賃貸なので壁を傷つけたくない、けど壁面収納で棚をDIYしたいという人にピッタリのディアウォールというアイテム。
ホームセンターでツーバイフォー(2×4)を買うだけなのでとても簡単で、すごい強度と耐荷重があって壁掛けテレビのようなDIYもできます。
※同じようにツーバイフォーを使った突っ張り棒としてラブリコという商品もあります。この記事の最後のほうにちょろっと出てきます。
ディアウォールとは
ディアウォールは、ツーバイフォー(2×4)という長くて頑丈な木材を、床から天井まで突っ張り棒のようにして固定できるDIYアイテムのことです。
↑この写真の上下の小さい白いのがディアウォール。ツーバイフォーにカポッとはめて突っ張ります。
自重とバネの力によってしっかりと固定できるので、棚DIYや壁掛けテレビ、バイクハンガー・キャットタワーなど、アイデア次第で応用の幅が広く、新築や賃貸住宅でも壁を傷つけずに壁面収納できるので、DIY好きの人には非常に人気が高いアイテムの一つとなってます。
ディアウォールの使い方
ディアウォールの使い方は説明の必要がないほど簡単です。
- ホームセンターでツーバイフォー木材の8フィート(約240cm)を買う(6フィート約180cmだと長さが足らないから気をつけて)
「2×4材 8F」のように8フィートであることを書いてるはずです。ホームセンターのコーナンだと税込みで518円でした。反っているものが多いので真っ直ぐなものを選びます。 - ツーバイフォーをちょっと切る(説明書には突っ張る長さから45mmカットと書かれていますが実際には突っ張る長さから40mmカットくらいがおすすめ)
- カットしたツーバイフォーの上下にディアウォールをはめる
- 床と天井で突っ張る
これだけで床から天井までの突っ張り棒ができあがります。
ディアウォールの耐荷重
↓気になるのはディアウォールの強度や耐荷重ですが実際に使っている様子はこちらの動画がわかりやすい。
動画を見たらわかる通り体重74kgのカズさんがぶら下がっても大丈夫なほどには耐荷重があるのでテレビでもいけます。
ツーバイフォー材は厚み3.8cmと結構太いので、耐荷重のコスパはかなり優秀。
棚板をしっかりと固定できれば結構大きな本棚でも耐えてくれます。(むしろ棚板や取付金具の強度を気をつけないといけません)
ディアウォールの費用
↓ホームセンターコーナンの店頭ではディアウォールの
通常価格が税込1,382円
セール価格が税込1,274円
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↓そしてこちらはAmazon。
送料無料900円前後
カラーはホワイト・ライトブラウン・ダークブラウン・ブラックの4種類。
Amazonの在庫があれば、Amazonのほうが安いことがほとんどでした。
↓このディアウォールにツーバイフォー木材をはめて1セットになるので、実際の費用はこのくらいになります。
- ディアウォール・・・約900円
- ツーバイフォー8フィート・・・約600円
- 合わせて約1500円
このくらいの費用でディアウォール+ツーバイフォーのワンセットになります。
ディアウォールの連結
普通は最初からサイズ通りのツーバイフォーを使うほうが良いですが、一応後からジョイントで連結することも可能です。
↓使用イメージ
分厚いので強度は優秀。そのぶん見た目がイマイチという感じ。
あとそもそも、ジョイントの値段よりもツーバイフォーのほうが安いので、いっそのこと新しくツーバイフォーを買い直すのも一つの手です。
すでに塗装してあるツーバイフォーが手元にあるならジョイントでつなぐのも良いかもしれませんね。
ディアウォールの棚柱・棚受け
↓こちらはディアウォール純正の棚受け。
この商品画像の右上にある写真のようにツーバイフォーの間にツーバイフォーを橋渡しする時に使えます。奥行きが狭いキッチン収納棚にマッチします。
ガチャ柱と棚受け
ディアウォール純正の棚受けがあるとは言え、ツーバイフォーが支柱なので自由にカスタマイズすることもできます。
棚受けとして人気があるやり方はガチャ柱という棚柱と、棚受けを使って20~30cmほど奥行きがある棚を作ること。
↓ガチャ柱と棚受けを組み合わせた完成図のイメージ。
↓こういうのがガチャ柱で、
↓こういうのがガチャ棚。
ロイヤル社の耐荷重が気になる人は以下の公式サイトをどうぞ。ガチャ柱とガチャ棚の組み合わせによる耐荷重が非常にわかりやすくまとめられています。
ダボレール棚柱
ダボレールというやり方の棚柱もあって、これは4方向にダボのような棚受けを付けて、自分で用意した棚板を乗せます。
4方向から支えるのでガチャ柱に比べて耐荷重が優れているのが特徴です。
棚の面積が大きいものや、押し入れの中など左右に壁がある場合はダボレールのほうがしっかりした棚を作れます。
棚柱と棚受けのお得な買い方
棚柱を2本買うだけならホームセンターのほうが安いですが何本もまとめ買いするならネットで送料をまとめたほうが安いことがあります。
↓例えばガチャ柱のロイヤル棚柱の1500mmだとハードボックスというショップは1本463円(税込)、送料600円になってます。(2016/03/31時点の価格)
商品ページのトップは送料無料1062円のショップが表示されてますが無視して画面下に進んでいき、
出品一覧のリンクがあるので価格のところをタップすると、
すべてのショップの価格と送料が見れます。
一見すると送料込みだと1062円のほうが安いように見えますが1本あたりの送料じゃなくて1注文あたりの送料になっているショップも多くあります。つまりまとめ買いすると送料が割安になります。
お店によって送料を決めるルールが違いますけど注文確定の手前で送料を確認してみればわかるので1注文あたりの送料だとまとめ買いでお得に買うことができます。
さっきのハードボックスというショップの右側矢印をタップして、次の画面でカートに入れて、注文数を10個に変更してからレジに進むと、
↓送料が1回分になってることがわかりました。こういう料金設定のショップならまとめ買いがお得になります。
ガチャ棚のほうもハードボックスから結構出品されているのでガチャ柱と合わせて買って送料をまとめることができます。
1500mmなんて長さの棚柱をホームセンターで買ったら1本1000円以上することも当たり前なので大量に買うならネットでのまとめ買いがおすすめです。
※ダボレール棚柱のほうも同じように「株式会社 岡本繁樹商店」というショップが「1本あたり260円+まとめて送料」という値段設定なのでまとめ買いするとお得に買えます。
ディアウォールのDIYアイデアいろいろ
ここからは実際にディアウォールがどんなことに使われているのか、アイデアをいろいろ紹介しています。
壁掛けテレビ
ディアウォールの耐荷重がかなり丈夫なので壁掛けテレビも定番の使い方になってます。↓こちらは取り付けの様子がわかる動画。
↓この動画で使われている金具は結構良いやつですけど、
他にも壁掛けテレビの金具はいろいろあって、安いものだと3000円程度からあります。
対応インチの大きさ、アームの伸び、関節の多さなど、耐荷重や位置調整の自由度で値段が高くなるので、用途に合わせて選んでください。
バイクハンガー(ロードバイクの壁掛け)
ディアウォールはロードバイクの壁掛けにもよく使われます。
ミノウラのバイクハンガーが定番で、このブログからもちょこちょこ売れてました。
↓実際に使った様子は、この動画が奥行きの説明とかもあって分かりやすかったです。
ミノウラの横向きスタンドが定番みたいですが、縦置きタイプのバイクハンガーもあります。
ギターハンガー
ギターなどの楽器は壁面収納がおすすめ。足で蹴ることが無くなるし、ギタースタンドってギター本体よりも広く足を広げないといけないので、結構邪魔になる。
↓こういうギタースタンドだとだいたい横幅50cm・奥行き40cmくらいスペースが必要。
↓そしてこちらがツーバイフォーにギターハンガーを取り付けた様子。設置場所のデメリットが解消されます。
ギターハンガーは値段もそんなに高くないし取り付けも超簡単なので、ギターの収納に頭を悩ませてる人はおすすめ。
キャットタワー・キャットウォーク
ガチャ柱と棚受けを使えば、キャットウォークやキャットタワーを自作することもできます。
↓キャットタワーと言えばこういう据え置き型のものが一般的ですが、
ディアウォール&棚板のほうが猫の成長に合わせて高さ調節できるし、使わない部分を壁面収納としても併用できるのでコスパが良くておすすめ。
ディアウォールを好きな色にできるフィルム
ディアウォールは必ずツーバイフォー木材を使うのでお手軽で安いというメリットはあるんですけど材質は選べないというデメリットもあります。
だから部屋の壁紙に合わせるにはワトコオイルを塗ったりすることになるんですがもっとお手軽な方法もあります。
ざっくりいうと200mm幅のマスキングテープを巻きつけるだけ
↓この動画で使っているフィルムはこれ。
薄いとか気泡が入るとかそれなりの品質ですけど値段が安く済みます。10m巻きだからツーバイフォー4本に使える計算。
他の色も見たい場合は「マスキングテープ 200mm」で検索したら、いろいろな柄を探せます。
ワトコオイルで塗装
そしてこちらがワンバイフォーやツーバイフォーの塗装で人気のワトコオイル。ムラになりにくく、塗装としては塗るのが簡単なほうです。
↑上記商品ページ内には3種類のサイズと、カラー8種類の選択肢があります。
動画ではダークウォルナットが使われていて、8種類あるうちの2番目に濃いくらいのカラーなんですが、商品ページのカラーよりも薄く見えます。
他にも色合いが気になるようならYouTubeでワトコオイルを検索してみてください。
天然型浸透性塗料なので、木目を活かしつつ本格的な風合いを出したい人向け。
ラブリコ
同じようにツーバイフォーで突っ張り棒が作れるラブリコという商品も発売されました。
ディアウォールよりも薄いので壁にピッタリ付ける用途に向いているとのこと。
↓こちらは公式動画。
用途などはラブリコのレビューにいろいろ写真付きで書かれているので興味があればリンクからどうぞ。
ワンバイフォー用のディアウォール
ここまで紹介してきたディアウォールは、一般的な厚み3.8cmのツーバイフォー用のディアウォールですが、半分の厚み1.9cmのワンバイフォー用のディアウォールも発売されました。
↓ご覧のとおり、ツーバイフォーと比べたらだいぶ薄いので、床から天井までの突っ張り棒としてはおすすめできませんけど、キッチンで調味料棚に使う程度なら、見た目もスッキリして良いと思います。
当然、強度は落ちるだろうから、見た目にこだわりがある場合だけどうぞ。
まとめ
すごく長くなってしまったので、最後に普通のツーバイフォー用ディアウォールのリンクだけ貼っておきます。
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こんにちは、55型テレビでも、前に倒れてこないでしょうか?