルの結合」を使えるようになると、いくらでも好きにカスタマイズできるのでぜひ覚えてください。

特殊キー(最下段)の変更

最下段のレイアウトはとりあえずRealforceのもの(N右割れ)にしていますが、変更したいなら、下のほうにあるテンプレートからコピペしてください。

富士通純正のものや、各種割れ位置のキーボードを取り揃えています。

印刷の注意点

そのまま印刷しようとすると、下にあるテンプレートが邪魔になるので、「選択中のセル」のみ印刷にしたほうがいいと思います。

そして、余白を変えると、印刷時のキーピッチを調節できます。

プリンターの環境によって違うかもしれませんが、自分は余白「狭い」でA4用紙に印刷すると、キーピッチが18mmになりました。

ちなみに、なぜかスプレッドシートしか直接印刷はできず、いったんPDFで開いてから印刷するようになりました。これは環境によって人それぞれかも。

印刷した紙に指を乗せれば、配列も考察しやすくなるかもしれませんね。

↓これは印刷してキーピッチ18mmの上に指を乗せたイメージ。

キーごとの打鍵数を分析

1万字のかなを入力する場合の打鍵数」のように、キー別の打鍵数と、色分けが自動でされれば便利かと思って、作ってみました。

スプレッドシートの中の「打鍵数」というシートにあります。

↓QWERTYローマ字の打鍵数を入力した見た目がこんな感じ。

キーごとの打鍵数を入力すると、

↓打鍵数が多いキーを自動で濃くするカラースケールが適用

↓左右の手別、指別の打鍵数とパーセンテージが自動計算

↓段別の割合を自動計算

↓1かなあたりの打鍵数を自動計算(Shiftありの配列だと、Shiftの有無を別々に計算)

というような感じで、配列の評価を見やすくできるので、分析の結果を人に見せたい用途に向いていると思います。

ーーー

また、さらに突っ込んだ使い方として、標準運指ではない、独自の運指でキーを打っている人が指別のパーセンテージを知りたい場合に使えるのが「打鍵数(独自)」シートで、

下のほうにある入力欄に、どのキーをどの指でどのくらい打つのか入力すると、自分だけの指への負担を計算できます。

たとえば自分はタイピングの最適化をそこそこやっているほうで、特に右手中指を使う割合が大きく、標準運指よりもパーセンテージがかなり変わります。

keyboard-layout-editor.com

keyboard-layout-editor.comという、キーボード図をカスタマイズできるWebサービスがあるんですが、自分用に作ったシートを公開しておきます。

スプレッドシートの中の「KLE」というシートに、以下のようにリンクと画像を並べました。

タイピングの最適化の記事では、押さえるキーに色を付けた図解を多用しているので、使用例として参考になるならどうぞ。

配列の説明としても利用できるかもしれません。

運指表

ついでに思いついて作ったものなので配列作者用ではないですが「運指」というシートに、どのキーをどの指で打つのか図解できるものを作りました。

↓ひとつのキーにつき4分割まで色が塗れます。

  • 1キーに3指以上の担当
  • 中央付近のキーを飛び越えて中指が打鍵する

など、特殊な運指をする人向けです。

そこまで運指が飛ばないなら、Webサイトで完結する「みんなの運指表」のほうが簡単に作成できます。

ただし色を塗るために印字部分をテキストボックス使って変なやり方をしているので、QWERTY以外の印字まで用意できず、非常に融通が効かない仕組みになってます。実質、QWERTY専用です。

スプレッドシートの基本操作

自分でいじるときに覚えておくと便利な、スプレッドシートの基本操作をざっと説明しておきます。

キーデザインのカスタマイズ

キー1個は、4 x 4マスのセルで構成されています。

そのため、配列で使う面の数に合わせて、自分でセルを結合・解除していじることができます。

あとは「枠線」「フォントサイズ」「塗りつぶしの色」などを使えば、いろいろできますね。

書式の一括反映

キーに色を塗るとき、ひとつずつ色を塗っていたら時間がかかってしまいます。

そんなときは、1キーを範囲選択して、Ctrl+Cコピー、

貼り付けしたいセルを選択して、右クリック、「書式のみ貼り付け

すると中身の文字はそのままで、色などの書式だけが一括コピーされます。

「書式」のくくりには、色・フォントサイズ・枠線などの、文字情報以外がだいたい含まれるので、1キーだけデザインを変更してから、あとは「書式のみ貼り付け」するのがスマートなやり方です。

他にも特殊貼り付けにはいろいろな種類があるので、そういう貼り付け方法があることを覚えておくと、役に立つこともあると思います。

セルの複数選択・繰り返し

配列をいじるならさっきの「書式のみ貼り付け」が重宝するけど、ちょっとしたときに、ちょっとだけ役に立つテクニックも一応紹介しておきます。

飛び飛びで複数セルの選択

Ctrlを押しながらクリックすると、こんなふうにバラバラの場所を複数選択できます。

数箇所変更するくらいならこっちのほうが便利なこともあるかもしれません。

直前の動作を繰り返し

もしくは、F4Ctrl+Yを使って、「直前の動作を繰り返し」します。

↓例えば「塗りつぶし」を繰り返す例。

数にもよりますが、Ctrl+クリックで神経質にクリッするよりも、F4の繰り返しで適用したほうが速い場合もあります。

いろんなアプローチがありますが、基本操作をいろいろ知っていると応用が効きます。

ショートカットキー

最低限覚えておくと便利。

このシートをいじるときだけでも、これだけありました。

  • Ctrl+C コピー
  • Ctrl+V 貼り付け
  • Ctrl+Z 元に戻す
  • F4 やり直す(直前の動作繰り返し)
  • Ctrl+Y 同上
  • Alt+Shift+1 上枠線
  • Alt+Shift+2 右枠線
  • Alt+Shift+3 下枠線
  • Alt+Shift+4 左枠線
  • Alt+Shift+6 枠線の削除
  • Alt+Shift+7 外枠線
  • Ctrl+Home シートの先頭に移動
  • Alt+↓ 次のシートに移動
  • Alt+↑ 前のシートに移動
  • Ctrl+P 印刷

ほかにもたくさんあるので、すべて見たい人は公式ヘルプもどうぞ。

参考:Google スプレッドシートのキーボード ショートカット – パソコン – ドキュメント エディタ ヘルプ

まとめ

実はキーボード配列スプレッドシートを作ったきっかけは、自分が配列を作るためではなく、ほかの人が考案した配列が、テキストとして記載するとイメージできないことでした。

↓こういう書き方の。

QWERTYUIOP
ASDFGHJKL
ZXCVBNM

見ている環境によってプロポーショナルフォント(文字によって幅が変わるフォント)だと位置関係がずれるし、キーボードの段組みは微妙にズレがあるので、普通のJISキーボードで使われる場合はイメージが湧きにくいという問題がありました。
※本来、上段と下段は4分の3キー(0.75U)左右にズレます。

なので、キーの入力が簡単で、スクショしやすく、印刷も考慮しているツールがあれば便利なんじゃないかなと思ったわけです。

ただ、自分は配列の開発はしていないので、果たして需要とマッチングしているのかよくわかりません。なので実験です。

キーボード配列(共有スプレッドシート)

ーーー

関連:親指シフト|練習・キーボード・その他の配列など

関連:『QWERTYの謎』の感想

関連:初心者はローマ字入力とかな入力どっちがいいのか比較

関連:タイピングの最適化と練習方法

関連:タイピングの手元動画まとめ

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