初心者はローマ字入力とかな入力どっちがいいのか比較

今となっては「ローマ字入力とかな入力どっちがいいのか」って議論も見かけなくなりましたが、初心者に教えるとしたらどの入力方式が良いのか、いろいろ比較しています。

結論から言うとローマ字入力がおすすめです。

というか現状、タイピング練習し始めの初心者だとローマ字入力しかおすすめできません。

JISかな入力は記憶量・難易度・英数字記号・シェアが低いことによる不便さなど、さまざまな点でデメリットが多いことに加えて、よく話題になる入力速度の点でも、突き詰めると差がなくなります。

(よく言われる「かな入力のほうが2倍速い」というのがありますが、実際の打鍵数の差は約1.5倍で、さらにシフト打鍵や打鍵順の規則性に差があるので、高速域での速度差はそんなに大きくなりません。後半で詳しく書いています)

タッチタイピングの記事でも書いた通り、“大学1年生でブラインドタッチできるのは20%以下”のような調査が複数あるので、日本全体のITレベルを底上げするなら、「より速く」よりも「そこそこできる人を増やす」ほうが遥かに大事です。

なので、タッチタイピングの難易度やシェアのことを考えると、ローマ字入力しかおすすめできるものがありません。

※ちなみに、親指シフトなどJIS規格以外の入力方式は導入や環境構築のハードルが高いので今回は検討していません。この記事は、あくまで「全体のITレベルのことを考えるとローマ字入力しかおすすめできるものがない」という趣旨です。親指シフトなどについては親指シフトについて書いた記事に詳しくまとめてあるので、興味があれば見てみてください。
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ローマ字入力とかな入力の違い

ローマ字入力とかな入力の違いについて、よく議論される点についてまとめてみました。

例えば子供にどちらの入力方式を教えたら良いのか迷っているなら参考になるかもしれません。

JISかな入力も練習しました

筆者はローマ字の熟練者(和文10分1500文字前後)ですが、かな入力もある程度できてたほうが良いかと思って、一応JISかな入力はタイプウェルKで基本常用語66.8秒(250打鍵/分)ランクSFになるまで練習して、日常使いだったら使える程度にはなっていました。(今は練習していないので遅くなってるけど)

参考になるブログ

コジオニルク – JIS かな打ちを使うことを止めることにしたという記事で、5ヶ月半の練習の末、JISかな入力をやめることにした経緯が書かれています。

タイプウェルで常用SA(56~58秒)まで到達した段階で語れる小指の痛さ、ミスのしやすさ(「ほ」「へ」「ー」あたり)、など、とても参考になります。

JISかなカテゴリを順番に読めば時系列もわかります。これから書く内容とも似ている部分があるので、一読をおすすめ。

覚えるキーの数

ローマ字入力ではQは使うことがほぼ無く、拗音はXLのどちらか、Cは使わなくても入力できるため、実質、アルファベット23個、句読点2個、伸ばし棒1個で、

ローマ字入力では合計26個のキーで和文入力ができます。

しかも、五十音は子音と母音の組み合わせなので、あ行 [aiueo]・か行 [kakikukeko] のように法則性があって、[aiueo]と進む法則を知っていれば、「あかさたなはまやらわがざだばぱぁ」の行、合計16パターンでほぼ全ての五十音が入力できます。

さらに

  • 「きゃきゅきょ」などの拗音は間にyが入る
  • 小さいつ「っ」の促音は直後の子音の連続
  • 句読点「、」「。」

を合わせて、合計20パターンの法則でとりあえずすべての文字を入力できます。

※ただしきちんと効率的に打つためには以下の特殊な法則も必要なので、

  • ファ行 fa fi fe fo
  • ウィ wi
  • ウォ who
  • ティ thi
  • ディ dhi

最終的に、合計で25パターンの法則を記憶することにより、ローマ字入力を最小の打鍵数で使えるようになります。

このあと紹介する、かな入力の約半分の記憶負担量となります。

ローマ字入力で日本語の文章を入力するために使うキーは26個。Shiftキーは必要ない。

ーーー

それに対してかな入力は、48キー全てに加えて、Shiftキーを押しながら入力するカナが10個と句読点2個を合わせると、かな入力では合計60種類の組み合わせがあります。

ただ、このうち拗音・促音「ぁぃぅぇぉっゃゅょ」は印字文字が小さくなるだけなので記憶負担はほぼ無く、覚えるのは51パターンになります。

JISかな入力で日本語の文章を入力するために使うキーは48キー全部で、Shiftとの組み合わせから記憶する必要がないものを差し引いて51パターン。

日本語の五十音だけでも約2倍の記憶負担量の差がありますが、さらに英数字記号も含まれる文章だと、ローマ字入力は元からアルファベットの位置もついでに覚えますが、かな入力の英数字入力ではさらに26個のキーを覚える必要があります。

そのため、キー配置を覚えるのは、かな入力のほうが2倍以上、記憶負担が大きいということがわかります。

ブラインドタッチしないと意味がない

「かな入力でも覚えれば問題なく打てるようになる」という意見もあると思いますが、ブラインドタッチできるようになるまでの時間と難易度は、単純にかな入力のほうが難しくなります。

かな入力のほうが打鍵数が少なくても、手元を見ながらタイピングしていたら何の意味もありません。

手元を見ていると、スピードが頭打ちになり、疲れやすく、打ち間違いに気づくまでに時間がかかり、打鍵数以上のデメリットが生じてしまいます。

かな入力でブラインドタッチするのはローマ字入力と比べるとかなり難しいことなので、打鍵数が違うという理由だけではかな入力をおすすめできません。(難しい理由もこのあと書いていきます)

かな入力でも完璧にブラインドタッチできるならもちろん良いですが、手元を見ながら打っているうちは、「ローマ字入力とかな入力どちらが良いのか」という議論さえ意味がないので、そこだけは絶対に理解しておいてください。

ブラインドタッチの重要性についてはこちらの記事にも書いているので、まだできていない人は絶対にできるようになりましょう。

打鍵範囲

ローマ字入力は打鍵範囲が狭くてキーの位置を把握しやすく、バックスペースやEnterを誤打する心配もないので、かな入力よりもタッチタイピングが簡単になります。

ローマ字入力の打鍵範囲。上下の移動距離が短く、Enterやバックスペースからは離れているので間違えて打つ心配が少ない。

ーーー

それに対してかな入力は4段を全て使うので、「そう」みたいな「最下段⇔最上段」の移動が難しく、右手小指の担当範囲が非常に広く、さらにバックスペースやEnterを誤打しやすいので、タッチタイピングがかなり難しく、また、ローマ字の「子音→母音」のような単純さがないので、減速せざるを得ないパターンが多く出てきます。

JISかな入力の打鍵範囲。上下の移動距離が大きく、Enterやバックスペースから近いのでミスしやすく、間違えて打った時のロスが大きい。

ホームポジションの位置を変えたり運指を最適化すれば多少改善することができますが、それ自体が初心者には難しく、現実的ではありません。

ーーー

少し見方を変えて、「ホームポジションからの距離」(隣接するキー)を図解にすると以下のようになります。

ローマ字入力では和文で使うキーがほとんどホームポジションから隣接していて、指の位置関係を把握するのが簡単です。

ローマ字入力は文章を入力するためのキーがホームポジション近くに収まっているので、キーの位置を把握しやすい。

ーーー

それと比べてかな入力では2キー以上離れているものも多く、飛び飛びの打鍵になった時にタッチタイピングするのが難しくなります。

JISかな入力はホームポジションから離れたキーもたくさん使うので、タッチタイピングするのが難しい。

打鍵範囲が広い理由

歴史を追ってみるとわかりますが、かな入力を作ろうとしていた山下芳太郎が考えていた初期の配列では、右側の打鍵範囲はそんなに広くありませんでした。

ただし、タイプライターの製作を依頼したアンダーウッド社のスティックネーとの間でキー配置においてさまざまな点で対立し、製品の配列は山下の配列案とはかなり変わってしまい、しかも特許はスティックネー単独名義で出願され、山下は病魔に苦しみ、その後のキー配列にあまり関われていないようです。

↓山下が作った配列案。この時点では頻度を元に配列を決めていたそうです(後述PDFより)。現在のJISかな入力とだいぶ違う。

山下芳太郎がスティックネーに提案したかな配列。
山下がスティックネーに示した42キー配列案

引用:山下芳太郎(40) | タイプライターに魅せられた男たち・第185回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

↓スティックニーが特許出願した配列。「頻度ではなく覚えやすさで決めるべきだ」という意見を持っていました(後述PDFより)。現在のJISかな入力と似ている。

アンダーウッド式カナキー配列
アンダーウッド式カナキー配列(U.S. Patent No. 1549622)

引用:山下芳太郎(42) | タイプライターに魅せられた男たち・第187回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

残念ながら、上記を見るとわかるとおり、そもそもJISかな配列の源流は、頻度による配置ではなく、覚えやすさ優先でした。

しかも、このあと配列が変わっていく過程で、アルファベットを優先するために、最下段シフト側のカナが右端に追い出されます。

参考:タイプライターからコンピュータへ:QWERTY配列の変遷100年間(6) | タイプライターに魅せられた男たち・特別編第6回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

もう少し細かい移り変わりはこちらで見れます。

参考:キー配列の規格制定史日本編 : JISキー配列の制定に至るまで

この経緯を見ると、JISかな入力は日本語を打ちやすくするために練り上げられた配列ではないことは明らかでしょう。

打鍵順の規則性

ローマ字入力は、だいたい「子音→母音」という組み合わせによって文字を入力するので、以下のように、打鍵の順番に規則性があります。

ローマ字入力の規則性。子音から母音の順番が多く、他の母音単独やYを使った拗音がある。

大部分は以下の打鍵パターン。

  • 子音 → 母音(2打鍵)
  • 母音(1打鍵)
  • 子音 → Y → 母音(3打鍵)
  • 上記の途中に「っ」のための子音(プラス1打)
  • 「ん」(1打 or 2打)

例としてこれらのパターンが含まれる「社会人になった」という文を分解してみると、

syakaijinnninatta

それぞれのパーツではほとんど母音が最後に打鍵され、次に子音が打鍵されます。

ーーー

また、母音はすべて打鍵範囲の外側に配置されているのも重要な特徴になります。

最後に母音(AIUEO)を打鍵するのが基本ルールというのと合わせて考えると、ローマ字入力は「内→外」または「下→上」の交互打鍵になりやすいという特徴をもっています。

もちろんすべてではなく、WZPなど、非常に打ちにくい子音もありますが、ほぼすべての文字の最後が母音(AIUEO)で、母音が外側にあるという特徴のおかげで、ローマ字入力では比較的どんな単語でも規則性のある打鍵順になりやすいのが大きなメリットとなります。

↓細かいことだけど、母音との関係を踏まえた上で、キーによる打ちにくさの違い。

ローマ字入力で打ちにくいキー。WZPが特に打ちにくい。

  • 中央付近のキーは母音と交互打鍵しやい
  • KSDはホームポジションキーなのでキーそのものは打ちにくくなくても、母音との位置関係で少し窮屈になってうちにくいことがある
  • WZPは使う指の筋力的にも母音との位置関係も、非常に打ちにくい運指になることがある

ーーー

その一方、ここまでの説明を見たら分かる通り、母音キー・子音キーという区別が無いかな入力では、非常に不規則な打鍵順が避けられないという、大きなデメリットを持っています。

JISかな入力は4段にかなが配置されているので、不規則な打鍵が避けられない。

かな入力は誰向けなのか

かな入力は、拗音でよく使う「ぁぃぇぉゃゅょ」が上のほうにあってShiftキーとの組み合わせが必要とか、右手小指の担当が多すぎて打ちにくい運指が多すぎるなど、効率的なタイピングを目指して作られてはいません。

拗音が同じキーのShift打ちだったり、可能な限り単打で五十音を打てるようにしていることを踏まえると、パソコンに不慣れで、手元を見る人にこそ向いている配列と言えるんじゃないでしょうか。

親指シフトについて書いた記事でも紹介している、他のかな系配列のほうが、文字の連接を考えて配置するなど、多くの工夫をしていることがわかります。

タッチタイピングの難しさ

ここまで説明してきたように、覚えるキーの数・打鍵範囲の広さ・バックスペースやEnterを誤打しやすいという理由で、かな入力はタッチタイピング(手元を見ないタイピング)の難易度がかなり高くなります。

難しいとついつい手元を見たくなりますが、「タッチタイピングの重要性について書いた記事」にもある通り、手元を見るとスピードが頭打ちになり、体は疲れやすくなることが確実で、将来に渡って影響が大きいので、絶対に手元を見たらいけません。

「手元を見るかな入力」をするくらいなら、「手元を見ないローマ字入力」のほうが遥かにマシです。

そのくらい、「手元を見ないこと」の優先順位のほうが高いことを知っておいてください。

小学生や中学生がタッチタイピングを挫折しやすいという点で比べても、難しい入力方式は不利になってしまいます。

小学生だったら授業で「手元を絶対に見ないように」と言っても無理でしょう。でも手元を見たら後で無駄になるというジレンマ。

それに中学校以降だとほぼ確実にローマ字入力で授業が進められるので、良かれと思ってかな入力を練習させていても、余計に苦労させてしまうかもしれません。

「わざと打ちにくくした」説はデマ

ちまたではもっともらしく「ローマ字入力の配列は、タイプライターのアームが絡まるから、わざと打ちにくくした」と言われることがありますが、これは間違った俗説で、実際は当時のさまざまな理由を元に配列が変化しています。

参考:パソコンのキーボードは,なぜABC順・五十音順ではないのですか | ことばの疑問 | ことば研究館

参考:QWERTY配列になった理由や歴史・俗説がわかる|『QWERTYの謎』の感想

また、英語のタイピングをするとすぐに分かりますが、隣接しているERTYは英単語で連続することが多く、「アームが絡まるから打ちにくくした」という説は矛盾してしまいます。

それに、仮に英語のために打ちにくくしていても、なぜ運指が違う日本語でも打ちにくいということになるんでしょうか。アルファベットの配列を決める時に、日本語入力のことは考慮されていません。

この「わざと打ちにくくした」説を主張している人は、背景を知らないまま鵜呑みにしているんじゃないでしょうか。

キーの大きさによる打ちにくさ

「打鍵範囲」と「タッチタイピングの難しさ」を見ると分かる通り、かな入力は右側にあるキーを正確に打鍵するのが難しいことがハッキリしています。

それを踏まえてキーボードのレイアウトを見ると、モバイル用途で右側のキーが極端に小さくなっているものはかな入力に向いていません。

↓例えば下記のようなキーボード(ロジクールK230)だと、が小さく、特にはバックスペースやEnterに誤打した時のロスが大きく、は手前の文字の入力からやり直さないといけないという悲惨な配置になっています。

コンパクトなキーボードは右の方にあるキーが小さいことがよくある。

↓モバイルキーボードだとまで小さいものもあります。

ーーー

自分で使うキーボードなら最初から買わなければ良いだけですが、例えば会社から支給されたノートパソコンだったらどうしようもありません。

どのような働き方になるのかまだ良くわかっていない、特に学生にタイピングを教える場合は、進路をよく考えましょう。

後述しますが、働きやすさの点で考えても、共有パソコンを使う職場だと、どうしてもかな入力の肩身は狭くなってしまいます。

一般的によく聞く「打鍵数が少ないから速い!」という理由だけで選んでも、結局かな入力を使うことがほとんど無い、なんてことになりかねません。

打鍵数の違い

よく”2倍の打鍵数”と言われますが、実際はそんなことなく、ローマ字入力の打鍵数は、かな入力の1.4~1.5倍くらいになります。

以下、3種類の文章データを分析した結果です。

  • 天声人語 3,735字
  • タイプウェル  52,752文字
  • ネットなどの文章 100万字

文字数はいずれもカナ文字数となっています。

天声人語 3,735文字(4日分)

※このサンプルは引用されることが多いのですが、天声人語なので文体が偏っていて、文字数が少ないために、分析対象としてはばらつきが多く信頼性が低いことに注意が必要です。

参考:親指シフト – Wikipedia

上記ページの中に、天声人語4日分(3,735文字)でローマ字入力・かな入力・親指シフトの打鍵数を比較したデータがあります。

打鍵数 比率
親指シフト 3735 1.0 Shiftカウント無し
JISかな 4110 1.1 Shiftカウント無し
ローマ字 6474 1.7

JISかなとローマ字を比べると、だいたい1.58倍(Shiftカウント無し)。Shiftキーをカウントすると総打数はもう少し増えます。

サンプルとして使われた天声人語がいつのものなのか分からなかったので、天声人語バックナンバーから調べたところ、かな入力は1日につき拗音30回・句読点40回=計70回ほどShiftキー打鍵があったので、おそらく上記(4日分)だと250~300ほど打鍵数がプラスされます。

少なく見積もって200打鍵プラスでも6474÷4310=1.50倍なので、実際の打鍵数(総打数)の差は1.5倍前後(Shiftカウントあり)になる計算です。(後で紹介するタイピングの大会でも係数として1.5が使われています)

最初にも書いたとおり、この天声人語3,735文字は引用されることが多いのでひとまず例として書きましたが、引用元は「NICOLA 日本語入力コンソーシアムのNICOLA配列キーボード日本工業規格(JIS)化要望書」で、以下の不明点があるため信頼性が非常に低くなっています。

  • 具体的にいつの天声人語を利用しているのかハッキリしない
  • 打鍵数の分析として3735文字は少なすぎる
  • 天声人語のみだと文体が偏る

このNICOLAが示したデータよりも、このあと分析する「タイプウェル52,752字」や「Web記事100万字」のほうがサンプルがハッキリしていて信頼性が高くなっています。

他にも、NICOLA日本語入力コンソーシアムのサイトに掲載されている打鍵数比較動画は意図的にローマ字入力が不利になるように作られていたりするので、この天声人語の元データも公平なのか疑わしいと思われてもしかたありません。

打鍵数の比較として使われることがよくありますが、ブログで紹介しようとしている人は、上記のように信頼性が低いことを理解した上で使ったほうが良いと思います。

タイプウェル 52,752文字

問題収録数が多く、一般的な単語や接続詞なども多いタイプウェルの収録ワードを分析した結果がこちら。

全体 常用 カタカナ 漢字 慣こと
収録ワード数 10731 2155 3177 3325 2074
R打数 90232 13774 27616 22076 26766
カナ文字数 52752 7927 16848 13308 14669
K打数(Shiftなし) 59862 9003 19598 14868 16393
K打数(Shiftあり) 63495 9375 20866 15741 17513
R / カナ 1.71 1.74 1.64 1.66 1.82
R / K(Shiftなし) 1.51 1.53 1.41 1.48 1.63
R / K(Shiftあり) 1.42 1.47 1.32 1.40 1.53

基本常用語・カタカナ・漢字・慣用句ことわざ、というようにさまざまなジャンルのワードで、合計でカナ52,752文字を対象にローマ字入力とJISかな入力の打鍵数を比較すると、

  • ローマ字入力90,232打鍵
  • かな入力Shift無し(動作数)59,862打鍵(1.51倍
  • かな入力Shiftあり(総打数)63,495打鍵(1.42倍

という結果で、JISかな入力に有利なShiftカウント無しでも1.51倍、実際は影響するShiftカウントをありにすると1.42倍の打鍵数という結果になりました。

また、ジャンルごとに特徴があり、

「カタカナ用語」はローマ字入力が有利になり、
「慣用句ことわざ」だとJISかな入力が有利になります。

このような、入力する文章によって違うということもわかります。

ネットなどの文章100万字

もうひとつ、1万字のかなを入力する場合の打鍵数という分析より。

ローマ字入力の打鍵数。1万字のかなで17019打鍵。

JISかな入力の打鍵数。1万字のかなで12256打鍵。

引用:1万字のかなを入力する場合の打鍵数

サンプル対象となるデータはさらに多く、カナ100万字です。

利用した文章の引用元と分析方法はこちら「100万字日本語かなn-gramデータ」。

「1万字のかなを入力する場合の打鍵数」では、1万字のカナを入力する場合に換算されています。

  • ローマ字入力17,019打鍵
  • かな入力Shift無し(動作数)11,169打鍵(1.52倍
  • かな入力Shiftあり(総打数)12,256打鍵(1.39倍

タイプウェル全体の分析結果と非常に近い値になりました。

ローマ字入力とJISかな入力の打鍵数を比較した場合、

  • Shiftをカウントしなければ1.5倍
  • Shiftをカウントするなら1.4倍

と、ざっくり覚えておけば良さそうです。

ーーー

実際の文章入力を考えると、かな入力で数字(年齢・日付・人数)や、カッコ()の入力は英数切り替えをするか [F9] [F10] キーによる英数変換が必要になるけど、上記の検証では数字記号への切り替えについて計算に入っていないので、さらにかな入力の打鍵数が増えます。

他にも、タイプウェルの「カタカナ」で明らかになりましたが、かな入力のほうが明らかに不利な文字もあります。

例えば「じゃ」は、かな入力だとShift4打鍵に対して、ローマ字入力だとJA2打鍵になるので、濁点・半濁点・拗音が含まれる文字はJISかな入力の優位性がなくなります。

さらに、かな入力は前述の通り打鍵範囲が広く、右手小指の負担が大きく、同指連続打鍵が発生しやすいので、かな入力の打鍵 “速度” はローマ字入力よりも遅くなります。

よって、文章を入力する時、実際のJISかな入力速度は、理論的にローマ字の1.4倍を下回る可能性が高くなると考えられます。

かな入力のShift

ここで「かな入力のShiftは同時押しだから速度には影響しない」という意見があるかもしれませんが、実際のところかな入力のShift打鍵は同時押しではなく、手前で押す必要があります。

例えば「きょう」という文字を入力する時、Shift順番で打鍵する必要があり、わずかな差でShiftの順番になるとミスになってしまいます。

そして次のを入力するためにはShiftを離している必要があるので、全て単キー打鍵でロールオーバー打ちできるローマ字入力よりも、かな入力は物理的な限界を先に迎えることになります。

なので、Wikipediaの天声人語を比較したようなShiftカウント無しだと平等ではなく、明らかにかな入力有利な比較となります。

そして、たとえShiftカウントあり(総打数)で比較しても、Shift操作が理由で、まだかな入力有利な比較となっています。

天声人語3,735文字(Shiftカウント無し)は正しい比較になっていないので、ブログで引用するなら気をつけたほうが良いと思います。

ーーー

このように、「打鍵数が2倍だからかな入力のほうが速い」という主張は間違いで、

打鍵数だけ見てもせいぜい1.4~1.5倍程度。かな入力は拗音・句読点・英数字記号でShiftキー・英数キーを使うので、入力速度の差はそれ以下になる。

ということになります。

しかもShiftキー打鍵があるかな入力では、高速になるほど入力のタイミングがシビアになっていくので、速くなるほど難しいテクニックが求められます。

もし、“ローマ字入力で2打のところをかな入力は1打で打てるから速い”と言われたら、間違っているので気をつけてください。

それに、パソコンを使う上でタイピングのスピードだけじゃなく、業務で使うアプリケーションの使い方や、ショートカットキーを使いこなせるかどうかも重要なので、やはりほとんどの人にとって打鍵数の違いで生産性に2倍の差は出ません。

疲れやすさ

かな入力派の「打鍵数が少ないから疲れにくい」という主張がありますが、逆にかな入力のほうが疲れやすい点もあるので、図解にしてまとめておきます。

特にかな入力を練習する人は、右手小指を痛めないように気を付けてください。

ローマ字入力・右手小指の負担

ローマ字入力だと和文の入力において右手小指の担当はPの2キーしかなく、使用頻度も多くありません。

(こちらの文字頻度表によると203,984打鍵の解析でPは頻度ワースト4位で約0.2%。※伸ばし棒はデータ無し)

それに、Pは連続で打つことがないので、同指連続打鍵にもなりません。

ローマ字入力は右手小指の負担が非常に軽いことがわかります。

ローマ字入力右手小指の負担。Pと伸ばし棒のみなので非常に負担が少ない。

かな入力・右手小指の負担

それに対してかな入力は右手小指の担当する範囲が非常に広く、かな9文字・濁点・半濁点・伸ばし棒で、合計12キーもあります。

JISかな入力右手小指の負担。合計12キー、打鍵数19.4%で、非常に負担が大きい。

先ほどのページの仮名頻度表を打鍵に分解して集計すると、121.380打鍵のうち右手小指が23,629打鍵で、全打鍵の19.4%が右手小指になっています。

集計しているキー数は伸ばし棒を除く11キーなので、キー数の割合23%(11÷48)から考えると、いかに大きな負担になっているかよくわかります。

かなキーが9個もあるので、当然のように同指連続打鍵が発生し、打鍵速度が著しく遅くなることもあります。(レベル、ルール、メール、ホームページ、ホームルーム、プロポーズ、ボールペン、バレーボール、とか)

かな入力上級者は「ホームポジションの位置を変える」「運指を変える」とアドバイスすることがあるかもしれませんが、教える側も教わる側もさらに負担が増えて、学生を含む初心者にとっては現実的ではありません。授業なら統一できなくなります。

そのような欠点があるので、現在すでにかな入力を使っている人も、右手小指の疲労には十分気をつけてください。

かな入力で小指を痛めた事例

自分自身、JISかな入力を練習していて右手小指を痛めました。

濁点の打鍵数が多いのはもちろん、カナ文字の担当も多いので、あたりは薬指も併用しながら小指の負担を増やしすぎないように意識していましたが、右側のカナ文字が連続すると小指が避けられず、疲労分散にも限界があります。

ーーー

他、実際に右手小指に痛みを感じた事例

一旦右手小指が痛くなってしまうと回復までに 1 週間近くかかる上にその間は薬指で代用するなどの対処が必要だが打鍵スピードが明らかに遅くなるしミスも増える。

引用:2017/1/13 JIS かな打ちを使うことを止めることにした | コジオニルク

↑自分も、いったん痛くなると回復が遅くてもどかしかった。小さい力で慢性的に蓄積した疲労は扱いに困る。

3日間の練習で右手の小指がほぼ死んでしまったので、ちょっと厳しいかなと感じてます。 あと、日常的に使う言葉の中にどれだけ外来語があるのか思い知りました。

引用:カナ入力を練習したけれど、結局ローマ字入力に戻ったよという話 – ワキタヤ

↑カタカナ語の入力が多い人はとくに苦労する。

一番は濁点符の@だろうか。 どうも僕はまだPと間違う癖があり、 遠いBSも押すことになるから、 濁点を打つのに3打していることも影響している。

引用:【配列】JISカナの練習中止(右小指の痛みのため): 大岡俊彦の作品置き場

↑ただでさえホームポジションから遠い小指打鍵なので間違えやすく、BackSpaceでさらに小指打鍵が増える。

ーーー

「かな入力は打鍵数が少ないから疲れにくい」と聞いても、

  • 1日のパソコン使用時間や打鍵数
  • 指の強さ(楽器や音ゲーの経験)
  • 普段入力している文章の内容
  • 使用しているキーボード
  • 入力速度

これらによって当然疲れ方も違うので、発言者のバックグラウンドも知っておいたほうが良い、ということは意識しておきましょう。

自分の体験から言えば、この中で押下圧30gのキーボード(Realforce108US)にしたときに劇的に疲れにくくなりました。

ローマ字入力だと1日5万打鍵以上が当たり前で10万打鍵を超える日もある時期でも痛くならなかったのに、かな入力はこの押下圧30gのキーボードで練習したにも関わらず痛くなりました。

このように人によって全然違うので、少なくとも「打鍵数が少ない=疲れにくい」というのを鵜呑みにしないようにしてください。

ーーー

↓続いて左手小指

ローマ字入力・左手小指の負担

ローマ字入力は和文の入力でほぼQキーを使わないので、左手小指は、AZの2キーを使います。前述の頻度表によると打鍵頻度はA12.3%Z1.4%となります。

Aは母音なので使用頻度がかなり多く、小指があまり強くないと痛める可能性があるので十分に注意が必要です。

それでもまだマシな点として、小指連続打鍵になるのはZA「ざ」だけなので、小指を連続で酷使する可能性は非常に低いです。

ローマ字入力左手小指の負担。頻出キーAの負担が大きい。小指連続打鍵は少ない。

かな入力・左手小指の負担

それに対してかな入力はShiftの5キーを使うことがあり、打鍵数の割合は合計7.3%(8,874÷121,380)となります。

左手小指の打鍵数はローマ字入力より少ない計算になりますが、「タッチ」「~たち」「土」「立つ」「立った」「塗った」など、小指の連続打鍵が出てくると、同じ打鍵数でも疲労が増えることは知っておきましょう。

JISかな入力左手小指の負担。打鍵数はローマ字入力より少ないが、小指連続打鍵はそれなりにある。

ーーー

疲労についてまとめると、右手小指はかな入力のほうが明らかに酷使されるので、痛めないように十分気をつけてください。

左手小指は打鍵数の割合はローマ字入力のほうが多いですが、小指連続打鍵を考慮するとどちらが疲れやすいかはなんとも言えない、という感じでしょうか。

また、腱鞘炎や肩こりになる原因は、打鍵数以外にも、キーボードの押下圧・キーボードのチルトスタンド・リストレスト・エルゴノミクスキーボード・手の置き方・肘の位置などによって変わってくるので、「◯◯入力だから疲れやすい」と一言で言えるものではありません。

なので、「ローマ字入力は打鍵数が多いから疲れやすい」というのは、数ある疲れる原因の中の一つでしかなく、かな入力にも上記で書いたように疲れる要因はいろいろあります。

「入力業務が多くて疲れる」なら、入力方式を変えるよりも、まずはストレッチで筋肉をほぐしたり、押下圧の軽いキーボードを検討してみてください。

入力が直感的かどうか

かな入力派の人が主張することの一つに、「かな入力は打ちたい文字とキーが一致しているから直感的。ローマ字入力はいちいち頭の中でローマ字に変換しないといけないから直感的じゃない。」というのがあります。

しかし、そもそも「ローマ字」から「かな」に変換するのは間違った打ち方です。

日本語の文章を入力しようとしているのに、ローマ字を介して打つのは意味がありません。

「か」を入力するなら、
[k]ケー[a]エー ⇒ 「か」
という変換を頭の中でするのではなく、
[ka]という指の動きが「か」という出力と直結するのを最初から意識してください。

最終的に指の動きが出力とつながるんだから、アルファベットを覚えてからそれをカナに変換するのは回り道になるだけです。

最初から指の動きを「かな」に紐づけしていきましょう。

ーーー

そう考えると、かな入力でも直感的じゃない文字が存在します。

  • 濁音「が」など
  • 拗音「きょ」など
  • 濁音&拗音「ぎょ」など

例えば「ぎょ」は発音では1音なのに、かな入力ではShiftというふうに、「ぎ」と「ょ」に分解されるし、「きを打った後に濁点」というのは直感性があるとは言えません。

「ローマ字入力だと2打、かな入力だと1打」という主張は、「か」~「ん」までの五十音の都合が良い部分だけしか見てないことになるので、かな入力にも苦手な部分があるということを認識しておきましょう。

英数字記号の打ちやすさ

英数字が含まれる文章だと、[Caps Lock]キーで入力を切り替えたり、[F9] [F10] キーによる英数変換キーを使う必要があるので、かな入力で英数字記号の入力は余計な手間がかかります。

特に「2017年12月31日」のような、数字と文字が交互に出てくると、ローマ字入力なら入力切替せず単キーでそのまま打って一発で変換できますが、かな入力は入力切り替えか変換をしないといけなくなるので、入力しにくく、打鍵数も余分に増えます。

学校の授業や資格試験だと日本語中心の和文ですが、仕事だと英語・プログラミング・メールアドレス・URL・日付・価格・商品型番など、英数字記号を入力する機会が増えるので、将来的にはかな入力のほうが不便になる可能性は少なからずあるでしょう。

外来語(カタカナ語)の入力しやすさ

「ホームページ」「ボールペン」などのカタカナ語は、かな入力だと非常に難しくなります。

何と言ってもカタカナ語でよく使う「濁点」「半濁点」「伸ばし棒」が全て小指担当で右上端に固まっていて、隣接して誤打しやすいのに加えて、Enterやバックスペースと近く、誤打した時にロスが大きくなるので、これを速く正確にするのは明らかに難しくなります。

JISかな入力はカタカナ語でよく使用するキーが右側に多いので負担がかなり増える。濁点、半濁点が近いので間違いに気づきにくいデメリットもある。

濁点・半濁点の誤字脱字しやすさ

例えばかな入力では「」を打ちたい時に打ち損じで「」、打ち間違いで「」になることがありますが、画面上では違いが分かりにくく、変換した時に初めて気付くことに加えて、変換せずにひらがなのまま確定する文章だと気づかないまま進んでしまうので、かな入力はロスが大きくなりやすい仕組みになっています。

これはツイートでも時々見かけますね。

Twitter「かな入力 濁点」検索結果

逆に、ローマ字入力は濁点の有無が「ほ」ho、「ぼ」bo、「ぽ」po というふうに、使うキーが離れているので、「濁点・半濁点の有無で間違いが起こりにくい」=「気づきにくいミスが少ない」という良さがあります。

1万字のかなを入力する場合の打鍵数によると、かな入力では濁点キーが約10%もの割合になり、しかもホームポジションの外側にあるので打ち間違う可能性が若干高くなるので、誤字脱字のチェックでは濁点の有無をよく確認しましょう。

割合(シェア)

パソコンでキーボード入力している人が、どの入力方式を使っているのか、公式に行われたアンケート調査の結果と、独自で行っているYouTubeやTwitterのアンケート結果をまとめました。

アスキーのアンケート調査の記事によると、2015年に週アスPLUSがこのページで募集した1529人の調査結果が以下の通り。

結果は93.1%が“ローマ字”で、“JISかな”は5.1%しかいない。世代別に見ると20代は96.3%が“ローマ字”で、ほとんどローマ字しかやっていない

引用:日本人は“大人”になるとローマ字入力になるらしい by遠藤諭 – 週刊アスキー

同記事内で書かれている2007年・楽天リサーチ社が全国3,000人に聞いたものだと以下の通り。

’07年に楽天リサーチ社が全国3000人に聞いたものがあるが、“ローマ字”86.3%、“JISかな”7.6%、“親指シフト”は0.7%

引用:日本人は“大人”になるとローマ字入力になるらしい by遠藤諭 – 週刊アスキー

また、自分のYouTube動画でもアンケートを取っています。(2016年5月~2018年11月 2,800人)

日本語の入力方法アンケート(YouTubeのアンケート機能、2800人)。ローマ字入力88%、かな入力8%。

ーーー

↓上記3つのアンケート結果を大雑把にまとめてみます。

楽天 週アス YouTube
日付 2007年 2015年1月 2016年5月~
投票数 3,000人 1,529人 2,800人
ローマ字入力 86.3% 93.1% 88.0%
かな入力 7.6% 5.1% 8.4%
親指シフト 0.7% 1.2% 2.0%
その他・不明 0.8% 1.6%
※このうち、週アスとYouTubeのアンケートは調査対象に偏りが含まれる可能性があるので、おそらく楽天リサーチ社の調査が信頼できるデータだと思います。
ただ、残念ながらその楽天リサーチ社調べが2007年と大変古いので、信頼性の高い新しいアンケート調査は今のところありません。
アンケートの信頼性

Twitterで入力方式に関するアンケートを時々見かけますが、

  • 投票数が少ない
  • フォロワー内容やRTによって属性が偏る可能性が高い

という点で、ほとんどすべてのTwitterアンケートは統計的に信頼性が低いので、参考情報として引用する場合も気をつけましょう。

今まで見かけたことがあるTwitterのアンケートでは、以下のものが17,404票とダントツで多かったです。

  • ローマ字入力 89%
  • かな入力 11%
  • ※親指シフトなどは選択肢にない

ーーー

1,641票のものもありました。

  • ローマ字入力 90%
  • かな入力 6%
  • 両方 2%
  • フリック 2%

また、そもそも「Twitterアカウントを持っている」という時点で偏っているとも言えるので、それも頭に入れて結果を見るべきでしょう。

ーーー

アンケートのサンプル数と正確性について調べてみたところ、だいたい400人だったら誤差5%以内になる、というのを見かけますが、調査したい母集団からピックアップした回答者という前提なので、Twitterアンケートだとツイート主やRTした人のフォロワー属性の影響を受けるため、数百人の回答者だとまだまだ誤差が大きいんじゃないでしょうか。

その意味では上記Twitterアンケートのように1万人を超える圧倒的な回答者数や、楽天リサーチのような業者が実施するアンケートのほうが信頼性が高いと言えます。

入力方式に関してのTwitterアンケートは400人に届かないものばかりなので、データを信用したり引用したりしないように気をつけましょう。

ーーー

あと、もう一つ重要なポイントとして、「かな入力=フリック入力」と思っているユーザーがかなりいる可能性があります。

スマホ世代の”かな入力”

パソコンを使わない世代、いわゆる「スマホ世代」の”かな入力”は認識が違うことがあるので注意が必要です。

実は、キーボード入力の経験が無かったり、キーボードのJISかな入力を知らないスマホ世代にとっては、

  • かな入力=パソコンの JISかな入力は知らず、スマホのフリック入力だと思っている
  • ローマ字入力=スマホのローマ字入力

というツイートを、実際に何度も見かけたことがあります。

そのため、これから先、

Twitterアンケートの「ローマ字入力とかな入力どっち?」

という質問では、曖昧で不完全なアンケート結果になってしまう可能性が高いので、十分に注意してください。

ーーー

実はこのパソコンとスマホの違いを明確にしたアンケートを実施中で、111票集まっている時点で、パソコンでJISかな入力をしているのは1票(0.9%)しかいません。

この中で「パソコンを持っていない」人がかな入力のことをフリック入力と思っていると、「ローマ字入力 or かな入力」だけのアンケートで混ざってしまうんじゃないでしょうか。

回答者はスマホ視聴者が中心で、年齢層は多い順から18~24歳(43.6%)、13~17歳(24.7%)、25~34歳(16.6%)という構成で、中高生・大学生・若い社会人が85%を占めます。

もっと投票数が集まらないと信頼性がまだまだ低いですが、若い世代のJISかな入力者はほぼゼロの可能性もありえます。

ーーー

このように、シェアに関しては、もはや「ローマ字入力が当たり前」という状況なので、学校のタイピング授業はローマ字入力が前提で進められ、小さい頃にかな入力をやっていても、どのみちローマ字入力も練習せざるを得なくなります。

おまけに、これはYouTubeのコメント欄で初めて知ったことですが、授業では、デスクトップパソコンではなくノートパソコンやChromebookを利用する学校が増えていると思われます。

とくにChromebookはさまざまなメリットがあるので、今後普及が進む可能性が高いかもしれません。

参考:Chromebook の特徴と学校教育での使用が推奨される理由|Chromebook 活用によるICT教育支援の MASTER EDUCATION

参考:[かぶ] 教育現場にChromebookを導入するメリットは「Chromebookや特定の端末、OSに縛られない」ことだと思っています。

参考:公立学校の導入が急増するChromebook、埼玉県は県内の高校35校に導入 | 日経 xTECH(クロステック)

上記の埼玉県で採用された機種だと伸ばし棒「ー」が少し小さい程度なのでそんなに影響は大きく無さそうですが、採用される機種によってはかな入力で入力しにくくなる可能性はあるかもしれません。

職場の共用パソコンでのトラブル

また、職場の共用パソコンでは、かな入力からローマ字入力に戻す癖を付けておかないと、他の人に迷惑をかけてしまいます。

これに関しては個人的に全然迷惑には感じないのですが、世の中には迷惑に感じる人もいて、Twitterで検索すると、実際に職場で起こっているトラブルを見ることができます。

Twitter検索「”かな入力” OR “かな打ち” 共用 OR 戻さない OR 戻して」

検索結果を眺めると、やっぱりかな入力の肩身は狭い、という印象。

もちろん絶対数はそんなに多くないかもしれませんが、そういうトラブルが実際に起こる可能性はある、ということは知っておいたほうが良いでしょう。

職場のタイピング音がうるさい問題と似ていて、なかなか直接言わずに不満が蓄積して、突然爆発することも考えられるので、「普段からローマ字入力に戻さないかな入力の人」は、一度、まわりの様子を見てみましょう。

ーーー

これらは根本的に、「ローマ字入力の人が切り替え方法を知らないだけ」なので、どちらが悪いという話じゃないはずです。

そのようなことがあった時に、ローマ字入力の人は切り替え方法を知っておけば困らないし、かな入力の人はそのようなトラブルが起きないように、元に戻す癖をつけておけば良いはずです。

お互いに気配りがあればトラブルまで発展しないはずなんですが、人間関係によっても変わるでしょう。

ただ、若い人はかな入力の存在自体を知らない場合もあるし、30代でもかな入力の存在は知っていてもよく分かってない人も実際にいるので、気配り以前に、「かな入力を知らない人もいる」という意識を持っておいたほうが良いです。

「自分が知っていることはみんなも知っている」という思い込みはトラブルの元です。

ローマ字入力とかな入力の切り替え方法を職場の人が素直に聞いてくれれば良いですが、不満を言われることもあるでしょう。また、共用PCを使う人数が多ければ、切り替えを周知させるのも面倒になってきます。

そのため、「なんでかな入力が迷惑なんだよ!おかしいだろ!」と正当性を主張すると、そもそも切り替え方法を知らない人に余計に煙たがられ、逆に人間関係に支障をきたすかもしれないので気をつけてください。

それが正しいことだとしても、お互いの主観が違うので理解されないこともあります。

かな入力を使っている人にとっては不本意だと思いますが、「周りの人はだれもかな入力のことは知らない」くらいのつもりでいたほうがトラブルが少なくなると思います。

例として、医療機関の事例を引用します。

昔勤めていた会社は自分専用のパソコンがあったので、そこでは何も困ることはありませんでした。
が、医療事務の職に就く為に通った職業訓練校の先生に、ローマ字入力に変えるよう強く勧められました。
理由は、医療機関では、一台のパソコンを複数人で共有して使う為、その度にモードの切り替えをしなくてはならない、切り替えをし忘れると他の人に迷惑をかけるからとのことで、深く納得しました。

引用:パソコン入力…ひらがな入力はマズい?? (2) : キャリア・職場 : 発言小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

例えばカルテの入力で突然かな入力になっていて、切替方法が分からず、かな入力をしていた人が離席していたら仕事がストップしてしまうので、迷惑だと強く感じてしまう場合もあるんじゃないでしょうか。

ーーー

自分の経験からひとつ書いておくと、3箇所の営業所をほぼ日替わりで出勤し、共用のパソコンを次々とみんなが使うようなときがありました。

(誰もかな入力者はいなかったですが)もし1人でもいたら、切り替え方法を知らない人や、年配でパソコンアレルギーみたいに嫌いな人もいたので、トラブルとまではいかなくても、できる人になんらかのしわ寄せは来ていただろうと思います。

ーーー

また、例は少ないですが、就職に不利になるという意見も見かけます。

↓職場によっては最初からかな入力への変更が禁止されている例もあります。

私の仕事先のパソコンはローマ字入力のみで、ひらがな入力への変更は禁止されています(ローマ字入力が標準なのにひらがな入力に変える人がいて、迷惑だからと禁止になりました)。

引用:パソコン入力…ひらがな入力はマズい?? : キャリア・職場 : 発言小町 : 読売新聞

↓こちらは過去にトラブルがあって、採用する側として難色を示す事例。

私が採用する側だと(そのような経験があるので)かな入力者だった場合は少し身構えてしまいます。

新入社員がパソコンが全然使えない人(白紙の状態)の場合、絶対にローマ字入力を覚えてもらいます。入力速度よりも人間関係のほうがはるかに大事ですから。

そのくらい、共用パソコンを使う仕事だと、かな入力者がいることそのものがリスクになってしまいます。かな入力が得意な方には申し訳ないですが、かな入力自体が歓迎されない場所もあるのです。

引用:パソコンを教えている人はかな入力を勧めるべきですよね?かな入力は初心… – Yahoo!知恵袋

※ただし、あくまで職場環境・人間関係に左右される問題なので、すべての職場がダメ、ということではありません。あくまで検索した限りの事例として読んでください。

ーーー

このような可能性もあることから、進路が決まっていない学生や転職先によっては、かな入力をおすすめすることができません。

ローマ字入力とかな入力が混ざる問題

個人差がありますが、ローマ字入力とかな入力を両方やった結果、打ちたいキーが混じってミスしてしまう、ということがあります。

例えば自分はかな入力を練習した結果、「し」を打とうとしてsiではなく(アルファベットの D)を打ってしまうミスが発生するようになりました。

他にもいろいろな例があります。

特に、先ほど書いた職場の共用パソコンでローマ字入力しか許可されていない人は注意が必要です。

かな入力対応のタイピングソフト

他にシェアに関係することとして、かな入力に対応しているタイピングソフトは少なく、古いものが多いです。

また、学校の授業はローマ字入力で進められることがほとんどだし、そもそも情報の授業でローマ字入力にしか対応していない寿司打が使われるツイートをよく見かけます。

Twitter「寿司打 情報 授業」検索結果

ーーー

そんな感じで、圧倒的にシェアが少ないゆえの不便さがあるので、かな入力に興味を持っている人は気をつけましょう。練習にも仕事にも、ローマ字入力のほうが環境が整っています。

ローマ字とかな入力どっちが速いのか

ローマ字入力とかな入力、極めるとどちらが速く打てるのか。

よく耳にするのは「かな入力は半分の打鍵数だから2倍速い」というものですが、これは正しくありません。

1万字のかなを入力する場合の打鍵数から引用すると、

ローマ字入力の打鍵数。1万字のかなで17019打鍵。

JISかな入力の打鍵数。1万字のかなで12256打鍵。

引用:1万字のかなを入力する場合の打鍵数

  • ローマ字入力17,019打鍵
  • かな入力Shift無し11,169打鍵(動作数) → 1.52倍
  • かな入力Shiftあり12,256打鍵(総打数) → 1.39倍

上記のように、全く同じペースで打った理論値でも1.52倍の速度で、これにさらにかな入力のほうが速度を上げにくい要素があります。

それはローマ字入力になくて、かな入力にあるもの、Shift押さえながらの打鍵です。

かな入力では「っぁぃぅぇぉゃゅょを、。」を入力する時にShiftキーを押さえながらの打鍵が必要で、Shiftキーを押しているか離しているかの打ち分けが必要になるため、スピードが上がるほど難易度が増します。

例えばかな入力でを打つなら

  • Shift押・離どちらでもOK
  • Shift押
  • Shift離(押すと小さいになってしまう)

なので、「押・離」判定を正確にする必要があり、連続打鍵するだけのローマ字入力よりも高速打鍵が難しくなります。

ローマ字入力は、和文だとすべて単打で入力できる(キーを離したかどうかを気にしなくてもいい)、いわゆるロールオーバー打ちができるので、高速タイピングになっても、かな入力よりも速度を上げやすいというメリットがあります。

その仕組み上、高速になればなるほど、同じスキルなら両者の差が縮まっていき、それが個人スキルの差なのか、配列の良し悪しの差なのか分からなくなります。

ーーー

実際に、日本トップレベルのタイパーが参加する大会で分析します。

※先ほどの動作数の差とShiftの難易度を考慮して、係数としては1.5倍が妥当で、Realforceの大会でも、かな入力のスコアを1.5倍にしてポイントが計算されています。

勝敗の決定方法 : トータルポイント(※かな入力の場合は係数1.5倍)

引用:REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP

↓それを踏まえてRealforceチャンピオンシップ(RTC)2017の予選結果を分析した結果がこちら。数値はイータイピングのWPM(1分あたりの打鍵数)です。

※予選申し込み人数はローマ字入力247人、かな入力14人(5.3%)

方式 かな入力
WPM
ローマ字換算
WPM
ローマ 851.09
かな 545.13 817.70
ローマ 760.34
ローマ 752.86
ローマ 741.09
ローマ 739.84
ローマ 739.21
ローマ 729.06
ローマ 724.57
ローマ 716.73
ローマ 715.09
ローマ 714.68
ローマ 710.74
ローマ 709.65
かな 466.41 699.62
ローマ 699.00
ローマ 693.24
ローマ 689.74
ローマ 686.18
ローマ 683.85
ローマ 676.78
かな 450.22 675.33
ローマ 670.88
ローマ 670.75
ローマ 669.83
ローマ 669.54
ローマ 665.98
ローマ 663.31
ローマ 659.19
かな 438.69 658.04

かな入力が上位を独占することはなく、トップ同士のローマ字換算WPMは近くなっています。(ただしトップはタイパーから見てもとんでもないスコアなので、全体の分布を見てください。)

ーーー

↓そしてこちらは2018本戦の各選手のKPM(1分あたり打鍵数)を平均した数値。(※大会の順位ではなく、ローマ字換算KPMが速い順)

方式 かな入力
KPM
ローマ字換算
KPM
かな 662 993
ローマ 986
かな 623 934
かな 617 925
ローマ 842
ローマ 836
かな 541 811
ローマ 789
ローマ 774
かな 515 772
ローマ 770
ローマ 741
ローマ 725
ローマ 721
ローマ 720
ローマ 712

※本戦ではWeatherTypingというソフトが使用されるため、先程の予選スコアとは数値が違います。

本戦は事前にワードを練習することはできますが、ランダムなパターンから出題されるぶっつけ本番なので、より実践に近い数値となっています。

ローマ字換算だとかな入力が上位に多くなっていて、トップ同士のKPMは僅差になりました。

ちなみに優勝したmiriさんは2番目の986KPM、準優勝のmullerさんは3番目のローマ字換算934KPM。一番上のテルさんはmiriさんに惜しくも破れましたが、ローマ字換算KPMではトップでした。

ーーー

↓RTC2017の決勝戦。ローマ字入力 VS かな入力。

追記:RTC2018でもmiriさんが優勝しました。

ただし、この結果を見て「ローマ字入力とかな入力はそんなに差がない」ということではありません。

競技として速く入力できるかどうかは個人の能力にも左右されます。

また、この記事の冒頭で説明しているように、ローマ字入力は打鍵範囲が狭くて左小指を母音[A]で多用するので、指の運動能力が高いほどスコアを伸ばしやすいとも言えます。

かな入力は打鍵範囲が広いので、空間把握能力が高いほど良いでしょうね。

ーーー

余談として、筆者はローマ字入力で上記のmiriさんの半分くらいの入力速度ですが、初見の漢字かな交じり和文10分で1500~2000文字くらいは入力できて、ロールオーバー打ちの良さも実感できて疲れを感じないので、やはりローマ字入力そのものに問題があるとは言えません。

なので、ローマ字入力とかな入力を突き詰めたら、速度は差がないんじゃないでしょうか。

かな入力のほうが速いという主張はよく見かけますが、結局はそちらに慣れているというだけで、配列が優れているという説明にはなっていないと思います。

iPhoneでJISかな入力できるBluetoothキーボード

iPhoneとBluetoothキーボードの組み合わせで、JISかな入力をすることは一応可能です。

参考:【iPhone/iPad】Bluetoothキーボードの入力モードをかな入力(又はローマ…

ただし、純正キーボードしかまともに使えません。

基本的なこととして、JIS配列だとしてもサードパーティ製のキーボードはiPhoneで英語配列として認識されてしまうため、かな入力で打てない文字があります。

手持ちのキーボードでいろいろ試したところ、iBUFFALO BSKBB05ポケモンキーボードが打てず、あいうえおなどが全て小さい文字(拗音)になるなど、使い物になりません。

また、キー配列が英語配列のキーボードだと根本的に使えません。手持ちで動作確認したものではリュウド RBK-2300BTiだとが打てませんでした。

※メーカーによってはELECOMBUFFALOのように、JISかな入力で不具合が出る文字が書かれている場合もあります。

これはiOSの仕様なのでどうしようもありません。

そのため、Apple製品でどうしてもJISかな入力が使いたいなら、純正キーボードを使うのが最適解です。

自分はApple Magic keyboardを持っていますが、問題なくJISかな入力できます。

ーーー

他にも「iPhone JISかな入力 キーボード」で検索しましたが、とにかくサードパーティ製のキーボードだと何かしらの不満点があるので、iPhoneでJISかな入力したいなら、サクッと純正を買いましょう。

以上の理由により、iPhoneとBluetoothキーボードの組み合わせをよく使うなら、かな入力は不便になる、もしくはコストが高いということを理解しておきましょう。

※Androidは詳しくないので、同様に「Android JISかな入力 キーボード」などのキーワードで検索して自分で調べてください。

かな入力がおすすめな例外

ここまでかな入力のデメリットばかり書きましたが、場合によってはローマ字入力よりもおすすめできることがあります。

年齢がある程度高く、仕事ではタイピングすることが(将来的にも)なく、パソコンを使う時は閲覧がほとんど、文字入力は検索キーワードの入力くらいしかしない。

というように、タイピングが速くなる必要性がない人なら、手元を見ながらのかな入力で十分です。

何よりJISかな入力はJIS規格のため、ほとんどのキーボードにかなが印字されていて、使用頻度の少ない文字だけShiftキーとの組み合わせなので分かりやすく、練習しなくても、誰でもとりあえず文字を入力できるというのは大きなメリットです。

通常の五十音が単打面で、拗音がShift面というのもルールが分かりやすいので、覚える必要がありません。

手元を見ながらゆっくりのタイピングなら、打鍵数の差がそのまま入力速度の差になるので、不慣れな人ほどかな入力の恩恵を受けやすいとも言えます。

もちろん手元を見るとタイピング能力は伸びませんが、逆に、伸ばす必要がない人にとってはメリットだらけということになります。

まとめ

ということで、かな入力がおすすめできる人という例外はありますが、

「タイピングスキルを伸ばしたい初心者にどの入力方式をおすすめするか」という質問に対してはローマ字入力やっときゃ良いでしょ、という結論になります。

どのパソコンでも使える(職場でも)という最低条件をクリアできるのがローマ字入力とJISかな入力だけで、かな入力にはさまざまなデメリットがあるので、どっちみちローマ字入力しか選択肢がありません。

ローマ字入力でも、タッチタイピングを覚えて、飽きるならタイピングゲームで練習して、突き詰めたいなら最適化を導入すれば、疲れにくくて実用以上のタイピングスキルにできます。

ーーー

それと、ローマ字入力が疲れるという人は、押下圧が軽いキーボードも検討してください。

肩こりや指の痛みが気になっている人は、入力方式よりも押下圧を見直してみるべきです。そのくらい軽いキーボードは劇的に疲れにくくなります。

予算があるならRealforce 108USなどの押下圧30g、もしくはリベルタッチ(押下圧35g)、予算が無いならロジクールK120が押下圧50g(メンブレンキーボードとしては軽め)。

メカニカルキーボードの赤軸や茶軸なら45gだけど、値段がそこそこ高い割に中途半端な押下圧・・・。

Realforceについては記事も書いてあるので、キーボードにこだわりたい人は読んでみてください。

ちなみに肩こりを減らす手段として、ハの字型のエルゴノミクスキーボードが紹介されることがありますが、押下圧が重たくて本末転倒になることもあるので、買うならよくチェックしましょう。

個人的にはエルゴノミクスよりも、押下圧を軽くしたほうが、腱鞘炎対策の効果は大きいです。

ーーー

関連:ローマ字入力のタイピング練習ゲーム

関連:かな入力のタイピング練習ゲーム

関連:タッチタイピングのコツと練習方法

関連:タイピングの資格

関連:親指シフトの導入・断念した理由・普及しない理由・その他の配列

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『初心者はローマ字入力とかな入力どっちがいいのか比較』へのコメント

  1. 名前:toto 投稿日:2018/06/26(火) 14:09:59 ID:82b530b5f 返信

    私はローマ字を10年、かな入力に変更して5年のものですが、かな入力の方がローマ字入力より早いし、ミスも少なく、思考のノイズも少ないです。小指の疲労も、使い続けているうちに無駄な力がなくなるので、いまでは特に意識していません。

    両者を公平に比較するためには、大体同じ期間使用して、両者の経験値を同じにしなければフェアではないと思いました。

    参考になるブログも読みましたが、速さが同じになった=ローマ字と経験値が同じになったではないと思います。長年使い続けているローマ字の方が無駄な力が少ないのは当然です。

    初心者がローマ字入力から入った方が良いというのは私も同感ですが、不公平な断定で、風評被害を撒き散らすのはやめてもらいたいです。

    • 名前:toto 投稿日:2018/06/26(火) 16:08:14 ID:82b530b5f 返信

      ローマ字入力でも「しゃべるように入力」できているならかな入力と同等に直感的、というような書き方も疑問です。

      [ka] という2打鍵がイコール「か」になっていたとしても、そこには必ず指の動きが別々に二つ存在します。「か」という一呼吸の発音に対して、脳にツーアクション要求するという時点で不自然です。限りなく無意識に近づけることは出来るかもしれませんが、ツーアクションをワンアクションにすることは出来ません。

      どちらがより自然で、思考にダイレクトかを比較した場合、そこには物理的に越えられない壁があると感じます。

  2. 名前:あこーど 投稿日:2018/09/03(月) 07:43:28 ID:ad43d0544 返信

    タイピング量が多ければ多いほどタイプミスの確率が多いとかまったくデメリットを書いてませんね
    まぁ自分の手法が遅いし多いと明らかになったのに我慢出来ずに遅くないと言いたい気持ちは良くわかりますよ。
    みんな自分の手法が古いなんて認めたくないですもんね

  3. 名前:匿名 投稿日:2019/03/23(土) 12:35:19 ID:1e9e38979 返信

    いい加減で恣意的な記事。
    読んでいて呆れる。
    自分はローマ字マスターして10年近く経過した後に、仕事が激務で、せめてタイピングを効率化したいためにかな入力をマスター。かな入力も10年。
    当然今でも両方打てる。
    両方できる人間で、ローマ字入力を優先している人間など居ない。
    そもそも、両方の入力方法をマスターせずに、持論を展開するのに無理がある。
    大会の結果でかな入力が少ないって?当たり前だろ。少数派なんだから。
    むしろ、運指範囲が広いのに1.5の係数かけられて、それでも上位者に入っているだけでも、かな入力者に拍手だろうが。
    間違った言説を流布しているとしか思えない。
    まるでマイノリティをいじめる差別主義者が、ドヤ顔でヘイト言っているようなものだ。

  4. 名前:ずっとカナ打ちですよ 投稿日:2019/04/12(金) 22:27:55 ID:626e323d6 返信

    うーん、職場での話はいろいろ問題ですね。別に気づいて欲しくも無いですけど。

  5. 名前:Sa Ka 投稿日:2019/05/27(月) 11:47:14 ID:125e5ccb3 返信

    昔OSが日本語対応していない頃、プログラマーをしていたので以来ローマ字入力しか使っていない。何度かカナ入力を試みた事があるが、ものには出来なかった。カナ入力は数字キーや記号キーまで範囲が及び通常のホームポジションから指が離れるのが受け入れられなかったのだ。また、シフトキーを押下しながらの入力も1字1キーの原則に反する。それなら五十音順の配列の方が楽だろう。
    ローマ字入力も結構小指を酷使する。今では左小指が痛むので小指で母音「A」を打鍵したくない。従って使わないCapsをエンターにしてどちらの小指が痛んでも良い状態にした上で、QWERTY配列の左手側を、
    WREAT
    VSDFG
    QXCZB
    に変更した。
    QWERTY配列の右手側は長音記号「ー」のキー位置が問題だがまだ解決案を見いだせないでいる。

    • 名前:パソ活 投稿日:2019/05/27(月) 18:12:09 ID:0018d3293 返信

      キー配置のカスタマイズについて提案ですが、

      ●Aで小指を酷使する
      IMEの設定で変更できる「ローマ字テーブルのカスタマイズ」で、LをAの役割にする設定を追加するとどうでしょうか。

      具体的な設定方法はこのように

      入力 → 出力
      kl → か
      sl → さ
      tl → た
      同様に、aが使われる文字列についてローマ字テーブルを新たに増やす。

      既存のローマ字テーブルは残したままなので、状況によってaとlを、入力する単語によって使い分けることができます。

      特に効果を発揮するのは「わざわざ」など、Lを使えるように設定すると「wlzlwlzl」と、左右に分散して打鍵できるので、かなり楽になります。

      ●長音「ー」について
      KeySwapなどのキー配列変更ソフトを使って、押しやすい位置のキーと入れ替えたり、親指で押せるキー(変換キーなど)に設定してみたらどうでしょうか。
      http://pasokatu.com/8460

      ただし、キーを根本から入れ替えることになるので、他の入力で影響が出てくる可能性はあります。

      または、ローマ字テーブルのカスタマイズをして、(変更したキーの記号は打てなくなりますが)打ちやすいキーで長音を単打で打てるようにするとか。例えばコロン・セミコロン・アットマークあたりを全く使わなければ、これらのキーで長音を出力するように設定するのも一つの方法として考えられるかもしれません。(自分は、長音ではありませんが、ひらがなの「へ」のキーにあるよくわからない記号は全く使うことがないので、文章で時々使う「~」を単打で入力できるようにローマ字テーブルのカスタマイズをしています)

      他にも、ローマ字入力で全く使わないアルファベットがもしあるなら、それを長音に割り当てるのも一つの方法です。人によって違いますが、QVCXあたりが候補になってくるでしょうか。

      ローマ字テーブルカスタマイズの利点として、直接入力やF10変換キーなどを使えば、問題なく元のキーも入力できます。

      「ローマ字テーブル カスタマイズ」で検索すれば、設定の方法やさまざまなカスタマイズを見れるのでぜひ検索してみてください。

      あと、小指をたくさん使う単語は、単語登録もたくさん利用すれば打鍵数を大幅に減らせます。「わざわざ」→wzとか。

      • 名前:Sa Ka 投稿日:2019/05/28(火) 19:18:10 ID:90d509f42 返信

        パソ活さま
        ご丁寧な、そして具体的なアイデアをありがとうございます。
        キー配列変更ソフトを色々と調べてみてカスタマイズを試してみようと思います。

  6. 名前:nosumoo 投稿日:2019/06/08(土) 12:45:19 ID:77f8a85a4 返信

    私は、初めからかな入力ですが、ざっくりいうと、ローマ字をやっておけばいいでしょうという結論には賛同できます。
    というのも、私は入力することに特化した仕事をしていますが、それ以外のデスクワークでは、超高速で入力する業務はほぼなく、そこまで速さを求められることはないからです。
    逆に、メールアドレスなどはアルファベットなわけで、私は手元を見ながらということが多いです。でも、このときも速さは求められないので、業務に支障はないですね。
    ちなみに、コメントでもありましたが、単語を登録するというのは一つの手で、私も5,000近く登録していますが、これも入力に特化した業務だからで、一般事務では数十個から数百個程度でいいのかなと思います。単語登録に適しているのは組み合わせの多くなる仮名ですが、これも数百個ならどちらでも差は出ないかと考えます。
    参考に、テレビの放送などで字幕をつける(話したものをリアルタイムで入力する)人たちは特殊キーボードを使用することが多いです。分速は、タイプ数換算ではなく、文字換算(例:「実行」は2字)で240文字から300文字程度で、NHKでは分速300文字で読むことが基本となっているようです。
    速さを追求した記事をお書きになる際は、そちらも研究されてはいかがかなと思いました。

    • 名前:パソ活 投稿日:2019/06/09(日) 20:13:18 ID:5058bf7ea 返信

      入力に特化した仕事をしている方からのコメントありがたいです。

      リアルタイム字幕の仕事に関してですが、特殊キーボードはステノキャプショナーのことですかね?YouTubeにも動画がありますね。(転載なのでここにはリンクを貼りませんが)

      ただ、3人のリレー方式によるリアルタイム字幕も見聞きすることがあります。

      こちらの動画(株式会社データトラフィック)では、1人が打つ文字のスピードは1分あたり180文字程度(文字換算)と説明されています。そして、動画を見る限り、2人は手元がハッキリ見えますが、おそらくローマ字入力だと思いました(少なくともかな入力や親指シフトではないので消去法)。

      https://www.youtube.com/watch?v=_nZMqDASV80

      個人的には、特殊キーボードは育てるのに時間がかかるし汎用性・冗長性が低くなるので、リレー方式のほうがメリットが大きいんじゃないかと思っていますが。

      なお、知っている限りでも、全国トップクラスのローマ字入力タイパーの中で3人、リアルタイム字幕の仕事をしています。

      もともと趣味でタイピングを練習していて、その延長で就職した例もあるので、ローマ字入力の従事者のほうが多いのでは?とさえ感じてしまいます。

      1人による特殊キーボードとリレー方式、どちらが多いんでしょうね。

      ーーー

      速さを追求した記事については、当ブログの中では最適化がそれに該当しますが、それ以上の競技タイピング向けの情報を書くには自分では役不足だし、どちらかといえば「タッチタイプができない人ができるようになる」ことのほうが意義があると思うので、書くことは無さそうです。

      • 名前:nosumoo 投稿日:2019/06/11(火) 16:53:03 ID:882610158 返信

        特殊キーボードはステノキャプショナーもそうですが、ほかにもあるようです。また、字幕はローマ字打ちでの業務もあるようです。しかし、これはここで書いていいかわかりません(もし不適切であれば削除していただければ幸いです)が、コストパフォーマンスの面もあるかと思います。

        確かに、ローマ字入力の習得のほうが比較的楽なのは事実ですので、育成には向いていると思います。ただ、ある業務に1人をつけるか2人をつけるかでコストが変わり、もちろん少ないほうが費用は少なく済みます。

        字幕業務も同様で、入力1人(校正者1人)、入力2人リレー(校正者1人)、入力3人リレー(校正者1人)など、選択肢は多様にあり、私の知る限りでは、キーボードの種類、入力方法は別として、やはりリレー形式でやっていますが、いかに人数を少なくし、費用をかけないようにするかはそれぞれがお考えになっていると聞いています。

        余計な話だったかもしれませんが、こうした専門的な業務に従事せず、かつ、一般事務レベルであれば、やはり、早く習得でき、ある程度の速さで入力できるようになるローマ字入力がよいと考えるということです。ただ、もし入力に特化した業務に従事するのであれば、私は、かな入力、もしくは、特殊キーボードをお勧めしたいなと思っています。

        私は、1日で5万字ほど(1200字原稿40ページ程度)を入力するときもありますが、タイプ数はローマ字入力の半分以下です。習得の速さはもちろんですが、いかに手の負担を軽くするかも長時間の作業者には重要な視点だと考えていますので、ご参考にしていただければうれしい限りです。

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